上 下
18 / 21

第十八話

しおりを挟む
ニコ店長
「何度も告白されたのに返事が遅れました」

ロム会長
「…」

ニコ店長
「私…会長が好きです」

ロム会長
「…」

ニコ店長
「あ…私…何を言って…」

ロム会長はニコ店長を抱きしめた

ロム会長
「…」

ニコ店長
「会長…」

ニコ店長の唇を見つめキスをしようとした
ニコ店長も受け入れ目を閉じる
ロム会長の手が震えるなかなかキスができない

ロム会長
「ごめんダメだ…」

ニコ店長
「大丈夫!」

ニコ店長はロム会長の頬に手を添えて優しくゆっくりとキスをした
ニコ店長はロム会長を離さずキスし続けた
そして何度もキスをした


数分後


ロム会長
「はっきりさせよう」

ニコ店長
「何をですか?」

ロム会長
「これで俺たちは恋人同士だろ?」

ニコ店長
「そうです!なんか恥ずかしいです」

ロム会長
「そうです?」

ニコ店長
「答えただけです」

ロム会長
「…」

ニコ店長
「どうされましたか?」

ロム会長
「それ!口調が固い今から恋人同士!敬語は禁止だ」

ニコ店長
「急にそんな事」

ロム会長
「ニコ!前にも言ったが俺は優秀でイケメンそしてリッチだ!だからできるだけ早く嫁に来い」

ニコ店長
「え?交際してすぐプロポーズなんてせっかち過ぎです」

ロム会長
「せっかちは自分だろ…」

ニコ店長
「え?声が小さくて聞き取れませんでした」

ロム会長
「いや何でもない!会いたいだろ?」

ニコ店長
「え?」

ロム会長
「君の話だ君が俺に毎日会いたいかと」

ニコ店長
「あはは!そうです会いたいです」
(会長毎日会いたい派なんだね)

ロム会長
「俺は1度しか機会を与えない」

ニコ店長
「そうですね」

ロム会長
「でも君には何度でも与えたい俺に会える機会を、俺の特別な存在になれて光栄だろ?」

ニコ店長
「はい!光栄です」

ロム会長
「抱きしめてもいいか?」

ニコ店長
「もちろんです」
(甘えたいタイプね!)

ロム会長
「今夜はいい夢を見られそうだ」

ニコ店長
「私もです、明日は役員会がありますそろそろ帰りませんか?早く帰って休んで下さい」

ロム会長
「そうだな送るよ!」


その様子をスィが一部始終見ていた

スィ
「絶対許さない!ニコの奴!付き合わないって言ってたのに私のロムちゃんを横取りして!」


【ロム会長御殿】

ロム会長
「今日はもう遅い泊まって行け!」

ニコ店長
「はい!」

数分後ガラスの割れる音がした

ニコ店長
「え!何今の音…」

ニコはすぐに確認しに行った

ニコ店長
「窓が割れてる…」

窓の横には紙と石が転がっていた
紙には

“嘘つき泥棒猫”

その時シャンデリラがニコの頭上に落ちてくる

ロム会長
「危ない!」

そこへロム会長がニコ店長を抱き抱えて間一髪助けた

ロム会長
「大丈夫か?」

ニコ店長
「はい…でも会長の足血だらけに」

ロム会長
「これくらい大丈夫…ベットで休んでて!」

ニコ店長
「うん」

ニコ店長をベットに連れて行って寝かせた
ロム会長は怒りをあらわにしていた
警備会社に電話をする

ロム会長
「今すぐ3日分の監視カメラの映像を持ってこい!」

数分後

ロム会長
「映像を出して!」

警備員
「何かあったんですか?」

ロム会長
「ああ犯人が映ってるかも」

警備員
「犯人?」

ロム会長
「そうだ!窓に石を投げつけられた!シャンデラにも細工して落とした奴がいる!」

警備員
「あれ?」

ロム会長
「どうした?」

警備員
「肝心の窓ガラスが割れた時刻映像が乱れてますね雨のせいで回線に問題が起きて見れないです」

ロム会長
「復元は?」

警備員
「録画できてないので無理でしょう!」

ロム会長
「ふざけてるのか?そもそも24時間体制で警備してるだろ?2倍の給料でうちの警備してるお前はどこにいた?」

警備員
「イヤ…新人の警備員が来て代わりに警備に着くと言って私は帰りました」

ロム会長
「今すぐ全員集めろ!」

警備員
「い、今からですか?」

ロム会長
「そうだ!何か問題か?」

警備員
「夜も遅いし流石に全員は…」

ロム会長
「お前クビだ!早く集めろ!!」

警備員
「は、はい!」

数時間後

ロム会長
「集まるのにどれだけ時間かかってる?これで全員か?」

警備員
「はい…約30人です」

ロム会長
「全員警察に指紋の登録をしろこの中に犯人がいるお前たちに2倍の給料払ってるのにこのザマか?」

警備員
「我々を疑ってるんですか?何年も働いてきてここに犯人いるわけありません今まで一度もこんなことありませんでした」

ロム会長
「よし分かった!お前ら全員クビだ!引き継ぎは不要!出てけ!」

警備員
「…」

ロム会長
「どうした?早く出てけ!!」


そして翌日の朝

【社長室】

ハノ社長
「何?全員クビにした?」

ロム会長
「ああ!」

ハノ社長
「で?ニコちゃんに怪我は?大丈夫なのか?」

ロム会長
「今のところ大丈夫だ!」

ハノ社長
「それは良かった犯人の目星はついてるのか?」

ロム会長
「この紙が落ちてて“嘘つき泥棒猫”って窓のそばに落ちてた!」

ハノ社長
「お前な!犯人は警備の中にいるわけ無いだろ!」

ロム会長
「泥棒猫って事はどういう事だ?」

ハノ社長
「犯人探しは後、それより今すぐ警備の人たち解雇を撤回するんだな!全員をクビにしたら余計危険だろ!」

ロム会長
「そうか?それは恐ろしいな!」

ハノ社長
「だろ?」

ロム会長
「論外!またさらに一流の警備を雇う!」

ハノ社長
「お前ないくら腹が立っていたからってそうやって人をお金で買い続けてたら誰も残らないぞ!」

ロム会長
「お前がいる!友達だろ?」

ハノ社長
「もう心は離れてる仕事上我慢してただけだ!」

ロム会長
「もういい!お前も必要ない!」

ハノ社長
「マジで言ってるのか?」

ロム会長
「ああ!」

ハノ社長
「いい加減にしろよ!出て行くぞ!」

ロム会長
「ああ!!」

ハノ社長
「いいのか?本気なんだな!」

ロム会長
「ああ!!!」

ハノ社長
「ほ、ほんとに本当だな?後で後悔するなよ!出てくぞ?いいのか?止めるなら今だぞ?」

ロム会長
「早く出てけよ!!」

ハノ社長
「そっか…分かったじゃぁな…」

次の日の朝

【ロム会長御殿】

ニコ店長
「会長朝ごはんできました」

ロム会長
「その会長はやめてくれ!俺たちはもう付き合ってるだろ!」

ニコ店長
「まだ慣れなくて」

ハノ社長
「やぁ!お二人揃って朝食か?」

ロム会長
「なぜお前がここに?クビにしたぞ?」

ニコ店長
「え?クビって?」

ハノ社長
「ニコちゃん聞いてよ!昨日こいつが俺をクビにした」

ロム会長
「そんな事より要件はなんだ!」

ハノ社長
「ロムに会わせたい人がいる!」

ロム会長
「誰?」

ハノ社長
「俺の秘書!」

秘書
「おはよう御座います…」

ロム会長
「それで?」

ハノ社長
「挽回させてくれ!」

ロム会長
「勝手だな!」

ハノ社長
「いいからそれより数日前に見たってニコちゃんとロム会長が熱いキスしてる所をスィちゃんが!」

ニコ店長
「あの時スィちゃんも社長の秘書もいたんですか?恥ずかしい…」

秘書
「ええ…いましたスィさんの顔が物凄い怒りに満ち溢れてました」

ハノ社長
「あーあスィちゃんがかわいそう…ちゃんと別れ話したのか?」

ロム会長
「何で?」

ハノ社長
「何でって表向きはみんなお前の彼女はスィちゃんになってるだろ!そしたらあの紙に書かれてたことも納得がいく」

ニコ店長
「あの紙って?」

ハノ社長
「見せてないのか?」

ロム会長
「余計な心配させたくないからな」

ニコ店長
「会長見せて下さい」

ニコは“嘘つき泥棒猫”の書かれた紙を見た

ニコ店長
「これって…」

ロム会長
「思いあたる事あるのか?」

ニコ店長
「うん…
“会長は誰とも恋愛などできない人”とか
“会長と私はそんな関係ではありません”って言った…」

ロム会長
「そんな事言ったのか?何でまた!」

ハノ社長
「おっと!ニコちゃんを責めるな全部本当の事だからな!これで原因がわかった!犯人はスィちゃんだ!」

ロム会長
「だったら早く捕まえろ!」

秘書
「そうなんですが実はもうスィさんが働いてる会社辞めててどこにいるか分からないみたいなんです」

ロム会長
「今すぐ警備を呼べ!ニコの家に警備をつけろ」

ハノ社長
「お前がクビにしたから居ない」

ニコ店長
「え?警備の人クビにしたの?何で?ちゃんと私にも説明してよ」

ロム会長
「それは…」

ニコ店長
「…」

ハノ社長
「まぁまぁまぁ1番重要なのはこれで俺のクビは撤回だろ?犯人見つけたんだから」

ロム会長
「バカか?捕まえないと意味ないだろ!でもあいつの場所は検討はついてる!」


数時間後


スィ
「あいつのせいで!絶対許さない!あいつのせいで全てが台無しよ覚悟しなさい奪われたら奪い返すまでよ!」

そこへロム会長が現れる

ロム会長
「どうしてだ?」

スィ
「いきなり来て何の話?」

ロム会長
「ニコに何かあったら絶対許さない!これが最後の警告だ!二度とニコと俺の前に現れるな!」

ロム会長が立ち去る

スィ
「分かったそうね“二度目”は無いわじゃあなたがここで死んで!」

ロム会長が後ろを向いたその時ナイフでロム会長の背中を刺した

ロム会長
「うっ…」

スィ
「じゃぁね!バイバイ!」

崩れ落ちるロム会長

ロム会長
「…」

真っ赤に染まるロム会長の手

スィが立ち去り
数分後

ニコ店長はロム会長が心配で後をつけていた
血まみれになってるロムが横たわっていた

ニコ店長
「どうしたの?ロム!イヤ…何で…ロム!」

ニコ店長は泣きながらロム会長を抱き抱えた

ロム会長
「危険だからつ、ついて来るなって言ったろ?」

ニコ店長は止まらない血を必死に抑える

ニコ店長
「心配で…ねぇ血が…血が止まらない…お願い誰か!」

ロム会長
「…」

ニコ店長
「ロム、ロム?ロム返事してお願いだめよしっかりしてロム!目を開けて…お願いロム…死んじゃだめよ…どうして何でこんな事するのよ…」


第十九話に続く











しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【短編】『相手をセクシー装備に変える』スキルを貰った。外れスキルだと思っていたのに魔王まで倒したが・・・【ファンタジー/コメディ】

桜野うさ
ファンタジー
※この作品に登場するのは『男性キャラ』のみです。 この世界では誰でも18歳になるとスキルをひとつ貰える。 当たりスキルを貰えた人間は冒険者として出世するし、各ギルドから引く手あまただった。 当たりスキルが欲しすぎる。 だけど俺が貰えたのは「相手をエロ装備に変える(※時流に乗って男性のみ有効)」スキルだった。 こんな外れスキルじゃどうにもならない! と思っていたのに、実は魔王すら倒せる超当たりスキルだったのだ。 魔王を倒し「不殺の勇者」と呼ばれるようになった俺は、スローライフを送ろうとしていた。 しかしそこに「エロ装備」のまったく効かない男が現れて邪魔をするのだ。 異世界ファンタジー×外れスキル×チートのテンプレを「聞きかじりの知識のみ」で書いた超意欲作。 女戦士のビキニアーマーにインナーが追加されたことから話を膨らませていたり、していなかったり。 この小説に性描写はないつもりなのでR指定は無しにしていますが、問題があれば追加します。

ルーティン 遠藤さくら(著)

すずりはさくらの本棚
現代文学
ルーティン 遠藤さくら(著)

す薔薇しい

君の痕跡。
SF
考えずに感じるんだよ。

【完結】婚約回避を目指します!あなたをぐっすり眠らせたい。

青井 海
恋愛
男爵令嬢アデールは望まぬ婚約を回避したい。資金援助の条件をクリアし、婚約を回避できるのか。 ※6/10 番外編を追加しました

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

【完結】初めてアルファポリスのHOTランキング1位になって起きた事

天田れおぽん
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスのHOTランキング一位になった記念のエッセイです。 なかなか経験できないことだろうし、初めてのことなので新鮮な気持ちを書き残しておこうと思って投稿します。 「イケオジ辺境伯に嫁げた私の素敵な婚約破棄」がHOTランキング一位になった2022/12/16の前日からの気持ちをつらつらと書き残してみます。

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

処理中です...