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一ノ瀬紅羽の場合
46話
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白石先生のところへ行ってから、はや三週間が経とうとしていた。僕がチョーカーをしていることには、誰も突っ込んでこなかった。流石に部長ぐらいは難癖のひとつやふたつ言ってくるかと思ったけれど、ちらりと見てきたぐらいで何も言ってこなかった。
「クリスマスまであと三日ですね。本当にケーキ、予約しなくてよかったんですか?」
「うん」
ちらちらと雪が降る中、各々傘を差して帰路へと着く。颯介が差すのはあのストラップがついた傘、僕のは颯介が使っていた傘をそのままもらった。ストラップは外せと言ったんだけど、これのお陰で僕があの傘だとわかったのだし、という理由で付けたままにしてある。
「クリスマスかぁ……、へへ」
今年のクリスマスは平日。でも金曜日だ。つまり、定時で帰ればそのぶん颯介と一緒にいれる。想像するだけで自然と顔がニヤけてくるし、足取りだって軽くなる。
「紅羽さん、顔、締まりがなくなってますよ。いつもありませんけど」
「ひと言多いな」
普段と変わらない日常。
駅までの道。
僕の体調も変わっていない。
「体は大丈夫ですか?」
颯介がチョーカーに軽く触れる。家に二人でいる時は外しているけれど、会社や外ではつけたままだから、最初は慣れない感覚に肩が凝った。
「ん。ってか、あんま触るな。また、その……」
チョーカーに触れていた指先が、耳たぶに移動して、柔らかさを楽しむようにふにふにと摘んでくる。いくら傘で周囲から見えてないとはいえ、こんな大衆の面前で真っ赤な顔を晒す趣味はない。
「ヒートに入っちゃいますもんね」
「わかってる、なら、やめろって……」
ここ最近、颯介は僕に対して過剰なスキンシップをしてこなくなった。それはもちろん、僕がヒートにならないようにするためだ。慣れない薬も飲みたくないし、どうしようもない疼きと切なさに悩まされたくはないのだけど、正直、少しだけ淋しい。
駅の入口が見えてきて、颯介が「じゃあ」と立ち止まる。僕も傘を閉じて「うん」と返して構内に入るのが、いつもの流れだ。けれど、僕は傘を閉じたままの格好で、颯介に背を向けることが出来ない。
「紅羽さん……?」
颯介も傘を閉じ、手早く折り畳んでカバーに入れると、それを自分の鞄へと仕舞う。それから僕のも同じようにカバーに入れてから、鞄に突っ込むと、他の人の邪魔にならないように隅へと僕の手を引いていく。
人通りの少ない、駅の表と裏を繋ぐ道みたいな場所に連れて行かれる。心配した颯介が覗き込んできた時、甘い香りが鼻を擽って、僕の心臓が大きく高鳴った。
「紅羽さん、どうしま……、あれ? Ωの、匂い……?」
颯介があたりを見回す。もちろん、電車に乗る人が多いこの時間帯、こんな道には誰もいない。だって、表と裏を行き来したいなら、構内を通れば済む話だ。
「……まさか」
慌てた様子の颯介が、僕の首筋に顔を近づける。何度か鼻を鳴らした颯介が、口元を押さえて僕から体を離した。
「紅羽さん、薬は? どこに仕舞ってます?」
颯介が自分の薬を飲むのを横目に、ほわほわした頭を働かせ、僕は鞄の内ポケットを示した。
「ここ……」
「ちょっと失礼します」
自分の鞄を脇に抱えたまま、颯介が僕の鞄を漁るようにしてカプセルを一錠手のひらに出した。それを僕の口に押し当てて飲ませようとするけれど、上手く頭が回らなくて口を開くことが出来ない。
「……ッ、紅羽さん、薬、早く飲んで」
颯介がつらそうに息を吐く。その吐息がかかるたび身体が熱をもって、全身の血がざわつき始める。抱えていた鞄が落ちるのも構わず、僕は少し背伸びをして颯介の肩口に頭を擦りつけた。
「そうすけ……、キス、してほし」
「俺も薬効いてない、んで、今は駄目です」
「じゃ、のまない……」
自分でも我儘だと思う。でもヒートのせいか、とてもつらくて、淋しい気持ちが抑えられない。
「紅羽さん、すみません……ッ」
バタン、と颯介の抱えていた鞄が地面に落ちる。そのまま両肩を掴まれ、力ずくで身体を離された。体をぐるりと回されて、颯介に背を向ける姿勢を取らされて、通路の壁とにらめっこする形になり「そうす」と名前を呼ぼうと開いた口に、颯介の左手の人差し指と中指が入ってきた。
「んんっ」
口の中に指とは別の異物が入り込み、それを無理やり喉の奥へと押し込まれる。
「ぁ、がっ、ん……ッ」
こくりと喉が動いて、異物が身体の奥へと落ちる感覚がした。薬を飲まされたと気づいて少し冷静にはなるけれど、即効性があるわけではないから、身体はまだつらいままだ。
「紅羽さん、なんで急にヒートを……。しかも匂いがするようになってますし……」
耳元で颯介の甘いテノールが囁く。それは僕の疼きを刺激して、堪らず内ももを擦り合わせた。
「さみし、くて……」
背中に感じる颯介の暖かさと鼓動が心地よく、僕は自然と自分の右手を自らの熱へと伸ばしていた。けれど颯介に掴まれて、自分で触ることが出来ない。
「さわりたいっ、いきたい……っ」
涙声で懇願する僕の耳に、颯介の愉しそうな笑い声が響いてくる。緩く耳を甘噛されて、舌先が耳の裏を舐め上げた。
「俺が触らないから、淋しかったんですか?」
「ん……っ、でも、ぼくのためって、わかってる、からっ」
「本当そうですよね。俺が我慢してるのに」
颯介の指が、ズボンの下から上へとなぞるように動く。それだけで腰が震えるけれど、また服の中で出すなんて失態をしたくない一心で、足に力を入れて踏みとどまる。
「流石に外でヤるなんてしませんけど。でも、紅羽さんには少しお仕置きが必要ですね」
「ぅ……?」
お仕置き? 何をされるのかわからず、胸の中に恐怖心が広がると同時に、やっと颯介が触れてくれるという悦びも広がっていく。
「そうすけ、なにす……んぐッ」
口を左手で塞がれ、僕は声を出せなくなってしまう。外してほしいと、手を叩いてみたり、引き剥がそうとしてみたりするけれど、颯介の力には到底敵わない。
「んんんっ、んーっ」
「声出すと人が来ちゃいますよ」
「ふ、ぅ……っ」
颯介は何事もないように言ってのけると、空いた右手で僕のズボンのベルトを緩め、少しだけずらした。既に勃ち上がっていたソレが外気に触れ、寒さに身体が震える。
先端からは透明の液体が溢れ、それは竿を伝って玉袋の裏まで濡らしていた。颯介が人差し指にぬるりとしたソレを掬うようにつけると、それで先端を軽く擦ってきた。
「ンンッ、んあぁ」
ほどよい痛さと気持ちよさに、僕の腰がガクガクと震えだし、先端から小さく白濁を飛び散らせた。
「紅羽さん、早すぎ。これじゃお仕置きにならないじゃないですか」
左手を離してくれたことで息が出来るようになり、僕は肺に大きく膨らませ、酸素を取り込んだ。僕は慌ててズボンを上げベルトを締めると、手についた精子を舐める颯介に「この変態α!」と涙目で罵倒した。
「クリスマスまであと三日ですね。本当にケーキ、予約しなくてよかったんですか?」
「うん」
ちらちらと雪が降る中、各々傘を差して帰路へと着く。颯介が差すのはあのストラップがついた傘、僕のは颯介が使っていた傘をそのままもらった。ストラップは外せと言ったんだけど、これのお陰で僕があの傘だとわかったのだし、という理由で付けたままにしてある。
「クリスマスかぁ……、へへ」
今年のクリスマスは平日。でも金曜日だ。つまり、定時で帰ればそのぶん颯介と一緒にいれる。想像するだけで自然と顔がニヤけてくるし、足取りだって軽くなる。
「紅羽さん、顔、締まりがなくなってますよ。いつもありませんけど」
「ひと言多いな」
普段と変わらない日常。
駅までの道。
僕の体調も変わっていない。
「体は大丈夫ですか?」
颯介がチョーカーに軽く触れる。家に二人でいる時は外しているけれど、会社や外ではつけたままだから、最初は慣れない感覚に肩が凝った。
「ん。ってか、あんま触るな。また、その……」
チョーカーに触れていた指先が、耳たぶに移動して、柔らかさを楽しむようにふにふにと摘んでくる。いくら傘で周囲から見えてないとはいえ、こんな大衆の面前で真っ赤な顔を晒す趣味はない。
「ヒートに入っちゃいますもんね」
「わかってる、なら、やめろって……」
ここ最近、颯介は僕に対して過剰なスキンシップをしてこなくなった。それはもちろん、僕がヒートにならないようにするためだ。慣れない薬も飲みたくないし、どうしようもない疼きと切なさに悩まされたくはないのだけど、正直、少しだけ淋しい。
駅の入口が見えてきて、颯介が「じゃあ」と立ち止まる。僕も傘を閉じて「うん」と返して構内に入るのが、いつもの流れだ。けれど、僕は傘を閉じたままの格好で、颯介に背を向けることが出来ない。
「紅羽さん……?」
颯介も傘を閉じ、手早く折り畳んでカバーに入れると、それを自分の鞄へと仕舞う。それから僕のも同じようにカバーに入れてから、鞄に突っ込むと、他の人の邪魔にならないように隅へと僕の手を引いていく。
人通りの少ない、駅の表と裏を繋ぐ道みたいな場所に連れて行かれる。心配した颯介が覗き込んできた時、甘い香りが鼻を擽って、僕の心臓が大きく高鳴った。
「紅羽さん、どうしま……、あれ? Ωの、匂い……?」
颯介があたりを見回す。もちろん、電車に乗る人が多いこの時間帯、こんな道には誰もいない。だって、表と裏を行き来したいなら、構内を通れば済む話だ。
「……まさか」
慌てた様子の颯介が、僕の首筋に顔を近づける。何度か鼻を鳴らした颯介が、口元を押さえて僕から体を離した。
「紅羽さん、薬は? どこに仕舞ってます?」
颯介が自分の薬を飲むのを横目に、ほわほわした頭を働かせ、僕は鞄の内ポケットを示した。
「ここ……」
「ちょっと失礼します」
自分の鞄を脇に抱えたまま、颯介が僕の鞄を漁るようにしてカプセルを一錠手のひらに出した。それを僕の口に押し当てて飲ませようとするけれど、上手く頭が回らなくて口を開くことが出来ない。
「……ッ、紅羽さん、薬、早く飲んで」
颯介がつらそうに息を吐く。その吐息がかかるたび身体が熱をもって、全身の血がざわつき始める。抱えていた鞄が落ちるのも構わず、僕は少し背伸びをして颯介の肩口に頭を擦りつけた。
「そうすけ……、キス、してほし」
「俺も薬効いてない、んで、今は駄目です」
「じゃ、のまない……」
自分でも我儘だと思う。でもヒートのせいか、とてもつらくて、淋しい気持ちが抑えられない。
「紅羽さん、すみません……ッ」
バタン、と颯介の抱えていた鞄が地面に落ちる。そのまま両肩を掴まれ、力ずくで身体を離された。体をぐるりと回されて、颯介に背を向ける姿勢を取らされて、通路の壁とにらめっこする形になり「そうす」と名前を呼ぼうと開いた口に、颯介の左手の人差し指と中指が入ってきた。
「んんっ」
口の中に指とは別の異物が入り込み、それを無理やり喉の奥へと押し込まれる。
「ぁ、がっ、ん……ッ」
こくりと喉が動いて、異物が身体の奥へと落ちる感覚がした。薬を飲まされたと気づいて少し冷静にはなるけれど、即効性があるわけではないから、身体はまだつらいままだ。
「紅羽さん、なんで急にヒートを……。しかも匂いがするようになってますし……」
耳元で颯介の甘いテノールが囁く。それは僕の疼きを刺激して、堪らず内ももを擦り合わせた。
「さみし、くて……」
背中に感じる颯介の暖かさと鼓動が心地よく、僕は自然と自分の右手を自らの熱へと伸ばしていた。けれど颯介に掴まれて、自分で触ることが出来ない。
「さわりたいっ、いきたい……っ」
涙声で懇願する僕の耳に、颯介の愉しそうな笑い声が響いてくる。緩く耳を甘噛されて、舌先が耳の裏を舐め上げた。
「俺が触らないから、淋しかったんですか?」
「ん……っ、でも、ぼくのためって、わかってる、からっ」
「本当そうですよね。俺が我慢してるのに」
颯介の指が、ズボンの下から上へとなぞるように動く。それだけで腰が震えるけれど、また服の中で出すなんて失態をしたくない一心で、足に力を入れて踏みとどまる。
「流石に外でヤるなんてしませんけど。でも、紅羽さんには少しお仕置きが必要ですね」
「ぅ……?」
お仕置き? 何をされるのかわからず、胸の中に恐怖心が広がると同時に、やっと颯介が触れてくれるという悦びも広がっていく。
「そうすけ、なにす……んぐッ」
口を左手で塞がれ、僕は声を出せなくなってしまう。外してほしいと、手を叩いてみたり、引き剥がそうとしてみたりするけれど、颯介の力には到底敵わない。
「んんんっ、んーっ」
「声出すと人が来ちゃいますよ」
「ふ、ぅ……っ」
颯介は何事もないように言ってのけると、空いた右手で僕のズボンのベルトを緩め、少しだけずらした。既に勃ち上がっていたソレが外気に触れ、寒さに身体が震える。
先端からは透明の液体が溢れ、それは竿を伝って玉袋の裏まで濡らしていた。颯介が人差し指にぬるりとしたソレを掬うようにつけると、それで先端を軽く擦ってきた。
「ンンッ、んあぁ」
ほどよい痛さと気持ちよさに、僕の腰がガクガクと震えだし、先端から小さく白濁を飛び散らせた。
「紅羽さん、早すぎ。これじゃお仕置きにならないじゃないですか」
左手を離してくれたことで息が出来るようになり、僕は肺に大きく膨らませ、酸素を取り込んだ。僕は慌ててズボンを上げベルトを締めると、手についた精子を舐める颯介に「この変態α!」と涙目で罵倒した。
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