母の日 母にカンシャを

れん

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04、母のヤミ

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 真正面から俺の竿を擦いていた母の顔面に、俺の精液が叩きつけられる。びゅるびゅると勢いよく何度も噴射され、そのすべてが母の顔に、首に、胸に、陰部に、太股に降り注ぐ。

「う、あ……」

 母は黙ったまま俺が吐き出す精液を受け止めた。

「ん、はぁ……精液って、ドロッとしてて、栗の花みたいなニオイで、温かいのね」

 あまりの気持ちよさに耐えられず、母親の顔面に射精するとか……最低だ。やっちまったという後悔と、今までに感じたことがない気持ちよさで頭がぐちゃぐちゃだ。

「あ、あぁ、母さん……ごめ、ごめんなさい……」

 怒られると思い、慌てて謝るが母は穏やかに微笑んでいた。

「そんな顔しなくても、大丈夫よ、樹。お母さんは怒っていないから、安心して。それよりも、たくさん出たね。思った以上に勢いよくいっぱい飛んできて、ビックリしちゃったわ……お母さんの手扱き、そんなに気持ちよかったの?」

 粗相をした俺を責めることなく、優しい口調で気持ち良かったかと問いかけてくる。

「う、うん……今までしてきた、オナニーよりもずっと……気持ち、よかった」

「そう、よかった。そう言ってもらえると、頑張って勉強してきた甲斐があるわ。お母さん、勉強くらいしか取り柄がないから」

 顔についた精液がゆっくりと胸に滑り落ちていき、乳首の先端から滴り落ちる。

「……にがくてしょっぱい。不思議な味だね。美味しいとは感じないけど、嫌じゃない。樹のだから、かな」

 口に付いた精液を舐めとって、苦いと笑う。

 慈愛に満ちた表情と相反する淫靡な光景に心臓に高鳴りは収まらず、愚息も天を向いたまま落ち着く気配がない。

 むしろ、もっと気持ち良くしてほしいと強請っているようだ。

「母さんは、なんで怒らないの? 嫌じゃないの? 気持ち悪くないの? 俺、母さんに精液かけて、汚しちゃったのに……」

「嫌じゃないわ。言ったでしょ? お母さんを想ってしてくれることなら、何だって嬉しいって。樹はお母さんのオッパイを見て興奮して、オチンポを大きくして、お母さんの手でオチンポを擦られて気持ち良くなってくれたから、顔にかかるくらい沢山射精してくれたんでしょ? お母さんで、イってくれたんでしょ?」

 優しく微笑んでいるのに、ドロリとした嘘や隠し事は許さないというような眼で見られたら、誤魔化しなんてできない。素直に話すしかない。

「う、うん。母親に、そう言ういうエッチな感情を向けるのはマズいって、ダメなことだって、頭では解っているんだけど……どうにも、我慢できなかった」

「そう。どうにもできないくらい、気持ち良くなってくれたんだ。すごく、嬉しい。この精液……ネバネバのザーメンが、樹が子供を作れる立派な男に成長したって証。お母さんへの想いなんだから。喜びはしても、怒ったりなんて絶対にしないわ……あぁ、お母さん以外の女に欲情して、お母さん以外で射精したら、きっと私は嫉妬して、ものすごく怒るわ」

 わざわざエロい単語に言い直してくる。
 子供を作れる……母を想って、射精……。

 言葉の組み合わせが危険すぎる。
 母との子作りを意識してしまう。

 しかも、俺が母以外とこういうことをしたら、嫉妬して怒るって……何故? 肉親以外と結婚するのが普通なのに、どうして母が嫉妬するんだ?

「母親にとって、息子は特別な存在なの。男の子の初恋が母親だっていうのと同じように、母親にとって息子は最愛の男なの。そんな大切な子を他人に奪われたら……嫌でしょ? ねぇ、想像してみて。もしお母さんが、あの人以外とセックスして、喜んでいたら……樹はどう思う?」

 親父以外と、母さんがセックス。
 セックスして、喜んでいる。
 俺の母さんが、寝取られる。
 誰か知らない男の女になる。

「そんなの、嫌だ。母さんが、他人に抱かれるなんて、嫌だ」

 ハッキリと嫌だと口にすると、母の口角が嬉しそうにつり上がる。

「そう、良かった。これでなんとも思わないって言われたら……お母さん、マッチングアプリで男漁りをするところだったわ。あの人に見向きもされないような女でも、条件を下げればきっと誰か食いつくだろうし」

「じょう、けん?」

「そう。生セックスOKで、妊娠しても構わないとか。ホテルじゃなくて自宅でしましょうとか……あと、雌奴隷契約って言うのも、男性は喜ぶんだっけ?」

 母は若くして母になった。
 経験人数は父のみ。
 その父もあまり相手をしていない。
 俺の年齢+妊娠期間、セックスをしていない。

 だから、そんな条件を付けてでも、セックスがしたいのか?

「樹も無事就職したのだから、あの人の妻としての役目も、あなたのお母さんとしての役目はもうおしまいだもの。これまでずっと、女を殺して母として生きてきたけど……私だって、本当はもっと女でいたかった」

 俺が居たから、母さんは女を楽しめなかった。
 性の快楽を知らずにきた。

 それを離婚して子育てから解放されたから、取り戻したいと……そのためなら、性奴隷になってもかまわないの?

 長年レスで経験皆無の爆乳バツイチ熟女が、マッチングアプリで雌奴隷化希望なんてしたら、あっという間に染められる。

 俺の、俺だけの母さんが、俺じゃない誰かの女に塗り替えられる。雌奴隷にされる。見知らぬ男に奪われる。母が俺の前から居なくなる。

「お母さんね、あの人に処女を奪われたの。力ずくで犯されて、あなたを妊娠したの。地味で陰キャで、ねじ伏せたら好き勝手できそうだって……これでも恋愛に憧れて、エッチなことにも興味はあったけど、初めてが痛くて苦しくて、怖かった。いつまで続くのかって、死も考えた」

 母の衝撃的な暴露に、言葉が出ない。

「妊娠が解ったとき、お父さん……あなたのおじいちゃんが本気で怒って、責任をとらせたの。『強姦で警察を呼ばれるか、責任をとって籍を入れ、養育費を払うか今すぐ選べ』って。しらを切って逃げられないよう映像で記録していたし、お腹の中の子供って証拠があるから逃げられないし、不同意性交に脅迫で被害届を出せば圧倒的にこちらが有利。警察に厄介になりたくなかったあの人は簡単に折れたわ……うちで生活させたのは監視目的。そこに愛なんてものは全くなかった。だから、お母さんは、結婚しても幸せを感じたことがないの」

 ああ、だから、父は俺に対して『お前が居なければ』と言ったのか……完全な逆恨みじゃないか。もう会うことはないだろうけど、会ったときは文句を言ってやる。

 でも、これが本当なら、俺の存在は母からしたら忌むべきもの。犯されて孕んだ、負の象徴だ。

「あなたを授けてくれたこと。お金に苦労させなかったこと。私たちの生活を邪魔しなかったこと……それだけは評価しているけど、あの人の価値はそれだけ。今まで私に幸せをくれたのはあなただけよ……だから、お母さんの手で気持ち良くなって、射精してくれて、嬉しいの」

 そんな忌むべき存在の俺を、母は愛してくれた。
 俺だけが、母に幸せを与えたと……そんな母に、俺は、精液を……。

「ふふ、樹の精液。お母さんの肌に染み込んでる。濃い男の匂いが、染み着いちゃう」

 母の手が俺の竿を握って、中に残っていた精液が搾り取ると、胸や陰部、顔に塗り込んでいく。

 俺に見せつけるように塗り込まれていく。
 俺の精液が、母に取り込まれていく。

「母さん、どうして、そんな……俺なんかを」

 俺なんかを愛してくれるんだ。
 俺の存在は、許されないものじゃないのか。
 聞くのが怖くて、言葉が尻すぼみになってしまう。

「どうしてって、息子が愛おしいのは当たり前でしょ? あれのことはまったく愛していないけど、あなたのことは大好きよ。心から愛しているわ。樹もお母さんのことを愛してくれているんでしょ? あなたは昔から口べたの恥ずかしがり屋で、思ったことを上手く言えなかったり、恥ずかしくて言えない子だったから。だから、母の日みたいな贈り物をしやすい日を選んで、花とお酒に想いを込めて贈ってくれたんでしょ?」

 花? 酒? 想い?

 なんのことだ……俺はただ、母さんに感謝を伝えたかっただけで、口説くようなことはなにも、

「それとも……嘘、だったのかしら? そんな意図なんて無いって、お母さんのことなんてなんとも思っていない言うの?」

 徐々に光が失せ、ヤミに染まっていく瞳。

「い、や……俺は、母さんに、嘘なんて、言わない」

 そんな瞳で見つめられて、なにも言えない。
 どういうことかなんて、聞けない。

「そうよね。樹はいい子だもの。樹だけは、お母さんに優しくしてくれて、守ろうとしてくれて、愛してくれたもの。嘘なんて、言わないわよね? あぁ、お母さん長話したせいで身体が冷たくなっちゃって、震えているわ。気付かなくてごめんね? 先に湯船に浸かって、温まりなさい。お母さんも洗ったら入るから」

 太股を軽く叩いて、動くよう促してくる。

 体は確かに冷えているが、この震えは、冷えが原因じゃないが、言えない。今の母に冗談なんて恐ろしくて言えない。

 なにも言えなくなった俺は母の言うとおりに動き、熱い湯に身を沈める。

 湯に浸かりながら母の方をみると、鼻歌交じりに俺の残滓とボディーソープを混ぜ合わせ、嬉しそうな顔で全身に泡を塗り込んでいく。

 乳房と首筋、陰部を重点的に塗り込んで、俺の精液を塗り込んでいく。俺の精液が染み込んでいく。

 入念に全身を手で擦って、シャワーで泡を流すと「ふぅ……サッパリした」と言い、母が浴槽の縁を跨いで入ってくる。

 うちの浴槽は祖父がゆったりと足を伸ばして浸かりたいという要望で大きい。大人が二人入っても問題ない大きさはある。

 正面に向かい合わせで入ると思ったら、俺に背中を向けたと思うと、尻が眼前に迫ってきて、俺の間に母がすっぽり納まった。

「んんー、これ、良いわね。樹に包まれてるこの感じ、素敵ね。お母さん、気に入っちゃったわ。明日から、こんな感じで一緒にお風呂に入りましょ?」

 俺の腕と足の合間に収まり、胸を背もたれにしてくつろぐ母がこれから毎日一緒に入ろうと提案してくる。

「……そう、だね。良いと思う」

 目の前に母のうなじと湯に浮かぶ乳房。押し当てられる柔らかな尻の感触がエロすぎて落ち着かないが、この至福に感触を毎日味わえると思うと拒否なんてできない。

「お尻に硬いのがゴリゴリ当たってるわ……また、お母さんで硬くしてくれているのね。ふふふ、嬉しいわ……いつでもお母さんがしてあげるとは言ったけど、ごめんなさい。今日だけ……もう少しだけ、我慢して……あとで、ちゃんとしてあげるから」

 母がなにをしようとしているのか、この流れで解らないほどバカじゃない。

 止めないと、取り返しがつかない。帰ってきてからの短時間で何度目もそう言っているのに、止める言葉が出てこない。

「母さん……俺、」
「そんな残念そうな顔しないで……あとで、ね?」

 俺の言葉を遮り、額に口付けすると母は一足先に浴室を出ていった。

「はぁ……俺、どうしたら……」

 きっとこのあと、俺は母と一線を超える……性的な意味で結ばれることになる。

「良いのか、これで」

 独り残された浴室に、俺の独り言が響いた。
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