351 / 375
第13章
第351話
しおりを挟む
「終わったね」
「あぁ」
残っていた魔王のサカリアスを封印が完了し、ケイは転移担当のオスカルの所へ戻る。
すると、そこにはケイの息子たちであるレイナルドたちが待ち受けていた。
戻ってきたケイに気付くと、レイナルドは笑顔で話しかけて来た。
「やっぱり5人だと楽だったね」
「そうだな」
1人でおこなう封印魔法は大量の魔力を消費し、ケイでもかなりの疲労を感じるところだが、5人でやるとその分魔力の消費も少なく済む。
そのお陰か、レイナルドの言うように5人共そこまで疲労している様子はない。
「他の方が苦労させられたな」
「確かに」
ケイの言うように、他の場所に現れた魔王たちの方が苦労させられたというものだ。
何しろ、他に被害を及ぼさないように戦わなければならなかったからだ。
それに引きかえここの場合は、周りに人族がいても、気にしないでことに当たれたからだ。
エルフにとって日向以外の人族なんて、そこまで気にする価値のない存在だ。
過去にエルフに対して非道なおこないをして来たのだから、そのような扱いにされても文句は言えないあろう。
ケイの場合、この体の元々の持ち主であるアンヘルの記憶から、エルフが受けた被害を許せる気がしないし、レイナルドとカルロスは、島に乗り込んで来た経験から人族を快く思っていない。
ファビオやラウルも、その時の記憶が残っているため同様の思いだ。
そのため、全く容赦なく封印の巻き添いにしてやった。
「しかし、このままで大丈夫かな?」
「ん? 何がだ?」
自分たちに何の被害もなく封印することができたのは良かったが、カルロスは疑問の声を上げる。
特に問題なく済んだと思っていたケイは、その言葉に首を傾げる。
「何だかここって領地争いの場所らしいし、結界内に侵入しちゃうんじゃないの?」
「……そうだな」
カルロスが言うように、情報収集したところこの地は東西の国で領地争いをしている場所らしい。
人間の全てと共に封印してしまったため、ここに魔王が封印されていることを知らずにまた争いを始めるかもしれない。
そうなると結界内に大量の人間が入ってしまうことになる。
封印魔法の魔法陣は、最初に封印した後は結界内に入っても吸収される訳ではないが、出られないようにはされている。
結界内の出入りは、封印魔法をおこなったものの魔力に反応するため、ここの封印だと5人しか出入りできないため、知らずに中に入って一生出られずに死んでいく人間が今後出てくるかもしれない。
「別に人族が入って出られなくなっても気にならないが……」
集まっていた軍ごと封印してしまうほど、ケイにとって人族はどうでもいい存在。
戦争で命を奪い合うような奴らは、結界内に入って出られなくなっても全く気にしない。
しかし、封印して何もできないとは言っても、魔王を封印してある結界内に大量の食糧となる人間が入ってしまうのは好ましいことではない。
そのため、カルロスの言うようにこのままにしておくというのは良くないかもしれない。
「……要は、争いのタネをなくせばいいんだろ?」
この地に来る理由があるから、結界内に入り込んでしまうかもしれない。
だったら、その理由をなくしてしまえば解決する話だ。
「そんな事できるの?」
「かなりの力業だが、出来ないことはない」
人族は、領土を求めて種族に関係なく争う傾向にある。
領土争いを止める手立てなんてあるなら、この世の戦争を相当減らせることになる。
そんな方法をあっさりと思いついたケイに、レイナルドは若干疑うような視線で問いかけた。
それに対し、ケイは含みを持たせたような返答をする。
「力業?」
「行き来ができないように、両国の間に壁のような物を作ってしまえばいい」
当然その方法が気になり、カルロスが問いかける。
その方法を、ケイは簡単そうに答える。
「……いや、無理でしょ……」
両国の間に壁を作るなんて、どれだけの労力を必要とするか分からない。
しかも、簡単に壊れたり乗り越えられたりできるような壁では意味がないため、かなり頑丈で高い壁を作る必要がある。
それを考えると、かなり無茶なことを言っているケイに、カルロスはツッコミを入れた。
「俺とお前らで人工島を作れたんだから、そんなに無理じゃないだろ?」
「そんな簡単な話じゃない気がするけど」
エルフの国に魔王が合われた時のために、ケイたちは島の近くに土魔法を使用して人工島を作っていた。
それによって、レイナルドが島民と共にソフロニオを封印することができた。
しかし、今回もおなじように土魔法で作るにしても、規模が大きい。
レイナルドの言うように、とても簡単にできるような話ではない。
「いっぺんにぺんにやればそうかもしれないが、数回に分けてやれば問題ないだろ?」
「……どっちにしてもしんどいよ」
その時のように、壁を作ってしまえばいいとケイは考えているようだが、人工島だってかなりの時間をかけて作り上げたものだ。
言った本人であるケイも、そんな簡単にできるものではないことは分かっている。
今すぐに作ってしまおうなんて考えではなく、何回かに分けて作ればいい話だ。
それにしたってかなりの労力を要するため、レイナルドは不服そうに言葉を返した。
「今回はファビオやラウルもいるから時間も短縮できるだろ?」
「「えっ!!」」
人工島はケイが半分近く、残りをレイナルドとカルロスが担当した感じだ。
今回の魔法陣のように、5人で協力してやれば3人でやるよりも速く済ませることができるはずだ。
そう考え、ケイは5人で壁作りをおこなうことを決定した。
手伝うつもりでいたレイナルドとカルロスは特に文句はないが、黙って話を聞いていたファビオとラウルの兄弟は思わず声を漏らした。
いつの間にか、自分たちまで参加しなければならないないことになっていたからだ。
「あっ、オスカルも参加すればもっと早いか」
「えっ!?」
従兄2人が面倒な仕事に巻き込まれたのを、他人事のように聞いていたオスカルだったが、まさかのケイの言葉に2人と同じ反応をしてしまった。
自分は関係ないと考えていたから、不意打ちを食らった気分かもしれない。
「魔力を使えば、その分お前らの魔力量も増えるだろ?」
「拒否は無しだ」
ケイン提案に戸惑っている3人に対し、レイナルドとカルロスは父として自分たちの息子に有無をい技図参加するように言う。
3人がいれば自分たちも楽できるからかもしれない。
その圧力に、3人は当然頷くことしかできなかった。
「あぁ」
残っていた魔王のサカリアスを封印が完了し、ケイは転移担当のオスカルの所へ戻る。
すると、そこにはケイの息子たちであるレイナルドたちが待ち受けていた。
戻ってきたケイに気付くと、レイナルドは笑顔で話しかけて来た。
「やっぱり5人だと楽だったね」
「そうだな」
1人でおこなう封印魔法は大量の魔力を消費し、ケイでもかなりの疲労を感じるところだが、5人でやるとその分魔力の消費も少なく済む。
そのお陰か、レイナルドの言うように5人共そこまで疲労している様子はない。
「他の方が苦労させられたな」
「確かに」
ケイの言うように、他の場所に現れた魔王たちの方が苦労させられたというものだ。
何しろ、他に被害を及ぼさないように戦わなければならなかったからだ。
それに引きかえここの場合は、周りに人族がいても、気にしないでことに当たれたからだ。
エルフにとって日向以外の人族なんて、そこまで気にする価値のない存在だ。
過去にエルフに対して非道なおこないをして来たのだから、そのような扱いにされても文句は言えないあろう。
ケイの場合、この体の元々の持ち主であるアンヘルの記憶から、エルフが受けた被害を許せる気がしないし、レイナルドとカルロスは、島に乗り込んで来た経験から人族を快く思っていない。
ファビオやラウルも、その時の記憶が残っているため同様の思いだ。
そのため、全く容赦なく封印の巻き添いにしてやった。
「しかし、このままで大丈夫かな?」
「ん? 何がだ?」
自分たちに何の被害もなく封印することができたのは良かったが、カルロスは疑問の声を上げる。
特に問題なく済んだと思っていたケイは、その言葉に首を傾げる。
「何だかここって領地争いの場所らしいし、結界内に侵入しちゃうんじゃないの?」
「……そうだな」
カルロスが言うように、情報収集したところこの地は東西の国で領地争いをしている場所らしい。
人間の全てと共に封印してしまったため、ここに魔王が封印されていることを知らずにまた争いを始めるかもしれない。
そうなると結界内に大量の人間が入ってしまうことになる。
封印魔法の魔法陣は、最初に封印した後は結界内に入っても吸収される訳ではないが、出られないようにはされている。
結界内の出入りは、封印魔法をおこなったものの魔力に反応するため、ここの封印だと5人しか出入りできないため、知らずに中に入って一生出られずに死んでいく人間が今後出てくるかもしれない。
「別に人族が入って出られなくなっても気にならないが……」
集まっていた軍ごと封印してしまうほど、ケイにとって人族はどうでもいい存在。
戦争で命を奪い合うような奴らは、結界内に入って出られなくなっても全く気にしない。
しかし、封印して何もできないとは言っても、魔王を封印してある結界内に大量の食糧となる人間が入ってしまうのは好ましいことではない。
そのため、カルロスの言うようにこのままにしておくというのは良くないかもしれない。
「……要は、争いのタネをなくせばいいんだろ?」
この地に来る理由があるから、結界内に入り込んでしまうかもしれない。
だったら、その理由をなくしてしまえば解決する話だ。
「そんな事できるの?」
「かなりの力業だが、出来ないことはない」
人族は、領土を求めて種族に関係なく争う傾向にある。
領土争いを止める手立てなんてあるなら、この世の戦争を相当減らせることになる。
そんな方法をあっさりと思いついたケイに、レイナルドは若干疑うような視線で問いかけた。
それに対し、ケイは含みを持たせたような返答をする。
「力業?」
「行き来ができないように、両国の間に壁のような物を作ってしまえばいい」
当然その方法が気になり、カルロスが問いかける。
その方法を、ケイは簡単そうに答える。
「……いや、無理でしょ……」
両国の間に壁を作るなんて、どれだけの労力を必要とするか分からない。
しかも、簡単に壊れたり乗り越えられたりできるような壁では意味がないため、かなり頑丈で高い壁を作る必要がある。
それを考えると、かなり無茶なことを言っているケイに、カルロスはツッコミを入れた。
「俺とお前らで人工島を作れたんだから、そんなに無理じゃないだろ?」
「そんな簡単な話じゃない気がするけど」
エルフの国に魔王が合われた時のために、ケイたちは島の近くに土魔法を使用して人工島を作っていた。
それによって、レイナルドが島民と共にソフロニオを封印することができた。
しかし、今回もおなじように土魔法で作るにしても、規模が大きい。
レイナルドの言うように、とても簡単にできるような話ではない。
「いっぺんにぺんにやればそうかもしれないが、数回に分けてやれば問題ないだろ?」
「……どっちにしてもしんどいよ」
その時のように、壁を作ってしまえばいいとケイは考えているようだが、人工島だってかなりの時間をかけて作り上げたものだ。
言った本人であるケイも、そんな簡単にできるものではないことは分かっている。
今すぐに作ってしまおうなんて考えではなく、何回かに分けて作ればいい話だ。
それにしたってかなりの労力を要するため、レイナルドは不服そうに言葉を返した。
「今回はファビオやラウルもいるから時間も短縮できるだろ?」
「「えっ!!」」
人工島はケイが半分近く、残りをレイナルドとカルロスが担当した感じだ。
今回の魔法陣のように、5人で協力してやれば3人でやるよりも速く済ませることができるはずだ。
そう考え、ケイは5人で壁作りをおこなうことを決定した。
手伝うつもりでいたレイナルドとカルロスは特に文句はないが、黙って話を聞いていたファビオとラウルの兄弟は思わず声を漏らした。
いつの間にか、自分たちまで参加しなければならないないことになっていたからだ。
「あっ、オスカルも参加すればもっと早いか」
「えっ!?」
従兄2人が面倒な仕事に巻き込まれたのを、他人事のように聞いていたオスカルだったが、まさかのケイの言葉に2人と同じ反応をしてしまった。
自分は関係ないと考えていたから、不意打ちを食らった気分かもしれない。
「魔力を使えば、その分お前らの魔力量も増えるだろ?」
「拒否は無しだ」
ケイン提案に戸惑っている3人に対し、レイナルドとカルロスは父として自分たちの息子に有無をい技図参加するように言う。
3人がいれば自分たちも楽できるからかもしれない。
その圧力に、3人は当然頷くことしかできなかった。
0
お気に入りに追加
633
あなたにおすすめの小説
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
無人島ほのぼのサバイバル ~最強の高校生、S級美少女達と無人島に遭難したので本気出す~
絢乃
ファンタジー
【ストレスフリーの無人島生活】
修学旅行中の事故により、無人島での生活を余儀なくされる俺。
仲間はスクールカースト最上位の美少女3人組。
俺たちの漂着した無人島は決してイージーモードではない。
巨大なイノシシやワニなど、獰猛な動物がたくさん棲息している。
普通の人間なら勝つのはまず不可能だろう。
だが、俺は普通の人間とはほんの少しだけ違っていて――。
キノコを焼き、皮をなめし、魚を捌いて、土器を作る。
過酷なはずの大自然を満喫しながら、日本へ戻る方法を模索する。
美少女たちと楽しく生き抜く無人島サバイバル物語。
いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました
第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった
服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです
レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
強制無人島生活
デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。
修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、
救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。
更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。
だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに……
果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか?
注意
この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。
1話あたり300~1000文字くらいです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる