334 / 363
第八章
父親
しおりを挟む
ゾランに案内されて、母の元へ三人で向かう。
私に忘却魔法をかけた母。
それは私とディルクが愛し合ったから……
母はそれが許せなかったんだ。
けど、なんで自分にも忘却魔法をかけたんだ?
分からない。
母の考えてることがよく分からない……
なぜ父のもとに戻って来たのか……
なぜその父の世話をしているのか……
ある部屋の前でゾランが立ち止まった。
「こちらにラリサ王妃はいらっしゃいます。よろしいですか?」
「……はい。」
ゾランが私に確認してから、扉前にいる護衛の者と話しをして、それから扉が開いた。
緊張しながら中へと入っていく。
中に入ると、奥の方にあるベッドに上体を起こして座った状態でいる男の人と、その傍にいる母の姿が見えた。
男の人は……私を襲った人……
それは私の父……
その姿はあの時よりも老いていたけれど、私を見たその目があの時の目と同じで、思わずその場で立ち止まって動けなくなってしまった……
「アシュリー、大丈夫か?」
「…………」
「姉ちゃ……」
「アシュリー?」
私の肩を支えるようにして、エリアスが耳元で何度も私のことを確認するように名前を呼んで、大丈夫か?って聞いてくれる。
それでもその言葉が遠くに聞こえる感じで、私の脳裏に浮かぶのは、あの時の父の嗄れた声と手の感触と舌の感触と……
何度泣いて嫌だと訴えても、笑いながら私の身体を弄ぶようにしたその姿が思い出されて、その時の恐怖が私を襲ってきた……
「いや……いやだ……やめて……いやだ……!誰か……っ!助けてっ!!」
「アシュリーっ!」
エリアスが私を抱き締めて、何度も、もう大丈夫だからって言って、私を落ち着かせようとする。
震えが止まらない私を、後ろからウルも抱き締めてくれて、なぜかウルは、姉ちゃ、ごめんっ!って謝る。
そんな状態の私たちに、声をかけてきたのは母だった。
「ウル……?」
「え……?」
「ウルね?どうしたの……こんな所まで……」
「リサこそ、何も言わんと勝手に出て行って!ずっと帰ってこんで!アタシ……アタシあの家でずっと……ずっと待ってたんやで!!」
「ウル……ごめんなさい……」
「お母さ……」
「どうしたんですか?具合でも悪いのかしら?」
「私が……分からない……?」
色んな感情がぐちゃぐちゃになる……
まだ恐怖は残っていて、それをエリアスが取り除こうとしてくれている。
母は、ウルの事は分かってるのに、私の事は分からない。
忘れられるって……やっぱり辛くって苦しくなって……なんて虚しいんだろう……
そんな感情が胸を痛めていって、涙が止まらなくてどうしたら良いのかが分からなくなる……
私を見た母は、父の元へ戻った。
「少しお話しして来ますので、ここで待っていて下さいね。すぐに戻って来ますので。」
「分かった……だが……すぐに……」
「ええ、分かっていますよ。だから、大人しく待っていて下さいね?」
母は父に微笑んで、それから隣の別室へと私たちを誘導した。
ソファーに、私を離さないエリアスと一緒に座って、ウルは母の横に腰かけた。
ウルは母の腕をぎゅって抱き締めるようにしている。
ゾランは私たちの後ろで立っていた。
父の姿が見えなくなって、少し落ち着いてきた。
けど、まだあの感触が脳裏に浮かぶ……
震える私の体を、エリアスがずっと撫でていてくれている。
「大丈夫ですか?」
私を気遣うように、心配そうな顔をして聞いてくる。
母は私の前からいなくなってから、その姿は殆ど変わることなく、けれど私に向ける目は他人を見る目だった。
「なぁリサ、覚えてへんの?姉ちゃのこと……」
「姉ちゃ?彼女のこと?」
「そうや。あの人、アシュリーって言う人やで?リサの娘やんか。」
「え……アシュリー……?……アシュリー……」
「ずっと一緒に旅しててんやろ?!自分の産んだ子やで!!なんで忘れるとか、そんなんしたん!!」
「……お母さん……私はアシュリーです。覚えてない?」
「アシュリー……ね……そうね、そうだわ……貴女はアシュリー……」
「思い出したんか?!」
「えぇ……貴女が自分を名乗る事が解除する方法だったわ。そう……ここまで戻って来たのね……」
「お母さん……全部思い出したの?」
「思い出したわ。私、ずっと貴女とリディの事を忘れていたのね……」
「リディって誰やねん?」
「リディはリドディルクの事よ。私の愛しい息子なの。」
「そうなんか……」
「お母さんは何故……私の前から姿を消したの?……いや……それはもう分かってる……なぜまたここに戻って来たの?」
「そうね……その事を話さないといけないのね……その前に……貴方は?」
「え?俺か?俺はエリアスだ。」
「エリアス……その名前は知ってるわ……貴方は……ラビエラの子のエリアス!」
「そうだ。アンタに命を助けられたエリアスだ。」
「ふふ……シモンにそっくりなのね。こんなに大きくなって……そうね、アシュリーもこんなに美しく成長して……貴方たちは恋人同士なの?」
「そうだ。俺はアシュリーと添い遂げる。」
「エリアス……」
「でも……貴方にも異能の力があるんでしょ?そんな貴方がアシュリーとなんて……!」
「なんだよ?!それの何がいけねぇんだよ?!」
「いけないとか……そうではないけれど……貴方は赤ん坊の時から変わらないのね。アシュリーが好きで離れたくなくて……ずっとずっとアシュリーのそばにいて離さなかったのよ?別れる時は泣きじゃくって……」
「その後俺は……」
「ごめんなさい、話が逸れたわね。ベルンバルトは私に男と女の子供が出来たら、その子達の子供を作れば良いって言ってたのよ……そうしたらもっと能力の高い子が産まれるかも知れないからって……」
「はぁ?!なんだよそれっ!父親なのに何考えてんだ?!ベルンバルトはよ!」
「だからなの!私が男女の双子を産んだ事が分かったら、必ずベルンバルトは思うようにするって……!リディとアシュリーの力を良いように使って、それから楽しむように、実験でもするように子供を作らせるつもりだって……!あの人はそういう人なのよ!」
「お母さん……」
「だから逃げたのよ……女の子を置いて行ったら、きっと我が子であろうとベルンバルトは自分のものにするわ……どんな子ができるか試したいって……そうするに決まってるわ……私は恐ろしくて……産まれたばかりの可愛らしい我が子に、そんな酷い未来が待ち受けてるなんて、考えられなかったのよ!」
「だから私を連れて逃げたのか……」
「怖かったわ……私はベルンバルトが怖かったの……リディには申し訳なくて……産まれてすぐに手放してしまって……けれどどうしようもなかった。あの子は今も私を母親とは認めていないわ。けれどそれも仕方のない事だと分かってはいるのよ……」
「じゃあ、なぜ戻って来たんだ?!ウルを置いて何も言わずに!」
「そうや!何も言わんと勝手に!アタシ……待ってる事しか出来ひんかってん……ずっと一人で……!」
「ウル……ごめんなさいね……ちゃんと話すわね……アシュリーが成人してから……私といることでアシュリーの存在が分かってしまう事が怖くなって来て……そんな時、立ち寄った街で、この帝城で働いていた人を見かけたわ。怖くなって、ずっと宿屋で震える事しか出来なくて……アシュリーと離れたくなかった。ずっと一緒にいたかった。けれど、私がいるとアシュリーの存在が分かってしまう事の方が怖くなったのよ。貴女を男の子として育てて……普通の女の子として育ててあげる事すら出来なかったのに、これ以上貴女を危険にさらす事が出来なかったの……」
「だから私を置いて一人で……」
「貴女と離れてから、リディとエリアスに渡した、能力制御の腕輪を作り出そうと考えたの。私は錬金術が使えるから。アシュリーは私以外の人と触れ合う事は出来なかった。私がいなくなれば、誰がアシュリーの事を分かってくれるの?覚えててくれるの?誰からも忘れ去られて……だから触れる事すら出来なくて……そんなアシュリーが可哀想で可哀想で仕方がなくって……それで腕輪を作り出す事にしたのよ。」
「それでリフレイム島に来たんやな……」
ウルがゴクリと息を飲むのが分かった。
なぜ自分を置いて行ったのか、自分は捨てられたのか……
その真相が分かる時だから、ウルの緊張が私にも伝わって来るようだった……
私に忘却魔法をかけた母。
それは私とディルクが愛し合ったから……
母はそれが許せなかったんだ。
けど、なんで自分にも忘却魔法をかけたんだ?
