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3章 サードライブ
148話 アイドルウエディング
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今日は4人で撮影をする。
「撮影って分かっても恥ずかしいな」
「え、恥ずかしがる要素どこにあるの?」 「うるさいなぁ」
衣装を眺めて、思ったことを口に出すと
やっぱり蓮が茶化す。
ー数十分前ー
千鶴さんの車で移動中にとある雑誌の特集
「アイドルウエディング」
について説明がされた。
名前の通り花嫁、花婿の格好をして
写真を撮る。そもそも男女混合アイドルが
少ないため急遽スケジュールに無理矢理
入れたため、すごく急いでいた。
(ドレスか、翔がみたらなんて言うだろうな)
(僕、ドレスかな、タキシード着てって
言われるかな)
(撮影とはいえタキシードは緊張するな)
(隣に花嫁がいることが相続できないから
俺は独身かな)
それぞれ着替えが終わり、そろそろ時間に
なる。でも、
「舞、いい加減壁から離れないと
慣れないよ」
「無理、ぜったいにころぶ!なんで雪希は
平気なの?!」
舞はほぼ八つ当たりで雪希に質問した。
「バランス力、体幹、あと慣れ?」
「あの数歩で慣れるってすごいね!?」
舞は意を決して1歩踏み出す。が
「あ、」
足を捻り、倒れる。
「たく、気をつけろよ」
「ご、ごめん蓮」
蓮は舞の肩に手をまわして抱き寄せて
もう片手を舞の空中にある手に添える。
(ヒールだから動けなかったって
言い訳だよね。)
あの時の記憶が蘇る。
(あの時も蓮が早かった。
だから舞はここにいる。
もしかしたらあの時から蓮は・・・。
張り合う権利なんて僕にはないのかも
しれない)
僕の心中を察したのは
「負けるって分かったら放棄するって
ダサくない?」
含み笑いで類は言ってきた。
「でも、僕は・・・」
楽しそうな2人を見て苦しくなる。
「悲劇のヒロインぶるなら
すっぱり諦めたら?」
「え?」
「どうせ、蓮の方がお似合いだなんて
考えてるんだろう?
そして、最終的にお付き合いしたら
悲しくなるんだろ?
なにもしないで舞が気づくと思う?
舞は戦線布告でもしない限り気づかない
くらい鈍感だよ」
すごく冷めた目をしていた。
「別に俺は恋愛とかは気にしない。
でもチーム存続のための線引きは
してほしい。だからアピールするのは
寮だけにすればいいと思う。
盗聴器とかが出てこない限り外
には漏れない。
それでも渋るなら、諦めたら?」
最後の一言だけ余計に冷たく言い放ち
舞たちのところへ。
(ちょっとキツく言いすぎたかな。
でも、あんな顔されてもなんかイラついた)
少しずつヒールに慣れてきた舞。
俺が手を差し出すと躊躇なく乗せてくる。
(3人、いや4人に目をつけられて
舞も大変だな。)
少しずつ間隔を空けて舞は歩く。
壁に沿って。
「でも雪希は大丈夫なの?」
「平気でしょ。きっと」
「撮影って分かっても恥ずかしいな」
「え、恥ずかしがる要素どこにあるの?」 「うるさいなぁ」
衣装を眺めて、思ったことを口に出すと
やっぱり蓮が茶化す。
ー数十分前ー
千鶴さんの車で移動中にとある雑誌の特集
「アイドルウエディング」
について説明がされた。
名前の通り花嫁、花婿の格好をして
写真を撮る。そもそも男女混合アイドルが
少ないため急遽スケジュールに無理矢理
入れたため、すごく急いでいた。
(ドレスか、翔がみたらなんて言うだろうな)
(僕、ドレスかな、タキシード着てって
言われるかな)
(撮影とはいえタキシードは緊張するな)
(隣に花嫁がいることが相続できないから
俺は独身かな)
それぞれ着替えが終わり、そろそろ時間に
なる。でも、
「舞、いい加減壁から離れないと
慣れないよ」
「無理、ぜったいにころぶ!なんで雪希は
平気なの?!」
舞はほぼ八つ当たりで雪希に質問した。
「バランス力、体幹、あと慣れ?」
「あの数歩で慣れるってすごいね!?」
舞は意を決して1歩踏み出す。が
「あ、」
足を捻り、倒れる。
「たく、気をつけろよ」
「ご、ごめん蓮」
蓮は舞の肩に手をまわして抱き寄せて
もう片手を舞の空中にある手に添える。
(ヒールだから動けなかったって
言い訳だよね。)
あの時の記憶が蘇る。
(あの時も蓮が早かった。
だから舞はここにいる。
もしかしたらあの時から蓮は・・・。
張り合う権利なんて僕にはないのかも
しれない)
僕の心中を察したのは
「負けるって分かったら放棄するって
ダサくない?」
含み笑いで類は言ってきた。
「でも、僕は・・・」
楽しそうな2人を見て苦しくなる。
「悲劇のヒロインぶるなら
すっぱり諦めたら?」
「え?」
「どうせ、蓮の方がお似合いだなんて
考えてるんだろう?
そして、最終的にお付き合いしたら
悲しくなるんだろ?
なにもしないで舞が気づくと思う?
舞は戦線布告でもしない限り気づかない
くらい鈍感だよ」
すごく冷めた目をしていた。
「別に俺は恋愛とかは気にしない。
でもチーム存続のための線引きは
してほしい。だからアピールするのは
寮だけにすればいいと思う。
盗聴器とかが出てこない限り外
には漏れない。
それでも渋るなら、諦めたら?」
最後の一言だけ余計に冷たく言い放ち
舞たちのところへ。
(ちょっとキツく言いすぎたかな。
でも、あんな顔されてもなんかイラついた)
少しずつヒールに慣れてきた舞。
俺が手を差し出すと躊躇なく乗せてくる。
(3人、いや4人に目をつけられて
舞も大変だな。)
少しずつ間隔を空けて舞は歩く。
壁に沿って。
「でも雪希は大丈夫なの?」
「平気でしょ。きっと」
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