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二章 新婚編
三十八 二つ名カッコイイよね
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現在の天野王国の国民。ノートン盗賊団52人、子供9人計68人。
「ボス。馬に乗らなくて良いんですか?」
「馬に乗れると思うなよ」
そして今日は国民全員で天野王国の川へ水浴びをすることにした。今街道をぞろぞろと歩いて川へ向かっている。
移動方法は馬。計15頭。当然、国王である俺、天野光はそこに優先的に乗る権利があった。が、乗ることが出来なかった。
「ビックボス。なら俺の後に乗ってください。運びます。あ! 俺ヘワタです」
「馬鹿。そうしたらロニエと離れることになるだろ!! それは出来ない。それと、ヘワタ。お前。馬に乗るな。歩け」
「へい。馬はどうするんですか?」
「引っ張れ」
「へい」
そんなこんなで、ロニエと一緒に歩いて既に2時間近く経っている。到着までおよそ4時間。
「ロニエ。おんぶしようか?」
「駄目です。ヒカル様。ヒカル様が歩くなら、ロニエも歩きます」
「でも疲れたでしょ」
「ヒカル様。ロニエとヒカル様は疲れることが無いのを忘れているのですか?」
「.......でも。汗凄いよ」
「暑いですからね。水浴びが他しみです。きっと気持ちいいのでしょう」
「うん。ロニエは水浴び好きだったもんね」
「へい。ビックボス。二人で乗って俺が引きます」
「おい。ヘワタ。俺とロニエが話してるときに、勝手に割り込んで来るな! ノートン!! コイツ。締めちゃって」
「まってください。ヒカル様。ヘワタさんの割り込みは度し難いですが、意見は有用です。引いて貰いましょう」
「うん。ヘワタ。ナイスアイディア。のせて」
「へい」
と言うことで結局乗ることになった。が。
「馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる」
乗りなれない動物に乗ったら怖かった。
「大丈夫です。ヒカル様。ロニエがいます」
「ロニエは平気なの? 俺乗り物酔い激しいんだけど」
「ロニエは良く。馬に乗っていましたから」
「お姫様だもんね。これからはロニエの事。ロニエお姫様って呼んだ方が良いかな?」
「嫌です。ロニエはヒカル様の妻ですよ。ロニエはヒカル様にロニエと呼ばれるのが好きなんです」
「でも。俺のこと様ずけで呼ぶじゃん。妻なのに」
「嫌ですか? 妻に様付けで呼ばれるのは嫌ですか?」
「そうじゃないよ。ロニエ。俺はロニエにヒカル様って呼ばれるのは好きだよ。でも。ロニエは俺のことちゃんと光って言えるよね」
「はい」
「何だろう。わかんないや。ロニエ。ギュッとして」
「もうしてますよ」
「そうだった」
「おうさま~」
俺とロニエの甘甘タイムを邪魔した奴は問答無用で、罰を下すが、今声をかけてきる。子は。駄目だ。なぜなら。
「ヒムート・ヒースランドです。おうさまといっしょにのりたいで」
「ヒムート姫の護衛は、ノートンに任せてる。ノートンと乗れ」
「おうさま~おうさまのおよめさんに、してください」
「ロニエ。この子。何で俺のこと好きなの?」
「ヒカル様がカッコイイからですよ」
「.......俺ってそんなにカッコ良い筈は無いんだけどな」
「いえ。カッコイイです」
「..............ヒムート。俺のことどう見えてる?」
「おうさまのおよめさんにしてください。ヒムート・ヒースランドです」
「ロニエ。何で俺。この子と会話にならないのかな」
「ヒカル様がカッコイイからです」
「ロニエ。ちょっと俺の前にきて。キスして」
「はい」
揺れる。馬の上でロニエが移動して俺にキスをする。何度も舌を絡ませてロニエを味わってから。その間。ヒムートが顔を赤くしてガン見してたが全く関係無い。
ーーーロニエ。俺さ。昔からそこまでモテたことないんだよ。告白された事も無いし。しても友達で良いですかって? 優しくフラれたし。間違って女の子の椅子に座った日には、大泣きされたし。
ーーー見る目が無かっただけです。
ーーーロニエ。君また俺に姿をご認識させる呪いを掛けてるでしょ。しかも今度は逆に。
ーーーヒカル様ぁぁ! ロニエはそんなことしません。
ーーーそうなの?
ーーーしません。
ーーーじゃあ何であの子俺のこと好きなの?
ーーーヒカル様!! ロニエの旦那様なんですからもう少し自分に自信をもってください。ヒカル様はカッコイイんです。もうメロメロです。
ーーーメロメロなの?
ーーーメロメロです。ロニエは幸せ物です。こうしてヒカル様を独り占め出来るなんて幸せ過ぎます。ヒムートさんが羨ましそうに見てるのが更にロニエの幸せを引き立ててます。
ーーーそっか。なら良いや。
がくんと。いきなり馬が止まった。
「どうしたの?」
「ボス。魔物ですぜ。見てください。この街道の下を」
ノートンに言われた通りに見ると。大量の大きいイノシシがマントの男を襲っていた。マントの男は苦戦しているようだった。
「.......駆除したんじゃなかったっけ?」
「ボスイノシシだけですぜ。雑魚をいくら倒しても意味は無いからですぜ」
「あの大きさで雑魚なんだ。いっぱいいるし」
「あの。マント男が怪我をして居るから血のにおいに釣られて出てきたんでしょうな。迂回しますぜ」
ノートンが危険を避けてルートを変更しようとする。命を大事に作戦だから当たり前なのだが。
「.......ノートン。あの人死んじゃわない?」
「どうだかなー。以外と腕は立つように見えるぜ」
「ロニエはどう思う?」
「怪我が深刻に見えます。痛そうですね」
マントの所々から血がでていて地面に大量の血痕がついている。
「ノートン。助けられないの?」
「無理なことは無いが.......傭兵崩れを助ける義理はねぇな」
「.......そうだよね。別に助ける義理は無いよね。うん。.......分かった.......。ノートン達に危険な目は合わせられないね.......」
そう。知らない人を助けた所で何の得も無い。むしろ被害が出るだけだ。そんなことは出来ない。だから.......
「ノートンさん。あのマントさんを助けなさい。ヒカル様が助けたそうにしています」
「ロニエ!?」
「ノートンさん。ヒカル様の気持ちを蔑ろにしないでください」
「何だ。ボス。助けたかったのか。なら早くそういえば良いんだぜ。お前ら!! 戦闘だ!! ビックボスがあのマントを助けたいらしい。戦闘部隊は俺に続け!!」
「「「しゃーー!!」」」
俺が口を挟む時間も無く。一斉に走り出した。次々と猪を倒していき5分後には。殲滅した。初めて、戦闘を見た俺は、かなりグロテスクな光景を見た。
その後。何やら助けたマント男と話していた。ノートンがマント男と一緒に戻ってきた。
「お疲れ様。怪我は無い?」
「ああ。皆無事だ」
「よかった。それで。何で連れて来たの?」
「ボスに直接お礼が言いたいらしいぜ」
「別に。俺が何かしたわけでもないんだけどな~。助けたのはノートン達だし」
「ボスは王様なんだ。王の願いを叶えたんだ。ボスが助けたも同じだ。武器は預かっているし、敵意も無いから大丈夫だと思うぞ」
「うん。分かった」
ノートンがマントを前に出した。マントは膝まついて頭を垂れた。
「助けて頂きありがとうございます」
「うむ。らくにせい」
「は! ありがたき」
ちょっとふざけたら真面目に取られた。
面白いのでこのまま続ける。
「して。そなたは何ようだ?」
「ヒカル様.......何故そのような口調何ですか?」
「駄目かな?」
「駄目です」
「だめかぁ~。分かった。なら普通にやるよ。マントさん。取り合えず頭を上げてくれないかな? 俺そういうの苦手なんだよ。それと言葉も普通で言いから」
「分かりました。では単刀直入に伺いたい。何故私を助けたのか?」
「なぜって。怪我してるし。死にそうだったし。.......そういう理由じゃあ駄目かな?」
助けたいと思った理由何てねぇ~。わからないよね。あ! ロニエと繋がって無いから話しかけて意味ないや。
「それだけですかな?」
「何が言いたいの? 助けて欲しくなかったの?」
「本当にそれだけですかな?」
何度も同じ問いを問われても意味がわからない。この人なんか変だな! あ。ロニエがいない。キスして良いかな?
「ロニエ。この人何が言いたいの?」
「ヒカル様が助けた恩をうってこきを使うと思っている見たいです。失礼な人です」
「つまり。えーと。ロニエ」
「このマントさんは。こういっているのです。何をすれば良いのか? と」
「全然単刀直入じゃないじゃん。ええとマントさん。俺達が貴方に何かを求める事はありません。早く怪我を治して元気になってください。他には?」
俺がそういうとマントはマントのフードを取った。中の顔は。
「おお!! 獣人だよ! しかもライオンじゃんカッコイイ」
「ヒカル様!! 警戒を!!」
「ボス!! 下がってくれ!! おまらぁ!」
「「「へい」」」
何やら急にノートン達が慌ただしく動いて。俺とライオンの間に武器をもって立った。
「うん? どゆこと?」
「ヒカル様。ライヲ種です。過去の戦争で戦神とまで言われた程の戦闘能力で気性が荒いことが有名な種族です」
「ボス。すまねぇー油断した!!」
警戒を上げるノートン達に対してライヲ種の男は両手を上げた。
「敵意は無い。話しがしたいだけだ」
「信じられるか! ライヲ種は格闘でも十分に人を殺せるだろ!!」
じりじりと距離を詰めていくノートン.......なんか急にバトル物っぽくなってきた人物設定。そして何より
「何でそんな最強種族があんなイノシシ程度にボロボロにされてるの?」
という場違いな感想だった。なので。
「ノートン。下がりなさい。多分大丈夫だよ。話しぐらい聞いてあげようよ」
「ボスが言うのなら。分かったぜ。でもお前!! ちょっとでも変な動きして見ろ!! 殺すからな」
ノートンが下がった。
「で? 何が話したいの?」
「二人きりで話したいですな」
周りがざわざわと騒ぐ。が。
「俺と?」
「そうですな」
と答えられたので
「それは無理」
とこたえかえした。
「何故ですかな?」
「だって俺はロニエと.......この金髪の少女とどんな時でも一緒に居ると誓ったから」
「ヒカル様ぁ。ロニエは幸せです」
「だから二人は無理だよ」
「ならば。三人でも良いですな」
「最初いっておくけどロニエをイジメたら許さないよ」
「ヒカル様ぁ」
「ロニエ。ちょっと真面目ロニエに戻ってきて。これどういう意味か分かる?」
「コホン。そうですね。隠したい話しがあるのかと思います」
「面倒だな~。隠したいなら言わなくて良いのに」
「本当ですかな?」
ちょっといらいらしてきた。
「あのさ。俺達今。水浴びをしに行こうって盛り上がってるんだよ。貴方に何があるかなんてどうでもいいの。そしていちいち含めた言い方をするのやめてくれない? ここで話せないなら聞かない。俺達は行く。君は国に帰る。おけ?」
「これは失礼した。少し警戒をし過ぎた見たいですな。本当に何も無いようだ。なら話しは早い。私は国を追放されてここまで流れてきた傭兵だ。聞けば貴方は国の王様と伺った。過去の私の話しをしようと思ったが必要ないみたいだ。ならば助けてもらった縁を使いたい。私を貴方の国で雇ってくれないかな」
「ちょっとまって。考える。ロニエ!」
「はい。おっぱいです」
「.......よし。考えるのやめた。良いよ。でもお金とかどうするの? そんなに無いよ?」
ロニエが悲しそうにしている中。ライオンは何やら考えて。
「お金は要らない.......とまでは豪快に言えないが貴方の国に住まわせてくれれば良い。これからの私の活躍に応じて払ってくれれば良い」
「.......法外なの駄目だよ。それと頑張ってもそんなに上げられないよ。ノートン達にだってお金なんか上げてないし」
「それは本当ですかな?」
