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第3章 異世界の男は遠征する
第13話
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後始末にかかる仕事をさらに増やしたため、再襲撃を計画してた奴らをみる鈴 麗華の目がやばかったが、蔵宮 霞の行う鎮魂の儀式は無事に完了した。
現蔵宮家の悲願を果たせた事で蔵宮 霞も鎮魂の際に演奏をしていた奴らも感無量という感じだ。
これで今回の任務の内、もっとも重要な蔵宮 霞の護衛がほぼ終わったと考えて良いだろう。
「霞さん、鎮魂が終わってからは、どうしますか?」
「儀式が無事に終わった事を父に報告したいので、本邸へ帰ります」
「わかりました。私達はいつでも大丈夫なので、霞さん達の準備ができたら声をかけてください」
「ありがとうございます。それでは後ほど」
蔵宮 霞が俺達に軽く頭を下げてからスミスといっしょに中庭沿いの部屋へ入っていくと、それを見た演奏者達も部屋の障子を閉めた。
「あとは、依頼主の蔵宮 石永さんに会ってから学園に帰るわ。もちろん学園長に任務達成の報告をするまで油断したらダメだけど、任務の峠は越えたわね」
「おう。暴れたりねえが我慢してやる」
「鈴先輩、後始末の指示ご苦労様でした」
「「…………」」
システィーゾと鈴 麗華が俺をジッと見てくる。
特に妙なやり取りじゃなかったと思うが、どこか変だったか?
「どうかしましたか?」
「……鶴見君」
「はい」
「任務達成の報告の後、すぐに学園長に説明を求められると思うわ」
「流々原先生から僕の事について報告されていれば、そうでしょう」
「その……、どうするつもりなの?」
「とりあえず僕の事情を一通り説明するつもりです。まあ、信じてもらえるかはわかりませんけどね」
「…………もしもの時はどうする気?」
「うーん……、今のところ何も決めてないですが、学園を出て行けと言われれば出て行きますし、何かしら強引な手段を使われたら全部斬り捨てるだけ、ですね」
「そう……」
「おい‼︎」
鈴 麗華は俺を見ながら考え込んでいると、システィーゾが呼び止めてきたので見たら自分をビシッと親指で差していた。
「何ですか? システィーゾ」
「お前を倒すのは、この俺だ‼︎」
「……あなたはブレませんね」
「当たり前だ‼︎ 忘れるなよ‼︎」
「わかりました」
こういう猪突猛進的な奴がいれば重い雰囲気も少しは軽くなるな。
◆◆◆◆◆
全ての襲撃や儀式の後始末が終わった後、俺達は蔵宮 石永のいる屋敷へ移動し蔵宮 霞による蔵宮 石永への報告を見届けた。
そして改めて蔵宮 石永と話をして、この場で任務に関わる俺達の役目が完了した事を宣言してもらう。
よし、これで学園に帰るだけか。
「あの……」
「はい?」
「少し、お時間よろしいですか?」
「僕にですか?」
「そうです」
蔵宮 霞が、学園に帰る気満々になっていた俺に話しかけてきた。
何やら俺に用があるらしいが、一応の確認のために鈴 麗華と蔵宮 石永に視線で聞いてみると、どちらも小さくうなずいてきたから良いようだ。
「わかりました。えっと……、場所を移しますか?」
「いいえ、ここで大丈夫です」
「そうですか。それでは用件を聞かせてもらえますか?」
俺がそう聞くと、蔵宮 霞は俺に向かって頭を下げた。
「あなたのおかげで、蔵宮の悲願が叶いました。ありがとうございます」
「あの不審者相手に戦ったのは僕だけじゃありません。お礼ならこの任務の現場責任者である鈴先輩へお願いします。それにむしろ僕はあなたに謝らないといけません」
「なぜ……?」
「護衛対象を危険にさらす行為は最悪ですから。あの時はイラつきを抑えられず冷静になれなかったので殺気を放ってしまいました。本当に申し訳ありません」
「大丈夫です」
「え?」
「あれほど明確な殺気を感じたのは初めてでしたが、怖くはなかったので大丈夫です」
俺の殺気が怖くなかった……だと?
「あなたの殺気は襲撃者に向いているのがわかりました。まるで達人の扱っている武器を見ているようでしたよ」
「武器はどこまでいって武器なので、誰が使っているものだろうと怖がるべきです。特に、殺気に耐えたり怖がったりするのが生物として正しい反応で、殺気に慣れたり受け入れるのは間違ってます」
「私は大丈夫です」
「…………どうして、そこまで言い切れるんですか?」
「私は現蔵宮家の直系ですから一般の方々よりもわかる事は多いのです」
蔵宮 霞は胸に手を当てながら俺に答えるのを見て、俺の頭に流々原先生の言葉が浮かぶ
『魂というのは独立しているわ。それなのに魂の中に別の魂が現れて、また消えた。そんな事は普通起きないのよ。仙人じゃなくても、気や魔力にマナといったものに敏感なら気づくものは、それなりにいるの』
蔵宮家はもともと呪いといった目に見えないものを専門にしていたんだ。
奥底にいる秋臣の魂を感知したとしてもおかしくないって事か……。
「今回の短い時間であなたの全てがわかったとは口が裂けても言えません。ですが、あなたの戦い方や殺気を感じた事で、あなたの存在感の色はわかりました」
「存在感の色?」
「そうですね……、その人が善か悪かという傾向と言えば良いでしょうか」
「僕にはよくわかりませんが、そんなものがあるんですね」
「はい。そんなわけで、スミス」
「はっ」
「これをどうぞ」
蔵宮 霞はスミスから受け取ったカードを俺に渡してきた。
そのカードを見てみると何かのコードが描かれている。
「これは?」
「私と父への直通の連絡先です。端末へ読み込んでください」
「なんで、これを渡してきたのか聞いても?」
「あなたは、とにかく変わった状況にあるので、この先、困る事も多いでしょう。もし、動きようが無くなったら、ぜひ、私達に連絡を。必ずお力になってみせます」
…………なぜ、ここまで俺に親身になってくれるのかが疑問だ。
いや、それよりも、今このカードをどうするべきかがわからない。
返すべきなのか、この場で個人端末に読み込ませるべきなのか、蔵宮の屋敷を出てからの方が良いのか、どれだ?
うん? 鈴 麗華が端末を指差しながらうなずいてるという事は、この場でやって問題ないらしい。
俺は秋臣の端末にカードを読み込ませて、蔵宮 石永と蔵宮 霞の連絡先を登録し、カードを蔵宮 霞へ返した。
「ありがとうございます。その時は来ない方が良いですが、もしもの場合はお願いします」
「はい」
俺からカードを受け取った蔵宮 霞は、もう一度頭を下げた後、俺達を門まで移動し蔵宮親子に見送られた。
学園への帰還の間、俺達三人に会話はないが、それはどうでも良い。
ある意味、秋臣を守ると決めている俺にとっては、ここからが本番だから気を引き締めるぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
現蔵宮家の悲願を果たせた事で蔵宮 霞も鎮魂の際に演奏をしていた奴らも感無量という感じだ。
これで今回の任務の内、もっとも重要な蔵宮 霞の護衛がほぼ終わったと考えて良いだろう。
「霞さん、鎮魂が終わってからは、どうしますか?」
「儀式が無事に終わった事を父に報告したいので、本邸へ帰ります」
「わかりました。私達はいつでも大丈夫なので、霞さん達の準備ができたら声をかけてください」
「ありがとうございます。それでは後ほど」
蔵宮 霞が俺達に軽く頭を下げてからスミスといっしょに中庭沿いの部屋へ入っていくと、それを見た演奏者達も部屋の障子を閉めた。
「あとは、依頼主の蔵宮 石永さんに会ってから学園に帰るわ。もちろん学園長に任務達成の報告をするまで油断したらダメだけど、任務の峠は越えたわね」
「おう。暴れたりねえが我慢してやる」
「鈴先輩、後始末の指示ご苦労様でした」
「「…………」」
システィーゾと鈴 麗華が俺をジッと見てくる。
特に妙なやり取りじゃなかったと思うが、どこか変だったか?
「どうかしましたか?」
「……鶴見君」
「はい」
「任務達成の報告の後、すぐに学園長に説明を求められると思うわ」
「流々原先生から僕の事について報告されていれば、そうでしょう」
「その……、どうするつもりなの?」
「とりあえず僕の事情を一通り説明するつもりです。まあ、信じてもらえるかはわかりませんけどね」
「…………もしもの時はどうする気?」
「うーん……、今のところ何も決めてないですが、学園を出て行けと言われれば出て行きますし、何かしら強引な手段を使われたら全部斬り捨てるだけ、ですね」
「そう……」
「おい‼︎」
鈴 麗華は俺を見ながら考え込んでいると、システィーゾが呼び止めてきたので見たら自分をビシッと親指で差していた。
「何ですか? システィーゾ」
「お前を倒すのは、この俺だ‼︎」
「……あなたはブレませんね」
「当たり前だ‼︎ 忘れるなよ‼︎」
「わかりました」
こういう猪突猛進的な奴がいれば重い雰囲気も少しは軽くなるな。
◆◆◆◆◆
全ての襲撃や儀式の後始末が終わった後、俺達は蔵宮 石永のいる屋敷へ移動し蔵宮 霞による蔵宮 石永への報告を見届けた。
そして改めて蔵宮 石永と話をして、この場で任務に関わる俺達の役目が完了した事を宣言してもらう。
よし、これで学園に帰るだけか。
「あの……」
「はい?」
「少し、お時間よろしいですか?」
「僕にですか?」
「そうです」
蔵宮 霞が、学園に帰る気満々になっていた俺に話しかけてきた。
何やら俺に用があるらしいが、一応の確認のために鈴 麗華と蔵宮 石永に視線で聞いてみると、どちらも小さくうなずいてきたから良いようだ。
「わかりました。えっと……、場所を移しますか?」
「いいえ、ここで大丈夫です」
「そうですか。それでは用件を聞かせてもらえますか?」
俺がそう聞くと、蔵宮 霞は俺に向かって頭を下げた。
「あなたのおかげで、蔵宮の悲願が叶いました。ありがとうございます」
「あの不審者相手に戦ったのは僕だけじゃありません。お礼ならこの任務の現場責任者である鈴先輩へお願いします。それにむしろ僕はあなたに謝らないといけません」
「なぜ……?」
「護衛対象を危険にさらす行為は最悪ですから。あの時はイラつきを抑えられず冷静になれなかったので殺気を放ってしまいました。本当に申し訳ありません」
「大丈夫です」
「え?」
「あれほど明確な殺気を感じたのは初めてでしたが、怖くはなかったので大丈夫です」
俺の殺気が怖くなかった……だと?
「あなたの殺気は襲撃者に向いているのがわかりました。まるで達人の扱っている武器を見ているようでしたよ」
「武器はどこまでいって武器なので、誰が使っているものだろうと怖がるべきです。特に、殺気に耐えたり怖がったりするのが生物として正しい反応で、殺気に慣れたり受け入れるのは間違ってます」
「私は大丈夫です」
「…………どうして、そこまで言い切れるんですか?」
「私は現蔵宮家の直系ですから一般の方々よりもわかる事は多いのです」
蔵宮 霞は胸に手を当てながら俺に答えるのを見て、俺の頭に流々原先生の言葉が浮かぶ
『魂というのは独立しているわ。それなのに魂の中に別の魂が現れて、また消えた。そんな事は普通起きないのよ。仙人じゃなくても、気や魔力にマナといったものに敏感なら気づくものは、それなりにいるの』
蔵宮家はもともと呪いといった目に見えないものを専門にしていたんだ。
奥底にいる秋臣の魂を感知したとしてもおかしくないって事か……。
「今回の短い時間であなたの全てがわかったとは口が裂けても言えません。ですが、あなたの戦い方や殺気を感じた事で、あなたの存在感の色はわかりました」
「存在感の色?」
「そうですね……、その人が善か悪かという傾向と言えば良いでしょうか」
「僕にはよくわかりませんが、そんなものがあるんですね」
「はい。そんなわけで、スミス」
「はっ」
「これをどうぞ」
蔵宮 霞はスミスから受け取ったカードを俺に渡してきた。
そのカードを見てみると何かのコードが描かれている。
「これは?」
「私と父への直通の連絡先です。端末へ読み込んでください」
「なんで、これを渡してきたのか聞いても?」
「あなたは、とにかく変わった状況にあるので、この先、困る事も多いでしょう。もし、動きようが無くなったら、ぜひ、私達に連絡を。必ずお力になってみせます」
…………なぜ、ここまで俺に親身になってくれるのかが疑問だ。
いや、それよりも、今このカードをどうするべきかがわからない。
返すべきなのか、この場で個人端末に読み込ませるべきなのか、蔵宮の屋敷を出てからの方が良いのか、どれだ?
うん? 鈴 麗華が端末を指差しながらうなずいてるという事は、この場でやって問題ないらしい。
俺は秋臣の端末にカードを読み込ませて、蔵宮 石永と蔵宮 霞の連絡先を登録し、カードを蔵宮 霞へ返した。
「ありがとうございます。その時は来ない方が良いですが、もしもの場合はお願いします」
「はい」
俺からカードを受け取った蔵宮 霞は、もう一度頭を下げた後、俺達を門まで移動し蔵宮親子に見送られた。
学園への帰還の間、俺達三人に会話はないが、それはどうでも良い。
ある意味、秋臣を守ると決めている俺にとっては、ここからが本番だから気を引き締めるぞ。
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