126 / 375
第6章
第126話
しおりを挟む
「……今度こそ諦めたか?」
「分からんぞ。捕まえるまで気を抜くな……」
ケイが魔闘術を解いたことで、諦めたのかと思うライムンドだが、一度同じように思って痛い目になったため、セレドニオは注意を促した。
警戒を解かないために、魔闘術は発動したままケイに近付いて行った。
「…………思い出した」
「「?」」
俯いたままで無言でいたケイだったが、2人が近くまで寄ってくると、ボソッと一言呟いた。
その言葉の意味が分からず、セレドニオたちは首を傾げる。
「……何を考えている?」
“フッ!!”
様子がおかしいと感じたセレドニオは、近付く足を速めてケイを捕まえようと手を伸ばす。
しかし、その手はケイに触れることはできなかった。
手が届く寸前、ケイが姿を消したからだ。
「っ!?」
「どこへ行った!?」
これには、セレドニオだけでなくライムンドも慌てた。
ケイが動いたであろうはずなのに、全く反応ができなかったからである。
周囲を見渡すが、ケイの姿を見つけられない。
「思った通りだ……」
「「っ!?」」
声がして反応すると、ケイはいつの間にか2人から離れた位置に立っていた。
見失っていたほんの一時に、そこまで離れられるとは思えない。
そのため気付くのが遅れたのだが、ケイは笑みを浮かべて2人を眺めている。
「な、何なんだ?」
「奴は何をしたんだ?」
得体の知れない恐怖が2人に襲い掛かっていた。
目の前のエルフが何をしたのか分からない。
ただでさえ手強かったというのに、これ以上何かしてくるということだろうか。
「お前らは知らなくて良いんだよ!」
「っ!?」
先程までいた場所からまた消えたと思ったら、ケイはいつの間にかセレドニオのすぐ隣に立っていた。
“バキッ!!”
「がっ!?」
声に驚き顔を向けると、その時にはもうケイの蹴りが迫っていた。
それに反応することができず、セレドニオは剣を持つ右腕がへし折れ、剣をその場へ落とした。
「セレドニオ!!」
仲間をやられてようやく動けたライムンドは、セレドニオの側に立つケイに向かって走り出した。
「遅い!」
「っ!?」
しかし、ケイはいつの間にかライムンドの懐に入っていた。
ライムンドは目を見開いた。
またもケイの動きに反応できなかったからだ。
“バキッ!!”“ボキッ!!”
「うがっ!?」
ケイは左足でライムンドの右腕を蹴り、続いて右足で脇腹に蹴りを入れる。
どちらの攻撃も当たった瞬間に鈍い音が響く。
それにより、ライムンドは苦悶の表情へと変わる。
「な、何で……?」
痛みで蹲りながら、ライムンドはこの不可解な現象をケイに問いかけた。
魔闘術を使っていた時は、このエルフと自分たちはほぼ互角のように戦っていた。
なのに、魔闘術を解いた今の方が速度も攻撃力も上がっている。
何故そのようになるのかまるで理解ができない。
「教えるわけないだろ?」
当然ケイは自分が何をしているのか教えない。
冥土の土産に教えようなんて気持ちはケイには存在しない。
ケイ自身、大怪我を負わされたのだ。
そんな相手に、情報の1つだって教えてやる義理はない。
「この野郎!!」
「っ!?」
ライムンドに更なる攻撃を加えようとしたケイだったが、そこにセレドニオが落とした剣を左手で拾って突きを放ってきた。
セレドニオの左手は、ヒビが入っていただけで完全には折れていなかった。
完全に折れている右手とは違い、痛みを我慢して何とか攻撃してきたのだった。
これにケイは慌てた。
新しく思いついた戦闘方法を試して成功したのだが、まだ慣れていないことが仇になった。
この技術を使うのに、魔力は放出しない状態でいるのが通常だ。
つまり、探知の魔法も使っていない状態だ。
そのため、セレドニオの攻撃に反応が遅れた。
「がはっ!?」
ケイは口から血を吐く。
セレドニオの攻撃は躱しきれず、剣は腹に突き刺さったためだ。
「ごのっヤロウ!!」
“バキッ!!”
「………………」
骨にヒビの入った状態だったのがせめてもの救いだったのか、剣先が刺さっただけで済んだ。
とは言え、大量の血が噴き出る。
やられた腹いせに、ケイは血が出るのも構わずセレドニオの顔面に蹴りを入れた。
すると、セレドニオの首の骨が折れたらしく、おかしな方向に顔を向けたまま倒れていった。
それを見届けると、ケイは出血のし過ぎからか足がふらつき膝をつく。
「セレドニオォォーー!!」
首が折れたが、セレドニオはまだ辛うじて生きているようで、ピクピクと痙攣している。
しかし、完全に虫の息。
早々に回復師に見せる必要がある。
ライムンドはセレドニオを助けようと駆け寄る。
“バキッ!!”
「させねえよ!!」
そんなライムンドの顔面へ、ケイは何の遠慮もなく蹴りを入れる。
それにより、ライムンドもセレドニオと同様に首が折れ、倒れて動かなくなった。
「ハァ、ハァ……、終わったか?」
一番手強い2人組を倒せて、ホッとしてしまったからか、ケイは目のかすみと共に座り込んだ。
「血が出過ぎた……か?」
そのまま横に倒れ、ケイはポツリと呟いた。
体中の怪我に加え、腹からの出血で貧血になったようだ。
一刻も早く回復したいところだが、体が思うように動かない。
魔力も上手くコントロールできなくなってきた。
『マズイ……、このままじゃ死ぬ……』
目は開いているのに、視界に移る物は全て霧がかかったようにぼやけて見える。
そして、段々と瞼が重くなってくた。
自分に死が迫ってくるのを感じつつも、段々と体の力が抜けていくのを止められなかった。
“ザッ!! ザッ!! ザッ!!”
そんな中、ケイの方へと走ってくる足音が聞こえて来たのだった。
「分からんぞ。捕まえるまで気を抜くな……」
ケイが魔闘術を解いたことで、諦めたのかと思うライムンドだが、一度同じように思って痛い目になったため、セレドニオは注意を促した。
警戒を解かないために、魔闘術は発動したままケイに近付いて行った。
「…………思い出した」
「「?」」
俯いたままで無言でいたケイだったが、2人が近くまで寄ってくると、ボソッと一言呟いた。
その言葉の意味が分からず、セレドニオたちは首を傾げる。
「……何を考えている?」
“フッ!!”
様子がおかしいと感じたセレドニオは、近付く足を速めてケイを捕まえようと手を伸ばす。
しかし、その手はケイに触れることはできなかった。
手が届く寸前、ケイが姿を消したからだ。
「っ!?」
「どこへ行った!?」
これには、セレドニオだけでなくライムンドも慌てた。
ケイが動いたであろうはずなのに、全く反応ができなかったからである。
周囲を見渡すが、ケイの姿を見つけられない。
「思った通りだ……」
「「っ!?」」
声がして反応すると、ケイはいつの間にか2人から離れた位置に立っていた。
見失っていたほんの一時に、そこまで離れられるとは思えない。
そのため気付くのが遅れたのだが、ケイは笑みを浮かべて2人を眺めている。
「な、何なんだ?」
「奴は何をしたんだ?」
得体の知れない恐怖が2人に襲い掛かっていた。
目の前のエルフが何をしたのか分からない。
ただでさえ手強かったというのに、これ以上何かしてくるということだろうか。
「お前らは知らなくて良いんだよ!」
「っ!?」
先程までいた場所からまた消えたと思ったら、ケイはいつの間にかセレドニオのすぐ隣に立っていた。
“バキッ!!”
「がっ!?」
声に驚き顔を向けると、その時にはもうケイの蹴りが迫っていた。
それに反応することができず、セレドニオは剣を持つ右腕がへし折れ、剣をその場へ落とした。
「セレドニオ!!」
仲間をやられてようやく動けたライムンドは、セレドニオの側に立つケイに向かって走り出した。
「遅い!」
「っ!?」
しかし、ケイはいつの間にかライムンドの懐に入っていた。
ライムンドは目を見開いた。
またもケイの動きに反応できなかったからだ。
“バキッ!!”“ボキッ!!”
「うがっ!?」
ケイは左足でライムンドの右腕を蹴り、続いて右足で脇腹に蹴りを入れる。
どちらの攻撃も当たった瞬間に鈍い音が響く。
それにより、ライムンドは苦悶の表情へと変わる。
「な、何で……?」
痛みで蹲りながら、ライムンドはこの不可解な現象をケイに問いかけた。
魔闘術を使っていた時は、このエルフと自分たちはほぼ互角のように戦っていた。
なのに、魔闘術を解いた今の方が速度も攻撃力も上がっている。
何故そのようになるのかまるで理解ができない。
「教えるわけないだろ?」
当然ケイは自分が何をしているのか教えない。
冥土の土産に教えようなんて気持ちはケイには存在しない。
ケイ自身、大怪我を負わされたのだ。
そんな相手に、情報の1つだって教えてやる義理はない。
「この野郎!!」
「っ!?」
ライムンドに更なる攻撃を加えようとしたケイだったが、そこにセレドニオが落とした剣を左手で拾って突きを放ってきた。
セレドニオの左手は、ヒビが入っていただけで完全には折れていなかった。
完全に折れている右手とは違い、痛みを我慢して何とか攻撃してきたのだった。
これにケイは慌てた。
新しく思いついた戦闘方法を試して成功したのだが、まだ慣れていないことが仇になった。
この技術を使うのに、魔力は放出しない状態でいるのが通常だ。
つまり、探知の魔法も使っていない状態だ。
そのため、セレドニオの攻撃に反応が遅れた。
「がはっ!?」
ケイは口から血を吐く。
セレドニオの攻撃は躱しきれず、剣は腹に突き刺さったためだ。
「ごのっヤロウ!!」
“バキッ!!”
「………………」
骨にヒビの入った状態だったのがせめてもの救いだったのか、剣先が刺さっただけで済んだ。
とは言え、大量の血が噴き出る。
やられた腹いせに、ケイは血が出るのも構わずセレドニオの顔面に蹴りを入れた。
すると、セレドニオの首の骨が折れたらしく、おかしな方向に顔を向けたまま倒れていった。
それを見届けると、ケイは出血のし過ぎからか足がふらつき膝をつく。
「セレドニオォォーー!!」
首が折れたが、セレドニオはまだ辛うじて生きているようで、ピクピクと痙攣している。
しかし、完全に虫の息。
早々に回復師に見せる必要がある。
ライムンドはセレドニオを助けようと駆け寄る。
“バキッ!!”
「させねえよ!!」
そんなライムンドの顔面へ、ケイは何の遠慮もなく蹴りを入れる。
それにより、ライムンドもセレドニオと同様に首が折れ、倒れて動かなくなった。
「ハァ、ハァ……、終わったか?」
一番手強い2人組を倒せて、ホッとしてしまったからか、ケイは目のかすみと共に座り込んだ。
「血が出過ぎた……か?」
そのまま横に倒れ、ケイはポツリと呟いた。
体中の怪我に加え、腹からの出血で貧血になったようだ。
一刻も早く回復したいところだが、体が思うように動かない。
魔力も上手くコントロールできなくなってきた。
『マズイ……、このままじゃ死ぬ……』
目は開いているのに、視界に移る物は全て霧がかかったようにぼやけて見える。
そして、段々と瞼が重くなってくた。
自分に死が迫ってくるのを感じつつも、段々と体の力が抜けていくのを止められなかった。
“ザッ!! ザッ!! ザッ!!”
そんな中、ケイの方へと走ってくる足音が聞こえて来たのだった。
0
お気に入りに追加
633
あなたにおすすめの小説
家族に無能と追放された冒険者、実は街に出たら【万能チート】すぎた、理由は家族がチート集団だったから
ハーーナ殿下
ファンタジー
冒険者を夢見る少年ハリトは、幼い時から『無能』と言われながら厳しい家族に鍛えられてきた。無能な自分は、このままではダメになってしまう。一人前の冒険者なるために、思い切って家出。辺境の都市国家に向かう。
だが少年は自覚していなかった。家族は【天才魔道具士】の父、【聖女】の母、【剣聖】の姉、【大魔導士】の兄、【元勇者】の祖父、【元魔王】の祖母で、自分が彼らの万能の才能を受け継いでいたことを。
これは自分が無能だと勘違いしていた少年が、滅亡寸前の小国を冒険者として助け、今までの努力が実り、市民や冒険者仲間、騎士、大商人や貴族、王女たちに認められ、大活躍していく逆転劇である。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
強制無人島生活
デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。
修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、
救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。
更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。
だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに……
果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか?
注意
この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。
1話あたり300~1000文字くらいです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
帝国の魔女
G.G
ファンタジー
冥界に漂っているあたしに向けられている、もの凄い敵意と憎悪に気づいた。冥界では意識も記憶もないはずなのに?どうやら、そいつはあたしと相打ちになった魔王らしい。そして冥界の外に引っ張られようとしている時、そいつはあたしに纏わり付こうとした。気持ち悪い!あたしは全力でそいつを拒否した。同時にあたしの前世、それも複数の記憶が蘇った。最も古い記憶、それは魔女アクシャナ。
そう、あたしは生まれ変わった。
最強の魔人、カーサイレ母様の娘として。あたしは母様の溺愛の元、すくすくと育つ。
でも、魔王の魔の手は密かに延びていた。
あたしは前世のアクシャナやその他の記憶、スキルを利用して立ち向かう。
アクシャナの強力な空間魔法、そして八百年前のホムンクルス。
帝国の秘密、そして流動する各国の思惑。
否応なく巻き込まれていく訳だけど、カーサイレ母様だけは絶対守るんだから!
みそっかすちびっ子転生王女は死にたくない!
沢野 りお
ファンタジー
【書籍化します!】2022年12月下旬にレジーナブックス様から刊行されることになりました!
定番の転生しました、前世アラサー女子です。
前世の記憶が戻ったのは、7歳のとき。
・・・なんか、病的に痩せていて体力ナシでみすぼらしいんだけど・・・、え?王女なの?これで?
どうやら亡くなった母の身分が低かったため、血の繋がった家族からは存在を無視された、みそっかすの王女が私。
しかも、使用人から虐げられていじめられている?お世話も満足にされずに、衰弱死寸前?
ええーっ!
まだ7歳の体では自立するのも無理だし、ぐぬぬぬ。
しっかーし、奴隷の亜人と手を組んで、こんなクソ王宮や国なんか出て行ってやる!
家出ならぬ、王宮出を企てる間に、なにやら王位継承を巡ってキナ臭い感じが・・・。
えっ?私には関係ないんだから巻き込まないでよ!ちょっと、王族暗殺?継承争い勃発?亜人奴隷解放運動?
そんなの知らなーい!
みそっかすちびっ子転生王女の私が、城出・出国して、安全な地でチート能力を駆使して、ワハハハハな生活を手に入れる、そんな立身出世のお話でぇーす!
え?違う?
とりあえず、家族になった亜人たちと、あっちのトラブル、こっちの騒動に巻き込まれながら、旅をしていきます。
R15は保険です。
更新は不定期です。
「みそっかすちびっ子王女の転生冒険ものがたり」を改訂、再up。
2021/8/21 改めて投稿し直しました。
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第六部完結】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
異世界の無人島で暮らすことになりました
兎屋亀吉
ファンタジー
ブラック企業に勤める普通のサラリーマン奥元慎吾28歳独身はある日神を名乗る少女から異世界へ来ないかと誘われる。チートとまではいかないまでもいくつかのスキルもくれると言うし、家族もなく今の暮らしに未練もなかった慎吾は快諾した。かくして、貯金を全額おろし多少の物資を買い込んだ慎吾は異世界へと転移した。あれ、無人島とか聞いてないんだけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる