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10話:募る想い
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1996年冬
病室
「あ!目が覚めた?体の具合はどう?ごめんなさい私を庇ってこんな事に…」
レンは頭がボーとしていた目が霞んで周りが把握できていない聞き覚えのある声にレンは声のする方を見た
「誰?…」
視界がぼやける…
「え?颯記憶が…」
徐々にピントが合う
「え?ひまりか!」
レンはコハルに抱きついた
「きゃー!ちょっ!ちょっと」
「ひまり…やっと会えた今までどこに…あれ?待てこれデジャヴ?どこかで一度経験した…」
「…」
「1つ聞いていいか?今日は何月何日?」
「12月20日よそれが?」
「1996年の12月20日?」
「当たり前でしょ?颯!!」
「あ!ごめんつい咄嗟に…」
「本当に大丈夫?」
レンは首を傾げている
ぶつぶつと独り言を言い始めた
「1996年?コハルを助けて初めてコハルに会ったあの時の颯の体にまた戻ってる?しかも前に経験した病院に…過去に戻れた!?
でもなぜ病院なんだ?前回は僕の部屋だったはず」
「頭強く打ったわね!何ひとりでブツブツ言ってるのよまさか私の名前忘れて無いわよね?」
「コハルだろ?」
「やっと正気に戻った?何があったか覚えている?」
「覚えてるよ俺が音楽聞いてるとコハルが来て“またあの曲聞いてるの?”って話しかけてきたその時コハルは俺に好きって言ってくれたふさわしい女性になりたいってその時に車が来てコハルが轢かれそうになって俺が庇ってここにいる」
「良かった記憶は大丈夫そうね!」
「でもコハルの足は後遺症でひょこひょこ歩いてる」
「なぜ知ってるの?足怪我したって?まだ言ってないのに…」
「ごめんなちゃんと助けれなくて…」
「何言ってるの颯が私の命助けてくれたの足の怪我なんて大したことない、あのさ颯!」
そこへ医者が入って来た
「気分はどうですか?自分の名前と年齢言えますか?」
「名前は颯です年は15です」
「記憶はしっかりしてますね」
「はい大丈夫です」
「…」
「じゃ何故病院に居るか分かる?」
「コハルを助けようと事故に遭いました」
「じゃ住所は言えますか?」
「分かります!ここは離島で小さい島で海に囲まれた素敵な俺の地元ですから」
「…」
「…」
「ですよね?」
「うーん外傷は見たところ問題なさそうですし記憶の方もしっかりしてますね!でもしばらくはもう少し入院して様子みましょう」
「これは夢じゃない…1996年颯の身に起こったこと
ということは前に見た夢も?日記の内容も“やっぱり君がひまり”ってことも事実?」
「颯!またボソボソ何言ってるのよまだ動いたらダメだよ!」
「まぁ帰っても良いですが条件が精密検査を受けて異常が無ければ帰って下さいでもその後も定期検査を受けるようにあくまで一時帰宅ですからね!」
「え?あ、はい」
それから精密検査を受け異常は見られないため一時帰宅をした
コハルはレンの家レコード58まで送り届ける
そして家の玄関の前で話こんだ
「本当良かった意識が戻って手術して3日間寝ていたのよ1週間で目が覚めなかったら医者が植物人間になるって…もう2度と目が覚めないって言われたの怖かった…」
安心したのか思わずコハルは泣き出してしまった。
レンはコハルの頭をポンポンした。
「おいおい!泣くなもう平気だよ心配かけたなコハル…」
「うん…」
コハルは事故の影響で“ひょこひょこ”と歩く
「でもまだ痛むか?やっぱり歩きにくそうだよ…
あの時コハルにもしもの事があったらどうしようかと心臓バクバクだった本当間一髪間に合って良かったよ!家まで送ってくれてありがとうまた明日会える?」
「うん!でもまだ休まないと
それよりまたなんかあったら連絡して連絡先は分かるよね?いつでも連絡して良いから」
「わかったなんかあったら連絡するコハル!じゃまた明日な!」
「明日ね!バイバイ…」
「あ!ごめん変な事聞いていい?」
「え?何?いきなり」
「コハルってそういえば時空を越える映画が好きだったよね?SF映画的な」
「うん!え?一緒に映画見に行ってくれるの?」
「違う!」
「なーんだ…、それで?」
「じゃ例えばもしこの世にタイムマシンがあったら過去に行きたい?それとも未来に行きたい?」
「それはもちろん過去かな?」
「どうして?未来を見たくない?」
「未来は見なくていい悪い未来になってるかもしれないし」
「そうだよな…」
「今回の事で思ったの
もし大好きな人が颯が事故で亡くなったら亡くなる前に戻りたい!そして助けたい!それか出会う前でもいいずっとずっと過去でもいい出会う1年前でも2年前でも構わない」
「どうして出会う前なの?」
「そもそも出逢わなければ事故を起こすこともないし好きにならずに済むでしょ?
レンは?過去に戻れるとしたらどうするの?」
「俺は…もし本当に過去に戻れるならコハルに真っ先に会う“コハルが将来好きになる人は俺だ”って伝える」
レンは思い返していた“やっぱり君がひまり”って自分で書いた言葉を
「それ告白?」
コハルはレンに満面の笑みを見せる
「これは夢じゃないコハル!俺は2022年から君に会いにきた!」
「え?…」
「なんだよその顔作り話だと思ってるだろ?」
「ううん何か嬉しい本当は私の事好きなんだね…私がSFが好きって分かってて作り話するほど私の事好きだったなんて嬉しいじゃこれから私たち…」
ふとレンは疑問が思い浮かんだ
またもや首をかしげる
「え?ちょっと待てよ俺は2022年から1996年に来たんだよな?」
「それ私に聞いているの?」
「今が本当に1996年だとしたらコハルとひまりがいくら似ていても同一人物のはずない君はひまりじゃない?」
「は?ひまりって誰よ!」
「でも彼女がひまりじゃないとすれば俺は何のためにここに来たんだ?」
「また1人でボソボソ言ってひどい!いい感じだと思ったのにひまりって誰よ!もういい勝手にして」
「怒ったの?」
「怒ってない!」
「絶対怒ってる」
「早く帰れ!もう好きなるもんか!例え地球上で2人きりになっても絶対好きにならないもう嫌い」
「何?嫌い?」
「いつまでボケてるのよ私はコハル!ひまりって子じゃない!何度でも言うわもう好きにならないこの記憶喪失野郎あの時私がどんな思いしてあなたに…」
コハルは思いっきりレンのスネを蹴った
「痛っ!」
「さよなら!ばーか!」
ケンカしたままコハルは帰ってしまった
「何だよあんなに怒って」
レンはレコード58に着き自分の部屋に入るしばらく考え込む
机の上にはコハルから貰ったラブレターが置かれていた
「やっぱりあの時代に戻ってるコハルのラブレター!でももしコハルがひまりじゃないなら日記にあった“やっぱり君がひまり”ってなんだ?“君”って誰のことだ?」
レンは居ても立っても居られない急いでコハルの家に走った
「コハル!コハル!」
「うるさい!今何時だと思ってるの!」
「いや俺確認したい事があって入っていいか?」
「何?まぁ良いよ…」
レンはコハルの部屋に入り日記を見せてくれと懇願した
「嫌よ!なんで日記見せなきゃいけないの?それになんで日記書いてるって知ってるの?」
「いいからお願い」
コハルは渋々日記をレンに渡した
「あれ?この日記には書かれてない…ということは2人はまだ出会ってない?」
「怖っ!きもっ!」
「それに俺の未来では確か“1996年に颯は亡くなった”と言ってた今年だよな?でも何月だ?
あ!そうか!今日だ!本来ならもしかして颯はコハルを助けて目を覚ますことなく死んだ?」
「だからぶつぶつと怖い!」
「確かに俺が颯の中に入ったことでピンピンしてるあれだけの事故で後遺症なく動けるっておかしい颯は本来死んでしまう運命なのか?って事は俺はこのまま颯の状態でひまりと出会う?でもこの時のひまりはせいぜい3歳~4歳今会っても変態扱いだ」
「怖い怖いまだブツブツ言ってる!」
「未来ではレンとして過ごしていたから颯は死んだ事になったそれで未来でのひまりに似た人物はコハル?
コハルは颯が死んだ事で過去から未来にやってきた?でもなぜ?俺が颯に似てるから?
コハルは俺と同じ事してる?」
「はいストップ!終わり終わり怖いよさっきからずっとブツブツ言ってる!」
「一旦落ち着けはぁ…なんて事だ俺はいったい何のためにここに来た?意味が分からない」
「私はもっと意味が分からない」
11話:【どうすればまた会える?】に続く
病室
「あ!目が覚めた?体の具合はどう?ごめんなさい私を庇ってこんな事に…」
レンは頭がボーとしていた目が霞んで周りが把握できていない聞き覚えのある声にレンは声のする方を見た
「誰?…」
視界がぼやける…
「え?颯記憶が…」
徐々にピントが合う
「え?ひまりか!」
レンはコハルに抱きついた
「きゃー!ちょっ!ちょっと」
「ひまり…やっと会えた今までどこに…あれ?待てこれデジャヴ?どこかで一度経験した…」
「…」
「1つ聞いていいか?今日は何月何日?」
「12月20日よそれが?」
「1996年の12月20日?」
「当たり前でしょ?颯!!」
「あ!ごめんつい咄嗟に…」
「本当に大丈夫?」
レンは首を傾げている
ぶつぶつと独り言を言い始めた
「1996年?コハルを助けて初めてコハルに会ったあの時の颯の体にまた戻ってる?しかも前に経験した病院に…過去に戻れた!?
でもなぜ病院なんだ?前回は僕の部屋だったはず」
「頭強く打ったわね!何ひとりでブツブツ言ってるのよまさか私の名前忘れて無いわよね?」
「コハルだろ?」
「やっと正気に戻った?何があったか覚えている?」
「覚えてるよ俺が音楽聞いてるとコハルが来て“またあの曲聞いてるの?”って話しかけてきたその時コハルは俺に好きって言ってくれたふさわしい女性になりたいってその時に車が来てコハルが轢かれそうになって俺が庇ってここにいる」
「良かった記憶は大丈夫そうね!」
「でもコハルの足は後遺症でひょこひょこ歩いてる」
「なぜ知ってるの?足怪我したって?まだ言ってないのに…」
「ごめんなちゃんと助けれなくて…」
「何言ってるの颯が私の命助けてくれたの足の怪我なんて大したことない、あのさ颯!」
そこへ医者が入って来た
「気分はどうですか?自分の名前と年齢言えますか?」
「名前は颯です年は15です」
「記憶はしっかりしてますね」
「はい大丈夫です」
「…」
「じゃ何故病院に居るか分かる?」
「コハルを助けようと事故に遭いました」
「じゃ住所は言えますか?」
「分かります!ここは離島で小さい島で海に囲まれた素敵な俺の地元ですから」
「…」
「…」
「ですよね?」
「うーん外傷は見たところ問題なさそうですし記憶の方もしっかりしてますね!でもしばらくはもう少し入院して様子みましょう」
「これは夢じゃない…1996年颯の身に起こったこと
ということは前に見た夢も?日記の内容も“やっぱり君がひまり”ってことも事実?」
「颯!またボソボソ何言ってるのよまだ動いたらダメだよ!」
「まぁ帰っても良いですが条件が精密検査を受けて異常が無ければ帰って下さいでもその後も定期検査を受けるようにあくまで一時帰宅ですからね!」
「え?あ、はい」
それから精密検査を受け異常は見られないため一時帰宅をした
コハルはレンの家レコード58まで送り届ける
そして家の玄関の前で話こんだ
「本当良かった意識が戻って手術して3日間寝ていたのよ1週間で目が覚めなかったら医者が植物人間になるって…もう2度と目が覚めないって言われたの怖かった…」
安心したのか思わずコハルは泣き出してしまった。
レンはコハルの頭をポンポンした。
「おいおい!泣くなもう平気だよ心配かけたなコハル…」
「うん…」
コハルは事故の影響で“ひょこひょこ”と歩く
「でもまだ痛むか?やっぱり歩きにくそうだよ…
あの時コハルにもしもの事があったらどうしようかと心臓バクバクだった本当間一髪間に合って良かったよ!家まで送ってくれてありがとうまた明日会える?」
「うん!でもまだ休まないと
それよりまたなんかあったら連絡して連絡先は分かるよね?いつでも連絡して良いから」
「わかったなんかあったら連絡するコハル!じゃまた明日な!」
「明日ね!バイバイ…」
「あ!ごめん変な事聞いていい?」
「え?何?いきなり」
「コハルってそういえば時空を越える映画が好きだったよね?SF映画的な」
「うん!え?一緒に映画見に行ってくれるの?」
「違う!」
「なーんだ…、それで?」
「じゃ例えばもしこの世にタイムマシンがあったら過去に行きたい?それとも未来に行きたい?」
「それはもちろん過去かな?」
「どうして?未来を見たくない?」
「未来は見なくていい悪い未来になってるかもしれないし」
「そうだよな…」
「今回の事で思ったの
もし大好きな人が颯が事故で亡くなったら亡くなる前に戻りたい!そして助けたい!それか出会う前でもいいずっとずっと過去でもいい出会う1年前でも2年前でも構わない」
「どうして出会う前なの?」
「そもそも出逢わなければ事故を起こすこともないし好きにならずに済むでしょ?
レンは?過去に戻れるとしたらどうするの?」
「俺は…もし本当に過去に戻れるならコハルに真っ先に会う“コハルが将来好きになる人は俺だ”って伝える」
レンは思い返していた“やっぱり君がひまり”って自分で書いた言葉を
「それ告白?」
コハルはレンに満面の笑みを見せる
「これは夢じゃないコハル!俺は2022年から君に会いにきた!」
「え?…」
「なんだよその顔作り話だと思ってるだろ?」
「ううん何か嬉しい本当は私の事好きなんだね…私がSFが好きって分かってて作り話するほど私の事好きだったなんて嬉しいじゃこれから私たち…」
ふとレンは疑問が思い浮かんだ
またもや首をかしげる
「え?ちょっと待てよ俺は2022年から1996年に来たんだよな?」
「それ私に聞いているの?」
「今が本当に1996年だとしたらコハルとひまりがいくら似ていても同一人物のはずない君はひまりじゃない?」
「は?ひまりって誰よ!」
「でも彼女がひまりじゃないとすれば俺は何のためにここに来たんだ?」
「また1人でボソボソ言ってひどい!いい感じだと思ったのにひまりって誰よ!もういい勝手にして」
「怒ったの?」
「怒ってない!」
「絶対怒ってる」
「早く帰れ!もう好きなるもんか!例え地球上で2人きりになっても絶対好きにならないもう嫌い」
「何?嫌い?」
「いつまでボケてるのよ私はコハル!ひまりって子じゃない!何度でも言うわもう好きにならないこの記憶喪失野郎あの時私がどんな思いしてあなたに…」
コハルは思いっきりレンのスネを蹴った
「痛っ!」
「さよなら!ばーか!」
ケンカしたままコハルは帰ってしまった
「何だよあんなに怒って」
レンはレコード58に着き自分の部屋に入るしばらく考え込む
机の上にはコハルから貰ったラブレターが置かれていた
「やっぱりあの時代に戻ってるコハルのラブレター!でももしコハルがひまりじゃないなら日記にあった“やっぱり君がひまり”ってなんだ?“君”って誰のことだ?」
レンは居ても立っても居られない急いでコハルの家に走った
「コハル!コハル!」
「うるさい!今何時だと思ってるの!」
「いや俺確認したい事があって入っていいか?」
「何?まぁ良いよ…」
レンはコハルの部屋に入り日記を見せてくれと懇願した
「嫌よ!なんで日記見せなきゃいけないの?それになんで日記書いてるって知ってるの?」
「いいからお願い」
コハルは渋々日記をレンに渡した
「あれ?この日記には書かれてない…ということは2人はまだ出会ってない?」
「怖っ!きもっ!」
「それに俺の未来では確か“1996年に颯は亡くなった”と言ってた今年だよな?でも何月だ?
あ!そうか!今日だ!本来ならもしかして颯はコハルを助けて目を覚ますことなく死んだ?」
「だからぶつぶつと怖い!」
「確かに俺が颯の中に入ったことでピンピンしてるあれだけの事故で後遺症なく動けるっておかしい颯は本来死んでしまう運命なのか?って事は俺はこのまま颯の状態でひまりと出会う?でもこの時のひまりはせいぜい3歳~4歳今会っても変態扱いだ」
「怖い怖いまだブツブツ言ってる!」
「未来ではレンとして過ごしていたから颯は死んだ事になったそれで未来でのひまりに似た人物はコハル?
コハルは颯が死んだ事で過去から未来にやってきた?でもなぜ?俺が颯に似てるから?
コハルは俺と同じ事してる?」
「はいストップ!終わり終わり怖いよさっきからずっとブツブツ言ってる!」
「一旦落ち着けはぁ…なんて事だ俺はいったい何のためにここに来た?意味が分からない」
「私はもっと意味が分からない」
11話:【どうすればまた会える?】に続く
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