127 / 267
2章 セカンドライブ
127話 ただいま
しおりを挟む
宮本さんを家に送ってから
辺里くんの家に向かう。
「結構髪伸びたな、雪希」
チラリと僕の髪を見て言った。
「まぁばっさり切ってから半年くらい
経っているからね」
髪を触りながら思い出す。
「どこくらいまで伸ばすんだ?」
「あんまり決めてないかな。でも、
一回腰まで伸ばしてみたいんだ」
そういうと苦笑して
「手入れ大変そう」
と言った。
「あー、そうだね。
単に伸ばせばいいってわけじゃないしね」
しばらく歩いて辺里くんと別れる。
「じゃあな、」
「うん、またね」
しばらく歩いて、すぐそこの角を
曲がれば寮が少し見える。
「ただいま」
そう言えば、
「「「おかえり」」」
当たり前のように返ってくる返事に
嬉しさが込み上げる。
(アイドルになって
僕は一緒に居たいと思った人は
格段に増えた。
舞、蓮、類。杏子さん、杏奈さん、
七瀬さん、千鶴さん。
辺里くんに宮本さん。
アイドルになっていなかったら
出会えてなかった、
変えられなかったかもしれない自分。
この縁をずっと大事にしたい)
クリスマスライブには辺里くんと宮本さんが
来てくれてとても嬉しかった。
年が明けて舞たちと初詣に行ったり、
翌日には辺里くんたちと書初めをした。
その後に蓮の受験、そして2週間後に
合格通知。お祝いしたかったが、
撮影があって没になってしまった。
気持ちだけで充分、と笑顔で言ってくれた。
3学期は短くすぐに蓮は卒業。
僕たちは進級した。
ー約一年後ー
辺里くんの家に向かう。
「結構髪伸びたな、雪希」
チラリと僕の髪を見て言った。
「まぁばっさり切ってから半年くらい
経っているからね」
髪を触りながら思い出す。
「どこくらいまで伸ばすんだ?」
「あんまり決めてないかな。でも、
一回腰まで伸ばしてみたいんだ」
そういうと苦笑して
「手入れ大変そう」
と言った。
「あー、そうだね。
単に伸ばせばいいってわけじゃないしね」
しばらく歩いて辺里くんと別れる。
「じゃあな、」
「うん、またね」
しばらく歩いて、すぐそこの角を
曲がれば寮が少し見える。
「ただいま」
そう言えば、
「「「おかえり」」」
当たり前のように返ってくる返事に
嬉しさが込み上げる。
(アイドルになって
僕は一緒に居たいと思った人は
格段に増えた。
舞、蓮、類。杏子さん、杏奈さん、
七瀬さん、千鶴さん。
辺里くんに宮本さん。
アイドルになっていなかったら
出会えてなかった、
変えられなかったかもしれない自分。
この縁をずっと大事にしたい)
クリスマスライブには辺里くんと宮本さんが
来てくれてとても嬉しかった。
年が明けて舞たちと初詣に行ったり、
翌日には辺里くんたちと書初めをした。
その後に蓮の受験、そして2週間後に
合格通知。お祝いしたかったが、
撮影があって没になってしまった。
気持ちだけで充分、と笑顔で言ってくれた。
3学期は短くすぐに蓮は卒業。
僕たちは進級した。
ー約一年後ー
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
神様自学
天ノ谷 霙
青春
ここは霜月神社。そこの神様からとある役職を授かる夕音(ゆうね)。
それは恋心を感じることができる、不思議な力を使う役職だった。
自分の恋心を中心に様々な人の心の変化、思春期特有の感情が溢れていく。
果たして、神様の裏側にある悲しい過去とは。
人の恋心は、どうなるのだろうか。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
風船ガール 〜気球で目指す、宇宙の渚〜
嶌田あき
青春
高校生の澪は、天文部の唯一の部員。廃部が決まった矢先、亡き姉から暗号めいたメールを受け取る。その謎を解く中で、姉が6年前に飛ばした高高度気球が見つかった。卒業式に風船を飛ばすと、1番高く上がった生徒の願いが叶うというジンクスがあり、姉はその風船で何かを願ったらしい。
完璧な姉への憧れと、自分へのコンプレックスを抱える澪。澪が想いを寄せる羽合先生は、姉の恋人でもあったのだ。仲間との絆に支えられ、トラブルに立ち向かいながら、澪は前へ進む。父から知らされる姉の死因。澪は姉の叶えられなかった「宇宙の渚」に挑むことをついに決意した。
そして卒業式当日、亡き姉への想いを胸に『風船ガール』は、宇宙の渚を目指して気球を打ち上げたーー。
田中天狼のシリアスな日常
朽縄咲良
青春
とある県の平凡な県立高校「東総倉高等学校」に通う、名前以外は平凡な少年が、個性的な人間たちに翻弄され、振り回され続ける学園コメディ!
彼は、ごくごく平凡な男子高校生である。…名前を除けば。
田中天狼と書いてタナカシリウス、それが彼の名前。
この奇妙な名前のせいで、今までの人生に余計な気苦労が耐えなかった彼は、せめて、高校生になったら、平凡で平和な日常を送りたいとするのだが、高校入学後の初動に失敗。
ぼっちとなってしまった彼に話しかけてきたのは、春夏秋冬水と名乗る、一人の少女だった。
そして彼らは、二年生の矢的杏途龍、そして撫子という変人……もとい、独特な先輩達に、珍しい名を持つ者たちが集まる「奇名部」という部活への起ち上げを誘われるのだった……。
・表紙画像は、紅蓮のたまり醤油様から頂きました!
・小説家になろうにて投稿したものと同じです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる