ニコちゃん店長辞めるらしいよ

ムロヒ

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第七話

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それからニコは友達の紹介で出会ったナオとディナーをしていた。というよりちょっとしたおしゃれなカフェにいたごくごく普通のデート

【カフェ58】

ナオ
「いかがですか？必死に探した店です」

ニコ店長
「ステキです」

その頃
【ロム会長はハノ社長と2人でミーティングしていた】

ハノ社長
「まだデート中かな？ニコちゃんの事気になるだろう？」

ロム会長
「いや全然！ウルトラ級の呪いをかけたから」

ハノ社長
「まだ言ってるのか…
あ！うちの秘書からLINE来てる！何の写真かな！うわぁ！おい見ろよ！ニコちゃんが“彼氏とイチャイチャ！”って写真添えて出回ってるよ！しかも顔に手を添えて接近してる！
“おしゃれなカフェでデート中のニコちゃん発見”
だとよ！かなり気が合ってるようだ。呪いはかからなかったみたいだな。初対面でこれなら必ずカップルになるぞ分かるか？初対面で運命を感じてときめく気持ち…
まぁお前には買収したいと思う気持ちしか分からんだろうな！」

ロム会長
「…そろそろ飛ばされたいか？」

ハノ社長
「不安なら電話して呼び戻せ」

ロム会長
「不安？大したユーモアのセンスだ芸人に転職しろよ辞表はいつでも歓迎する」

ハノ社長
「悪い言い過ぎた。」

一方ニコ店長
【おしゃれなカフェ】
カフェを出た2人は外での会話中に不穏な影が忍び寄って来た

ニコ店長「…」
(また会長の事を考えてた…今日はずっと会長の事考えてる今はデートに集中しよう)

ナオ
「今日は楽しんでもらえましたか？次は大人な遊びを…」

ロム会長
「ニコ店長ぉぉ！！」

ロム会長は大きな声で名前叫ぶ

ニコ店長
「ええええ！なぜここに？」
(恥ずかしい大声出さないでよ)

ロム会長が来た事で紹介相手とはお開きになり会長と店長の2人になった

ロム会長
「そんな不誠実な人間だったのか？」

ニコ店長
「そう思わせてしまったのなら謝りますが、なぜ急にここにいらしたんですか？私仕事でミスでも?もしかして私が男性と会ってたから…？」

ロム会長
「ははそんなはずは無いだろ君が誰と会おうと俺には関係ない」

ニコ店長
「そうではなくこんな大事な時にちゃんと引き継ぎも出来てないのに有給とったりして私が私的なことに時間を…すいません」

ロム会長
「…そ、そうだそのとおりだそれとビンゴ大会もある大事な時だ」

ニコ店長「ビンゴ大会…」
(違うな絶対ヤキモチ妬いたんだわ)

ロム会長
「俺がビンゴ大会を重視してるのは知ってるだろ」

ニコ店長
「すみません」
(絶対違うな)

ロム会長
「退職するまで気を抜かずに働け」

ニコ店長
「はい、男性を紹介してもらうのは退職後に…」

ロム会長
「やめろ」

ニコ店長
「え？退職を？紹介を？」

ロム会長
「…」

ニコ店長
「…」
(両方だな)

ロム会長
「ではこれで失礼する」

ニコ店長「はいお疲れ様でした」
(結局何しに来たの？)

家に着くと友達のハルが帰りを待っていた

【ニコ店長の家】

ハル
「はいカンパーイ」

ニコ店長
「ビールうまい！」

ハル
「今日私が紹介した男どうだった？」

ニコ店長
「良かったよ！でも途中…会長が来たそれでお開き…」

ハル
「はぁ？会長がデートの現場に乗り込んできたの？」

ニコ店長
「確かに私が悪かった」

ハル
「何が悪いの？勤務中に会ったわけじゃないのに」

ニコ店長
「でも私が退職すると言ってから会長の様子が変なの」

ハル
「…」

ニコ店長
「すごく冷たい日もあるしすごく優しい日もあるの！退職祝って言って高級レストラン貸し切りにしたり私の為に打ち上げ花火とかまるでデートだわ」

ハル
「あなたが辞めると聞いて頭おかしくなった？」

ニコ店長
「そこまで頭はおかしくなってない」

ハル
「でもショックでそうなる人は多いよニコの退職がショックだったのよ」

ニコ店長
「まだ受け入れられないみたい」

ハル
「そうなの？確かに会長は話聞いてるとニコに頼りすぎる部分もあったわね」

ニコ店長
「でもやっぱり変よ会長なら自分以外興味無いはずなのに優秀な店長雇えるでしょ？」

ハル
「会長は欲しい物を手に入れるまで諦めない性格よね？」

ニコ店長
「そうだね」

ハル
「欲しいと思った会社は必ず手に入れる」

ニコ店長
「まぁそうだね」

ハル
「気に入った物もすぐ買う」

ニコ店長
「当然でしょ」

ハル
「答えは出た！所有欲だわ」

ニコ店長
「所有欲？」

ハル
「そうよ会長にとってはニコは欲しい物の１つ」

ニコ店長
「え？私は物？」

ハル
「使い勝手が良くて楽だしお願いしたら断れない性格で何でも引き受けるでしょ？ニコ優しいから今日だって普通は会長がデート中に現れたらブチ切れるけどでもニコは責めなかったでしょ？」

ニコ店長
「責めなかった…」

ハル
「それに急に自分のそばを離れると聞けば何としても引き止めようとするわ」

ニコ店長
「そうかな」

ハル
「そうよ会社は早く辞めた方がいいわね」

ニコ店長
「何で？」

ハル
「ストーカーになるわよ！下手したら一生振り回される」

ニコ店長
「ストーカーはないな自分好きのナルシストだし」

ハル
「わかんないわよところで焼酎ある？ビールと混ぜよ」

ニコ店長
「あるわよ」

ハル
「あれ？それは？新しいハサミ買ったの？」

ニコ店長
「会長が買ってくれたの！」

ハル
「それは呪いね！あんたが逃げないようにこのハサミで一生俺と働けってメッセージじゃない？」

ニコ店長
「呪いのメッセージって大袈裟な…」
(ありえるかも)

第八話に続く

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