分からない。
母の考えてることがよく分からない……
なぜ父のもとに戻って来たのか……
なぜその父の世話をしているのか……
ある部屋の前でゾランが立ち止まった。
「こちらにラリサ王妃はいらっしゃいます。よろしいですか?」
「……はい。」
ゾランが私に確認してから、扉前にいる護衛の者と話しをして、それから扉が開いた。
緊張しながら中へと入っていく。
中に入ると、奥の方にあるベッドに上体を起こして座った状態でいる男の人と、その傍にいる母の姿が見えた。
男の人は……私を襲った人……
それは私の父……
その姿はあの時よりも老いていたけれど、私を見たその目があの時の目と同じで、思わずその場で立ち止まって動けなくなってしまった……
「アシュリー、大丈夫か?」
「…………」
「姉ちゃ……」
「アシュリー?」
私の肩を支えるようにして、エリアスが耳元で何度も私のことを確認するように名前を呼んで、大丈夫か?って聞いてくれる。
それでもその言葉が遠くに聞こえる感じで、私の脳裏に浮かぶのは、あの時の父の嗄れた声と手の感触と舌の感触と……
何度泣いて嫌だと訴えても、笑いながら私の身体を弄ぶようにしたその姿が思い出されて、その時の恐怖が私を襲ってきた……
「いや……いやだ……やめて……いやだ……!誰か……っ!助けてっ!!」
「アシュリーっ!」
エリアスが私を抱き締めて、何度も、もう大丈夫だからって言って、私を落ち着かせようとする。
震えが止まらない私を、後ろからウルも抱き締めてくれて、なぜかウルは、姉ちゃ、ごめんっ!って謝る。
そんな状態の私たちに、声をかけてきたのは母だった。
「ウル……?」
「え……?」
「ウルね?どうしたの……こんな所まで……」
「リサこそ、何も言わんと勝手に出て行って!ずっと帰ってこんで!アタシ……アタシあの家でずっと……ずっと待ってたんやで!!」
「ウル……ごめんなさい……」
「お母さ……」
「どうしたんですか?具合でも悪いのかしら?」
「私が……分からない……?」
色んな感情がぐちゃぐちゃになる……
まだ恐怖は残っていて、それをエリアスが取り除こうとしてくれている。
母は、ウルの事は分かってるのに、私の事は分からない。
忘れられるって……やっぱり辛くって苦しくなって……なんて虚しいんだろう……
そんな感情が胸を痛めていって、涙が止まらなくてどうしたら良いのかが分からなくなる……
私を見た母は、父の元へ戻った。
「少しお話しして来ますので、ここで待っていて下さいね。すぐに戻って来ますので。」
「分かった……だが……すぐに……」
「ええ、分かっていますよ。だから、大人しく待っていて下さいね?」
母は父に微笑んで、それから隣の別室へと私たちを誘導した。
ソファーに、私を離さないエリアスと一緒に座って、ウルは母の横に腰かけた。
ウルは母の腕をぎゅって抱き締めるようにしている。
ゾランは私たちの後ろで立っていた。
父の姿が見えなくなって、少し落ち着いてきた。
けど、まだあの感触が脳裏に浮かぶ……
震える私の体を、エリアスがずっと撫でていてくれている。
「大丈夫ですか?」
私を気遣うように、心配そうな顔をして聞いてくる。
母は私の前からいなくなってから、その姿は殆ど変わることなく、けれど私に向ける目は他人を見る目だった。
「なぁリサ、覚えてへんの?姉ちゃのこと……」
「姉ちゃ?彼女のこと?」
「そうや。あの人、アシュリーって言う人やで?リサの娘やんか。」
「え……アシュリー……?……アシュリー……」
「ずっと一緒に旅しててんやろ?!自分の産んだ子やで!!なんで忘れるとか、そんなんしたん!!」
「……お母さん……私はアシュリーです。覚えてない?」
「アシュリー……ね……そうね、そうだわ……貴女はアシュリー……」
「思い出したんか?!」
「えぇ……貴女が自分を名乗る事が解除する方法だったわ。そう……ここまで戻って来たのね……」
「お母さん……全部思い出したの?」
「思い出したわ。私、ずっと貴女とリディの事を忘れていたのね……」
「リディって誰やねん?」
「リディはリドディルクの事よ。私の愛しい息子なの。」
「そうなんか……」
「お母さんは何故……私の前から姿を消したの?……いや……それはもう分かってる……なぜまたここに戻って来たの?」
「そうね……その事を話さないといけないのね……その前に……貴方は?」
「え?俺か?俺はエリアスだ。」
「エリアス……その名前は知ってるわ……貴方は……ラビエラの子のエリアス!」
「そうだ。アンタに命を助けられたエリアスだ。」
「ふふ……シモンにそっくりなのね。こんなに大きくなって……そうね、アシュリーもこんなに美しく成長して……貴方たちは恋人同士なの?」
「そうだ。俺はアシュリーと添い遂げる。」
「エリアス……」
「でも……貴方にも異能の力があるんでしょ?そんな貴方がアシュリーとなんて……!」
「なんだよ?!それの何がいけねぇんだよ?!」
「いけないとか……そうではないけれど……貴方は赤ん坊の時から変わらないのね。アシュリーが好きで離れたくなくて……ずっとずっとアシュリーのそばにいて離さなかったのよ?別れる時は泣きじゃくって……」
「その後俺は……」
「ごめんなさい、話が逸れたわね。ベルンバルトは私に男と女の子供が出来たら、その子達の子供を作れば良いって言ってたのよ……そうしたらもっと能力の高い子が産まれるかも知れないからって……」
「はぁ?!なんだよそれっ!父親なのに何考えてんだ?!ベルンバルトはよ!」
「だからなの!私が男女の双子を産んだ事が分かったら、必ずベルンバルトは思うようにするって……!リディとアシュリーの力を良いように使って、それから楽しむように、実験でもするように子供を作らせるつもりだって……!あの人はそういう人なのよ!」
「お母さん……」
「だから逃げたのよ……女の子を置いて行ったら、きっと我が子であろうとベルンバルトは自分のものにするわ……どんな子ができるか試したいって……そうするに決まってるわ……私は恐ろしくて……産まれたばかりの可愛らしい我が子に、そんな酷い未来が待ち受けてるなんて、考えられなかったのよ!」
「だから私を連れて逃げたのか……」
「怖かったわ……私はベルンバルトが怖かったの……リディには申し訳なくて……産まれてすぐに手放してしまって……けれどどうしようもなかった。あの子は今も私を母親とは認めていないわ。けれどそれも仕方のない事だと分かってはいるのよ……」
「じゃあ、なぜ戻って来たんだ?!ウルを置いて何も言わずに!」
「そうや!何も言わんと勝手に!アタシ……待ってる事しか出来ひんかってん……ずっと一人で……!」
「ウル……ごめんなさいね……ちゃんと話すわね……アシュリーが成人してから……私といることでアシュリーの存在が分かってしまう事が怖くなって来て……そんな時、立ち寄った街で、この帝城で働いていた人を見かけたわ。怖くなって、ずっと宿屋で震える事しか出来なくて……アシュリーと離れたくなかった。ずっと一緒にいたかった。けれど、私がいるとアシュリーの存在が分かってしまう事の方が怖くなったのよ。貴女を男の子として育てて……普通の女の子として育ててあげる事すら出来なかったのに、これ以上貴女を危険にさらす事が出来なかったの……」
「だから私を置いて一人で……」
「貴女と離れてから、リディとエリアスに渡した、能力制御の腕輪を作り出そうと考えたの。私は錬金術が使えるから。アシュリーは私以外の人と触れ合う事は出来なかった。私がいなくなれば、誰がアシュリーの事を分かってくれるの?覚えててくれるの?誰からも忘れ去られて……だから触れる事すら出来なくて……そんなアシュリーが可哀想で可哀想で仕方がなくって……それで腕輪を作り出す事にしたのよ。」
「それでリフレイム島に来たんやな……」
ウルがゴクリと息を飲むのが分かった。
なぜ自分を置いて行ったのか、自分は捨てられたのか……
その真相が分かる時だから、ウルの緊張が私にも伝わって来るようだった……
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる