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赤の山にて 暴走した青と冷静な白
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「クソガアアアア!!!!」
僕と破壊猪をキレたヌイジュが追いかけてくる。僕が乗ってるから加減してるとは言え魔獣の足の速さについてこれるのか。……無意識に強化魔法を発動させてるのかな? このまま観察してたい気もするけど、そうもいかないから戦闘開始だ。
「緑盛魔法・超育成・緑盛網」
僕がつぶやくと周りの植物が再びヌイジュを絡めとろうと伸びていく。でも、さっきと同じにはならなかった。
「ジャマダあああアアア!!!!」
ヌイジュに多くの植物が絡みつこうとした瞬間にヌイジュが叫んだら、ヌイジュの身体から水が棘状に飛び出した。走ってる破壊猪の上で揺れてるから見にくいけど、どうやら身体の表面を水で覆っているみたいだ。……そうか、これでヌイジュの足が速い理由がわかった。身体を覆っている水は攻撃と防御以外に身体を補助する役割もあるって事だね。ふーむ、キレた状態で使ってるって事は無意識に使えてるって事になる。なんでキレてるのかよくわからない奴だけど伊達に水守じゃないな。まぁ、それならそれでやりようはある。
「緑盛魔法・超育成・水喰苔」
僕が腰にいくつかある小袋の一つに魔力を通すと、小袋から薄っすら白い靄が出始めその靄がヌイジュに纏わり付いていく。
僕が魔力を通したのは僕が集めて乾燥させた地衣類の塊。相手が水を使うなら地衣類ほど相性の良いものはいなくて、薄い水の膜で覆われているヌイジュの身体の表面は胞子が着床して育つのに良い環境だ。身体の表面で成長するという事は身体を包み込むって事で、身体を包み込むって事は動きの邪魔をするって事だ。緑盛網に比べたら、固定力は小さいけど速く走っている今なら話は別で誰だって動いている時に突然邪魔されたら転ぶ。それも速ければ速いほど派手にね。
「ガッ!!!! …………ク……ソガ」
おおー、予想通り派手に転んだ。しかも転んだ際に近くの樹木に頭からぶつかった。うん、あれは痛い。……おっ、どうやら頭をぶつけたせいでグラついている。攻めるなら今だね。
「降りるよ」
「ブ」
破壊猪に一声かけて背中から滑り降りる。こんな事をすれば普通は地面に叩きつけられたり、ヌイジュと同じように樹木にぶつかるはずだけど、問題なく手をつきながら上手く着地できた。…………すごく納得できないけど、兄さんや姉さんに投げられた経験が生きてる。本当に納得できないけど、空中での身のこなしが上手くなってる。……素直にありがとうって言いづらい。
「緑盛魔法・超育成・射種草」
着地と同時に種を埋め急成長させて種を射つ。ヌイジュは体勢を崩してるしグラついてるから、これは確実に当たると思ったら当たらなかった。たぶん勘とか本能で動いたんだろうけど、まさか自分に水弾を当てて無理やり避けるとか、どうなんだ? ……ああ、なるほど自分の身体を吹き飛ばす威力を当ててるから、身体を包む水喰苔も弾き飛ばせるって事か。キレてるにしては良い判断って言える……のかな?
「……ろす、こ……、ころすコロスこロすコろス…………コロシテヤル!!!!」
やっぱり竜人族と戦うのは頑丈で面倒くさい。決闘の時みたいにズルズルやりたくないからサッサと決めよう……って、なんかヌイジュの様子がおかしい。なんだ? 胸に魔力を集め……まずい!! 僕がとっさに、その場から横に跳ぶと一瞬遅れてヌイジュが僕に向かって口を開いた。
カシュン!!!!
ヌイジュの口から、透明の管が瞬時に伸びてきて一瞬前まで僕の頭があった場所を貫く。危ないな。あれは当たったら死ぬ奴だ。
「僕の事が気に入らないのはわかるけど、竜人息は不味いと思う」
「ハァ、ハァハァ……、ダ……マレ、ギザマハ……ガナラズコロス」
「……お前が構わないなら、それで良いんだけど竜人息は負担が大きいよ?」
「ダマレ!!!!」
「わかった。好きにすれば良い」
「ダマレェェェェ!!!!」
カシュン、カシュン、カシュン。ヌイジュが口から僕に向けて透明の管が伸びる度に管が樹木を苦も無く貫いていく。予想通り当たればケガじゃすまないな。一回目を避けといて良かった。
竜人息は竜人族が使える固有の魔法で、簡単に説明すると口・喉・肺のどこかに魔力を溜めて口から吹き出すという魔法だ。威力は肺により近い部分に魔力を多く溜めるほど上がっていくんだけど、ヌイジュは見た感じ肺に魔力を溜めてるみたいだね。
ちなみに竜人族の間では、この竜人息を使いこなせると魔力を扱う技術と魔力を溜める時の負荷に耐えられる強い身体を持つ事の証明になるため一人前の証になったりモテるらしい。
ヌイジュの竜人息は青の竜人らしく水だ。でも、ただ水じゃなくて口の中で高い圧力がかかった水にしてから放っているようだ。通常時の水は液体であるため強さと呼べるものはないけど高い圧力がかかると完全な武器になる。つまりヌイジュの口から放たれた水は大抵のものを瞬時に貫く槍となっていて、これは当たれば強化魔法を纏った竜人の身体でも無事じゃすまない。当たれば本当に危ない。当たればね。
カシュンカシュンカシュシュン、カシュン。
僕を貫こうと何度も何度も竜人息を放ってくる。でも、僕には一回も当たってない。というか、当たりたくないから必死に避けてる。それにこのまま避けてれば色んな意味で大丈夫だ。
「クソオオオヲヲヲ!!!」
当たらない事にイラついてる。まあ、気に入らない奴を倒せないから当然か。うーん、当たらない理由を説明するべきかな。このまま続けて使ってると、まずい事になるんだよね。よし、一応説明しておこう。
「お前の竜人息は、もう当たらないよ」
「ダマレ!!」
「理由を説明すると……」
「ダマレダマレ!!!!」
カシュン。僕の胸を狙った竜人息を僕は右に飛びながら身体を捻る事で避けた。うん、ほとんどタイミングはつかめたね。
「クッ!! ……ガハッ、ゴホッ」
「当たらない理由の一つ目は、お前の竜人息の形にある」
カシュン、カシュン。僕は避けながら説明を始めた。
「基本的に竜人息は直線状・放射状・弾丸状のどれかの形で放たれる。その中でお前の竜人息は直線状のものでさらに言えば細い管状だ。これは当たる面積が小さいっていう事だね。ここまでは良い?」
カシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュン。おっと、数で押してきたか。……これくらいなら判断を間違えなかったら大丈夫だ。
「理由の二つ目は、竜人息は放つタイミングや方向がつかみ易い。なぜなら竜人息は息って呼ばれるように口から放たれる。それなら話は簡単でお前の口が閉じた状態から顔の向きと口が開くのを確認して動けば良い。いくら瞬時に伸びてくるって言っても、当たる面積が小さくて放たれる方向と瞬間がわかれば避けれるよ」
「バカナ……」
「信じれないなら続ければ?」
当たらない事実に愕然としているヌイジュに向かって近づき始めた。それを見たヌイジュは一瞬驚いた顔をするが、すぐに怒りと憎しみと少しの困惑が混ざった顔になり、また何度も竜人息を放ってくる。
顔に放たれたものは首を傾ける事で、胸に放たれたものは斜め前に身体を倒したり横に跳ぶ事で、足に放たれたものは斜め後ろに跳ぶ事で絶対に止まらないようにして避けていった。……何回放ったか数えてないけど、これだけの連発できるのはさすがとしか言い様がない。でも……もう終わりだな。
「ねえ、自分の身体の状態に気づいてる?」
「ナン……、グガッ、ウグゥ、ゲボ」
僕が声をかけると同時に、ヌイジュは胸を押さえて苦しみだした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
僕と破壊猪をキレたヌイジュが追いかけてくる。僕が乗ってるから加減してるとは言え魔獣の足の速さについてこれるのか。……無意識に強化魔法を発動させてるのかな? このまま観察してたい気もするけど、そうもいかないから戦闘開始だ。
「緑盛魔法・超育成・緑盛網」
僕がつぶやくと周りの植物が再びヌイジュを絡めとろうと伸びていく。でも、さっきと同じにはならなかった。
「ジャマダあああアアア!!!!」
ヌイジュに多くの植物が絡みつこうとした瞬間にヌイジュが叫んだら、ヌイジュの身体から水が棘状に飛び出した。走ってる破壊猪の上で揺れてるから見にくいけど、どうやら身体の表面を水で覆っているみたいだ。……そうか、これでヌイジュの足が速い理由がわかった。身体を覆っている水は攻撃と防御以外に身体を補助する役割もあるって事だね。ふーむ、キレた状態で使ってるって事は無意識に使えてるって事になる。なんでキレてるのかよくわからない奴だけど伊達に水守じゃないな。まぁ、それならそれでやりようはある。
「緑盛魔法・超育成・水喰苔」
僕が腰にいくつかある小袋の一つに魔力を通すと、小袋から薄っすら白い靄が出始めその靄がヌイジュに纏わり付いていく。
僕が魔力を通したのは僕が集めて乾燥させた地衣類の塊。相手が水を使うなら地衣類ほど相性の良いものはいなくて、薄い水の膜で覆われているヌイジュの身体の表面は胞子が着床して育つのに良い環境だ。身体の表面で成長するという事は身体を包み込むって事で、身体を包み込むって事は動きの邪魔をするって事だ。緑盛網に比べたら、固定力は小さいけど速く走っている今なら話は別で誰だって動いている時に突然邪魔されたら転ぶ。それも速ければ速いほど派手にね。
「ガッ!!!! …………ク……ソガ」
おおー、予想通り派手に転んだ。しかも転んだ際に近くの樹木に頭からぶつかった。うん、あれは痛い。……おっ、どうやら頭をぶつけたせいでグラついている。攻めるなら今だね。
「降りるよ」
「ブ」
破壊猪に一声かけて背中から滑り降りる。こんな事をすれば普通は地面に叩きつけられたり、ヌイジュと同じように樹木にぶつかるはずだけど、問題なく手をつきながら上手く着地できた。…………すごく納得できないけど、兄さんや姉さんに投げられた経験が生きてる。本当に納得できないけど、空中での身のこなしが上手くなってる。……素直にありがとうって言いづらい。
「緑盛魔法・超育成・射種草」
着地と同時に種を埋め急成長させて種を射つ。ヌイジュは体勢を崩してるしグラついてるから、これは確実に当たると思ったら当たらなかった。たぶん勘とか本能で動いたんだろうけど、まさか自分に水弾を当てて無理やり避けるとか、どうなんだ? ……ああ、なるほど自分の身体を吹き飛ばす威力を当ててるから、身体を包む水喰苔も弾き飛ばせるって事か。キレてるにしては良い判断って言える……のかな?
「……ろす、こ……、ころすコロスこロすコろス…………コロシテヤル!!!!」
やっぱり竜人族と戦うのは頑丈で面倒くさい。決闘の時みたいにズルズルやりたくないからサッサと決めよう……って、なんかヌイジュの様子がおかしい。なんだ? 胸に魔力を集め……まずい!! 僕がとっさに、その場から横に跳ぶと一瞬遅れてヌイジュが僕に向かって口を開いた。
カシュン!!!!
ヌイジュの口から、透明の管が瞬時に伸びてきて一瞬前まで僕の頭があった場所を貫く。危ないな。あれは当たったら死ぬ奴だ。
「僕の事が気に入らないのはわかるけど、竜人息は不味いと思う」
「ハァ、ハァハァ……、ダ……マレ、ギザマハ……ガナラズコロス」
「……お前が構わないなら、それで良いんだけど竜人息は負担が大きいよ?」
「ダマレ!!!!」
「わかった。好きにすれば良い」
「ダマレェェェェ!!!!」
カシュン、カシュン、カシュン。ヌイジュが口から僕に向けて透明の管が伸びる度に管が樹木を苦も無く貫いていく。予想通り当たればケガじゃすまないな。一回目を避けといて良かった。
竜人息は竜人族が使える固有の魔法で、簡単に説明すると口・喉・肺のどこかに魔力を溜めて口から吹き出すという魔法だ。威力は肺により近い部分に魔力を多く溜めるほど上がっていくんだけど、ヌイジュは見た感じ肺に魔力を溜めてるみたいだね。
ちなみに竜人族の間では、この竜人息を使いこなせると魔力を扱う技術と魔力を溜める時の負荷に耐えられる強い身体を持つ事の証明になるため一人前の証になったりモテるらしい。
ヌイジュの竜人息は青の竜人らしく水だ。でも、ただ水じゃなくて口の中で高い圧力がかかった水にしてから放っているようだ。通常時の水は液体であるため強さと呼べるものはないけど高い圧力がかかると完全な武器になる。つまりヌイジュの口から放たれた水は大抵のものを瞬時に貫く槍となっていて、これは当たれば強化魔法を纏った竜人の身体でも無事じゃすまない。当たれば本当に危ない。当たればね。
カシュンカシュンカシュシュン、カシュン。
僕を貫こうと何度も何度も竜人息を放ってくる。でも、僕には一回も当たってない。というか、当たりたくないから必死に避けてる。それにこのまま避けてれば色んな意味で大丈夫だ。
「クソオオオヲヲヲ!!!」
当たらない事にイラついてる。まあ、気に入らない奴を倒せないから当然か。うーん、当たらない理由を説明するべきかな。このまま続けて使ってると、まずい事になるんだよね。よし、一応説明しておこう。
「お前の竜人息は、もう当たらないよ」
「ダマレ!!」
「理由を説明すると……」
「ダマレダマレ!!!!」
カシュン。僕の胸を狙った竜人息を僕は右に飛びながら身体を捻る事で避けた。うん、ほとんどタイミングはつかめたね。
「クッ!! ……ガハッ、ゴホッ」
「当たらない理由の一つ目は、お前の竜人息の形にある」
カシュン、カシュン。僕は避けながら説明を始めた。
「基本的に竜人息は直線状・放射状・弾丸状のどれかの形で放たれる。その中でお前の竜人息は直線状のものでさらに言えば細い管状だ。これは当たる面積が小さいっていう事だね。ここまでは良い?」
カシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュンカシュン。おっと、数で押してきたか。……これくらいなら判断を間違えなかったら大丈夫だ。
「理由の二つ目は、竜人息は放つタイミングや方向がつかみ易い。なぜなら竜人息は息って呼ばれるように口から放たれる。それなら話は簡単でお前の口が閉じた状態から顔の向きと口が開くのを確認して動けば良い。いくら瞬時に伸びてくるって言っても、当たる面積が小さくて放たれる方向と瞬間がわかれば避けれるよ」
「バカナ……」
「信じれないなら続ければ?」
当たらない事実に愕然としているヌイジュに向かって近づき始めた。それを見たヌイジュは一瞬驚いた顔をするが、すぐに怒りと憎しみと少しの困惑が混ざった顔になり、また何度も竜人息を放ってくる。
顔に放たれたものは首を傾ける事で、胸に放たれたものは斜め前に身体を倒したり横に跳ぶ事で、足に放たれたものは斜め後ろに跳ぶ事で絶対に止まらないようにして避けていった。……何回放ったか数えてないけど、これだけの連発できるのはさすがとしか言い様がない。でも……もう終わりだな。
「ねえ、自分の身体の状態に気づいてる?」
「ナン……、グガッ、ウグゥ、ゲボ」
僕が声をかけると同時に、ヌイジュは胸を押さえて苦しみだした。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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