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第23話 舞踏会③
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「なんで、このドレスが……?」
「実はこちらも作ってもらっていたんだよ。丁度いいから言うが」
フィリップがサラに向き直ると改まる。
「サラは自己犠牲の考えが強いだろう?」
フィリップの言葉にサラが大きく目を開いた。
「少し前から気になっていた。何かあった時はいつも自分が我慢すればいい、と思っている。違う?」
自分でも当たり前すぎて、意識をしてこなかったが、そう言われるとその通りだ。全く違わない。心が見透かされているみたいに、その通りである。サラは、我慢すれば収まることは、全て我慢すればいいと思っていた。
「俺がこのドレスに難色を示した時も、大きな胸をつぶして仕事をしているのも、丸く収まるならと、自分や、自分の考えを犠牲にしている。俺はそんなサラの本当の気持ちを大事にしたい」
「ちなみに言っておくと。このドレスに難色を示したのは、他の男にサラの美しい肌を見せたくないと言う理由だよ。俺の意見を汲んでくれていたのだろうと、後から思い直して、どちらも作ってもらったんだ。そして念の為持ってきた。お酒を飲んで、楽しくなって気が緩めば、本音を聞けるかもしれないと思ってね。ダンスタイムの前に本音を聞ければこうやって着替えさせるつもりだった」
「……私、別に、嫌じゃないんです。自分が我慢すればって、癖みたいな物だし。ずっとそれが普通で」
「ああ」
「長女だし、頑張るのも働くのも……我慢も当たり前なことで……」
走馬灯のように幼い自分と弟達との思い出が頭を巡った。たくさん、我慢してきた。
「長女だから、たくさん我慢することがあったんだね」
フィリップの言葉に喉がつまる。
「っ……だって、そうしないと、家が回らないから……欲しい物なんて、言えなかった……」
「そうか。サラは昔から優しいんだな」
「それが当たり前だったから……こうやって、フィリップが、私のことを真剣に考えてくれるのが、どうしようもなく、嬉しい」
涙が溢れて止まらない。ぎゅうと抱きついた。
「っごめんなさい、汚れているのに」
離れようとしたサラを離さないとばかりにフィリップがサラを強く抱きしめる。
「俺には本音を言っていいんだよ。我慢しなくていい。そのほうが俺だって嬉しい」
「正直な気持ち……私、どちらのドレスも気に入ってたよ……」
「そう?」
「どちらも同じくらい素敵だったから。フィリップがなんだか嫌そうだったから、じゃあこちらにしようと思っただけで……本当よ?だから、こちらも作ってもらえて、着ることが出来て、とっても嬉しい」
「良かった。それがサラの本当の気持ちなら、信じる。これからは遠慮しないで」
感謝の気持ちを沢山込めて、踵を上げてフィリップに口付ける。フィリップも微笑みながら、背中に腕を回してくれる。込み上げる気持ちを抑えられず、口紅が落ちることなど構わずに何度も何度も唇を押し付けた。フィリップも嬉しそうに受け入れてくれた。
名残惜しそうなフィリップが部屋を出ていくと、侍女に手伝ってもらい汚れたドレスを脱ぐ。フィリップのジャケットと同じ深緑のオフショルダーのドレスを着せてもらいながら、侍女が涙ぐんでいるのに気づいた。サラは侍女に感謝を伝えた。
「とても、助かります……いつも、伯爵家の皆さんに優しくしていただいて」
「サラ様は、……サントロ伯爵家の希望ですから」
「ええ?そんな」
「侍女の中では、誰に聞いてもそう答えると思います。ナターシャ様も、フィリップ様も、サラ様と出会ってから幸せそうで、……私どもは何か言える立場ではありませんが、どうか末永くお世話させていたただけるとことを祈っております」
侍女の言葉にまた涙が込み上げた。
「こちらも、とってもお綺麗です」
化粧直しをして、乱れた髪も整えてくれると、鏡に写る自分は、侍女の言葉に素直にお礼を言えるほど、ドレスが似合っている気がした。
特別室を出るとフィリップがエリックと立ち話をしている。
「……侯爵から連絡はあったかい?社交シーズンが始まっても一向に王都にやってこないじゃないか」
「なにやらキツネ狩りに精を出しているそうですよ。次の議会までに意見書をまとめてほしいとお願いはしているのですが」
「キツネ狩り?今年から規制されただろ」
「今年で最後だと田舎に篭っていると人づてに聞きました」
「ふん、その調子だと今年度中の議決は厳しいな」
「そのようですね」
何か仕事の話をしているようだ。話しかけていいものか思案していると、後ろからクレアに声を掛けられた。
「あら、ドレスを着替えたのね、そちらも素敵じゃない。……あの二人、もうずっと話し込んでいるの。いくつか同じ仕事に携わっているらしいから、仕方ないわね」
「そうだったのですね」
「でもこんなに可愛いサラと私を放っておくのは許せないわよね?行きましょう!」
「えっクレア殿下!」
クレアがサラの腕を絡め取ると、ずんずんと歩いていく。クレアの護衛がぞろぞろと付いてくる。何度か振り向くが、エリックとフィリップは気づく様子がない。
あっという間にメインホールまでやってきた。クレアと歩いていると、周りが皆頭を下げる。歩く度にサラにまで頭を下げられるので、なんとも居心地が悪い。
宮殿内のホールの中で一番広いらしいメインホールは、三方をコの字に囲むように衝立がありその外側にテーブル席が何十セットも用意されている。招待客は招待席があるが、その他は席を予約をしないと立ちながら飲み食いすることになるらしい。
他のホールも規模は小さくなるが同じ作りだとクレアが教えてくれた。
他の席よりも段が高くなっている王家専用のロイヤル席に連れていかれると、クレアの侍従が軽食を運んできた。
「全て毒味は済んでいるから、安心して食べてちょうだい」
「ありがとう、ございます」
毒味。想像もできない世界である。それに周りの視線が集まっているのがわかる。そんなものは全く気にしないクレアはニヤニヤと笑みを浮かべると、耳打ちをしてくる。
「サラ、やっぱりフィリップと付き合っていたのね!」
「はい、まだ数ヶ月ですが……」
「もう閨事は済ませた?」
「っ!……まだ、です」
「まあ!そうなのね!じゃあ、きっとフィリップはタイミングを見計らっているのかしら」
「どうなんでしょう……」
「んまあ!そうに違いないわ?エリック曰く、意外と男性は繊細なんですって。好きな女性から嫌われることを恐れてるって……サラはしたくない?」
「確かにフィリップも言ってましたね。男性は意外と繊細だって。……どちらかと言うと、したい、です。恥ずかしいですけれど」
「わかるわぁ!恥ずかしいけれど、好きだからこそ、女だって触れたくなるわよね」
「そうなんです!」
「であれば、私みたいにサラから誘うのもありじゃない?私はサラのおかげで勇気が出たわ?」
「なるほど……」
咳払いが聞こえて、振り返る。ロイヤル席の手前で愛しい恋人が立っていた。走ってきたのか、前髪が乱れている。
「フィリップじゃない。今いい所だったのに」
「クレア王女殿下、愛しい恋人を返していただいても宜しいでしょうか」
クレアが腕を組んで、わざとらしくため息をつく。
「まあ、今日は仕方ないわね。サラ、頑張って!また王宮で秘密のお喋りをしましょうね」
「有り難きお言葉です。……楽しみにしております」
サラの言葉にクレアが年相応な笑顔を見せた。立場上、あけすけな話を出来る友人は少ないのかもしれない。まさか王女殿下とここまで親しくなれるとは想像もしていなかったサラであった。
「実はこちらも作ってもらっていたんだよ。丁度いいから言うが」
フィリップがサラに向き直ると改まる。
「サラは自己犠牲の考えが強いだろう?」
フィリップの言葉にサラが大きく目を開いた。
「少し前から気になっていた。何かあった時はいつも自分が我慢すればいい、と思っている。違う?」
自分でも当たり前すぎて、意識をしてこなかったが、そう言われるとその通りだ。全く違わない。心が見透かされているみたいに、その通りである。サラは、我慢すれば収まることは、全て我慢すればいいと思っていた。
「俺がこのドレスに難色を示した時も、大きな胸をつぶして仕事をしているのも、丸く収まるならと、自分や、自分の考えを犠牲にしている。俺はそんなサラの本当の気持ちを大事にしたい」
「ちなみに言っておくと。このドレスに難色を示したのは、他の男にサラの美しい肌を見せたくないと言う理由だよ。俺の意見を汲んでくれていたのだろうと、後から思い直して、どちらも作ってもらったんだ。そして念の為持ってきた。お酒を飲んで、楽しくなって気が緩めば、本音を聞けるかもしれないと思ってね。ダンスタイムの前に本音を聞ければこうやって着替えさせるつもりだった」
「……私、別に、嫌じゃないんです。自分が我慢すればって、癖みたいな物だし。ずっとそれが普通で」
「ああ」
「長女だし、頑張るのも働くのも……我慢も当たり前なことで……」
走馬灯のように幼い自分と弟達との思い出が頭を巡った。たくさん、我慢してきた。
「長女だから、たくさん我慢することがあったんだね」
フィリップの言葉に喉がつまる。
「っ……だって、そうしないと、家が回らないから……欲しい物なんて、言えなかった……」
「そうか。サラは昔から優しいんだな」
「それが当たり前だったから……こうやって、フィリップが、私のことを真剣に考えてくれるのが、どうしようもなく、嬉しい」
涙が溢れて止まらない。ぎゅうと抱きついた。
「っごめんなさい、汚れているのに」
離れようとしたサラを離さないとばかりにフィリップがサラを強く抱きしめる。
「俺には本音を言っていいんだよ。我慢しなくていい。そのほうが俺だって嬉しい」
「正直な気持ち……私、どちらのドレスも気に入ってたよ……」
「そう?」
「どちらも同じくらい素敵だったから。フィリップがなんだか嫌そうだったから、じゃあこちらにしようと思っただけで……本当よ?だから、こちらも作ってもらえて、着ることが出来て、とっても嬉しい」
「良かった。それがサラの本当の気持ちなら、信じる。これからは遠慮しないで」
感謝の気持ちを沢山込めて、踵を上げてフィリップに口付ける。フィリップも微笑みながら、背中に腕を回してくれる。込み上げる気持ちを抑えられず、口紅が落ちることなど構わずに何度も何度も唇を押し付けた。フィリップも嬉しそうに受け入れてくれた。
名残惜しそうなフィリップが部屋を出ていくと、侍女に手伝ってもらい汚れたドレスを脱ぐ。フィリップのジャケットと同じ深緑のオフショルダーのドレスを着せてもらいながら、侍女が涙ぐんでいるのに気づいた。サラは侍女に感謝を伝えた。
「とても、助かります……いつも、伯爵家の皆さんに優しくしていただいて」
「サラ様は、……サントロ伯爵家の希望ですから」
「ええ?そんな」
「侍女の中では、誰に聞いてもそう答えると思います。ナターシャ様も、フィリップ様も、サラ様と出会ってから幸せそうで、……私どもは何か言える立場ではありませんが、どうか末永くお世話させていたただけるとことを祈っております」
侍女の言葉にまた涙が込み上げた。
「こちらも、とってもお綺麗です」
化粧直しをして、乱れた髪も整えてくれると、鏡に写る自分は、侍女の言葉に素直にお礼を言えるほど、ドレスが似合っている気がした。
特別室を出るとフィリップがエリックと立ち話をしている。
「……侯爵から連絡はあったかい?社交シーズンが始まっても一向に王都にやってこないじゃないか」
「なにやらキツネ狩りに精を出しているそうですよ。次の議会までに意見書をまとめてほしいとお願いはしているのですが」
「キツネ狩り?今年から規制されただろ」
「今年で最後だと田舎に篭っていると人づてに聞きました」
「ふん、その調子だと今年度中の議決は厳しいな」
「そのようですね」
何か仕事の話をしているようだ。話しかけていいものか思案していると、後ろからクレアに声を掛けられた。
「あら、ドレスを着替えたのね、そちらも素敵じゃない。……あの二人、もうずっと話し込んでいるの。いくつか同じ仕事に携わっているらしいから、仕方ないわね」
「そうだったのですね」
「でもこんなに可愛いサラと私を放っておくのは許せないわよね?行きましょう!」
「えっクレア殿下!」
クレアがサラの腕を絡め取ると、ずんずんと歩いていく。クレアの護衛がぞろぞろと付いてくる。何度か振り向くが、エリックとフィリップは気づく様子がない。
あっという間にメインホールまでやってきた。クレアと歩いていると、周りが皆頭を下げる。歩く度にサラにまで頭を下げられるので、なんとも居心地が悪い。
宮殿内のホールの中で一番広いらしいメインホールは、三方をコの字に囲むように衝立がありその外側にテーブル席が何十セットも用意されている。招待客は招待席があるが、その他は席を予約をしないと立ちながら飲み食いすることになるらしい。
他のホールも規模は小さくなるが同じ作りだとクレアが教えてくれた。
他の席よりも段が高くなっている王家専用のロイヤル席に連れていかれると、クレアの侍従が軽食を運んできた。
「全て毒味は済んでいるから、安心して食べてちょうだい」
「ありがとう、ございます」
毒味。想像もできない世界である。それに周りの視線が集まっているのがわかる。そんなものは全く気にしないクレアはニヤニヤと笑みを浮かべると、耳打ちをしてくる。
「サラ、やっぱりフィリップと付き合っていたのね!」
「はい、まだ数ヶ月ですが……」
「もう閨事は済ませた?」
「っ!……まだ、です」
「まあ!そうなのね!じゃあ、きっとフィリップはタイミングを見計らっているのかしら」
「どうなんでしょう……」
「んまあ!そうに違いないわ?エリック曰く、意外と男性は繊細なんですって。好きな女性から嫌われることを恐れてるって……サラはしたくない?」
「確かにフィリップも言ってましたね。男性は意外と繊細だって。……どちらかと言うと、したい、です。恥ずかしいですけれど」
「わかるわぁ!恥ずかしいけれど、好きだからこそ、女だって触れたくなるわよね」
「そうなんです!」
「であれば、私みたいにサラから誘うのもありじゃない?私はサラのおかげで勇気が出たわ?」
「なるほど……」
咳払いが聞こえて、振り返る。ロイヤル席の手前で愛しい恋人が立っていた。走ってきたのか、前髪が乱れている。
「フィリップじゃない。今いい所だったのに」
「クレア王女殿下、愛しい恋人を返していただいても宜しいでしょうか」
クレアが腕を組んで、わざとらしくため息をつく。
「まあ、今日は仕方ないわね。サラ、頑張って!また王宮で秘密のお喋りをしましょうね」
「有り難きお言葉です。……楽しみにしております」
サラの言葉にクレアが年相応な笑顔を見せた。立場上、あけすけな話を出来る友人は少ないのかもしれない。まさか王女殿下とここまで親しくなれるとは想像もしていなかったサラであった。
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