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22話 水族館
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ゲートをくぐると、スタンプラリーの用紙が置いてあり、私たちはやることにした。その先へ進むと、大きな水槽のお出迎えだ。初めて見る魚が沢山泳いでいて見ていて楽しい。ウニやカニ、タコ
イワシの大群など見知った生き物もいてと面白かった。
先に進むと周りは薄暗く、ガラス張りの床の下で赤むらさき、青、緑など、
カラフルな珊瑚礁のを見ることができる。
「綺麗だね、ロク」
「そうですね。」
ロクはしゃがんで床に手をつき、珊瑚礁を触るようにガラスを撫でた。
次の場所は生き物に触ることができるらしい。水槽があったので触ることにした。亀、ヒトデ、など初めて触るので面白くて、楽しい。
「ロクも触る?」
「いや俺は、いいです」
両手を振り、拒否した。
スタンプは着々と押すことができている
スタンプは全て押すことができると景品があるらしい。今までので3つ押すことができた。
カフェでお茶することにした。
私はある疑問をぶつけてみた。
「ねぇ、ロク。ここで見る生き物は向こうの世界でも見たことがあるんだ。
この街と向こうの世界って簡単に行き来ができるの?」
「俺たち、妖はたまに向こうの世界に行き、文化を取り入れることがあります。ただ、人間の姿になり。人の姿をするのは難しく、決められた人しかそのやり方を教えられないんです。食文化や娯楽施設などは向こうの世界のものを参考に作っているんです。」
なるほど、だからこちらの食べ物は多少違和感はあるもののそんなに気にならないのか。
「実際に食べ、試行錯誤を繰り返し作るのですが、生き物はそうはいきません。なので、各種類、一つだけ持ち帰り、
細部までコピーし、この水族館はできているんです。でも限度があるので、これで精一杯なんだそうです」
確かに、イルカやアシカなど、大きすぎるものは無理だ。毒のあるものなんてもってのほかだ。
「そうなんだ、ありがとう。教えてくれて」
カフェ内にあるスタンプを押し、移動する。
資料館があり、水族館で見ることができなかったサメやイルカ、他にもたくさんの生き物の生態が詳細に書いてあった。
ミズキさんにお土産を買うのに、お土産屋さんに移動し悩んだが、タオルにした。黄緑の布地でイカの刺繍がしてある。
お土産屋さんにある最後のスタンプを押し景品をもらう。イルカのぬいぐるみだった。ロクは水色、私は桃色のイルカだ
水族館を出て
「ねぇ、ロクってずっとその格好だけど寒くないの?」
「この羽織は少々特殊で体温を調節することができるんです。」
「そっか・・・」
ちょっとショックだった。
確認しないで買った私が悪いんだが。
「あのさ、私渡したいものがあって」
少し大きめの包みを取り出す。
このカバンは見た目以上によく入るもので安心した。
カズハ様は、おずおずと包みを取り出して俺に渡してくれた。クリーム色の包みに藍色のリボンが結んであった。
「開けてもいいですか?」
黙って頷いた。リボンを解き、
開けてみると、紺色の
「マフラー?」
「いつも、お世話になってるから、なにか、贈り物したいなぁ、と思いまして」
「ありがとう、ございます。俺、贈り物とか初めてですごく嬉しい、です。
大切に使います。」
胸が温かさで満ちる。
喜んでくれてよかった。見返りを求めるためにプレゼントしたわけじゃない。
ただ顔が全くわかない。声色から喜んでいるのはわかる。でも不安だ。どんな
表情でその言葉を紡いでいるんだろう。
カズハ様の表情が暗い。俺の表情がわからないから不安なんだと思う。
俺もそろそろ腹を括らないとな。
「カズハ様、この後いいですか?」
イワシの大群など見知った生き物もいてと面白かった。
先に進むと周りは薄暗く、ガラス張りの床の下で赤むらさき、青、緑など、
カラフルな珊瑚礁のを見ることができる。
「綺麗だね、ロク」
「そうですね。」
ロクはしゃがんで床に手をつき、珊瑚礁を触るようにガラスを撫でた。
次の場所は生き物に触ることができるらしい。水槽があったので触ることにした。亀、ヒトデ、など初めて触るので面白くて、楽しい。
「ロクも触る?」
「いや俺は、いいです」
両手を振り、拒否した。
スタンプは着々と押すことができている
スタンプは全て押すことができると景品があるらしい。今までので3つ押すことができた。
カフェでお茶することにした。
私はある疑問をぶつけてみた。
「ねぇ、ロク。ここで見る生き物は向こうの世界でも見たことがあるんだ。
この街と向こうの世界って簡単に行き来ができるの?」
「俺たち、妖はたまに向こうの世界に行き、文化を取り入れることがあります。ただ、人間の姿になり。人の姿をするのは難しく、決められた人しかそのやり方を教えられないんです。食文化や娯楽施設などは向こうの世界のものを参考に作っているんです。」
なるほど、だからこちらの食べ物は多少違和感はあるもののそんなに気にならないのか。
「実際に食べ、試行錯誤を繰り返し作るのですが、生き物はそうはいきません。なので、各種類、一つだけ持ち帰り、
細部までコピーし、この水族館はできているんです。でも限度があるので、これで精一杯なんだそうです」
確かに、イルカやアシカなど、大きすぎるものは無理だ。毒のあるものなんてもってのほかだ。
「そうなんだ、ありがとう。教えてくれて」
カフェ内にあるスタンプを押し、移動する。
資料館があり、水族館で見ることができなかったサメやイルカ、他にもたくさんの生き物の生態が詳細に書いてあった。
ミズキさんにお土産を買うのに、お土産屋さんに移動し悩んだが、タオルにした。黄緑の布地でイカの刺繍がしてある。
お土産屋さんにある最後のスタンプを押し景品をもらう。イルカのぬいぐるみだった。ロクは水色、私は桃色のイルカだ
水族館を出て
「ねぇ、ロクってずっとその格好だけど寒くないの?」
「この羽織は少々特殊で体温を調節することができるんです。」
「そっか・・・」
ちょっとショックだった。
確認しないで買った私が悪いんだが。
「あのさ、私渡したいものがあって」
少し大きめの包みを取り出す。
このカバンは見た目以上によく入るもので安心した。
カズハ様は、おずおずと包みを取り出して俺に渡してくれた。クリーム色の包みに藍色のリボンが結んであった。
「開けてもいいですか?」
黙って頷いた。リボンを解き、
開けてみると、紺色の
「マフラー?」
「いつも、お世話になってるから、なにか、贈り物したいなぁ、と思いまして」
「ありがとう、ございます。俺、贈り物とか初めてですごく嬉しい、です。
大切に使います。」
胸が温かさで満ちる。
喜んでくれてよかった。見返りを求めるためにプレゼントしたわけじゃない。
ただ顔が全くわかない。声色から喜んでいるのはわかる。でも不安だ。どんな
表情でその言葉を紡いでいるんだろう。
カズハ様の表情が暗い。俺の表情がわからないから不安なんだと思う。
俺もそろそろ腹を括らないとな。
「カズハ様、この後いいですか?」
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