207 / 404
豪宴客船編
商業神の報酬
しおりを挟む
恵比須が持ち込んできた依頼を受けるか否か、結城はすぐに答えを出すことができなかった。
商業と漁業を司る神、恵比須。かつてイザナギ神とイザナミ神の間に生まれ、しかし望まれた体を持っていなかったために、葦の葉で作った舟で流された、最初の神。
流れ着いた先で奉られ、後に七福神の一柱として日本で知らぬ者がいないほど、八百万の神々の中では特に大きな力を持つ。
商業の神であるため、懐に入ってくる金銭も他の神の比ではなく、結城たちへの依頼料も驚くほどに高額だった。
ただし、それは報酬に吊り合うだけの難題が待っているということを意味する。
以前に結城たちが受けた依頼は、どれもが普通の人間、あるいは霊能者では手に負えないほどに厄介な内容だった。
ダイダラボッチが誤って開けてしまった穴を、目立たないように埋め立ててほしいと依頼されて出向けば、湖ができてしまうのではないかという巨大な足跡があった。アテナが綿密な作業計画を立ててくれなければ、業者を複数呼んでも足りなかったかもしれない。
またある時には、スサノオがヤマタノオロチの首がまだ生きていないか心配になったからと、首を捨てた場所を見てきてほしいと言われた時は、見事に生きていた首に出くわしてしまった。結城たちが持つ総力でもって退治できたはいいが、首だけとはいえ伝説の大蛇を相手取って生きて帰って来れたとは、結城は今でも不思議に思っている。
神々のちょっとした困り事を依頼として斡旋してくる恵比須ではあるが、そのスケールは人間の想像に収まるものでは決してなく、代わりに報酬も相応に高まるということだった。
金銭が絡む取引において厳正な公平性を持っているのは確かだが、その依頼が途方もない内容であることがほとんどのため、結城たちは恵比須の依頼を少し敬遠していた。
当然、今回の依頼も相応の困難が予想される。
結城は恵比須が言っていた依頼料の件を思い出していた。
「ちなみに依頼料は片手で払うで」
恵比須はにんまりしながら右手の指を五本立てた。
「五百万ですか? あなたにしては小額ですね」
恵比須の提示した金額に、アテナは眉をひそめた。ダイダラボッチの件では拳大の砂金の大粒。スサノオの件ではスーパーボールほどもあるダイヤモンドの原石が報酬だった。これまでの経験上、恵比須が低額な依頼も、簡単に達成できる依頼も持ってこないことを知っているのだ。
「ってぇのはワシが払う基本料金や。今回はそれにごっついプラスαが付くで」
さらにニヤニヤしながら恵比須は話を進める。まるで客の反応を楽しむ実演販売員のように。
「さっき言うた通り、この船にはカジノがある。賭け金さえ持っとるなら、乗船客は参加自由や。そこでや、媛寿ちゃ~ん」
「ん?」
恵比須は不意に媛寿の名を呼んだ。媛寿はといえば、土産としてもらったアイスケーキを早速切り分け、皿に載せてクロランに渡そうとしているところだった。
「この船、めっちゃおもろいゲームセンターあるんやけど、遊んでみたない?」
「げーむせんたー!? いきたいいきたい!」
ゲームセンターと聞いて、媛寿は目を輝かせながらぴょんぴょんとその場でジャンプした。最近は長期の依頼であったり、その後で結城が入院したりで、なかなかゲームセンターに行けていなかったので、一際喜んでいる。
「カジノで勝った分はそのまま全部報酬ってことでかまへんで。媛寿ちゃんがおったらどんなゲームも総なめや。いっくらでも巻き上げたってええで。どや、コバちゃん?」
「え、え~……」
恵比須の提案に結城はまたも引き気味になった。確かに媛寿がいればカジノで大勝ちしそうなものではあるが、座敷童子の能力を知っていれば、ほとんどイカサマ同然である。
そう考えると下手な犯罪よりも悪いことをするような気になってきてしまった。
「依頼内容と報酬については解りました」
返答に困っている結城に代わり、アテナが口を開いた。まだ恵比須を警戒しているのか、声の険しさは薄れていない。
「それで、私たちはこの船で何をすればよいと言うのですか?」
アテナの問いに、恵比須は気付かれない程度に目尻を上げた。釣魚の動きを確信した釣り師のように。
「さっき言うたように、この船にはヤバい武器が載っとるわけやが、それ以外で通常兵器の方も取引されとる。もちろんソイツも法に触れる代物や。基本的にはその証拠品を押さえてもろたらええ。海上保安庁とか、その他もろもろの手配はコッチでするさかいな」
「え? それだけ、でいいんですか?」
依頼の実働部分を聞いた結城は、あまりにもあっさりした内容に拍子抜けした。それで良いなら古屋敷の面々で乗り込む必要がなさそうなものだ。
「さっきも言うたように人の手に負えんモンが乗っとるから、普通の警察やったらあっちゅー間にお陀仏や。コバちゃんたちやったら、それこそ神代の化け物でも出て来ん限り大丈夫やろ? ワシも安心やし」
「は、はぁ……」
恵比須の説明で一応返事をする結城だったが、なぜか小骨程度に腑に落ちないものが感じられた。恵比須の依頼が簡単に済まないと疑っているのは結城も同じだからだ。
「それにこの船、思てるよりガード固いでぇ。警察に少しでもチクりそうなモンは徹底して弾かれる。金があって警察とかにチクらんようなド汚い奴を本気で選り抜きよるんや。このチケット手に入れんのも、ワシけっこう苦労したねんで」
「そう、なんですか」
テーブルに置かれたチケット袋に、結城は目を落とした。恵比須の言い分では、九木や佐権院と面識のある自分は当てはまらないように思えた。
「あっ、ちなみにコバちゃんの身分やけど、明治から続いてて財閥解体もド汚いやり口で乗り切った華族の末裔ってことにしてあるからヨロシク」
「えっ!?」
「で、アテナちゃんは武器の横流しがバレて仲間に人身売買に出された元傭兵で、それをコバちゃんが手篭めにして生まれたんが媛寿ちゃん」
「なっ!」
「ん?」
「マッちゃんとシロちゃんは借金のカタでコバちゃんのトコに一生奉公に出された使用人や」
「OΨ(おい)」
「…、…」
「まっ、こんくらいえげつない設定に盛っとけば怪しまれんやろし、安心して乗船できるで。あっはっは~」
呵呵大笑する恵比須とは対照的に、結城は呆然とし、四柱の神霊たちはジト目で恵比須を睨んでいた。
「と、ワシから話すことはここまでやな。受けてくれるんならワシとしてはバンバンザイやし、受けたないならハネてくれてもええ。船が出るんは十日後や。一週間待つし、それまで返事よこしてな~」
結城が聞いた恵比須からの依頼内容はこれが全てだった。
商業と漁業を司る神、恵比須。かつてイザナギ神とイザナミ神の間に生まれ、しかし望まれた体を持っていなかったために、葦の葉で作った舟で流された、最初の神。
流れ着いた先で奉られ、後に七福神の一柱として日本で知らぬ者がいないほど、八百万の神々の中では特に大きな力を持つ。
商業の神であるため、懐に入ってくる金銭も他の神の比ではなく、結城たちへの依頼料も驚くほどに高額だった。
ただし、それは報酬に吊り合うだけの難題が待っているということを意味する。
以前に結城たちが受けた依頼は、どれもが普通の人間、あるいは霊能者では手に負えないほどに厄介な内容だった。
ダイダラボッチが誤って開けてしまった穴を、目立たないように埋め立ててほしいと依頼されて出向けば、湖ができてしまうのではないかという巨大な足跡があった。アテナが綿密な作業計画を立ててくれなければ、業者を複数呼んでも足りなかったかもしれない。
またある時には、スサノオがヤマタノオロチの首がまだ生きていないか心配になったからと、首を捨てた場所を見てきてほしいと言われた時は、見事に生きていた首に出くわしてしまった。結城たちが持つ総力でもって退治できたはいいが、首だけとはいえ伝説の大蛇を相手取って生きて帰って来れたとは、結城は今でも不思議に思っている。
神々のちょっとした困り事を依頼として斡旋してくる恵比須ではあるが、そのスケールは人間の想像に収まるものでは決してなく、代わりに報酬も相応に高まるということだった。
金銭が絡む取引において厳正な公平性を持っているのは確かだが、その依頼が途方もない内容であることがほとんどのため、結城たちは恵比須の依頼を少し敬遠していた。
当然、今回の依頼も相応の困難が予想される。
結城は恵比須が言っていた依頼料の件を思い出していた。
「ちなみに依頼料は片手で払うで」
恵比須はにんまりしながら右手の指を五本立てた。
「五百万ですか? あなたにしては小額ですね」
恵比須の提示した金額に、アテナは眉をひそめた。ダイダラボッチの件では拳大の砂金の大粒。スサノオの件ではスーパーボールほどもあるダイヤモンドの原石が報酬だった。これまでの経験上、恵比須が低額な依頼も、簡単に達成できる依頼も持ってこないことを知っているのだ。
「ってぇのはワシが払う基本料金や。今回はそれにごっついプラスαが付くで」
さらにニヤニヤしながら恵比須は話を進める。まるで客の反応を楽しむ実演販売員のように。
「さっき言うた通り、この船にはカジノがある。賭け金さえ持っとるなら、乗船客は参加自由や。そこでや、媛寿ちゃ~ん」
「ん?」
恵比須は不意に媛寿の名を呼んだ。媛寿はといえば、土産としてもらったアイスケーキを早速切り分け、皿に載せてクロランに渡そうとしているところだった。
「この船、めっちゃおもろいゲームセンターあるんやけど、遊んでみたない?」
「げーむせんたー!? いきたいいきたい!」
ゲームセンターと聞いて、媛寿は目を輝かせながらぴょんぴょんとその場でジャンプした。最近は長期の依頼であったり、その後で結城が入院したりで、なかなかゲームセンターに行けていなかったので、一際喜んでいる。
「カジノで勝った分はそのまま全部報酬ってことでかまへんで。媛寿ちゃんがおったらどんなゲームも総なめや。いっくらでも巻き上げたってええで。どや、コバちゃん?」
「え、え~……」
恵比須の提案に結城はまたも引き気味になった。確かに媛寿がいればカジノで大勝ちしそうなものではあるが、座敷童子の能力を知っていれば、ほとんどイカサマ同然である。
そう考えると下手な犯罪よりも悪いことをするような気になってきてしまった。
「依頼内容と報酬については解りました」
返答に困っている結城に代わり、アテナが口を開いた。まだ恵比須を警戒しているのか、声の険しさは薄れていない。
「それで、私たちはこの船で何をすればよいと言うのですか?」
アテナの問いに、恵比須は気付かれない程度に目尻を上げた。釣魚の動きを確信した釣り師のように。
「さっき言うたように、この船にはヤバい武器が載っとるわけやが、それ以外で通常兵器の方も取引されとる。もちろんソイツも法に触れる代物や。基本的にはその証拠品を押さえてもろたらええ。海上保安庁とか、その他もろもろの手配はコッチでするさかいな」
「え? それだけ、でいいんですか?」
依頼の実働部分を聞いた結城は、あまりにもあっさりした内容に拍子抜けした。それで良いなら古屋敷の面々で乗り込む必要がなさそうなものだ。
「さっきも言うたように人の手に負えんモンが乗っとるから、普通の警察やったらあっちゅー間にお陀仏や。コバちゃんたちやったら、それこそ神代の化け物でも出て来ん限り大丈夫やろ? ワシも安心やし」
「は、はぁ……」
恵比須の説明で一応返事をする結城だったが、なぜか小骨程度に腑に落ちないものが感じられた。恵比須の依頼が簡単に済まないと疑っているのは結城も同じだからだ。
「それにこの船、思てるよりガード固いでぇ。警察に少しでもチクりそうなモンは徹底して弾かれる。金があって警察とかにチクらんようなド汚い奴を本気で選り抜きよるんや。このチケット手に入れんのも、ワシけっこう苦労したねんで」
「そう、なんですか」
テーブルに置かれたチケット袋に、結城は目を落とした。恵比須の言い分では、九木や佐権院と面識のある自分は当てはまらないように思えた。
「あっ、ちなみにコバちゃんの身分やけど、明治から続いてて財閥解体もド汚いやり口で乗り切った華族の末裔ってことにしてあるからヨロシク」
「えっ!?」
「で、アテナちゃんは武器の横流しがバレて仲間に人身売買に出された元傭兵で、それをコバちゃんが手篭めにして生まれたんが媛寿ちゃん」
「なっ!」
「ん?」
「マッちゃんとシロちゃんは借金のカタでコバちゃんのトコに一生奉公に出された使用人や」
「OΨ(おい)」
「…、…」
「まっ、こんくらいえげつない設定に盛っとけば怪しまれんやろし、安心して乗船できるで。あっはっは~」
呵呵大笑する恵比須とは対照的に、結城は呆然とし、四柱の神霊たちはジト目で恵比須を睨んでいた。
「と、ワシから話すことはここまでやな。受けてくれるんならワシとしてはバンバンザイやし、受けたないならハネてくれてもええ。船が出るんは十日後や。一週間待つし、それまで返事よこしてな~」
結城が聞いた恵比須からの依頼内容はこれが全てだった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる