197 / 281
3学年 前期
第196話
しおりを挟む
「グゥ……」
テレンシオの蹴りを受けて吹き飛ばされた康則は、片腕を抑えながらうめき声を上げる。
蹴りを受ける瞬間、左腕を上げてガードしたことにより、直撃を受けることは回避できたが、やはりテレンシオの攻撃力とんでもなく、骨が折れてしまったためだ。
「父さん!!」
「……大丈夫だ」
康則の左腕がだらりとなっているのを見て、骨折していると察した道康は、心配そうに声をかける。
こんな状態で何を言っても嘘になるとは分かっているが、康則は道康を安心させるような言葉を返した。
「ハハッ! 大丈夫なわけないだろ?」
康則たち親子のやり取りを見て、テレンシオは笑みを浮かべながらツッコミを入れる。
これまでだって自分に傷をつけられなかったというのに、片腕だけで今まで以上の攻撃ができるわけがない。
明らかな強がりだと分かっていることを、わざわざ言うことで気持ちを逆撫でするかのような発言だ。
「くっ!」
的確にこちらを苛立たせる発言をしてくるテレンシオ。
その感情に任せて斬り殺してしまいたいところだが、奴が言うように片腕では斬り殺すどころか傷をつけることだって難しいだろう。
そのため、康則は反論することができず、歯を食いしばるしかなかった。
『このままでは……』
怪我がなくても勝つのが難しいかもしれないというのに、この状況では勝てる可能性はかなり低いものになった。
そうなると、勝敗よりも考えるべきことが出てくる。
そのため、康則は覚悟を決めなければならにと考えるようになった。
「……道康。お前は逃げろ……」
「……えっ!?」
父からのあまりにも唐突な発言に、道康は信じられないという思いから聞き返す。
「そ、そんなことできるわけないだろ!?」
聞き返した返答を聞く前に、道康はそもそもな話をする。
傷だらけの父だけを残して、自分一人逃げるわけにはいかない。
逃げるというのなら、せめて2人で出なければ意味がない。
そのため、先ほどの返答を聞く前に、道康は当たり前のことを口にした。
「お前が殺されたら、鷹藤家はどうなる!?」
「っ!?」
自分が殺されたなら。
そんな言葉を言われ、僅かに冷静に慣れた道康は、その言葉の意味を考える。
自分が死んだとしても、鷹藤家には兄がいる。
兄の文康は、才能だけで言えば現当主の康義に優るとも劣らないレベルにある。
ただ、気になることがある。
とても名門鷹藤家を継ぐような人格ではないという難点を持っているということだ。
その難点があったために、問題を起こして次男である自分が父の次に当主候補であるという地位に着いている。
もしも、自分がこの場で死んで兄の文康が鷹藤家を継がなければならなくなったとしたら、名門鷹藤家の名は地に落ちるかもしれない。
「だけど……」
鷹藤家のことを考えたら、兄に家を継がせるようなことになるのは避けなければならない。
かといって、父を見殺しにして自分だけ生き残るというような選択をできるわけがない。
「いいから! 行けっ!!」
道康の言いたいことは分かる。
しかし、今できる最適な選択はそれしかない。
そのため、康則は反論を許さないと言わんばかりに道康へ命令した。
「…………くっ!!」
鷹藤家のことを考えるなら、どちらを選べばいいのか。
それを導き出せるほどの時間はない。
そのため、道康は康則の言葉に従い、踵を返してこの場から逃げ出すことを決意した。
「おっと! 逃がすかよ!!」
「っっっ!?」
道康のことはこれまではほとんど無視していたが、逃げるとなったら話は別。
そう言わんばかりに、テレンシオは道康の向いた方向に移動して逃走を阻止した。
「ハァッ!!」
「フッ!」
逃走の邪魔をするテレンシオに対し、道康は魔力球を放って吹き飛ばそうとする。
その攻撃を、テレンシオは笑みを浮かべてその場から動こうとしない。
“パンッ!!”
「なっ!?」
「その程度じゃ効かねえよ!」
テレンシオが軽く力を入れただけで、魔力球は当たった瞬間はじけ飛ぶ。
全くダメージを与えた様子はない。
結構な魔力を込めたというのに攻撃が無駄に終わってしまい、道康は信じられないというかのような表情になる。
そんな道康に、テレンシオは馬鹿にするように指摘した。
「言っただろ? お前らを逃がす気はないって……」
「くっ!」
ゆっくりと近づいてくるテレンシオ。
道康はもしもの時には抵抗しようと、持っていた刀をテレンシオに向ける。
“バッ!!”
「っっっ!!」
道康のことなど相手にならないと思っているからか、テレンシオは地を蹴り、まっすぐに突っ込んでいく。
テレンシオが迫る圧力に腰が引けそうになるのを何とか耐え、道康は迎え撃とうと気合を入れる。
「ハッ!!」
「おわっ!?」
道康へ向けて、持っている槍で突きを放とうとしたテレンシオ。
そんなテレンシオの死角から康則が襲い掛かる。
振り下ろしの攻撃によって、テレンシオは吹き飛んだ。
「……フッ! やっぱり片手じゃこの程度だな……」
吹き飛ばされて着地したテレンシオは、攻撃を受けた個所を見つめる。
完全な無防備な状態で攻撃を受けたにもかかわらず、僅かに斬れただけだ。
血も出ず、皮一枚といった怪我に、テレンシオは予想通りと言うかのように呟いた。
「くそっ!」
やはり片腕では威力が足りない。
せっかく隙だらけの所を攻撃したというのに、大した怪我をさせることができなかった。
絶好の機会をふいにしてしまい、康則は歯ぎしりをした。
「じっくり甚振ってから殺すか、それともあっさりと殺すか……」
康則の攻撃は危険だったが、片腕が使えなくなった今では2人とも脅威にならない。
そんな2人をどう仕留めようかと考えるテレンシオだったが、色々と考えているうちにバルタサールの顔が頭をよぎった。
「……さっさと殺そう」
思い浮かんだのは不機嫌そうなバルタサールの顔だった。
一気に表情を硬くしたテレンシオは、余計な時間をかけることなく、2人を始末することを選択した。
「死ね!!」
まずはボロボロの康則を。
そう考えたテレンシオは、康則に向かって襲い掛かった。
“スッ!!”
「っっっ!?」
康則を突き殺すつもりで距離を詰めたテレンシオだったが、先ほどの康則同様、死角から何者かが迫ってきた。
「お前……」
「シッ!!」
「がっ!?」
自分に迫る者の顔を見た瞬間、テレンシオは驚きの表情へと変わる。
そして、次の瞬間テレンシオの片腕が斬り飛ばされた。
「き、貴様っ!! なぜここにいる!?」
腕を斬り飛ばされた痛みに苦悶の表情を浮かべながら、テレンシオはここにいるはずのない人間を目の前にして思わず問いかける。
「鷹藤康義!!」
現れたのは鷹藤家現当主、康義だった。
「フンッ!」
テレンシオの問いを無視するかのように、康義は刀に付いたテレンシオの血を振り拭ったのだった。
テレンシオの蹴りを受けて吹き飛ばされた康則は、片腕を抑えながらうめき声を上げる。
蹴りを受ける瞬間、左腕を上げてガードしたことにより、直撃を受けることは回避できたが、やはりテレンシオの攻撃力とんでもなく、骨が折れてしまったためだ。
「父さん!!」
「……大丈夫だ」
康則の左腕がだらりとなっているのを見て、骨折していると察した道康は、心配そうに声をかける。
こんな状態で何を言っても嘘になるとは分かっているが、康則は道康を安心させるような言葉を返した。
「ハハッ! 大丈夫なわけないだろ?」
康則たち親子のやり取りを見て、テレンシオは笑みを浮かべながらツッコミを入れる。
これまでだって自分に傷をつけられなかったというのに、片腕だけで今まで以上の攻撃ができるわけがない。
明らかな強がりだと分かっていることを、わざわざ言うことで気持ちを逆撫でするかのような発言だ。
「くっ!」
的確にこちらを苛立たせる発言をしてくるテレンシオ。
その感情に任せて斬り殺してしまいたいところだが、奴が言うように片腕では斬り殺すどころか傷をつけることだって難しいだろう。
そのため、康則は反論することができず、歯を食いしばるしかなかった。
『このままでは……』
怪我がなくても勝つのが難しいかもしれないというのに、この状況では勝てる可能性はかなり低いものになった。
そうなると、勝敗よりも考えるべきことが出てくる。
そのため、康則は覚悟を決めなければならにと考えるようになった。
「……道康。お前は逃げろ……」
「……えっ!?」
父からのあまりにも唐突な発言に、道康は信じられないという思いから聞き返す。
「そ、そんなことできるわけないだろ!?」
聞き返した返答を聞く前に、道康はそもそもな話をする。
傷だらけの父だけを残して、自分一人逃げるわけにはいかない。
逃げるというのなら、せめて2人で出なければ意味がない。
そのため、先ほどの返答を聞く前に、道康は当たり前のことを口にした。
「お前が殺されたら、鷹藤家はどうなる!?」
「っ!?」
自分が殺されたなら。
そんな言葉を言われ、僅かに冷静に慣れた道康は、その言葉の意味を考える。
自分が死んだとしても、鷹藤家には兄がいる。
