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村って!村ぁ!村ぁぁ

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私はエルフ族と別れた後もひたすら歩いて村を目指していた

【トアルの森】

「ずっと歩いているけどまだつかないの?
村って!村ぁ!村ぁぁ
景色も飽きたよ腐ってるしぃ!!」

森一帯は私のゲノムで腐っていた
私はめんどくさそうに腰を曲げトボトボと歩く

『村村うるさいですねそんな大きい声出さないで下さい!誰のせいですか!賢者様が腐らせたんですよ』

「お?上玉発見!
嬢ちゃん胸大きいね!こんな森に1人でな…
うっがぁ……………」

「うるせぇ!誰に話しかけてんだよ!」

私がだらだらと歩いていると6人程の盗賊が現れた
“透明化”していた刺胞で瞬時に6人の盗賊を突き刺し瞬殺した

「汚ねぇ人間族が話しかけてんじゃねーよ!」

『賢者様せめて話は最後まで聞いてあげましょうよ!』

「時間の無駄!」

『じゃこの者を擬人化対象に?』

「しないわ!薄汚い男に進化したくない!
私は可愛い可愛い女の子よ!擬人化もやっぱり女の子が良いわ!胸がでかい限定よ!」

『はいはい!そうでしたねどんなこだわりだよ!』

「ん?なんか言った?」

『いえ何も!』

「それにしてもエルフ売買といい盗賊といいこんな人間族ばっかなの?この辺りは!」

『ここは田舎ですから貧乏です
儲けるにはこんな輩が多いんですよ!』

「あ?あそこにも人間がいる!」

『老人ですね!』

私は老人に近づき話しかけてみる
クラゲの部分は透明化もしてるしバレることは無いだろう

「おや?こんな森に女の子1人で危険じゃ」

「大丈夫よ!
おじいちゃんこそ何してるの?」

「わしは薬草を取りに来たんじゃが見ての通り全部腐ってるおる困り果てていた所じゃ…」

「ごめんねおじいちゃん!」

「なぜ君が謝る?見たところ冒険者かえ?」

「まぁそんな所ね」

「じゃわしの村まで案内するぞい
泊まって行きなさいお腹も空いておろう!
すぐそこに村があるゆっくりして来なさい」

「いいの?やった~やっと村に着くのね
肉が食べたい!」

「あいにく肉は置いてらん!」

「え~!」



===============================



やっと村まで着いたそこは【トアルの村】
私はおじいちゃんの家まで案内してもらい泊めてもらう事になった
食事は豪華とは言えないが私の為に食事を用意してくれて寝る部屋まで用意してくれた
クラゲの身体の部分は常に透明化にしていて魔物だとバレずに済んだ

「お嬢ちゃん疲れておるじゃろ?
もう寝なさい部屋に案内してあげるから」

「お嬢ちゃんじゃない!
“月子”よ私月子って言うの」

「ほう?また変わった名前じゃの
ほれ!ここが月子の部屋じゃ!」

「わ~意外と広いし綺麗ね!
ありがとうおじいちゃん!遠慮なく使わせてもらうわ!」

「ごゆっくりどうぞ!」

しばらくして私は疲れていたのか急激に睡魔に襲われた

「もう…色々あり過ぎて疲れた…私寝るね」

『おやすみなさいませ!明日に備えましょ!』

「…」

『…』

「…」

『…』

1時間後

「おい!村長!本当に起きないのか?」

「起きんよ!
この薬草は『にぃぶい草』って言っての眠気が襲いしばらく起きんよ!何してもええよ!
お前さん方1人銀貨10枚じゃ!」

「おいおい!銀貨10枚は高いだろ」

「そうだそうだ!銀貨10枚は流石に高い!」

「若いの!見てみろ!目もクリクリしてて胸もでかい!こんな可愛いおなごは滅多にお見えならん」

「確かにそうだな!よし!銀貨10枚で朝までヤりまくるぜ!」

「あ!待て俺も払う俺が先に!」


私はそんな会話も気づかず眠り続けていた
そして朝を迎えた


『賢者様!起きてください賢者様!』

「ふぁ~あ!うるさわね!もっと寝かせて!
うぉおおおお~何これ?」

『夜襲って来た連中です!』

「裸で何してんの?」

『この者達は死んでます』

「え?死んでるの?なんで?
裸で死んでるって馬鹿なの?」

『何言ってるんですか?
賢者様が殺したんですよ!』

「え?え?何?私が?状況が見えてこない!
ちゃんと説明してよ!
それに優しかったおじいちゃんも裸で死んでるよ!何これ?」

『賢者様が寝静まった時にこの者達が襲って来たんですよ3人で賢者様を覆い被さった瞬間に麻痺して死にました!
きっと賢者様のその傘に触れてしまったんだと思われます』

「なるほど!おじいちゃんもグルで最初から私の体が目当てだったのね」

『ちなみに銀貨10枚と言っていました』

「銀貨10枚?これは私のいた世界だといくら?」

『大体1万円です!』

「なんだとぉぉぉ!安すぎる!殺す!」

『いやもう死んでます!即死です!』

「あぁぁぁ~もうめんどくせ~!
こっちは勇者に逃げられまだむしゃくしゃしてるのよ
なんなのよこの村!危険ね殺す!皆殺しよ」

私は外に出て上空に舞い上がり叫んだ!
イライラが爆発した私は何の罪もない関係のない村人達を容赦なく殺す事にした

「きゃぁぁ!みんな!魔物よー!
早くそこから出て逃げるのよ!」
(さぁ出てくるのよ出てきた瞬間皆殺しよ!)


『お?お?良いですね村人達が賢者様の声につられて出てきますよ!』

1000人弱の村人達が外にでて逃げ惑う

「魔物が現れたって~みんな逃げろ~」

「はいご愁傷様!」

私は刺胞を飛ばし老若男女とわず殺しまくった
そして【トアルの村】は壊滅した
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