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メーディア!

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名前: メーディア
身体:レベル107
分類: 人間族
食性: 肉食
体長: 165センチ
体重: 49、7キロ
属性:【炎属性】【水属性】【光属性】【闇属性】【風属性】【地属性】【聖属性】
【特徴】
気性が荒く戦闘好き
プライドが高い
ナルシスト
現在勇者パーティに所属
冒険者ランクS
主に光魔法と聖属性を使いこなす




ハルトも含めビゼンとメーディアは帝都から離れた砂漠地帯人間族が誰も立ち寄らない場所に移動した

「ここが貴様の死に場所か?」

「いいえ私は死なないし負ける気はないわここだと誰にも被害は及ばないし…」

「はいはい!“人間らしい”ねその演技辞めたら?
疲れない?」
 
「メーディア様?お喋りに来たのかしら?」

「ちっ!死ねぇぇ!光魔法RAYーレイー」

メーディアの手から無数の光が放たれる
高速でビゼンの体を貫通した


「え?何とあっけない!ははっ!
消し飛んだわ!ハルト帰るよ!」

「おいおい!メーディアどこ見てるんだ?ビゼンはお前の後ろだぞ?」

「な!?」

瞬間移動でビゼンはメーディアの後ろに回り込んでいた
光魔法は貫通してるように見えていただけだった
そこにはあくびしてるビゼンが立っている

「ふぁぁどこ狙ってるの?
早く殺してよ!殺すんでしょ?あはっ!」

「ありえない……かわした?
光魔法:レイソード!」

メーディアは光の剣を作り出し
剣を上げビゼンに振り下ろした
光の速さで太刀筋が見えない

「え……?」
(またかわされた?)

メーディアが振りかざした剣は当たる瞬間数センチでかわされる
ビゼンの持つスキル【心眼】と【自動回避】でいとも簡単にかわした
メーディアの意図は完全に読まれていた

「この速さは……?私の魔法をかわしたのか?
動きが見えなかった……」

「……?何してるの?驚いちゃって
手加減しなくて良いのよ?そんな軽く剣を振るわなくても良いのに!それともまさかこれが本気?
Sランク冒険者というのだから強いと思ったらこんなもん?“勇者様の方が強かった”!
これくらいで避けただけでまさかこんなに驚かれるだなんて……」

「うるせぇ死ね!
最上級炎魔法:インセンディアリーボム!」

国の面積に匹敵するほどのでかい丸い蒼い炎がメーディアの上空に作り出された

「おいおい!やめろ!メーディア!
いくら帝都から離れてるとはいえそれを使ったら衝撃波で帝都滅びるぞ!それに俺まで殺す気か?
止めてくれビゼン!」

「ここまできたらもう関係ない!
これからもっとでかくなる!
逃げるなら逃げろどこに逃げてもお前は消滅する」

「そんな……お願い!やりすぎよ!
やめてメーディア様!」

「また今頃命乞いか?」

「違うわ私はどうなっても良いのよ!
ただハルト様も帝都の人々も死んで欲しくないだけ!本当は嫌なのこんな争い…」

「まだ人間ごっこ続けてるのか?余裕だな!」

「はぁ……止めても無駄のようね……
うーん……うーんこのシュチュエーションは予想外ね…これから”どうしようかしら?“
それに…ここは…殺しとくか?」
ビゼンはボソッと呟く



そしてメーディアの魔法がさらにデカくなり魔法は完成した

「これで終わりね!」

「お願い……止めて…どうしても”それ“を放つの?」

「ビゼン最後に言い残すことある?」

「残念ね…
氷魔法:メタンハイドレート!」

ビゼンの魔法は氷に炎が纏いメーディアの炎魔法よりも遥かにでかくて丸く透き通るような綺麗な蒼い氷の炎が一瞬で上空に作り出された

「な?!何よあれ!一瞬で私より大きい氷?炎?
氷が燃えてる?」

「ビゼンちょっと待て!」

勇者ハルトが必死に止める

「さようなら!メーディア!楽しかったよ!!」

ビゼンはメーディアの蒼い炎にぶつけた
その瞬間ハルトとメーディアは死を覚悟した
眩しい光が辺りを包み込む


「衝撃がない?ん?え?どうなったの?私死んでない?私無傷?何で?」

「俺も無傷だ何が起きた?」

辺りは衝撃もなく鎮まり返ってる
2人は上空を見上げた
メーディアが作り上げた炎は凍っていた

「私の炎が凍っている!」

「おいおい!炎って凍るのか?」

さらに凍った炎はビゼンが放った氷の炎で溶けはじめ雨のように降り注いだ

「ビゼン!なぜ?なぜ私を殺さない?
あの魔法なら凍らす事はせずに私をあの炎で消し飛ばす事ができたはずだ」

「言ったでしょ?私は誰も傷つけない!」

「くそっ!クソ!クソぉ!なんだよ“それ”」

「私を信じて欲しいって言わない!
ただ関係のない人は傷つけるような事はしないで!
それに聞いて!納得のいく答えが欲しいんだよね?メーディアが追っていた魔物はもしかしたらこうなることを楽しんでるのよ!
仲間同士で戦わす事が目的だった!
メーディアの言う通りあの謎の女の子はメーディアが追っていた魔物!それは私もそう思うわ!」

「……」

メーディアは黙り込む

「そうね!メーディアが正しい私も魔物!
けど一部分だけだったら?どう?」

「一部分?」

「私にはその魔物の一部が取り込んでる
姿を消したあの魔物は私に取り込もうとして失敗した!
その時にマスターが聞いたと言っていた苦しんでる声が魔物の声!
失敗した魔物はそのまま逃げずに私にその魔物の一部を植え付けてから逃げたのよ」

「……」

「植え付ける方法はその魔物自身の血を私に飲す事!
口に付いていた血が”その魔物の血“だった!
だから口を中心に血が付いていた!」

「何で完全な魔物にならずに一部なのよ?」

「異変に気付いたマスターがすぐ駆けつけたからよ時間がなく完全に血を取り込む事ができずに途中で逃げた!」

「……」

「私を魔物にしてメーディアと戦わせたかったのよ!戦わせてどちらが死んでも魔物にとっては都合がいい
私を魔物にして仲間撃ちをさせて只々楽しんでる!
この仮説が私にとって1番しっくりくる!
記憶が無いのもそのせいよ!
メーディアが最初に仮説した事も1番しっくりくるし仮説なんて無限に想像できるのよ!
それにずっと言ってる私は争いは好まない!
以前のビゼンのままよ!」

「……」

メーディアは黙り込んだままだった
横で聞いていた勇者ハルトが口を開く

「そうだよメーディア!ビゼンが今言った事が正しいかもしれない!メーディアの言った事も正しいかもしれない!だからもう少し調べてだなそれに魔物を見つければいい!すぐ戦闘する性格治せ!」

「納得いかない!」

「おいメーディアいい加減に!」

「何で私よりビゼンが強くなっているのよ!」

「メーディア様それは…やはり私の中には……」

「メーディア!心配するな!ビゼンは人間を殺さないよ!もしメーディアの仮説が正しかったならその時はビゼンは俺が殺す!
いや2人で殺そう!ビゼンの仇をとる!」

「ちょっと!ハルト様冗談キツいよ!」

「まぁビゼンの仮説が正しければ今から俺のパーティに入れ!お前は俺の側に置く
いつお前の中にいる魔物が暴走するか分からないからな!暴走した時には俺が殺す!」

「ちょっと!ちょっと!どっちの仮説でも何で殺す一択なの?もうちょっと選択肢を増やしてよ!」

「ぷっ!!面白い!はははっそれいいわね」

「な!メーディアが笑った!おいビゼン!滅多に笑わないメーディアが笑った!」

「私は笑えない……」

「良いわ3人でパーティ組もうじゃない!」

「後1人仲間を見つけるぞ!」

「私は…自分に起きた事だし私の記憶を取り戻すためにもついていくわ
魔物を見つけ出し人間に戻してもらう!」

「おいおい!それは無理だと思うぞ魔物がそう簡単に人間に戻してくれるわけないし!
そこは諦めろ!」

「ぷっ!はは!言えてる!あなたは死一択よ!」

こうして戦闘は終わった
ビゼンは自分に起きた事を調べるため2人についていく事を決意する

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