兄の文康は、才能だけで言えば現当主の康義に優るとも劣らないレベルにある。
ただ、気になることがある。
とても名門鷹藤家を継ぐような人格ではないという難点を持っているということだ。
その難点があったために、問題を起こして次男である自分が父の次に当主候補であるという地位に着いている。
もしも、自分がこの場で死んで兄の文康が鷹藤家を継がなければならなくなったとしたら、名門鷹藤家の名は地に落ちるかもしれない。
「だけど……」
鷹藤家のことを考えたら、兄に家を継がせるようなことになるのは避けなければならない。
かといって、父を見殺しにして自分だけ生き残るというような選択をできるわけがない。
「いいから! 行けっ!!」
道康の言いたいことは分かる。
しかし、今できる最適な選択はそれしかない。
そのため、康則は反論を許さないと言わんばかりに道康へ命令した。
「…………くっ!!」
鷹藤家のことを考えるなら、どちらを選べばいいのか。
それを導き出せるほどの時間はない。
そのため、道康は康則の言葉に従い、踵を返してこの場から逃げ出すことを決意した。
「おっと! 逃がすかよ!!」
「っっっ!?」
道康のことはこれまではほとんど無視していたが、逃げるとなったら話は別。
そう言わんばかりに、テレンシオは道康の向いた方向に移動して逃走を阻止した。
「ハァッ!!」
「フッ!」
逃走の邪魔をするテレンシオに対し、道康は魔力球を放って吹き飛ばそうとする。
その攻撃を、テレンシオは笑みを浮かべてその場から動こうとしない。
“パンッ!!”
「なっ!?」
「その程度じゃ効かねえよ!」
テレンシオが軽く力を入れただけで、魔力球は当たった瞬間はじけ飛ぶ。
全くダメージを与えた様子はない。
結構な魔力を込めたというのに攻撃が無駄に終わってしまい、道康は信じられないというかのような表情になる。
そんな道康に、テレンシオは馬鹿にするように指摘した。
「言っただろ? お前らを逃がす気はないって……」
「くっ!」
ゆっくりと近づいてくるテレンシオ。
道康はもしもの時には抵抗しようと、持っていた刀をテレンシオに向ける。
“バッ!!”
「っっっ!!」
道康のことなど相手にならないと思っているからか、テレンシオは地を蹴り、まっすぐに突っ込んでいく。
テレンシオが迫る圧力に腰が引けそうになるのを何とか耐え、道康は迎え撃とうと気合を入れる。
「ハッ!!」
「おわっ!?」
道康へ向けて、持っている槍で突きを放とうとしたテレンシオ。
そんなテレンシオの死角から康則が襲い掛かる。
振り下ろしの攻撃によって、テレンシオは吹き飛んだ。
「……フッ! やっぱり片手じゃこの程度だな……」
吹き飛ばされて着地したテレンシオは、攻撃を受けた個所を見つめる。
完全な無防備な状態で攻撃を受けたにもかかわらず、僅かに斬れただけだ。
血も出ず、皮一枚といった怪我に、テレンシオは予想通りと言うかのように呟いた。
「くそっ!」
やはり片腕では威力が足りない。
せっかく隙だらけの所を攻撃したというのに、大した怪我をさせることができなかった。
絶好の機会をふいにしてしまい、康則は歯ぎしりをした。
「じっくり甚振ってから殺すか、それともあっさりと殺すか……」
康則の攻撃は危険だったが、片腕が使えなくなった今では2人とも脅威にならない。
そんな2人をどう仕留めようかと考えるテレンシオだったが、色々と考えているうちにバルタサールの顔が頭をよぎった。
「……さっさと殺そう」
思い浮かんだのは不機嫌そうなバルタサールの顔だった。
一気に表情を硬くしたテレンシオは、余計な時間をかけることなく、2人を始末することを選択した。
「死ね!!」
まずはボロボロの康則を。
そう考えたテレンシオは、康則に向かって襲い掛かった。
“スッ!!”
「っっっ!?」
康則を突き殺すつもりで距離を詰めたテレンシオだったが、先ほどの康則同様、死角から何者かが迫ってきた。
「お前……」
「シッ!!」
「がっ!?」
自分に迫る者の顔を見た瞬間、テレンシオは驚きの表情へと変わる。
そして、次の瞬間テレンシオの片腕が斬り飛ばされた。
「き、貴様っ!! なぜここにいる!?」
腕を斬り飛ばされた痛みに苦悶の表情を浮かべながら、テレンシオはここにいるはずのない人間を目の前にして思わず問いかける。
「鷹藤康義!!」
現れたのは鷹藤家現当主、康義だった。
「フンッ!」
テレンシオの問いを無視するかのように、康義は刀に付いたテレンシオの血を振り拭ったのだった。
1
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる