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ムロヒ

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もう1人の主人格自主性のない人格者

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“自主性のない人格者”は壁をじっと見つめている
「…」

ここ数日間複数の人格が入れ替わる状態が続いていたため、定職について生活を営むことができなかった。まず居酒屋でアルバイトを始めるが、客の目の前で突然他の人格と入れ替わり客に気味が悪いとクレームが相次いだ為解雇。その後、日雇い工事現場でアルバイトを始めるが、そこでもまた突然他の人格と入れ替わって別人格者が仕事を嫌がり、解雇されてしまう。さらに別な仕事でも指示しないと一切動かないため上司と折りが合わず解雇されてしまう。

自主性のない主人格は指示を受けた。頭の中で声がするもう1人の裏の“主人格猟奇的殺人者”に解雇した連中を殺せと。

1週間のうちに3人の命が失った。

「…」

何の感情も持たない主人格

「…」

横たわる惨殺された死体

大量の血を見て“猟奇的殺人者の主人格”に入れ替わった

「いいね~いいね~やればできる子気持ちがいい」

解雇され1週間内で殺された為解雇された腹いせに殺人を犯したと警察に疑わられる事になった
それに警察が調べたところ本職は警察官のはずなのにアルバイトし不審な行動だとして真っ先に疑われたのである。


それから数日後、
主人格から“引きこもり根暗な人格者”に変わった。比較的大人しい人格である

数ヶ月が経ち警察もここ数ヶ月は常に主人格を監視していたが家から一歩も出ない上に引きこもり中に別の酷似した模倣殺人があった為容疑から外れる事になった
それに警察は彼が所属してる部署を調べると躁鬱病で長期の有給休暇を取っていることがわかった。
その間ちょっとした副業で生活してるのだと勘違いしだから引きこもっているのかと納得してしまった。
これが運良くのがれたありえない警察側の失態である。

それから“引きこもり根暗な人格者”は引きこもり続けその人格が変わらぬまま12年が経った。


時効まで3年

次回:引きこもり根暗な人格者




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