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第11話 コイバナ
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アランが巡業に出て六日目。
地理学の家庭教師から出された課題をこなしていたシャルロットは休憩がてらにソファに座ると、備え付けのクッションを抱きしめる。
やっと怪我も病気も治ったというのに、なんだかつまらない。
折角ダンスレッスンも再開できたのに。
臨時の護衛にダンス講師がリード役が出来るかと聞いたところ、叱られますので……と断られてしまったので、ダンスレッスンは個人的な練習を淡々とこなしていた。
彼女でもいるのかしら?それならば仕方がない。
アランだったら踊ってくれるのに。
アランと踊りたいのに。
クッションを抱きしめる力を込めると邪念を払おうとする。
「ビアンカ、課題が終わったあと、一緒にアフタヌーンティーをしましょう?」
「ご一緒してよろしいのですか?」
「ええ、もちろん!今日はたくさんお話しましょう」
モヤモヤとした気持ちが少し晴れる。
実家の侍女とも良くお茶をしたのを思い出す。
昼過ぎまで集中して講師から出された課題を終わらせると、ビアンカがテラスに軽食とスイーツが乗ったティースタンドと紅茶を用意してくれた。
王城のスイーツの美味しさと食事の美味しさを語れば、ビアンカが騎士や侍女、メイドも利用する食堂もとびっきり美味しいと教えてくれた。
ビアンカは伯爵令嬢と対等に話すことに気が引けていたが、会話が進むにつれて自然と受け答えしていた。
「ビアンカは好きな人はいたりする?」
「……そうですね、憧れている方はいます」
「そうなの!差し支えなければぜひ教えてほしいわ」
「好き、かどうかもわからないほど遠い存在なんです」
「でも気になるきっかけがあったわけよね?」
「はい。……簡単に話すと、仕事姿勢が尊敬できるといいますか」
照れた様子のビアンカが可愛らしい。
ビアンカのほうがシャルロットよりも年上なのは間違いないが、恋する乙女はみな可愛らしい。
「うんうん、仕事が出来る男性はかっこいいわよね」
「そうなんです!きっと誰よりも忙しいのに現場まで気を配っていて……私が別の部署にお手伝いに行った時の話なんですけど……」
ビアンカとその人の出会いを聞くと、王城内で出会ったことが分かった。
ビアンカの言葉から位の高い役職に就いている文官や王城に出入りしている業者を思い浮かべる。
「あ、すみません。私ばかり話してしまって」
「いいのよ、私が聞きたいんだもの」
「……でも進展することはない、と思います。話す機会もありませんし。それでも頭に浮かんでしまって、目で追ってしまうのです」
「……叶うことはなくても、心はどうしようもないのよね。わかるわ、とっても……」
寄り添った言葉をかけながら儚く微笑むシャルロットにビアンカは言葉を失う。
「シャルロット様……」
ビアンカはシャルロットがフリード殿下の婚約者候補であるのはもちろん知っている。
しかしビアンカは数日前のシャルロットとアランを思い出していた。
二人からお互いを想い合う優しさがひしひしと伝わってきた。
きっと想いあっているのに……叶わぬ恋をしているだろうと簡単に予想ができた。
シャルロットのお付きになって日は浅いが人柄の良さはすぐに分かった。
美しく整った顔立ちで花嫁修行に真面目に取り組み、侍女にも優しく接ししてくれる。
外見の容姿の良さはもちろんだが、それをさらに上回るような内面の美しさが、表情や手の動き、発する言葉の全てに表れていた。
多くの令嬢と関わって来た訳ではないが、こんなにも完璧な令嬢は初めてだった。
そんなシャルロットでも恋が実らないのか。
ままならない恋をしなくてはいけないのか。
シャルロットを想うと心が痛みが、ビアンカの目頭が熱くなる。
「やだ、辛くなってしまったかしら。ごめんなさい」
「ち、違うんです、シャルロット様が切ないお顔をされたので……」
「ふふふ、あなたが辛くならなくていいのよ」
「申し訳ありません」
ビアンカは謝りながらじわりと涙が溢れ出す。
シャルロットは何も語らないが、常に一緒にいるビアンカに隠し通すのは難しいと悟っていた。
困った顔で笑うシャルロット。
「きっと私の代わりに泣いてくれたのね、ありがとう」
「シャルロット様…!う、うう……」
シャルロットの恋心を認めるような口ぶりにビアンカが嗚咽混じりに泣きだした。
「あらあら大変」
シャルロットはハンカチーフを渡すとビアンカが泣き止むまで優しく背中をさすった。
地理学の家庭教師から出された課題をこなしていたシャルロットは休憩がてらにソファに座ると、備え付けのクッションを抱きしめる。
やっと怪我も病気も治ったというのに、なんだかつまらない。
折角ダンスレッスンも再開できたのに。
臨時の護衛にダンス講師がリード役が出来るかと聞いたところ、叱られますので……と断られてしまったので、ダンスレッスンは個人的な練習を淡々とこなしていた。
彼女でもいるのかしら?それならば仕方がない。
アランだったら踊ってくれるのに。
アランと踊りたいのに。
クッションを抱きしめる力を込めると邪念を払おうとする。
「ビアンカ、課題が終わったあと、一緒にアフタヌーンティーをしましょう?」
「ご一緒してよろしいのですか?」
「ええ、もちろん!今日はたくさんお話しましょう」
モヤモヤとした気持ちが少し晴れる。
実家の侍女とも良くお茶をしたのを思い出す。
昼過ぎまで集中して講師から出された課題を終わらせると、ビアンカがテラスに軽食とスイーツが乗ったティースタンドと紅茶を用意してくれた。
王城のスイーツの美味しさと食事の美味しさを語れば、ビアンカが騎士や侍女、メイドも利用する食堂もとびっきり美味しいと教えてくれた。
ビアンカは伯爵令嬢と対等に話すことに気が引けていたが、会話が進むにつれて自然と受け答えしていた。
「ビアンカは好きな人はいたりする?」
「……そうですね、憧れている方はいます」
「そうなの!差し支えなければぜひ教えてほしいわ」
「好き、かどうかもわからないほど遠い存在なんです」
「でも気になるきっかけがあったわけよね?」
「はい。……簡単に話すと、仕事姿勢が尊敬できるといいますか」
照れた様子のビアンカが可愛らしい。
ビアンカのほうがシャルロットよりも年上なのは間違いないが、恋する乙女はみな可愛らしい。
「うんうん、仕事が出来る男性はかっこいいわよね」
「そうなんです!きっと誰よりも忙しいのに現場まで気を配っていて……私が別の部署にお手伝いに行った時の話なんですけど……」
ビアンカとその人の出会いを聞くと、王城内で出会ったことが分かった。
ビアンカの言葉から位の高い役職に就いている文官や王城に出入りしている業者を思い浮かべる。
「あ、すみません。私ばかり話してしまって」
「いいのよ、私が聞きたいんだもの」
「……でも進展することはない、と思います。話す機会もありませんし。それでも頭に浮かんでしまって、目で追ってしまうのです」
「……叶うことはなくても、心はどうしようもないのよね。わかるわ、とっても……」
寄り添った言葉をかけながら儚く微笑むシャルロットにビアンカは言葉を失う。
「シャルロット様……」
ビアンカはシャルロットがフリード殿下の婚約者候補であるのはもちろん知っている。
しかしビアンカは数日前のシャルロットとアランを思い出していた。
二人からお互いを想い合う優しさがひしひしと伝わってきた。
きっと想いあっているのに……叶わぬ恋をしているだろうと簡単に予想ができた。
シャルロットのお付きになって日は浅いが人柄の良さはすぐに分かった。
美しく整った顔立ちで花嫁修行に真面目に取り組み、侍女にも優しく接ししてくれる。
外見の容姿の良さはもちろんだが、それをさらに上回るような内面の美しさが、表情や手の動き、発する言葉の全てに表れていた。
多くの令嬢と関わって来た訳ではないが、こんなにも完璧な令嬢は初めてだった。
そんなシャルロットでも恋が実らないのか。
ままならない恋をしなくてはいけないのか。
シャルロットを想うと心が痛みが、ビアンカの目頭が熱くなる。
「やだ、辛くなってしまったかしら。ごめんなさい」
「ち、違うんです、シャルロット様が切ないお顔をされたので……」
「ふふふ、あなたが辛くならなくていいのよ」
「申し訳ありません」
ビアンカは謝りながらじわりと涙が溢れ出す。
シャルロットは何も語らないが、常に一緒にいるビアンカに隠し通すのは難しいと悟っていた。
困った顔で笑うシャルロット。
「きっと私の代わりに泣いてくれたのね、ありがとう」
「シャルロット様…!う、うう……」
シャルロットの恋心を認めるような口ぶりにビアンカが嗚咽混じりに泣きだした。
「あらあら大変」
シャルロットはハンカチーフを渡すとビアンカが泣き止むまで優しく背中をさすった。
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