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1章 ファーストライブ
6話 固定概念
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それから私たちはしばらく通話する。
学校で会っていても話したいことは沢山
あるんだと思った。
次の日、
「おはよう、紗南」
教室に入り真っ先に紗南にあいさつ
する。
「おはよう、舞」
「ありがとうね、紗南」
私の呟きに
「?どういたしまして」
意味がわからない顔で返事をする紗南。
それがおかしくて私は笑ってしまう。
その日の社会の時間は歴史の授業で
小テストがあった。駄目だ、
空欄が多い。
テスト終わりに歴史の年表表で
確認したがほとんど駄目だろう。
休み時間、私たちは廊下で
「舞、どうだった?」
「私が歴史、苦手なの知ってるくせに。
いじわる」
紗南がからかってくる。
「なんで歴史だけ駄目なんだろうね」
紗南の問いに私は首をかしげる
しかなかった。
そう。歴史以外なら90点以上と高得点で歴史だけは肌に合わないのか、30点台と赤点ギリギリなのだ。
「一科目だけガクンと落ちるの
面白いよね」
「何も面白くないよ」
悩む私をよそに、紗南はいじって
くるから、ため息が出る。
「舞って、今やりたいことあるの?」
「え?」
唐突に聞かれた質問に悩んでいると
「私はね、アイドル」
突然に言われた言葉に私は戸惑う。
「アイドルってフリルやレースたっぷりの可愛い衣装でステージに立つものだと思ってた。
でも小さい頃テレビで見たアイドルは
違った。当時の世間はパステルカラーにフリルいっぱい、胸元には可愛く
あしらったリボン、
歌詞も恋や青春を歌う曲が流行り
だった。
でもそのアイドルグループは違う。
憧れたアイドルの衣装はフリルやレースはほとんどなかった。
リボンではなく
ネクタイ。赤やピンクのパステルカラー
じゃなくてどちらかといえば黒系。
曲はどちらかと言えばロック
極端に言えば全て正反対のアイドル。
今は多種多様のアイドルがいるけど
当時、世間はそれを受け入れられ
なかったのか批判が飛ぶことが
ほとんど。
固定概念に囚われた人たちの批判は
止まること知らずついに
アイドルグループは1年もしないで
業界を降りた。」
私も知ってる、その時、
翔と食い入るように見てた。
「私はテレビで見たのはたった一回
だけ。でも、そのグループに
私は憧れた。
私もあのアイドルのように固定概念に
縛られないアイドルになりたい」
その目はいつにも増して真剣だった。
「舞、もし舞の夢がアイドルだったの しても私は手を抜かない、」
私に向けられた視線と言われた言葉に
私は負けないという気持ちが込み上げる。
「紗南、私の夢はアイドルになること。
志した理由は違うけど、 同じ夢に
なったからって譲るつもりはない。」
私の答えに紗南は揺らぐことない
瞳で言った
「譲られるつもりはない。
私は私のやり方でアイドルを目指す。」
2人の間に流れる空気を壊すように2人
して吹き出す。
「お互いに」
「健闘を祈る」
紗南の言葉に私も続く。
私たちはハイタッチをして教室に入り
お互い席に着く。
放課後、
ジョギングを終わらせてから家に帰る頃
課題通知が入る。
(涼太さんからだ。
涼太さんからはマナーって言ってたけど)
トーク画面を開くと
これはマナーと言っていいのかはわかりませんが、まずは挨拶と礼儀。
どんなに容姿がよくても歌やダンスが
うまくても礼儀がなってないと
嫌われてしまうことがあります。
スタッフでも誰でもすれ違ったら挨拶をしないと印象が悪くなってしまいます。他にもいろいろありますが未成年だからといって甘えられる訳ではありません。その業界に入れば年齢なんて関係ありません。
という言葉と礼儀に関する
動画が添付されている。
私はそれを見て最低限の礼儀を覚える。
学校で会っていても話したいことは沢山
あるんだと思った。
次の日、
「おはよう、紗南」
教室に入り真っ先に紗南にあいさつ
する。
「おはよう、舞」
「ありがとうね、紗南」
私の呟きに
「?どういたしまして」
意味がわからない顔で返事をする紗南。
それがおかしくて私は笑ってしまう。
その日の社会の時間は歴史の授業で
小テストがあった。駄目だ、
空欄が多い。
テスト終わりに歴史の年表表で
確認したがほとんど駄目だろう。
休み時間、私たちは廊下で
「舞、どうだった?」
「私が歴史、苦手なの知ってるくせに。
いじわる」
紗南がからかってくる。
「なんで歴史だけ駄目なんだろうね」
紗南の問いに私は首をかしげる
しかなかった。
そう。歴史以外なら90点以上と高得点で歴史だけは肌に合わないのか、30点台と赤点ギリギリなのだ。
「一科目だけガクンと落ちるの
面白いよね」
「何も面白くないよ」
悩む私をよそに、紗南はいじって
くるから、ため息が出る。
「舞って、今やりたいことあるの?」
「え?」
唐突に聞かれた質問に悩んでいると
「私はね、アイドル」
突然に言われた言葉に私は戸惑う。
「アイドルってフリルやレースたっぷりの可愛い衣装でステージに立つものだと思ってた。
でも小さい頃テレビで見たアイドルは
違った。当時の世間はパステルカラーにフリルいっぱい、胸元には可愛く
あしらったリボン、
歌詞も恋や青春を歌う曲が流行り
だった。
でもそのアイドルグループは違う。
憧れたアイドルの衣装はフリルやレースはほとんどなかった。
リボンではなく
ネクタイ。赤やピンクのパステルカラー
じゃなくてどちらかといえば黒系。
曲はどちらかと言えばロック
極端に言えば全て正反対のアイドル。
今は多種多様のアイドルがいるけど
当時、世間はそれを受け入れられ
なかったのか批判が飛ぶことが
ほとんど。
固定概念に囚われた人たちの批判は
止まること知らずついに
アイドルグループは1年もしないで
業界を降りた。」
私も知ってる、その時、
翔と食い入るように見てた。
「私はテレビで見たのはたった一回
だけ。でも、そのグループに
私は憧れた。
私もあのアイドルのように固定概念に
縛られないアイドルになりたい」
その目はいつにも増して真剣だった。
「舞、もし舞の夢がアイドルだったの しても私は手を抜かない、」
私に向けられた視線と言われた言葉に
私は負けないという気持ちが込み上げる。
「紗南、私の夢はアイドルになること。
志した理由は違うけど、 同じ夢に
なったからって譲るつもりはない。」
私の答えに紗南は揺らぐことない
瞳で言った
「譲られるつもりはない。
私は私のやり方でアイドルを目指す。」
2人の間に流れる空気を壊すように2人
して吹き出す。
「お互いに」
「健闘を祈る」
紗南の言葉に私も続く。
私たちはハイタッチをして教室に入り
お互い席に着く。
放課後、
ジョギングを終わらせてから家に帰る頃
課題通知が入る。
(涼太さんからだ。
涼太さんからはマナーって言ってたけど)
トーク画面を開くと
これはマナーと言っていいのかはわかりませんが、まずは挨拶と礼儀。
どんなに容姿がよくても歌やダンスが
うまくても礼儀がなってないと
嫌われてしまうことがあります。
スタッフでも誰でもすれ違ったら挨拶をしないと印象が悪くなってしまいます。他にもいろいろありますが未成年だからといって甘えられる訳ではありません。その業界に入れば年齢なんて関係ありません。
という言葉と礼儀に関する
動画が添付されている。
私はそれを見て最低限の礼儀を覚える。
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