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第10章
第258話
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「綱泉!! 覚悟!!」
「くっ!!」
主人である綱泉佐志峰を守るように展開していた大量の蛇たちも、日向の兵たちによってほぼ倒し終えた。
残りは佐志峰を斬るなり、捕縛するなりすればこの戦いも終わる。
恐らくは誰もがそう思っていることだろう。
1対1では勝ち目が薄いということは、これまでで分かっている。
なので、周囲を取り囲んでの攻撃を始めている。
いかに佐志峰の剣技が優れていようと、さすがに全方位を囲まれては逃げることも出来ないだろう。
そして、とうとう隙をついて一人の剣が佐志峰へ怪我を負わせた。
「とどめだ!!」「死ね!!」
怪我を負った佐志峰へ、数人がかりで一斉に止めを刺しにかかる。
多くの仲間を殺られた兵たちは、捕縛という考えはもうないようだ。
「なっ!?」「何だっ!?」「蛇がっ!?」
兵たちの剣が佐志峰へあと一歩と迫った時、どこからともなく蛇の魔物が出現した。
そして、その蛇たちが絡みつくことによって、兵たちの剣が止められてしまった。
「シャッ!!」
兵たちの剣が止まった瞬間、佐志峰はすぐ側まで迫っていた兵たちを斬り捨てる。
蛇がどこから出て来たのか分からないためか、兵たちは一歩下がって周囲を見渡した。
「フフ……」
警戒心が上がった兵たちを見て、佐志峰は笑みを浮かへる。
そして、傷付けられて流れ出ている血を、自分の周囲へと撒いた。
「「「「「っ!?」」」」」
その撒かれた血から、まるで今生まれたかのように蛇たちが出現してきた。
その光景に、兵たちは目を見開いて驚いた。
それもそのはず、まるで魔物を生み出すようなことができるなんて、とてもではないがまともな人間ではないと言っているようなものだ。
「ぐっ!?」「このっ!!」
しかも、佐志峰の血液から生まれた蛇は、先程まで兵たちが斬っていた蛇などとは違い、堅い鱗に覆われているのか剣が深く入らない。
おのずと兵たちは佐志峰への攻撃を中断し、蛇の相手をしなければならなくなった。
傷を負わせたのが裏目に出たということなのだろうか、攻撃が止んでいる時を利用して、佐志峰は傷から流れる血を使ってどんどんと蛇を生み出していった。
「まさか…………アジ・ダハーカなのか……?」
傷口から魔物を生み出すという所業に、ケイはある魔物が思い浮かんだ。
そして、その所業によって佐志峰の本性についても思いついたのだった。
「アジ? 何ですかな? そのような言葉は聞いたことがないでのすが……」
ケイの提案を受けたのは正解だった。
佐志峰の血から生まれた魔物はかなり手強い。
西厚の隊の者は、西門での戦いで慣れない方法で魔力を使った戦闘をしており、結構な魔力を消費してしまっていた。
そして、さらに大量の蛇を相手にしたことで、今は疲労の色が濃い。
この状態であの蛇と戦っていたら、被害はかなりのものになっていたはずだ。
功も大事だが、部下を無意味に死なせることに比べればたいしたことではないと、西厚は安堵したのだった。
しかし、まさか佐志峰があのように蛇を生み出せる人間だとは思ってもいなかった。
ケイには何か心当たりがあるように呟いたため、西厚は何が起きているのかを尋ねることにした。
「恐らく、あの綱泉佐志峰は、魔族と呼ばれる存在です!」
ケイが思い至った結論は、佐志峰が人間ではなく、魔族だという結論だった。
そう考えれば、大量の蛇の魔物を操ることができる理由に説明が付く。
「……魔族? 魔人とは違うものですか?」
この国では、魔族が出現したことがないのだろうか。
ケイの魔族という言葉を受けたても、西厚はピンと来ていないように首を傾げた。
「魔人は人間の一種です。しかし、魔族とは人間の姿になれるようになった魔物のことです」
「魔物が人間の姿に……? そんな……」
人間の姿に成れる魔物、そんなものが存在していることが信じられず、西厚は驚きで目を見開いた。
そんなのがいるとなると、どこにそんなのが紛れ込んでいるのか分からない。
もしかしたら、日向の兵の中にもいるのではと疑いたくなる。
「奴らは人の姿をした知能の高い魔物と言って良いです。厄介なのは魔物を大量に操る能力があるということです」
ケイ自身、魔族のことは獣人族の友人であるリカルドに教わった所が大きい。
前にリシケサ王国という国に一体封印されていたのを利用した事があったが、まさか日向の国にも存在しているとは思わなかった。
「大量の蛇を操っている佐志峰は、その魔族だと?」
「えぇ!」
西厚の問いに、ケイはしっかりと頷く。
佐志峰が魔族なのは、ほぼ間違いないと確信しているからだ。
少し前に戦った坂岡源次郎が利用していた、巨大蛇とファーブニルという魔物。
どうやって捕まえることに成功したのかと疑問に思っていたが、これで納得できた。
魔物を操れる魔族なら、ファーブニルたちを捕まえることも難しくなかったのかもじれない。
「しかもかなり厄介な魔物から進化した者かもしれません」
「厄介な魔物……?」
厄介なのは、大量の蛇を操ることではない。
もちろん、それも厄介なのは確かだ。
しかし、それ以上に厄介だと感じたのは、あの佐志峰の魔族としての本性の方だ。
「それがアジ・ダハーカというものです」
「どのような魔物ですか?」
西厚は聞いたことも無い魔物の名前だ。
そのため、すぐにケイへ説明を求める。
「傷口から魔物を生み出し、千の魔法を操ると言われている蛇に似た竜という話です」
「千の魔法を操り、傷口から魔物を生み出す? そんな化け物が佐志峰の姿をしているということですか?」
傷口から魔物を生み出す。
今まさしく佐志峰がやっていることだ。
ケイの言う通り、佐志峰はアジ・ダハーカが進化した魔物なのかもしれないと、西厚は思い始めた。
「……………………」
「どうしました?」
危険な魔物だということは、ケイの説明で分かった。
しかし、そのケイが急に黙って思案するような表情へと変わったことで、西厚は首を傾げた。
「いえ、気になることが幾つかあったもので……」
「気になること?」
傷口から魔物を生み出す。
その特徴はたしかにアジ・ダハーカと同じだ。
だからこそケイもそう思ったのだが、すぐに気になることが出てきた。
「確認して見ないと何とも言えません。できれば私に行かせてもらえませんか?」
確認するとしたら、佐志峰と戦ってみるしかない。
またも佐志峰に近付けなくなった日向の兵たちにはいったん引いてもらい、自分が戦う機会をもらえないかケイは尋ねてみた。
「……分かりました。先程の情報も使って進言してみます。少しお待ちを!」
「ありがとうございます」
担当の違う西厚がでしゃばると、上手く行くものも上手くいかなくなる可能性がある。
なので、連携のことや今後の関係のことを考えると、他の隊の長に指示を出すのは躊躇われた。
しかし、またも佐志峰に押され出している今の状況なら、南門の制圧担当の者にも話がしやすい。
ケイには何度も救われている部分があるため、その願いを聞けば良い方向に向かうと、西厚はいつの間にか確信に近いものを持っていた。
それに、先程の情報は戦略を考えるうえで役に立つはず。
その情報を提供すれば、意見を聞いてもらえる可能性が高い。
他の領地の兵とは言っても、死人は少ない方が良い。
そう思った西厚は、ケイに少し待ってもらい、すぐに担当の者に話を付けに向かった。
「くっ!!」
主人である綱泉佐志峰を守るように展開していた大量の蛇たちも、日向の兵たちによってほぼ倒し終えた。
残りは佐志峰を斬るなり、捕縛するなりすればこの戦いも終わる。
恐らくは誰もがそう思っていることだろう。
1対1では勝ち目が薄いということは、これまでで分かっている。
なので、周囲を取り囲んでの攻撃を始めている。
いかに佐志峰の剣技が優れていようと、さすがに全方位を囲まれては逃げることも出来ないだろう。
そして、とうとう隙をついて一人の剣が佐志峰へ怪我を負わせた。
「とどめだ!!」「死ね!!」
怪我を負った佐志峰へ、数人がかりで一斉に止めを刺しにかかる。
多くの仲間を殺られた兵たちは、捕縛という考えはもうないようだ。
「なっ!?」「何だっ!?」「蛇がっ!?」
兵たちの剣が佐志峰へあと一歩と迫った時、どこからともなく蛇の魔物が出現した。
そして、その蛇たちが絡みつくことによって、兵たちの剣が止められてしまった。
「シャッ!!」
兵たちの剣が止まった瞬間、佐志峰はすぐ側まで迫っていた兵たちを斬り捨てる。
蛇がどこから出て来たのか分からないためか、兵たちは一歩下がって周囲を見渡した。
「フフ……」
警戒心が上がった兵たちを見て、佐志峰は笑みを浮かへる。
そして、傷付けられて流れ出ている血を、自分の周囲へと撒いた。
「「「「「っ!?」」」」」
その撒かれた血から、まるで今生まれたかのように蛇たちが出現してきた。
その光景に、兵たちは目を見開いて驚いた。
それもそのはず、まるで魔物を生み出すようなことができるなんて、とてもではないがまともな人間ではないと言っているようなものだ。
「ぐっ!?」「このっ!!」
しかも、佐志峰の血液から生まれた蛇は、先程まで兵たちが斬っていた蛇などとは違い、堅い鱗に覆われているのか剣が深く入らない。
おのずと兵たちは佐志峰への攻撃を中断し、蛇の相手をしなければならなくなった。
傷を負わせたのが裏目に出たということなのだろうか、攻撃が止んでいる時を利用して、佐志峰は傷から流れる血を使ってどんどんと蛇を生み出していった。
「まさか…………アジ・ダハーカなのか……?」
傷口から魔物を生み出すという所業に、ケイはある魔物が思い浮かんだ。
そして、その所業によって佐志峰の本性についても思いついたのだった。
「アジ? 何ですかな? そのような言葉は聞いたことがないでのすが……」
ケイの提案を受けたのは正解だった。
佐志峰の血から生まれた魔物はかなり手強い。
西厚の隊の者は、西門での戦いで慣れない方法で魔力を使った戦闘をしており、結構な魔力を消費してしまっていた。
そして、さらに大量の蛇を相手にしたことで、今は疲労の色が濃い。
この状態であの蛇と戦っていたら、被害はかなりのものになっていたはずだ。
功も大事だが、部下を無意味に死なせることに比べればたいしたことではないと、西厚は安堵したのだった。
しかし、まさか佐志峰があのように蛇を生み出せる人間だとは思ってもいなかった。
ケイには何か心当たりがあるように呟いたため、西厚は何が起きているのかを尋ねることにした。
「恐らく、あの綱泉佐志峰は、魔族と呼ばれる存在です!」
ケイが思い至った結論は、佐志峰が人間ではなく、魔族だという結論だった。
そう考えれば、大量の蛇の魔物を操ることができる理由に説明が付く。
「……魔族? 魔人とは違うものですか?」
この国では、魔族が出現したことがないのだろうか。
ケイの魔族という言葉を受けたても、西厚はピンと来ていないように首を傾げた。
「魔人は人間の一種です。しかし、魔族とは人間の姿になれるようになった魔物のことです」
「魔物が人間の姿に……? そんな……」
人間の姿に成れる魔物、そんなものが存在していることが信じられず、西厚は驚きで目を見開いた。
そんなのがいるとなると、どこにそんなのが紛れ込んでいるのか分からない。
もしかしたら、日向の兵の中にもいるのではと疑いたくなる。
「奴らは人の姿をした知能の高い魔物と言って良いです。厄介なのは魔物を大量に操る能力があるということです」
ケイ自身、魔族のことは獣人族の友人であるリカルドに教わった所が大きい。
前にリシケサ王国という国に一体封印されていたのを利用した事があったが、まさか日向の国にも存在しているとは思わなかった。
「大量の蛇を操っている佐志峰は、その魔族だと?」
「えぇ!」
西厚の問いに、ケイはしっかりと頷く。
佐志峰が魔族なのは、ほぼ間違いないと確信しているからだ。
少し前に戦った坂岡源次郎が利用していた、巨大蛇とファーブニルという魔物。
どうやって捕まえることに成功したのかと疑問に思っていたが、これで納得できた。
魔物を操れる魔族なら、ファーブニルたちを捕まえることも難しくなかったのかもじれない。
「しかもかなり厄介な魔物から進化した者かもしれません」
「厄介な魔物……?」
厄介なのは、大量の蛇を操ることではない。
もちろん、それも厄介なのは確かだ。
しかし、それ以上に厄介だと感じたのは、あの佐志峰の魔族としての本性の方だ。
「それがアジ・ダハーカというものです」
「どのような魔物ですか?」
西厚は聞いたことも無い魔物の名前だ。
そのため、すぐにケイへ説明を求める。
「傷口から魔物を生み出し、千の魔法を操ると言われている蛇に似た竜という話です」
「千の魔法を操り、傷口から魔物を生み出す? そんな化け物が佐志峰の姿をしているということですか?」
傷口から魔物を生み出す。
今まさしく佐志峰がやっていることだ。
ケイの言う通り、佐志峰はアジ・ダハーカが進化した魔物なのかもしれないと、西厚は思い始めた。
「……………………」
「どうしました?」
危険な魔物だということは、ケイの説明で分かった。
しかし、そのケイが急に黙って思案するような表情へと変わったことで、西厚は首を傾げた。
「いえ、気になることが幾つかあったもので……」
「気になること?」
傷口から魔物を生み出す。
その特徴はたしかにアジ・ダハーカと同じだ。
だからこそケイもそう思ったのだが、すぐに気になることが出てきた。
「確認して見ないと何とも言えません。できれば私に行かせてもらえませんか?」
確認するとしたら、佐志峰と戦ってみるしかない。
またも佐志峰に近付けなくなった日向の兵たちにはいったん引いてもらい、自分が戦う機会をもらえないかケイは尋ねてみた。
「……分かりました。先程の情報も使って進言してみます。少しお待ちを!」
「ありがとうございます」
担当の違う西厚がでしゃばると、上手く行くものも上手くいかなくなる可能性がある。
なので、連携のことや今後の関係のことを考えると、他の隊の長に指示を出すのは躊躇われた。
しかし、またも佐志峰に押され出している今の状況なら、南門の制圧担当の者にも話がしやすい。
ケイには何度も救われている部分があるため、その願いを聞けば良い方向に向かうと、西厚はいつの間にか確信に近いものを持っていた。
それに、先程の情報は戦略を考えるうえで役に立つはず。
その情報を提供すれば、意見を聞いてもらえる可能性が高い。
他の領地の兵とは言っても、死人は少ない方が良い。
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