母の日 母にカンシャを

れん

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02、母と風呂場へ向かって

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 リビングから浴室までの移動。

 一歩進む度に、抱きかかえた母が揺れる。
 揺れが大きいと不安定で危ない。抱えられる側も怖いだろう。そう思い、身体をより密着させてみた。

 安全のために密着すると胸に感じる乳の存在感が増して、より強く母のニオイと身体を感じる。
 甘い体臭に混じるアルコールのニオイで酔いそう。

 壁や手すりに母の身体がぶつからないよう慎重に進むのでなかなか進まない。

 母を……俺の腕の中で無邪気にはしゃぐ女をもっと感じていたいと、雄の本能が愚息をたぎらせる。

 その反面、俺達は母子だ。結ばれない。結ばれちゃいけない。これ以上は越えてはいけない一線を越えてしまう。危険だと理性が訴えてくる。

 どうにか勃起した愚息が母の背中に触れないようにしつつ脱衣場までくることができた。

 普段ならあっという間なのに、母をお姫様だっこしているからか……とにかく長く険しい道のりに感じた。

「お姫様だっこって、こんなに難しいんだな」
「お疲れ様~。はぁ~、至福の時間でした♪」

 俺の腕から降りた母はご満悦だ。

 こっちは理性と腕の筋肉が悲鳴を上げて限界スレスレだというのに。

「そりゃ、良かった……」
「それじゃあ、脱がしてぇー」

 そんなタイミングでこの酔っぱらいは新たな爆弾を投下してきた。

「はっ? な、何言ってるのさ! 母子といえども、男が女の服を脱がせるとか……ふ、服はちゃんと、自分で脱ぎなさい!!」

「えぇ、やだ。酔ってるから脱げないー。お母さん、今日はお姫様だもの。お姫様は、自分で着替えをしないのよ? 髪も身体も、全部洗ってもらって……移動は抱っこで、枕は腕で? それとも、全身抱き枕?」

「母さん、風呂の前に水を飲んで酔いを醒まそうか」

「嫌でぇーす。お酒贈ってくれて、酔わせたのは樹でしょ? せっかくの幸せな気分に、水を差さないでよ……良いじゃない、一晩くらい、夢を見させてくれたって……あの人に大切にされなくて、ずっとこういうことに憧れてたんだから」

 父のことを引き合いに出されると弱い。

「樹、お母さんが独りで寂しくて泣きそうだったときに『母さんは俺が幸せにする!』って、言ってくれてたのに……中学あたりから言ってくれなくなったし。それどころかバイトばっかりで家にいないし。構ってくれないし。お母さん、家で独りでずーーっと寂しいのを我慢して、あなたのために一生懸命家事をしてきたのに」

 ああ、言ったよ。父との不仲をずっと見続けてきた俺は、母に言ってしまったよ。そしてその都度抱き締められてたらな……言わなくなったのは母さんの胸で勃起するようになったからだよ。初勃起は母の胸だよ。

「どうしても、ダメ?」

 涙を浮かべて俯かれると、罪悪感がすごい。

「くっ、うぅぅぅぅ……わかった、わかったから! 俺の負け!! はぁ、もうこうなったら最後までちゃんとお世話するよ! 今日くらい、母さんの願いを叶えてやる!!」

 うん、無理。折れた。絶対勝てない。

「ほんと? 男に二言は無しだからね!?」
「ちょっ、嘘泣き!? ズルいって!!」

 そして俺が折れた瞬間に満面の笑みである。

「ズルくないわよ? だって、全部本音なんだもの。お酒は口を軽くしちゃうもの……あなたに叶えてほしいって言うのも、本音だから」

「うぐっ、うぅ」

 嘘泣きは見抜けなかったけど、これは嘘じゃないと解る……そこまで言われたら、何も言えない。

「と言うわけで、はい。お母さんの服、脱がせて」
「はぁ……はいはい。メガネ取って、ボタン外すよ?」

 諦めて、母の服を脱がせにかかる。

 なんだか、イケないことをしているようでドキドキする……相手は酔っぱらい。母親。これは介護。そう自分に言い聞かせても、止まらない。

 抑えれない。むしろ抑えようとするほど意識してしまう悪循環。興奮が高まっていく。

 上着を脱がせ、スカートを床に落とす。

「ブラジャーの取り方、わかる?」
「えっ、あ……」

 母の下着姿。地味なベージュの上下の下着。
 深い谷間に、布が食い込んだ割れ目。
 本や写真じゃない、生の女体。
 俺の手で剥かれた、母親の……熟女の下着姿。

「ふふふ、経験ないんだ」
「わ、悪いかよ……もてないんだよ、俺」

 母親に経験ないのがバレた。
 これ、かなり恥ずかしい。

「ううん。悪い虫が付いていないようで安心したわ。良い機会だから、お母さんで練習しなさい。いざ本番って時に失敗しないように。後ろにあるホックを外せば、取れるから。ほら、外してみて」

 くるりと回って、背中をみせてくる。
 このホックを外せば、胸を隠すものは何もない。
 ずっとみたいと思っていた女の生乳が拝める。

 それが母親の乳房だとしても……いや、初めて勃起した、性的興奮を知った母の乳房だからこそ、見たい。

「ほら、早く」
「あ、あぁ」

 促され、外しにかかるが、手が震えるせいで上手く外せない。もうすぐ念願の生乳が拝めるのに、拝めないのがもどかしい。

 金具と格闘している間に肩紐が外れて垂れ下がる。
 それと同時に、ホックを外すことに成功した。

「ひとりでちゃんと外せたね。良くできました」

 引っかかるものがなくなり、内側に押し込まれていた柔肉に押し出されて、ブラジャーは重力に従って床に落ちていく。

 背中側からは先端が見えない。
 それでも、その曲線は見える。

「それじゃあ、最後の一枚。脱がせて」
「えっ、パンツも、俺が脱がすの?」

「もちろん。お母さんがおばあちゃんになったら、嫌でもこういうことをしないとイケないのよ? その時には寝たきりで、こんな下着じゃなくて紙パンツかオムツになって、おしっこやうんちの後処理もしないとイケないんだけど」

「老後の介護とか、何十年先の話だよ」

「解らないわよ? お母さんが怪我をしたら、若くても介護は必要になるんだから。お母さん、あなた以外のお世話にはなりたくないわよ?」

「ま、まぁ、俺も母さんを他人に任せたくはないけど……練習、練習か」

「そう、練習。どんなことでも、練習をしておけば怖くないわ。平常心を鍛える訓練だと思って、お母さんの下着、脱がせなさい」

 練習。平常心を鍛える練習。
 いつかくる介護の時の練習。

「ほら、樹。脱がせて。お母さんを裸にして」

 女を裸にする練習。
 介護の練習なら、問題ない、よな。
 
 床に膝をつくと、眼前に尻を覆う薄布。
 汗で少し色が変わっている気がする。

 オシッコなどの汚れを吸った薄布が食い込む割れ目に顔を近づけたくなる衝動を抑えて、パンツのゴムに手をかけて、ゆっくり下に降ろす。

 乳房とは違う肉の谷間が露わになり、秘部を覆っている布が肌から剥がれる……気のせいか、縦長の楕円状に濡れたような跡がついていて、剥がれる瞬間、糸を引いていた気がする。

 母のアソコが濡れているとか、きっと気のせいだ。

 母親が、息子にお姫様だっこされたくらいで性的に興奮して濡らすとか、そんなこと……ない、はず。

 でも、俺は今、実の母親に欲情して勃起しているわけだから、その逆もまたありえる、のか?

「樹、さすがにお母さんでも、お尻を凝視されたら恥ずかしいわよ」

「え、あ、ごめん」

「ふふふ、お母さんのお尻はどうだった?」

「どうって、その……俺、胸派だし。尻に関しては、それほど意識したことないし……こんな間近でお尻、見たことないから」

 と言うか、全裸の女性を間近で見ること自体、母しか経験がない。

 普通なら、母親の裸をみたところで何も感じないというのに、俺は今、めちゃくちゃ興奮してる。

「そっか。樹は胸派なのね」

 そう言って、母がくるりと半回転する。
 背中を向けていた母がこちらを向くと、

「これが見たかった?」

 覆い隠すものが何もない、母の裸体。
 黒ずんだ大きな乳首に、少し弛んだお腹。
 そして、秘部には毛がなかった。

「どう? お父さんしか見せたことがない、お母さんの裸。同級生からはおっぱい大きすぎて気持ちが悪いって言われてたけど……変じゃない?」

「う、ぁ……母さん、毛が、ない?」

「ん? ああ、ここの毛はね、もとから生えてないの。お母さんのお母さんも生えていなかったから、遺伝じゃないかな?」

「そう、なんだ」
「もしかして、樹も生えてなかったり?」
「……うん」

 悲しいことに、俺はいつまでたっても陰毛が生えてこなかった。それがバレて、からかわれて、当時気になっていた子にも笑われたのはトラウマだ。

 だから今まで異性との交流は少なかった。俺に陰毛がなくても笑わず受け入れてくれる人じゃないと無理だから。

「ごめんね、樹。お母さんの家系の遺伝、しっかりでちゃったんだね。でも、大丈夫。毛がない方が良いこともたくさんあるんだから……さぁ、今度はお母さんが樹を脱がせてあげる」

「え、ちょっ、自分で脱げるって! てか、さっき酔ってて自分じゃ脱げないって」

 慌てて立ち上がり、後ずさるがすぐに腕を捕まれる。ふりほどこうと思えば逃げられるが、力が入らない。

「細かいことは気にしないの! 男の子を脱がせるのって、ドキドキしない?」

「それは……」

 それに関しては母を脱がせるときにドキドキしたので黙秘する。その沈黙が肯定になっているんだけど、言葉が出てこない。

「ほら、抵抗しないで。お母さんに脱がされなさい」

 悪戯っ子のような、発情して男を襲う雌のような、普段とは違う母に衣服をはぎ取られていく。
 一枚一枚はぎ取られて、股間を覆う最後の一枚。

「樹、大きくなってるね。お母さんでこうなっちゃったの? パンツ、ベタベタに汚れてる」 

 床に膝をついて先走り汁で汚れたパンツをみた母が嬉しそうにはしゃいでいる。自分で息子が勃起したのを喜ぶ全裸の母の姿に興奮が高まる。

「それじゃあ、最後の一枚。脱がしちゃうね」

 愚息がパンツのゴムにひっかかて、なかなかパンツが降りない。引っかかりがとれると、竿が勢い良く跳ね上がり、下腹部にぶつかって原と竿の間に粘液の糸が橋を造る。

「すごい、ご立派さんだ。お父さんのしか知らないけど、樹のは大きいね。洗いがいがありそう。ほら、樹。身体、冷えてきたでしょ? お風呂、入りましょう」

 母に誘われ、一緒に浴室に入った。

「それじゃあ、先にお母さんが身体を洗ってあげる。今日もしっかり仕事をして、汚れてる樹をキレイにしてあげるわね」
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