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あなたのもとへ
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空間移動で帝城へと向かう。
ディルクの部屋の中にある、私の部屋までやって来た。
ここに来ると、やっぱり胸がギュッて苦しくなる。ディルクとの思い出がいっぱいのこの部屋で、まだ私は笑って過ごす事は出来そうにない。
部屋を出て辺りを見渡すと、メアリーが離れた場所からこちらへ朝食を乗せたワゴンを押してやって来ていたところだった。
「あ! アリア様!」
「メアリー……あ、えっと、おはよう」
「あ、はい! おはようございます! あの! お待ちください! 何処にも行かないでください!」
「え? あ、うん、何処にもいかないよ」
「良かったです! すぐにウルリーカ皇太后様にお伝えしに行きます!」
「あ、じゃあ私も行くよ。ウルに会いに来たんだ」
私を見て驚いたメアリーは嬉しそうに、けれどすぐに慌ててウルの元へ行こうとする。それに私もついて行く。
ディルクの部屋からウルの部屋までは結構遠くって、そう言えばここにいた時私はウルの部屋へ行ったことがない事に気づいた。と言うより、ディルクの部屋から出ることは殆ど無かった事を思い出す。帝城の中をウロチョロ歩き回る事は出来なかったからだ。
メアリーの案内で暫く歩いていると、食事の用意をしに行くメイドや、業務をしているだろう執事や使用人達と何度もすれ違う。朝からしっかり働いてるんだな、と感心しながらつい見てしまう。こんな事にも気づける程に、私の心に余裕が出来た、と言うことだろうか。何と単純なんだろうかと自分でも呆れてしまう。
でもまだエリアスの行方は分かっていない。安心なんて出来ない。気を引き閉めなくちゃ。
暫く歩いて、漸くウルの部屋にたどり着く。
護衛の騎士の横にいた執事にメアリーが話をしに行き事情を話すと、執事は部屋へ承諾を得る為に入っていく。するとすぐに部屋が大きな音を立ててバァンッ!! って開いて、ウルが出てきた。
「姉ちゃ!!」
「ウル、えっと……おはよう……」
「もお! なにがおはようや!」
ウルは目に涙を浮かべて、走って私の元まで来て抱きついた。
「どこ行ってたん?! ずっと一人で! むっちゃ心配したんやからな!」
「うん……ごめん……」
「あたしって、そんなに頼りにならへんかった? それともあたしの事はどうでも良かったん?」
「そんな事ないよ! その……迷惑かけちゃいけないって思って……」
「姉ちゃを迷惑なんて思う訳ないやろ! 他人行儀すぎんねん! どんだけ心配したと思ってんねん!」
「ごめん……ごめんね、ウル……」
「もう黙っていなくならんとって? またあたし置いてけぼりになるやん……」
「うん。分かった」
「姉ちゃ、体の調子はどうなん? しんどくない? 痛いとことかない? もう目も大丈夫なん?」
「あ、うん。目はまだ少しボヤけてるんだけど、ちゃんと見えてるよ。体の痛みは今は殆ど無いんだ。少し疲れやすいくらいかな。でもね、ディルクと私は一つになったから、だからもう……大丈夫だよ」
「ディルクを受け入れられたん?」
「うん。やっとね、私の中にいるディルクと話す事が出来たんだ。それでエリアスの事を聞いて……」
「そうやで! 兄ちゃは勘違いしとってん! ホンマにアホやで! 姉ちゃの事しか考えられへんほど好きな癖に!」
「そう、かな……」
「見てたら分かるわ! もどかし過ぎんねん! 二人とも!」
「そうだね……」
「漸く誤解が解けて良かったわ! けど……」
「そう、それでね、私、話をしようと思って昨日からエリアスの家で待っていたんだけど、エリアスは帰って来なくって……ウルはエリアスが何処にいるか知ってる?」
「そやねん……ちょっとヤバい事になってるかも知れへんねん……!」
「それはどういう事?」
ウルに話を聞いた。
エリアスはロヴァダ国にあるリベス村っていう所の問題に足を突っ込んでしまったらしい。
そこは生け贄として人を邪神に差し出していて、それをしないと狂暴な魔物が多く出現するのだという。
それを阻止する為に、エリアスはその邪神を倒しに行ったそうだけど、それから帰って来ないとウルは泣きそうな顔で言っていた。
「邪神……」
「そやねん……ソイツは人に幻覚を見せて石にするらしいねん。その人が幸せに感じる事を見せるから、生け贄になった人は皆幸せそうな顔をしてたって……兄ちゃも幻覚が見えたって言うてた」
「幻覚……でもエリアスは幻覚にも耐性がある筈だ」
「だからよっぽど強い幻覚なんやって! ソイツは闇魔法が得意らしいねん。兄ちゃで勝たれへんのやったら、誰が勝てるん?! 兄ちゃがもしアイツにヤられてたら、どうやって助けたらええん?!」
「分かった……私が行く」
「でも姉ちゃも帰って来られへんようになったらどうすんの?!」
「大丈夫。必ずとエリアスを連れて帰ってくる。やっとちゃんと向き合えるのに、こんなのは私も嫌なんだ。だから行くよ」
「でも……っ!」
「私以外、誰がエリアスを助けられると思う?ウルも分かってるじゃないか」
「そうやけど……じゃあ……じゃあせめて、うちにおる幻術使いを連れて行って! それとSランク冒険者をありったけ連れてって!」
「うん、分かったよ」
ウルにそう言われて、仕方なく幻術使い4人とSランク冒険者を9人、連れていく事になってしまった。その他にも騎士が10人同行する。って、こんなに大事にしたくなかったんだけどな。
いや、大事か……
エリアス程の強者が帰って来れない程の事態なんだ。簡単に考えちゃダメなんだ。けど、本当は私が一人で行くつもりだったんだけどな……
編成を組まれた者達は即座に動き出す。流石、オルギアン帝国だ。仕事が早い。
だけど私が代表として大切な仕事に赴く事に、騎士やSランク冒険者達は納得していない様子だった。
皇太后であるウルが直接指示を出すなんて事は今まで無かったし、事態は急を要するから面倒な手続きは大幅に省略しての事だったから、この突然の緊急事態にどこの誰かも分からないヒョロっとした奴が上官として動く事に誰もがすぐに納得しないだろうし、私への信用度は限りなく低いのは言うまでもない。
ただ、皇太后の言うことは皇帝の言葉より重いのも今のオルギアン帝国の実情で、口出しは誰にも出来なかったようだ。
しかし、明らかに不信感を持った目で私を見る者達に私が何か言える訳もなく、ロヴァダ国にある村に狂暴な魔物がいるので討伐する、という出動理由のみを告げて、私に付き従う事にしてもらう。
まずは転送陣でロヴァダ国まで行く。そこにはウルもついてきた。それからウルは王城にいるオルギアンからの出向者にエリアスの事を話す。ここではエリアスはヴァルツと名乗っているようで、初めはエリアスの名前を出しても皆が誰の事か分かっていなかった。
確認するように話してからヴァルツがエリアスだと分かり、向かった村を教えてくれた。
エリアスはこうやって自分の事を場所によって名前を変え姿を変え、人々の記憶に自分が残らないようにしていたんだな。
元より人が好きで誰にでも好かれる性格をしているのに、自ら距離を取っていた事を改めて知ると、言い様の無い感情が胸を襲う。けど今はこんな事を考えてる場合じゃない。
エリアスは自分が帰って来ない場合の事を事前に話していたようで、その対策としてこの王城の一室からリベス村の生け贄を奉納する場所まで転送陣を繋げていたのだ。
だけど転送陣の周りには強力な結界が張られてあり、簡単にはその場所へ行くことは出来なくなっている。恐らくその結界はエリアスが張ったんだろう。こんな結界も破れない奴があの場所に来ても被害を受けるだけだとでも言っているみたいだ。
エリアスの張った結界はかなり強力で、ここにいる誰もがそれを破壊する事は出来ないだろうと思われた。私以外は。
エリアスはきっとウルに言われて、助けられる術を施しておいたんだ。けれど、簡単に討伐できる相手じゃないから、助けられるもんなら助けてみろって感じでこんな事をしたんだろうな。
これ以上被害を広げたくなかったんだね。本当に貴方は人の事ばかり考えてるんだな。
張られた結界に手をやって、光魔法で浄化させるようにして魔力を込める。ディルクを受け入れてから、私の力は格段に上がったように思う。
エリアスの作り出した強力な結界は、
『バァァァァンッッ!!』
って大きな音を立てて一瞬にして砕け散った。
それに驚いたのはその場にいたSランク冒険者達だった。
私の顔をマジマジと見て、暫くその場で固まっていた。
「行こう。魔物を倒しに」
そう言うと驚いた表情のまま、皆がコクリと頷くのだった。
ディルクの部屋の中にある、私の部屋までやって来た。
ここに来ると、やっぱり胸がギュッて苦しくなる。ディルクとの思い出がいっぱいのこの部屋で、まだ私は笑って過ごす事は出来そうにない。
部屋を出て辺りを見渡すと、メアリーが離れた場所からこちらへ朝食を乗せたワゴンを押してやって来ていたところだった。
「あ! アリア様!」
「メアリー……あ、えっと、おはよう」
「あ、はい! おはようございます! あの! お待ちください! 何処にも行かないでください!」
「え? あ、うん、何処にもいかないよ」
「良かったです! すぐにウルリーカ皇太后様にお伝えしに行きます!」
「あ、じゃあ私も行くよ。ウルに会いに来たんだ」
私を見て驚いたメアリーは嬉しそうに、けれどすぐに慌ててウルの元へ行こうとする。それに私もついて行く。
ディルクの部屋からウルの部屋までは結構遠くって、そう言えばここにいた時私はウルの部屋へ行ったことがない事に気づいた。と言うより、ディルクの部屋から出ることは殆ど無かった事を思い出す。帝城の中をウロチョロ歩き回る事は出来なかったからだ。
メアリーの案内で暫く歩いていると、食事の用意をしに行くメイドや、業務をしているだろう執事や使用人達と何度もすれ違う。朝からしっかり働いてるんだな、と感心しながらつい見てしまう。こんな事にも気づける程に、私の心に余裕が出来た、と言うことだろうか。何と単純なんだろうかと自分でも呆れてしまう。
でもまだエリアスの行方は分かっていない。安心なんて出来ない。気を引き閉めなくちゃ。
暫く歩いて、漸くウルの部屋にたどり着く。
護衛の騎士の横にいた執事にメアリーが話をしに行き事情を話すと、執事は部屋へ承諾を得る為に入っていく。するとすぐに部屋が大きな音を立ててバァンッ!! って開いて、ウルが出てきた。
「姉ちゃ!!」
「ウル、えっと……おはよう……」
「もお! なにがおはようや!」
ウルは目に涙を浮かべて、走って私の元まで来て抱きついた。
「どこ行ってたん?! ずっと一人で! むっちゃ心配したんやからな!」
「うん……ごめん……」
「あたしって、そんなに頼りにならへんかった? それともあたしの事はどうでも良かったん?」
「そんな事ないよ! その……迷惑かけちゃいけないって思って……」
「姉ちゃを迷惑なんて思う訳ないやろ! 他人行儀すぎんねん! どんだけ心配したと思ってんねん!」
「ごめん……ごめんね、ウル……」
「もう黙っていなくならんとって? またあたし置いてけぼりになるやん……」
「うん。分かった」
「姉ちゃ、体の調子はどうなん? しんどくない? 痛いとことかない? もう目も大丈夫なん?」
「あ、うん。目はまだ少しボヤけてるんだけど、ちゃんと見えてるよ。体の痛みは今は殆ど無いんだ。少し疲れやすいくらいかな。でもね、ディルクと私は一つになったから、だからもう……大丈夫だよ」
「ディルクを受け入れられたん?」
「うん。やっとね、私の中にいるディルクと話す事が出来たんだ。それでエリアスの事を聞いて……」
「そうやで! 兄ちゃは勘違いしとってん! ホンマにアホやで! 姉ちゃの事しか考えられへんほど好きな癖に!」
「そう、かな……」
「見てたら分かるわ! もどかし過ぎんねん! 二人とも!」
「そうだね……」
「漸く誤解が解けて良かったわ! けど……」
「そう、それでね、私、話をしようと思って昨日からエリアスの家で待っていたんだけど、エリアスは帰って来なくって……ウルはエリアスが何処にいるか知ってる?」
「そやねん……ちょっとヤバい事になってるかも知れへんねん……!」
「それはどういう事?」
ウルに話を聞いた。
エリアスはロヴァダ国にあるリベス村っていう所の問題に足を突っ込んでしまったらしい。
そこは生け贄として人を邪神に差し出していて、それをしないと狂暴な魔物が多く出現するのだという。
それを阻止する為に、エリアスはその邪神を倒しに行ったそうだけど、それから帰って来ないとウルは泣きそうな顔で言っていた。
「邪神……」
「そやねん……ソイツは人に幻覚を見せて石にするらしいねん。その人が幸せに感じる事を見せるから、生け贄になった人は皆幸せそうな顔をしてたって……兄ちゃも幻覚が見えたって言うてた」
「幻覚……でもエリアスは幻覚にも耐性がある筈だ」
「だからよっぽど強い幻覚なんやって! ソイツは闇魔法が得意らしいねん。兄ちゃで勝たれへんのやったら、誰が勝てるん?! 兄ちゃがもしアイツにヤられてたら、どうやって助けたらええん?!」
「分かった……私が行く」
「でも姉ちゃも帰って来られへんようになったらどうすんの?!」
「大丈夫。必ずとエリアスを連れて帰ってくる。やっとちゃんと向き合えるのに、こんなのは私も嫌なんだ。だから行くよ」
「でも……っ!」
「私以外、誰がエリアスを助けられると思う?ウルも分かってるじゃないか」
「そうやけど……じゃあ……じゃあせめて、うちにおる幻術使いを連れて行って! それとSランク冒険者をありったけ連れてって!」
「うん、分かったよ」
ウルにそう言われて、仕方なく幻術使い4人とSランク冒険者を9人、連れていく事になってしまった。その他にも騎士が10人同行する。って、こんなに大事にしたくなかったんだけどな。
いや、大事か……
エリアス程の強者が帰って来れない程の事態なんだ。簡単に考えちゃダメなんだ。けど、本当は私が一人で行くつもりだったんだけどな……
編成を組まれた者達は即座に動き出す。流石、オルギアン帝国だ。仕事が早い。
だけど私が代表として大切な仕事に赴く事に、騎士やSランク冒険者達は納得していない様子だった。
皇太后であるウルが直接指示を出すなんて事は今まで無かったし、事態は急を要するから面倒な手続きは大幅に省略しての事だったから、この突然の緊急事態にどこの誰かも分からないヒョロっとした奴が上官として動く事に誰もがすぐに納得しないだろうし、私への信用度は限りなく低いのは言うまでもない。
ただ、皇太后の言うことは皇帝の言葉より重いのも今のオルギアン帝国の実情で、口出しは誰にも出来なかったようだ。
しかし、明らかに不信感を持った目で私を見る者達に私が何か言える訳もなく、ロヴァダ国にある村に狂暴な魔物がいるので討伐する、という出動理由のみを告げて、私に付き従う事にしてもらう。
まずは転送陣でロヴァダ国まで行く。そこにはウルもついてきた。それからウルは王城にいるオルギアンからの出向者にエリアスの事を話す。ここではエリアスはヴァルツと名乗っているようで、初めはエリアスの名前を出しても皆が誰の事か分かっていなかった。
確認するように話してからヴァルツがエリアスだと分かり、向かった村を教えてくれた。
エリアスはこうやって自分の事を場所によって名前を変え姿を変え、人々の記憶に自分が残らないようにしていたんだな。
元より人が好きで誰にでも好かれる性格をしているのに、自ら距離を取っていた事を改めて知ると、言い様の無い感情が胸を襲う。けど今はこんな事を考えてる場合じゃない。
エリアスは自分が帰って来ない場合の事を事前に話していたようで、その対策としてこの王城の一室からリベス村の生け贄を奉納する場所まで転送陣を繋げていたのだ。
だけど転送陣の周りには強力な結界が張られてあり、簡単にはその場所へ行くことは出来なくなっている。恐らくその結界はエリアスが張ったんだろう。こんな結界も破れない奴があの場所に来ても被害を受けるだけだとでも言っているみたいだ。
エリアスの張った結界はかなり強力で、ここにいる誰もがそれを破壊する事は出来ないだろうと思われた。私以外は。
エリアスはきっとウルに言われて、助けられる術を施しておいたんだ。けれど、簡単に討伐できる相手じゃないから、助けられるもんなら助けてみろって感じでこんな事をしたんだろうな。
これ以上被害を広げたくなかったんだね。本当に貴方は人の事ばかり考えてるんだな。
張られた結界に手をやって、光魔法で浄化させるようにして魔力を込める。ディルクを受け入れてから、私の力は格段に上がったように思う。
エリアスの作り出した強力な結界は、
『バァァァァンッッ!!』
って大きな音を立てて一瞬にして砕け散った。
それに驚いたのはその場にいたSランク冒険者達だった。
私の顔をマジマジと見て、暫くその場で固まっていた。
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