263 / 375
第10章
第263話
しおりを挟む
「お疲れさまでした」
「どうも」
綱泉佐志峰の姿をしていた蛇の魔族を倒したケイ。
その後の始末は集まった日向の者たちに任せ、自身は美稲の町でのんびりとしていた。
その後始末も一段落したのか、八坂から呼び出しがかかったため、美稲の領主邸へと足を運んだ。
「西厚殿までいらしてたのですか?」
「えぇ、私もあなたに御礼を言いたかったもので」
八坂のいる部屋へ招かれて短い挨拶を交わすと、ケイはすぐさま八坂の隣に座る人間に目が行った。
同竜城制圧時の途中、ケイと行動を共にした西厚がいたからだ。
西厚は南の領地の人間で、その所在地もこの町から遠くない。
それもあってか、八坂とは仲が良いらしい。
今回でも八坂の意見を聞き入れてくれるなど、便宜を計ってくれたのもそれがあったからこそのことだったようだ。
「御礼ですか? 何かした覚えはないのですが?」
魔族を倒しはしたが、それはもう八坂から十分な礼を受けている。
なので、別にこれ以上礼を受ける理由がないため、ケイは首を傾げる。
美稲の町では、宿代や食事代は全部八坂が出してくれている。
別にケイなら魔物を狩って、その素材を売り買いすれば資金は得られる。
なので、わざわざ出してもらうのは少々申し訳なく感じるが、そこは享受することにした。
この町に限らず日向の食事は、懐かしさも相まってケイにはかなり馴染む。
やっぱり、前世の日本を思いださせるからだろうか。
妻の美花も味覚は似ていたので、もしも一緒に来ていたら楽しめたことだろう。
「魔族とか言う存在のこと、それにその脅威を消し去ったことは私だけではなく他の日向の者たちも同様です」
「欠陥魔族を倒しただけですから……」
蛇の魔族はたしかに強かったが、所詮は魔法を使えないという欠陥があった。
あれだけの魔力があって魔法が使えていたら、ケイでももっと苦戦していたかもしれない。
相性が良かったと言えばいいのかもしれない。
「いやいや、今回のことでだいぶ将軍家からの覚えが良くなりましたよ」
上重が主犯の事件によって起こったこの籠城戦も、佐志峰が魔族であったということが分かり大きく混乱した。
魔族という存在も実態もあやふやな者に、多くの兵が命を落とした。
その魔族の強さにより手の打ちようもなかった中、たった1人の異人の協力によって事態が収拾したという話に、将軍はかなり興奮したらしい。
歌舞伎の演目に、などと言う事まで言い出す程だった。
そのケイを率いた西厚は、かなりの褒美を出されたとのことだった。
上重と言えば、どこにもその姿がなく、逃亡したのではないかという噂がたった。
しかし、城内で大量に蠢いていた蛇を相手に辛うじて生き残っていた者たちの話によると、ずっと佐志峰の側にいたので、逃亡したということはないとのことだった。
その証言をもとに城内を詮索した所、天守閣付近に上重が着ていたらしき着物の残骸が散らばっていた。
そこから推測するに、佐志峰の蛇仁喰われたという説が有力になった。
「八坂殿もこれからは忙しくなるでしょうし……」
「……? 八坂殿がどうしたのですか?」
結局、参戦したとは言っても、八坂は西門からの逃亡者を捕まえるだけの仕事。
その逃亡者も1人としていなかったために、ほとんど何もしないのと同じだった。
そんな状態の八坂に、特に何か起こるようなことは何もなかったように思える。
なので、西厚がいう忙しくなるという意味がケイにはよく分からない。
「八坂殿が今度の同竜城の城主へとなることが決まったのです」
「おぉ! それはめでたい」
蛇の魔族を倒しても、蛇が大量に残った同竜城。
その蛇たちを倒すのに少しかかったが、城自体は特に大きな欠損もなく、掃除をすればまた使える状態だった。
新しく城を建てるのも金がかかるし、そのまま次の西地区の領主が使うことになっていたらしい。
綱泉家に変わって西地区を受け持つことになったのが、八坂家ということになったらしい。
他にも領主候補もいたが、魔族や魔物が蔓延った城。
候補者たちは縁起や気味が悪いとみんな断り、八坂に話が巡ってきたようだ。
「それもこれもケイ殿のお陰です。感謝申し上げます」
「そんなことないですよ。そもそも八坂殿がそれだけの器のある方だっただけです」
ケイのことを知っているとは言っても、途中参加の立場でありながら戦場で何度か西厚へ進言してくれた行為を考えると、判断力があって上に立っても大丈夫な人間だと思える。
慕っている部下も多いし、市民にも好意を持たれている。
将軍家の血を受け継いでいるということも聞いていたし、西地区を良く知る彼なら適任と言ってもいいだろう。
「西厚殿も進言頂きありがとうございます」
「そんな……。私の方が何もしていないのに、殿に感謝されてしまい申し訳なく思っております。ケイ殿を連れて来たのは八坂殿ですから……」
将軍に直接感謝の言葉を受けた西厚は、その時八坂のことを話した。
ケイを連れて来たのは八坂で、自分はそのケイを借りたに過ぎない。
そのケイを南門に連れて行くのには、最初難色を示したが、功は全て譲るという八坂の言葉に乗っかっただけだということも話した。
その正直さも買われて将軍家から良く思われたのもあり、その後の八坂の西地区領主の推薦も通ったのかもしれない。
「どちらにしても結局はケイ殿のお陰ですな?」
「そうですな」
そんなことを言って、2人は声を出して笑い出した。
ケイとしては、感謝ばかりされて何だか居心地悪く感じてしまう時間だった。
「これで西地区も治まったことですので、私は日向旅行を続けようと思います」
事件のことで色々と話をしたが、これからの話になったため、ケイは元々この国に来た目的である日向の旅行をすることを2人に告げた。
「確かに、そのようなお話でしたな」
ケイの妻である美花が来たがっていた日向。
それを形見の刀と共に巡ってみたいという思いから、ケイはこの地へ来たのだ。
そのことを知っている八坂は、この地にもっといて欲しいという思いがありつつも止めようとしない。
「ケイ殿は観光できたのですか? でしたら、私と共に南の領地の観光へ来ませんか?」
「いいですね! じゃあ、お世話になってもいいですか?」
「もちろん歓迎いたしますぞ!」
ケイのような強い者が自分の領地にいれば、もしもの時はかなり助かる。
流石に今回のようなことはないだろうが、魔物はいつスタンピードを起こすか分からないからだ。
別に行く場所を決めていなかったケイは、西厚の誘いに乗ることにしたのだった。
「どうも」
綱泉佐志峰の姿をしていた蛇の魔族を倒したケイ。
その後の始末は集まった日向の者たちに任せ、自身は美稲の町でのんびりとしていた。
その後始末も一段落したのか、八坂から呼び出しがかかったため、美稲の領主邸へと足を運んだ。
「西厚殿までいらしてたのですか?」
「えぇ、私もあなたに御礼を言いたかったもので」
八坂のいる部屋へ招かれて短い挨拶を交わすと、ケイはすぐさま八坂の隣に座る人間に目が行った。
同竜城制圧時の途中、ケイと行動を共にした西厚がいたからだ。
西厚は南の領地の人間で、その所在地もこの町から遠くない。
それもあってか、八坂とは仲が良いらしい。
今回でも八坂の意見を聞き入れてくれるなど、便宜を計ってくれたのもそれがあったからこそのことだったようだ。
「御礼ですか? 何かした覚えはないのですが?」
魔族を倒しはしたが、それはもう八坂から十分な礼を受けている。
なので、別にこれ以上礼を受ける理由がないため、ケイは首を傾げる。
美稲の町では、宿代や食事代は全部八坂が出してくれている。
別にケイなら魔物を狩って、その素材を売り買いすれば資金は得られる。
なので、わざわざ出してもらうのは少々申し訳なく感じるが、そこは享受することにした。
この町に限らず日向の食事は、懐かしさも相まってケイにはかなり馴染む。
やっぱり、前世の日本を思いださせるからだろうか。
妻の美花も味覚は似ていたので、もしも一緒に来ていたら楽しめたことだろう。
「魔族とか言う存在のこと、それにその脅威を消し去ったことは私だけではなく他の日向の者たちも同様です」
「欠陥魔族を倒しただけですから……」
蛇の魔族はたしかに強かったが、所詮は魔法を使えないという欠陥があった。
あれだけの魔力があって魔法が使えていたら、ケイでももっと苦戦していたかもしれない。
相性が良かったと言えばいいのかもしれない。
「いやいや、今回のことでだいぶ将軍家からの覚えが良くなりましたよ」
上重が主犯の事件によって起こったこの籠城戦も、佐志峰が魔族であったということが分かり大きく混乱した。
魔族という存在も実態もあやふやな者に、多くの兵が命を落とした。
その魔族の強さにより手の打ちようもなかった中、たった1人の異人の協力によって事態が収拾したという話に、将軍はかなり興奮したらしい。
歌舞伎の演目に、などと言う事まで言い出す程だった。
そのケイを率いた西厚は、かなりの褒美を出されたとのことだった。
上重と言えば、どこにもその姿がなく、逃亡したのではないかという噂がたった。
しかし、城内で大量に蠢いていた蛇を相手に辛うじて生き残っていた者たちの話によると、ずっと佐志峰の側にいたので、逃亡したということはないとのことだった。
その証言をもとに城内を詮索した所、天守閣付近に上重が着ていたらしき着物の残骸が散らばっていた。
そこから推測するに、佐志峰の蛇仁喰われたという説が有力になった。
「八坂殿もこれからは忙しくなるでしょうし……」
「……? 八坂殿がどうしたのですか?」
結局、参戦したとは言っても、八坂は西門からの逃亡者を捕まえるだけの仕事。
その逃亡者も1人としていなかったために、ほとんど何もしないのと同じだった。
そんな状態の八坂に、特に何か起こるようなことは何もなかったように思える。
なので、西厚がいう忙しくなるという意味がケイにはよく分からない。
「八坂殿が今度の同竜城の城主へとなることが決まったのです」
「おぉ! それはめでたい」
蛇の魔族を倒しても、蛇が大量に残った同竜城。
その蛇たちを倒すのに少しかかったが、城自体は特に大きな欠損もなく、掃除をすればまた使える状態だった。
新しく城を建てるのも金がかかるし、そのまま次の西地区の領主が使うことになっていたらしい。
綱泉家に変わって西地区を受け持つことになったのが、八坂家ということになったらしい。
他にも領主候補もいたが、魔族や魔物が蔓延った城。
候補者たちは縁起や気味が悪いとみんな断り、八坂に話が巡ってきたようだ。
「それもこれもケイ殿のお陰です。感謝申し上げます」
「そんなことないですよ。そもそも八坂殿がそれだけの器のある方だっただけです」
ケイのことを知っているとは言っても、途中参加の立場でありながら戦場で何度か西厚へ進言してくれた行為を考えると、判断力があって上に立っても大丈夫な人間だと思える。
慕っている部下も多いし、市民にも好意を持たれている。
将軍家の血を受け継いでいるということも聞いていたし、西地区を良く知る彼なら適任と言ってもいいだろう。
「西厚殿も進言頂きありがとうございます」
「そんな……。私の方が何もしていないのに、殿に感謝されてしまい申し訳なく思っております。ケイ殿を連れて来たのは八坂殿ですから……」
将軍に直接感謝の言葉を受けた西厚は、その時八坂のことを話した。
ケイを連れて来たのは八坂で、自分はそのケイを借りたに過ぎない。
そのケイを南門に連れて行くのには、最初難色を示したが、功は全て譲るという八坂の言葉に乗っかっただけだということも話した。
その正直さも買われて将軍家から良く思われたのもあり、その後の八坂の西地区領主の推薦も通ったのかもしれない。
「どちらにしても結局はケイ殿のお陰ですな?」
「そうですな」
そんなことを言って、2人は声を出して笑い出した。
ケイとしては、感謝ばかりされて何だか居心地悪く感じてしまう時間だった。
「これで西地区も治まったことですので、私は日向旅行を続けようと思います」
事件のことで色々と話をしたが、これからの話になったため、ケイは元々この国に来た目的である日向の旅行をすることを2人に告げた。
「確かに、そのようなお話でしたな」
ケイの妻である美花が来たがっていた日向。
それを形見の刀と共に巡ってみたいという思いから、ケイはこの地へ来たのだ。
そのことを知っている八坂は、この地にもっといて欲しいという思いがありつつも止めようとしない。
「ケイ殿は観光できたのですか? でしたら、私と共に南の領地の観光へ来ませんか?」
「いいですね! じゃあ、お世話になってもいいですか?」
「もちろん歓迎いたしますぞ!」
ケイのような強い者が自分の領地にいれば、もしもの時はかなり助かる。
流石に今回のようなことはないだろうが、魔物はいつスタンピードを起こすか分からないからだ。
別に行く場所を決めていなかったケイは、西厚の誘いに乗ることにしたのだった。
0
お気に入りに追加
633
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
強制無人島生活
デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。
修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、
救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。
更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。
だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに……
果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか?
注意
この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。
1話あたり300~1000文字くらいです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
帝国の魔女
G.G
ファンタジー
冥界に漂っているあたしに向けられている、もの凄い敵意と憎悪に気づいた。冥界では意識も記憶もないはずなのに?どうやら、そいつはあたしと相打ちになった魔王らしい。そして冥界の外に引っ張られようとしている時、そいつはあたしに纏わり付こうとした。気持ち悪い!あたしは全力でそいつを拒否した。同時にあたしの前世、それも複数の記憶が蘇った。最も古い記憶、それは魔女アクシャナ。
そう、あたしは生まれ変わった。
最強の魔人、カーサイレ母様の娘として。あたしは母様の溺愛の元、すくすくと育つ。
でも、魔王の魔の手は密かに延びていた。
あたしは前世のアクシャナやその他の記憶、スキルを利用して立ち向かう。
アクシャナの強力な空間魔法、そして八百年前のホムンクルス。
帝国の秘密、そして流動する各国の思惑。
否応なく巻き込まれていく訳だけど、カーサイレ母様だけは絶対守るんだから!
みそっかすちびっ子転生王女は死にたくない!
沢野 りお
ファンタジー
【書籍化します!】2022年12月下旬にレジーナブックス様から刊行されることになりました!
定番の転生しました、前世アラサー女子です。
前世の記憶が戻ったのは、7歳のとき。
・・・なんか、病的に痩せていて体力ナシでみすぼらしいんだけど・・・、え?王女なの?これで?
どうやら亡くなった母の身分が低かったため、血の繋がった家族からは存在を無視された、みそっかすの王女が私。
しかも、使用人から虐げられていじめられている?お世話も満足にされずに、衰弱死寸前?
ええーっ!
まだ7歳の体では自立するのも無理だし、ぐぬぬぬ。
しっかーし、奴隷の亜人と手を組んで、こんなクソ王宮や国なんか出て行ってやる!
家出ならぬ、王宮出を企てる間に、なにやら王位継承を巡ってキナ臭い感じが・・・。
えっ?私には関係ないんだから巻き込まないでよ!ちょっと、王族暗殺?継承争い勃発?亜人奴隷解放運動?
そんなの知らなーい!
みそっかすちびっ子転生王女の私が、城出・出国して、安全な地でチート能力を駆使して、ワハハハハな生活を手に入れる、そんな立身出世のお話でぇーす!
え?違う?
とりあえず、家族になった亜人たちと、あっちのトラブル、こっちの騒動に巻き込まれながら、旅をしていきます。
R15は保険です。
更新は不定期です。
「みそっかすちびっ子王女の転生冒険ものがたり」を改訂、再up。
2021/8/21 改めて投稿し直しました。
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第六部完結】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
異世界の無人島で暮らすことになりました
兎屋亀吉
ファンタジー
ブラック企業に勤める普通のサラリーマン奥元慎吾28歳独身はある日神を名乗る少女から異世界へ来ないかと誘われる。チートとまではいかないまでもいくつかのスキルもくれると言うし、家族もなく今の暮らしに未練もなかった慎吾は快諾した。かくして、貯金を全額おろし多少の物資を買い込んだ慎吾は異世界へと転移した。あれ、無人島とか聞いてないんだけど。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
【完結】スキルが美味しいって知らなかったよ⁈
テルボン
ファンタジー
高校二年生にもかかわらず、見た目は小学生にも見える小柄な体格で、いつものようにクラスメイトに虐められてロッカーに閉じ込められた倉戸 新矢(くらと あらや)。身動きが取れない間に、突然の閃光と地震が教室を襲う。
気を失っていたらしく、しばらくして目覚めてみるとそこは異世界だった。
異色な職種、他人からスキルを習得できるという暴食王の職種を活かして、未知の異世界を仲間達と旅をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる