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第12章
第308話
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「おいおい! ヴァンパイアの魔族かよ……」
魔族としての本性を現したギジェルモ。
さっきまでとは比べ物にならないほどに魔力も膨れ上がり、離れた所から戦闘を眺めていたケイはその姿に思わず呟いた。
姿はさほど変わっていないのに、強烈なプレッシャーを放ってきている。
ただでさえ、ここまで苦労してダメージを与えていたというのに、あんなの相手にしたら人族たちの勝ち目はかなり低いだろう。
「ヴァンパイアって夜にしか行動できないんじゃないの?」
側で一緒に見ていた孫のラウルも、魔族の本性を見て引いているのが分かる。
そして、そういう疑問を持つのも当たり前だ。
数は少ないが、ヴァンパイアの魔物は数体存在していると言われている。
しかし、普通のヴァンパイアが人前に出現するのは夜だけで、昼間の日の光は弱点と言われている。
それが当たり前だというのに、あそこにいるヴァンパイアは日の下にいるというのに何ともないように立っている。
「魔族になったから大丈夫になったのかもな……」
「げっ! なんて面倒な……」
ヴァンパイアであるにもかかわらず日の下にいても平気な理由と言われて思いつくのは、魔族に変化したからということではないだろうか。
ケイのその予想に、ラウルは表情を歪ませる。
日の光が弱点にならなとなると、どうやって戦えばいいか考えられないからだ。
「あんなのどうすれば勝てるんだ……」
「……いや、ダメージは与えられる」
頭の中で思っていただけだったのだが、ラウルも気付かないうちに小さく口から洩れていた。
それに対し、ケイはここまでの戦いで気付いていた事があった。
人族の兵と冒険者の攻撃で、ダメージを負っているのが確認できていた。
そのため、一応あのヴァンパイアに対抗する手段は思いついている。
「さっきの光魔法だ」
「えっ……?」
たしかにさっきの魔法攻撃は素晴らしかった。
1人では打てなくても、数人の魔力を合わせて放つことであのような威力が出せるのだと知れて、ラウルとしては感心していた。
だが、それも再生してしまい、折角与えたダメージが無くなってしまっている。
結局は意味がなかったように思えるが、ケイの考えは違うようだ。
「炎の魔法もダメージを受けていたが、すぐに回復したために誰も気づかなかったのかもしれないな……」
「……俺も気付かなかった」
設置型の魔法陣による攻撃で、人族の者たちはダメージを与えられたと思ったはずだ。
その思いはあながち間違いではない。
ちゃんとダメージを与えていたのだが、それを気付かせないほどにヴァンパイアはそれを修復してしまっていたのだ。
対峙している人族たちの角度からだと見えなかったかもしれないが、斜めの位置から見ていたケイにはそのことが見えていた。
ラウルもちゃんと見ていたのだが、その反応に気付くことができなかったため、バツの悪そうな表情へと変わった。
「炎魔法もダメージを与えたが、それよりも光魔法の方が怪我を負わせることができたし、ダメージを受けた個所の回復も少し遅かったように思える」
「へぇ~……」
炎魔法によるダメージに気付かなかったので、ラウルには光魔法を受けた時との比較ができない。
しかし、ケイが言うのだから恐らくそうなのだろうと、ラウルはその考えをすぐに受け入れた。
「回復するのに魔力も減っていたところを見ると、光魔法が勝負のカギだろうな」
アンデッドのように炎で大ダメージを与えるということは不可能なようだが、先程のように光魔法を当てることができればなんとかるかもしれない。
炎魔法を受けての回復は大したことなかったが、光魔法を受けてダメージを負った時の回復は多くの魔力を消費していたように思える。
そのことからも、やはり光魔法が良いだろう。
もしかしたら、太陽の光は何ともなくなったのかもしれないが、それが凝縮された光魔法にはそこまで耐性がないのかもしれない。
「……でも、あんなの相手にできる人間なんてあの中に居ないでしょ?」
「それもそうだな……」
先程の光魔法は良かったが、あれ以上に威力を出そうとするなら人も時間も必要になる。
しかし、それを待っていてくれるほど、あのヴァンパイアもお人好しではないだろう。
そうなってくると、ラウルの言う通りその時間を稼げる人間がいない。
「時間を稼ぐくらいは協力してやるか……」
人族の者たちがやられようと特に何とも思わないが、あのヴァンパイアと1対1で戦うのは危険なため、ここら辺で自分も参戦した方が良さそうだ。
そう思ったケイは、また街の中へ戻ることにした。
「俺はどうしたらいい?」
「本性を現したあいつの全てを見れたわけではない。もしかしたらまだ何か隠しているかもしれないから、ここで見ていた方が良い」
ケイは参戦するつもりだが、ラウルにあいつと戦わせるのは祖父としてはためらわれる。
本性を現したあのヴァンパイアの魔力は、恐らくラウルよりも多い。
獣人の血が強くなっているため、魔力量で劣っていても勝てないというつもりはない。
しかし、本性を現す前でも、奴の戦闘技術はかなり高かった。
まともに戦ったらラウルが無事で済むか心配だ。
甘やかしたくはないが、今回は控えていてもらうしかない。
「もしも俺でも手に負えなくなったら、いつでも逃げる心構えでいてくれ」
「分かった!」
さすがに魔力量でケイが負けているということはないが、あのヴァンパイアがどこまで戦闘力が高いかは分からない。
もしもケイでも負けそうになれば、早々に人族を見限って逃走するのが1番だ。
その時のためにもここで待機してもらいたいことを告げると、ラウル了解しては頷きを返した。
「じゃあ、行って来る!」
「気を付けて!」
簡単なやり取りを交わし、ラウルに見送られたケイは町へ向けて走り出した。
◆◆◆◆◆
「クッ! ヴァンパイアが日の下に現れるなんて……」
「我々が時間を稼ぐ! それまでにさっきよりも強力な魔法を頼む!」
ヴァンパイアへと変化したギジェルモの姿に戸惑っていた人族たちだが、このまま何もしないでいる訳にもいかない。
姿を変えて魔力が膨れ上がっているが、ギジェルモは変わらず余裕を見せるようにゆっくりと近付いてくる。
時間を稼いで、今度こそ一撃で仕留める魔法を放ってもらうしかない。
冒険者たちにその準備をしてもらい、兵士たちは自分たちが犠牲になる覚悟でギジェルモへと襲い掛かっていった。
「フッ!」
「なっ!?」
本性を現したギジェルモは、迫り来る兵士たちを歯牙にもかけない。
軽く手を振って風を巻き起こし、兵士たちを吹き飛ばす。
「お、おのれ!!」
飛ばされた兵士たちは、怒りですぐに立ち上がる。
ただ飛ばされただけで、怪我を負っている者はいない。
それからも分かるように、手加減されているというのが分かったからだ。
「くそ! 何としても止めるんだ!!」
「「「「「お、おうっ!!」」」」」
冒険者たちに魔法を準備してもらっているのに、それをギジェルモに邪魔させるわけにはいかない。
兵士の意地として、彼らはギジェルモへと襲い掛かっていった。
「無駄だ……」
兵士の意地など関係ないと言わんばかりに、ギジェルモは風を送って襲い掛かってくる兵士たちを吹き飛ばす。
もう手を振ることすらしないで、魔力を溜める冒険者たちの所へと迫っていった。
「おのれ!!」
「下がってろ!!」
「なっ!? 何を……」
破れかぶれで何度も攻めかかろうとする兵たちを押しのけて、1人の青年が姿を現した。
そして、その青年はそのままギジェルモへと向かって行った。
「ムッ!?」
「いつまでも調子に乗るなよ!!」
お互い両手を握り合い、その青年ことケイとギジェルモは手四つの状態になったのだった。
魔族としての本性を現したギジェルモ。
さっきまでとは比べ物にならないほどに魔力も膨れ上がり、離れた所から戦闘を眺めていたケイはその姿に思わず呟いた。
姿はさほど変わっていないのに、強烈なプレッシャーを放ってきている。
ただでさえ、ここまで苦労してダメージを与えていたというのに、あんなの相手にしたら人族たちの勝ち目はかなり低いだろう。
「ヴァンパイアって夜にしか行動できないんじゃないの?」
側で一緒に見ていた孫のラウルも、魔族の本性を見て引いているのが分かる。
そして、そういう疑問を持つのも当たり前だ。
数は少ないが、ヴァンパイアの魔物は数体存在していると言われている。
しかし、普通のヴァンパイアが人前に出現するのは夜だけで、昼間の日の光は弱点と言われている。
それが当たり前だというのに、あそこにいるヴァンパイアは日の下にいるというのに何ともないように立っている。
「魔族になったから大丈夫になったのかもな……」
「げっ! なんて面倒な……」
ヴァンパイアであるにもかかわらず日の下にいても平気な理由と言われて思いつくのは、魔族に変化したからということではないだろうか。
ケイのその予想に、ラウルは表情を歪ませる。
日の光が弱点にならなとなると、どうやって戦えばいいか考えられないからだ。
「あんなのどうすれば勝てるんだ……」
「……いや、ダメージは与えられる」
頭の中で思っていただけだったのだが、ラウルも気付かないうちに小さく口から洩れていた。
それに対し、ケイはここまでの戦いで気付いていた事があった。
人族の兵と冒険者の攻撃で、ダメージを負っているのが確認できていた。
そのため、一応あのヴァンパイアに対抗する手段は思いついている。
「さっきの光魔法だ」
「えっ……?」
たしかにさっきの魔法攻撃は素晴らしかった。
1人では打てなくても、数人の魔力を合わせて放つことであのような威力が出せるのだと知れて、ラウルとしては感心していた。
だが、それも再生してしまい、折角与えたダメージが無くなってしまっている。
結局は意味がなかったように思えるが、ケイの考えは違うようだ。
「炎の魔法もダメージを受けていたが、すぐに回復したために誰も気づかなかったのかもしれないな……」
「……俺も気付かなかった」
設置型の魔法陣による攻撃で、人族の者たちはダメージを与えられたと思ったはずだ。
その思いはあながち間違いではない。
ちゃんとダメージを与えていたのだが、それを気付かせないほどにヴァンパイアはそれを修復してしまっていたのだ。
対峙している人族たちの角度からだと見えなかったかもしれないが、斜めの位置から見ていたケイにはそのことが見えていた。
ラウルもちゃんと見ていたのだが、その反応に気付くことができなかったため、バツの悪そうな表情へと変わった。
「炎魔法もダメージを与えたが、それよりも光魔法の方が怪我を負わせることができたし、ダメージを受けた個所の回復も少し遅かったように思える」
「へぇ~……」
炎魔法によるダメージに気付かなかったので、ラウルには光魔法を受けた時との比較ができない。
しかし、ケイが言うのだから恐らくそうなのだろうと、ラウルはその考えをすぐに受け入れた。
「回復するのに魔力も減っていたところを見ると、光魔法が勝負のカギだろうな」
アンデッドのように炎で大ダメージを与えるということは不可能なようだが、先程のように光魔法を当てることができればなんとかるかもしれない。
炎魔法を受けての回復は大したことなかったが、光魔法を受けてダメージを負った時の回復は多くの魔力を消費していたように思える。
そのことからも、やはり光魔法が良いだろう。
もしかしたら、太陽の光は何ともなくなったのかもしれないが、それが凝縮された光魔法にはそこまで耐性がないのかもしれない。
「……でも、あんなの相手にできる人間なんてあの中に居ないでしょ?」
「それもそうだな……」
先程の光魔法は良かったが、あれ以上に威力を出そうとするなら人も時間も必要になる。
しかし、それを待っていてくれるほど、あのヴァンパイアもお人好しではないだろう。
そうなってくると、ラウルの言う通りその時間を稼げる人間がいない。
「時間を稼ぐくらいは協力してやるか……」
人族の者たちがやられようと特に何とも思わないが、あのヴァンパイアと1対1で戦うのは危険なため、ここら辺で自分も参戦した方が良さそうだ。
そう思ったケイは、また街の中へ戻ることにした。
「俺はどうしたらいい?」
「本性を現したあいつの全てを見れたわけではない。もしかしたらまだ何か隠しているかもしれないから、ここで見ていた方が良い」
ケイは参戦するつもりだが、ラウルにあいつと戦わせるのは祖父としてはためらわれる。
本性を現したあのヴァンパイアの魔力は、恐らくラウルよりも多い。
獣人の血が強くなっているため、魔力量で劣っていても勝てないというつもりはない。
しかし、本性を現す前でも、奴の戦闘技術はかなり高かった。
まともに戦ったらラウルが無事で済むか心配だ。
甘やかしたくはないが、今回は控えていてもらうしかない。
「もしも俺でも手に負えなくなったら、いつでも逃げる心構えでいてくれ」
「分かった!」
さすがに魔力量でケイが負けているということはないが、あのヴァンパイアがどこまで戦闘力が高いかは分からない。
もしもケイでも負けそうになれば、早々に人族を見限って逃走するのが1番だ。
その時のためにもここで待機してもらいたいことを告げると、ラウル了解しては頷きを返した。
「じゃあ、行って来る!」
「気を付けて!」
簡単なやり取りを交わし、ラウルに見送られたケイは町へ向けて走り出した。
◆◆◆◆◆
「クッ! ヴァンパイアが日の下に現れるなんて……」
「我々が時間を稼ぐ! それまでにさっきよりも強力な魔法を頼む!」
ヴァンパイアへと変化したギジェルモの姿に戸惑っていた人族たちだが、このまま何もしないでいる訳にもいかない。
姿を変えて魔力が膨れ上がっているが、ギジェルモは変わらず余裕を見せるようにゆっくりと近付いてくる。
時間を稼いで、今度こそ一撃で仕留める魔法を放ってもらうしかない。
冒険者たちにその準備をしてもらい、兵士たちは自分たちが犠牲になる覚悟でギジェルモへと襲い掛かっていった。
「フッ!」
「なっ!?」
本性を現したギジェルモは、迫り来る兵士たちを歯牙にもかけない。
軽く手を振って風を巻き起こし、兵士たちを吹き飛ばす。
「お、おのれ!!」
飛ばされた兵士たちは、怒りですぐに立ち上がる。
ただ飛ばされただけで、怪我を負っている者はいない。
それからも分かるように、手加減されているというのが分かったからだ。
「くそ! 何としても止めるんだ!!」
「「「「「お、おうっ!!」」」」」
冒険者たちに魔法を準備してもらっているのに、それをギジェルモに邪魔させるわけにはいかない。
兵士の意地として、彼らはギジェルモへと襲い掛かっていった。
「無駄だ……」
兵士の意地など関係ないと言わんばかりに、ギジェルモは風を送って襲い掛かってくる兵士たちを吹き飛ばす。
もう手を振ることすらしないで、魔力を溜める冒険者たちの所へと迫っていった。
「おのれ!!」
「下がってろ!!」
「なっ!? 何を……」
破れかぶれで何度も攻めかかろうとする兵たちを押しのけて、1人の青年が姿を現した。
そして、その青年はそのままギジェルモへと向かって行った。
「ムッ!?」
「いつまでも調子に乗るなよ!!」
お互い両手を握り合い、その青年ことケイとギジェルモは手四つの状態になったのだった。
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