「うん。今復興するのにお金使ってるから、皆最低限の生活費以外は復興に使ってる。今は農作物が取れて来た所だからまだまだだし。人もここに居るのが全員だし」
「ならば。私も復興に協力したい。お金は自分で稼ぐ事にしよう。そのかわり。私は貴方の国の兵士にして欲しい」
「兵士なんていないよ」
「.......ならば!! どうすれば!!」
なんかライオンが困ってしまった。
「ライオンさん。お名前は?」
「そうだった。まだ名乗っても無かったな。私の名前はジークフリード・アルバラン」
またモブっぽい人の名前を聞いてしまった。しかもフルネームだと。
「聞いたことがあります。ジーク.......まさか!! 中央王国。セントラルの剣王ジークさんですか?」
「いや。人違いですな」
「そうですか。ジークさん。ヒカル様は優しいですが。私は嘘が嫌いです。分かりますか?」
「ロニエ!? どうしたの?」
「ヒカル様。大丈夫です。ここは私に任せてください」
「分かった」
「ジークさん。私はヒカル様を騙す人を信用しません。もう一度聞きます。貴方はセントラル王国軍の将軍。剣王ジークさんでは無いのですか?」
数秒の沈黙の後。
「敵いませんな。お嬢さんの言うと下りです。しかし。今はもうその名は捨てました。あの人をゴミのように扱う国は捨てました。なので今の私はただの傭兵ジークフリードですな」
乾いた笑いを浮かべながらそう言う男の顔が何故か心に残った。
「ヒカル様。この人も厄介です。捨てましょう」
「うーん。ロニエキスしようか」
「.......はい」
ーーーロニエ俺この人なんか疲れてるように見える。多分本当にただ過ごしたいだけなんだよ。捨てるのはかわいそうだよ。
ーーーヒカル様。ならどうするのですか?
ーーーうーん。国民にしてあげようよ。別に悪いことしないと思うし。
ーーーセントラルに目をつけられますよ。
ーーーどうせもう。ヒースランドに目をつけられてるんだし良いよ。戦争になったら逃げよう。
ーーー分かりました。ロニエはヒカル様のそういう所に惹かれましたから。
キスをやめる。ジークが何か驚いていたけど無視。
「ジーク。君は今から天野王国の国民ね。だから戦う必要はもう無いよ。皆と一緒に農作とか復興とかすれば良いんだよ」
「私が剣を取らぬ道が今更有るとは思いませんでした。ヒカル王。感謝します」
「感謝しないで良いよ。皆で守ろう天野の国だから戦ってもらう事も有るかも知れないし.......でも疲れたんなら平和な方が良いよ。そうでしょ」
「このご恩消して忘れません」
「面倒だな。忘れていいのに。ジーク。今はその痛そうな怪我を早く治した方が良いよ。それと今から水浴びに行くんだ。一緒に行こうか」
こうして何故か剣王ジークフリード・アルバランが仲間になった。
「ボス。馬に乗らなくて良いんですか?」
「馬に乗れると思うなよ」
そして今日は国民全員で天野王国の川へ水浴びをすることにした。今街道をぞろぞろと歩いて川へ向かっている。
移動方法は馬。計15頭。当然、国王である俺、天野光はそこに優先的に乗る権利があった。が、乗ることが出来なかった。
「ビックボス。なら俺の後に乗ってください。運びます。あ! 俺ヘワタです」
「馬鹿。そうしたらロニエと離れることになるだろ!! それは出来ない。それと、ヘワタ。お前。馬に乗るな。歩け」
「へい。馬はどうするんですか?」
「引っ張れ」
「へい」
そんなこんなで、ロニエと一緒に歩いて既に2時間近く経っている。到着までおよそ4時間。
「ロニエ。おんぶしようか?」
「駄目です。ヒカル様。ヒカル様が歩くなら、ロニエも歩きます」
「でも疲れたでしょ」
「ヒカル様。ロニエとヒカル様は疲れることが無いのを忘れているのですか?」
「.......でも。汗凄いよ」
「暑いですからね。水浴びが他しみです。きっと気持ちいいのでしょう」
「うん。ロニエは水浴び好きだったもんね」
「へい。ビックボス。二人で乗って俺が引きます」
「おい。ヘワタ。俺とロニエが話してるときに、勝手に割り込んで来るな! ノートン!! コイツ。締めちゃって」
「まってください。ヒカル様。ヘワタさんの割り込みは度し難いですが、意見は有用です。引いて貰いましょう」
「うん。ヘワタ。ナイスアイディア。のせて」
「へい」
と言うことで結局乗ることになった。が。
「馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。馬怖い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。高い。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる。揺れる」
乗りなれない動物に乗ったら怖かった。
「大丈夫です。ヒカル様。ロニエがいます」
「ロニエは平気なの? 俺乗り物酔い激しいんだけど」
「ロニエは良く。馬に乗っていましたから」
「お姫様だもんね。これからはロニエの事。ロニエお姫様って呼んだ方が良いかな?」
「嫌です。ロニエはヒカル様の妻ですよ。ロニエはヒカル様にロニエと呼ばれるのが好きなんです」
「でも。俺のこと様ずけで呼ぶじゃん。妻なのに」
「嫌ですか? 妻に様付けで呼ばれるのは嫌ですか?」
「そうじゃないよ。ロニエ。俺はロニエにヒカル様って呼ばれるのは好きだよ。でも。ロニエは俺のことちゃんと光って言えるよね」
「はい」
「何だろう。わかんないや。ロニエ。ギュッとして」
「もうしてますよ」
「そうだった」
「おうさま~」
俺とロニエの甘甘タイムを邪魔した奴は問答無用で、罰を下すが、今声をかけてきる。子は。駄目だ。なぜなら。
「ヒムート・ヒースランドです。おうさまといっしょにのりたいで」
「ヒムート姫の護衛は、ノートンに任せてる。ノートンと乗れ」
「おうさま~おうさまのおよめさんに、してください」
「ロニエ。この子。何で俺のこと好きなの?」
「ヒカル様がカッコイイからですよ」
「.......俺ってそんなにカッコ良い筈は無いんだけどな」
「いえ。カッコイイです」
「..............ヒムート。俺のことどう見えてる?」
「おうさまのおよめさんにしてください。ヒムート・ヒースランドです」
「ロニエ。何で俺。この子と会話にならないのかな」
「ヒカル様がカッコイイからです」
「ロニエ。ちょっと俺の前にきて。キスして」
「はい」
揺れる。馬の上でロニエが移動して俺にキスをする。何度も舌を絡ませてロニエを味わってから。その間。ヒムートが顔を赤くしてガン見してたが全く関係無い。
ーーーロニエ。俺さ。昔からそこまでモテたことないんだよ。告白された事も無いし。しても友達で良いですかって? 優しくフラれたし。間違って女の子の椅子に座った日には、大泣きされたし。
ーーー見る目が無かっただけです。
ーーーロニエ。君また俺に姿をご認識させる呪いを掛けてるでしょ。しかも今度は逆に。
ーーーヒカル様ぁぁ! ロニエはそんなことしません。
ーーーそうなの?
ーーーしません。
ーーーじゃあ何であの子俺のこと好きなの?
ーーーヒカル様!! ロニエの旦那様なんですからもう少し自分に自信をもってください。ヒカル様はカッコイイんです。もうメロメロです。
ーーーメロメロなの?
ーーーメロメロです。ロニエは幸せ物です。こうしてヒカル様を独り占め出来るなんて幸せ過ぎます。ヒムートさんが羨ましそうに見てるのが更にロニエの幸せを引き立ててます。
ーーーそっか。なら良いや。
がくんと。いきなり馬が止まった。
「どうしたの?」
「ボス。魔物ですぜ。見てください。この街道の下を」
ノートンに言われた通りに見ると。大量の大きいイノシシがマントの男を襲っていた。マントの男は苦戦しているようだった。
「.......駆除したんじゃなかったっけ?」
「ボスイノシシだけですぜ。雑魚をいくら倒しても意味は無いからですぜ」
「あの大きさで雑魚なんだ。いっぱいいるし」
「あの。マント男が怪我をして居るから血のにおいに釣られて出てきたんでしょうな。迂回しますぜ」
ノートンが危険を避けてルートを変更しようとする。命を大事に作戦だから当たり前なのだが。
「.......ノートン。あの人死んじゃわない?」
「どうだかなー。以外と腕は立つように見えるぜ」
「ロニエはどう思う?」
「怪我が深刻に見えます。痛そうですね」
マントの所々から血がでていて地面に大量の血痕がついている。
「ノートン。助けられないの?」
「無理なことは無いが.......傭兵崩れを助ける義理はねぇな」
「.......そうだよね。別に助ける義理は無いよね。うん。.......分かった.......。ノートン達に危険な目は合わせられないね.......」
そう。知らない人を助けた所で何の得も無い。むしろ被害が出るだけだ。そんなことは出来ない。だから.......
「ノートンさん。あのマントさんを助けなさい。ヒカル様が助けたそうにしています」
「ロニエ!?」
「ノートンさん。ヒカル様の気持ちを蔑ろにしないでください」
「何だ。ボス。助けたかったのか。なら早くそういえば良いんだぜ。お前ら!! 戦闘だ!! ビックボスがあのマントを助けたいらしい。戦闘部隊は俺に続け!!」
「「「しゃーー!!」」」
俺が口を挟む時間も無く。一斉に走り出した。次々と猪を倒していき5分後には。殲滅した。初めて、戦闘を見た俺は、かなりグロテスクな光景を見た。
その後。何やら助けたマント男と話していた。ノートンがマント男と一緒に戻ってきた。
「お疲れ様。怪我は無い?」
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「何が言いたいの? 助けて欲しくなかったの?」
「本当にそれだけですかな?」
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「ロニエ。この人何が言いたいの?」
「ヒカル様が助けた恩をうってこきを使うと思っている見たいです。失礼な人です」
「つまり。えーと。ロニエ」
「このマントさんは。こういっているのです。何をすれば良いのか? と」
「全然単刀直入じゃないじゃん。ええとマントさん。俺達が貴方に何かを求める事はありません。早く怪我を治して元気になってください。他には?」
俺がそういうとマントはマントのフードを取った。中の顔は。
「おお!! 獣人だよ! しかもライオンじゃんカッコイイ」
「ヒカル様!! 警戒を!!」
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「「「へい」」」
何やら急にノートン達が慌ただしく動いて。俺とライオンの間に武器をもって立った。
「うん? どゆこと?」
「ヒカル様。ライヲ種です。過去の戦争で戦神とまで言われた程の戦闘能力で気性が荒いことが有名な種族です」
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「何でそんな最強種族があんなイノシシ程度にボロボロにされてるの?」
という場違いな感想だった。なので。
「ノートン。下がりなさい。多分大丈夫だよ。話しぐらい聞いてあげようよ」
「ボスが言うのなら。分かったぜ。でもお前!! ちょっとでも変な動きして見ろ!! 殺すからな」
ノートンが下がった。
「で? 何が話したいの?」
「二人きりで話したいですな」
周りがざわざわと騒ぐ。が。
「俺と?」
「そうですな」
と答えられたので
「それは無理」
とこたえかえした。
「何故ですかな?」
「だって俺はロニエと.......この金髪の少女とどんな時でも一緒に居ると誓ったから」
「ヒカル様ぁ。ロニエは幸せです」
「だから二人は無理だよ」
「ならば。三人でも良いですな」
「最初いっておくけどロニエをイジメたら許さないよ」
「ヒカル様ぁ」
「ロニエ。ちょっと真面目ロニエに戻ってきて。これどういう意味か分かる?」
「コホン。そうですね。隠したい話しがあるのかと思います」
「面倒だな~。隠したいなら言わなくて良いのに」
「本当ですかな?」
ちょっといらいらしてきた。
「あのさ。俺達今。水浴びをしに行こうって盛り上がってるんだよ。貴方に何があるかなんてどうでもいいの。そしていちいち含めた言い方をするのやめてくれない? ここで話せないなら聞かない。俺達は行く。君は国に帰る。おけ?」
「これは失礼した。少し警戒をし過ぎた見たいですな。本当に何も無いようだ。なら話しは早い。私は国を追放されてここまで流れてきた傭兵だ。聞けば貴方は国の王様と伺った。過去の私の話しをしようと思ったが必要ないみたいだ。ならば助けてもらった縁を使いたい。私を貴方の国で雇ってくれないかな」
「ちょっとまって。考える。ロニエ!」
「はい。おっぱいです」
「.......よし。考えるのやめた。良いよ。でもお金とかどうするの? そんなに無いよ?」
ロニエが悲しそうにしている中。ライオンは何やら考えて。
「お金は要らない.......とまでは豪快に言えないが貴方の国に住まわせてくれれば良い。これからの私の活躍に応じて払ってくれれば良い」
「.......法外なの駄目だよ。それと頑張ってもそんなに上げられないよ。ノートン達にだってお金なんか上げてないし」
「それは本当ですかな?」
「うん。今復興するのにお金使ってるから、皆最低限の生活費以外は復興に使ってる。今は農作物が取れて来た所だからまだまだだし。人もここに居るのが全員だし」
「ならば。私も復興に協力したい。お金は自分で稼ぐ事にしよう。そのかわり。私は貴方の国の兵士にして欲しい」
「兵士なんていないよ」
「.......ならば!! どうすれば!!」
なんかライオンが困ってしまった。
「ライオンさん。お名前は?」
「そうだった。まだ名乗っても無かったな。私の名前はジークフリード・アルバラン」
またモブっぽい人の名前を聞いてしまった。しかもフルネームだと。
「聞いたことがあります。ジーク.......まさか!! 中央王国。セントラルの剣王ジークさんですか?」
「いや。人違いですな」
「そうですか。ジークさん。ヒカル様は優しいですが。私は嘘が嫌いです。分かりますか?」
「ロニエ!? どうしたの?」
「ヒカル様。大丈夫です。ここは私に任せてください」
「分かった」
「ジークさん。私はヒカル様を騙す人を信用しません。もう一度聞きます。貴方はセントラル王国軍の将軍。剣王ジークさんでは無いのですか?」
数秒の沈黙の後。
「敵いませんな。お嬢さんの言うと下りです。しかし。今はもうその名は捨てました。あの人をゴミのように扱う国は捨てました。なので今の私はただの傭兵ジークフリードですな」
乾いた笑いを浮かべながらそう言う男の顔が何故か心に残った。
「ヒカル様。この人も厄介です。捨てましょう」
「うーん。ロニエキスしようか」
「.......はい」
ーーーロニエ俺この人なんか疲れてるように見える。多分本当にただ過ごしたいだけなんだよ。捨てるのはかわいそうだよ。
ーーーヒカル様。ならどうするのですか?
ーーーうーん。国民にしてあげようよ。別に悪いことしないと思うし。
ーーーセントラルに目をつけられますよ。
ーーーどうせもう。ヒースランドに目をつけられてるんだし良いよ。戦争になったら逃げよう。
ーーー分かりました。ロニエはヒカル様のそういう所に惹かれましたから。
キスをやめる。ジークが何か驚いていたけど無視。
「ジーク。君は今から天野王国の国民ね。だから戦う必要はもう無いよ。皆と一緒に農作とか復興とかすれば良いんだよ」
「私が剣を取らぬ道が今更有るとは思いませんでした。ヒカル王。感謝します」
「感謝しないで良いよ。皆で守ろう天野の国だから戦ってもらう事も有るかも知れないし.......でも疲れたんなら平和な方が良いよ。そうでしょ」
「このご恩消して忘れません」
「面倒だな。忘れていいのに。ジーク。今はその痛そうな怪我を早く治した方が良いよ。それと今から水浴びに行くんだ。一緒に行こうか」
こうして何故か剣王ジークフリード・アルバランが仲間になった。
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この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
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"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
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訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
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自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
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[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
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