57 / 179
第3章
第57話 シムトゥーロの町
しおりを挟む
「あれがシムトゥーロの町ですね?」
「あぁ」
西へと向かった限たち一行。
目的の町であるシムトゥーロが見えてきた。
ダンジョンがある町として有名な町だ。
「……結構な列ですね?」
「ダンジョン目当ての冒険者たちだろ」
近付くにつれ、レラはこれまでとは違う様子に気付く。
町に入るための審査の列が、これまでよりも長く繋がっているからだ。
その理由を限が答える。
限がそう思った理由は、並んでいる人間を見たからだ。
並んでいる人間の多くが明らかに商人には思えないような見た目をしているうえ、筋肉の付き方からして鍛えているのが分かる。
そこから予想して出した答えが、ダンジョン目当ての冒険者というものだった。
「あれだけの人数が毎日のように来ているとしたら、ダンジョン内は渋滞しているのではないでしょうか?」
町へ入るための審査をしている兵らしき者たちが、別段慌てる様子がないところを見ると、これが日常なのだと予想できる。
この数の冒険者が毎日やってきて、その人間が集まるとなると、目的であるダンジョン内は大混雑のはずだ。
自分たちも目的はダンジョンのため、中に入るのは難しくなりそうに思えた。
「上層はそうだろうな」
「上層……ですか?」
ダンジョンに入るのも難しくなりそうな様子に困り顔のレラ。
それに対し、限が自分の考えを述べることにした。
「有名になるほど攻略されていないということは、下層の方まで行っている冒険者は少ないということなんだろう」
「なるほど……」
ダンジョンが発見されると、その核を手に入れに冒険者たちが殺到する。
というのも、ダンジョン核も魔石であるからだ。
魔石なら魔物を倒して手に入れれば済む話だが、魔物の強さや大きさなどによって魔石の大きさは変化してくる。
それに引きかえダンジョン核は、かなりの大きさをしていることが多い。
この世界では、魔石が魔道具の電池代わりに使われているため、かなりの魔力を有するダンジョン核は高値で引き取られる。
しかも、難易度の高いダンジョン核の場合、それだけ多くの魔力を集めている可能性が高いため、その大きさもかなりのものに違いない。
ダンジョンで有名の町で、これだけ多くの人間が毎日のように集まってきているにもかかわらず攻略されていないということは、それだけ難易度が高いということなのだろう。
恐らくここのダンジョン核1つ手に入れるだけで、何世代にも渡って安泰で暮らせるほどの資金が得られるかもしれない。
これだけの人間が毎日集まるのも納得できるというものだ。
「つまりは、ここのダンジョンはそれだけの階層になっているんだろうな。最低でも100層は行ってるんじゃないか?」
「ひゃ……それはすごいですね」
ダンジョンで100層以上なんて、そう滅多に出現することはない。
それほどの階層を攻略しようとしたらどれほどの時間かかるか分からない。
そのため、それを聞いたレラは驚きの声を上げた。
「まぁ、俺たちはレラの訓練が目当てだから、攻略は二の次だがな」
「……そうですね」
そう、限たちの目的は、レラのセント力の強化。
そのために、ダンジョンに潜るのだ。
なので、ダンジョン核のことなんてどうでもいいことだ。
訓練と聞いたレラは、それがどれほどのものになるのかという不安からか若干表情が硬くなった。
「とりあえず並ぼう」
「はい!」
始める前から不安になるのも仕方がない。
限の強さを近くで見てきたたからこそ、敷島の者たちの強さの片鱗がうかがえる。
それと戦えるほどの強さにならないとなると、相当なハードな訓練になるのが想像できるからだ。
何にしても、町の中に入らなくては始まらない。
そのため、限たちは、町に入るための審査の列へと並ぶことにした。
「はぁ~……、ようやく入れたな」
「そうですね……」
長い時間をかけ、シムトゥーロの町へと入れた限たち。
ようやく入れたことに、限たちは安堵のため息を吐いた。
「アルバにビビッてないでさっさと通せってんだよあいつら」
列の長さから、自分たちの番までしばらくかかると思っていた。
その予想通り、1時間くらい経ってようやく限たちの番になった。
その時、審査役の兵たちが白狼のアルバのことをやたらと警戒し、町に入る許可が下りるまで時間がかかってしまった。
限が何度もアルバは従魔だといったのに、何故だか信用されなかった。
これまでの町もアルバを見ると審査役の者は警戒していたが、今回は特に酷かった気がする。
何でも、ここのダンジョンから狼種の魔物が出てきて、結構大きな被害を出したことがあったそうだ。
だからって、アルバまで暴れるのではないかと思うのは怯え過ぎだ。
後からきた者が先に入れる中、審査役の者たちに止められて待たされたことを、限は腹を立てていた。
「クゥーン……」
「アルバのせいじゃねえよ」
限の機嫌が悪くなった理由が自分のせいだと思ったのか、アルバは申し訳なさそうに鳴いた。
別にアルバに文句を言った訳ではない。
そのため、限は機嫌を直すようにアルバの頭を撫でてあげる。
「キュウ!」
「ほら。ニールも元気出せってよ」
「ワウッ!」
アルバの背に乗る亀のニールも、アルバを励ますように声を上げる。
その鳴き声を聞いたアルバは、元気を取り戻したかのように鳴き声を上げた。
「よし! じゃあ、今日は宿屋を見つけて、明日からダンジョンに向かうとしよう」
「ハイ!」
「ワウッ!」「キュウ!」
町に入る列に並んで、入れるまでに時間が経ってしまったため、今からダンジョンに入ろうにも準備ができていない。
なので、ダンジョンに入るよりも、まずは宿の捜索が先にすることにした。
自分たち以外にも多くの者が町へと来ているのだから、宿屋が満杯になってしまっているかもしれない。
「2手に分かれて探すか?」
「そうですね」
効率を上げるため、限とアルバ、レラとニールの2手に分かれて、宿屋探しを味めることにした。
「すぐに見つかったな……」
「えぇ……」
満杯になっているかもしれないと思っていた宿屋だったが、2手に分かれる必要なんてなかった。
何故ならすぐに宿屋が確保できたからだ。
「ダンジョンに来る人間のために、宿屋が大量に乱立してるなんてな」
限とレラが分かれた道から1本ズレた道へ入ると、そこには多くの宿屋が両脇に建ち並んでいて、その一つに当たってみたところ、すぐに部屋を取ることができた。
宿屋の女将に聞いてみたところ、ダンジョンに入るために毎日のように人が来るため、その者たちを受け入れるために宿屋が増えたそうだ。
何にしても、目的の宿屋が見つかったため、限たちは明日に備えて休むことにした。
「あぁ」
西へと向かった限たち一行。
目的の町であるシムトゥーロが見えてきた。
ダンジョンがある町として有名な町だ。
「……結構な列ですね?」
「ダンジョン目当ての冒険者たちだろ」
近付くにつれ、レラはこれまでとは違う様子に気付く。
町に入るための審査の列が、これまでよりも長く繋がっているからだ。
その理由を限が答える。
限がそう思った理由は、並んでいる人間を見たからだ。
並んでいる人間の多くが明らかに商人には思えないような見た目をしているうえ、筋肉の付き方からして鍛えているのが分かる。
そこから予想して出した答えが、ダンジョン目当ての冒険者というものだった。
「あれだけの人数が毎日のように来ているとしたら、ダンジョン内は渋滞しているのではないでしょうか?」
町へ入るための審査をしている兵らしき者たちが、別段慌てる様子がないところを見ると、これが日常なのだと予想できる。
この数の冒険者が毎日やってきて、その人間が集まるとなると、目的であるダンジョン内は大混雑のはずだ。
自分たちも目的はダンジョンのため、中に入るのは難しくなりそうに思えた。
「上層はそうだろうな」
「上層……ですか?」
ダンジョンに入るのも難しくなりそうな様子に困り顔のレラ。
それに対し、限が自分の考えを述べることにした。
「有名になるほど攻略されていないということは、下層の方まで行っている冒険者は少ないということなんだろう」
「なるほど……」
ダンジョンが発見されると、その核を手に入れに冒険者たちが殺到する。
というのも、ダンジョン核も魔石であるからだ。
魔石なら魔物を倒して手に入れれば済む話だが、魔物の強さや大きさなどによって魔石の大きさは変化してくる。
それに引きかえダンジョン核は、かなりの大きさをしていることが多い。
この世界では、魔石が魔道具の電池代わりに使われているため、かなりの魔力を有するダンジョン核は高値で引き取られる。
しかも、難易度の高いダンジョン核の場合、それだけ多くの魔力を集めている可能性が高いため、その大きさもかなりのものに違いない。
ダンジョンで有名の町で、これだけ多くの人間が毎日のように集まってきているにもかかわらず攻略されていないということは、それだけ難易度が高いということなのだろう。
恐らくここのダンジョン核1つ手に入れるだけで、何世代にも渡って安泰で暮らせるほどの資金が得られるかもしれない。
これだけの人間が毎日集まるのも納得できるというものだ。
「つまりは、ここのダンジョンはそれだけの階層になっているんだろうな。最低でも100層は行ってるんじゃないか?」
「ひゃ……それはすごいですね」
ダンジョンで100層以上なんて、そう滅多に出現することはない。
それほどの階層を攻略しようとしたらどれほどの時間かかるか分からない。
そのため、それを聞いたレラは驚きの声を上げた。
「まぁ、俺たちはレラの訓練が目当てだから、攻略は二の次だがな」
「……そうですね」
そう、限たちの目的は、レラのセント力の強化。
そのために、ダンジョンに潜るのだ。
なので、ダンジョン核のことなんてどうでもいいことだ。
訓練と聞いたレラは、それがどれほどのものになるのかという不安からか若干表情が硬くなった。
「とりあえず並ぼう」
「はい!」
始める前から不安になるのも仕方がない。
限の強さを近くで見てきたたからこそ、敷島の者たちの強さの片鱗がうかがえる。
それと戦えるほどの強さにならないとなると、相当なハードな訓練になるのが想像できるからだ。
何にしても、町の中に入らなくては始まらない。
そのため、限たちは、町に入るための審査の列へと並ぶことにした。
「はぁ~……、ようやく入れたな」
「そうですね……」
長い時間をかけ、シムトゥーロの町へと入れた限たち。
ようやく入れたことに、限たちは安堵のため息を吐いた。
「アルバにビビッてないでさっさと通せってんだよあいつら」
列の長さから、自分たちの番までしばらくかかると思っていた。
その予想通り、1時間くらい経ってようやく限たちの番になった。
その時、審査役の兵たちが白狼のアルバのことをやたらと警戒し、町に入る許可が下りるまで時間がかかってしまった。
限が何度もアルバは従魔だといったのに、何故だか信用されなかった。
これまでの町もアルバを見ると審査役の者は警戒していたが、今回は特に酷かった気がする。
何でも、ここのダンジョンから狼種の魔物が出てきて、結構大きな被害を出したことがあったそうだ。
だからって、アルバまで暴れるのではないかと思うのは怯え過ぎだ。
後からきた者が先に入れる中、審査役の者たちに止められて待たされたことを、限は腹を立てていた。
「クゥーン……」
「アルバのせいじゃねえよ」
限の機嫌が悪くなった理由が自分のせいだと思ったのか、アルバは申し訳なさそうに鳴いた。
別にアルバに文句を言った訳ではない。
そのため、限は機嫌を直すようにアルバの頭を撫でてあげる。
「キュウ!」
「ほら。ニールも元気出せってよ」
「ワウッ!」
アルバの背に乗る亀のニールも、アルバを励ますように声を上げる。
その鳴き声を聞いたアルバは、元気を取り戻したかのように鳴き声を上げた。
「よし! じゃあ、今日は宿屋を見つけて、明日からダンジョンに向かうとしよう」
「ハイ!」
「ワウッ!」「キュウ!」
町に入る列に並んで、入れるまでに時間が経ってしまったため、今からダンジョンに入ろうにも準備ができていない。
なので、ダンジョンに入るよりも、まずは宿の捜索が先にすることにした。
自分たち以外にも多くの者が町へと来ているのだから、宿屋が満杯になってしまっているかもしれない。
「2手に分かれて探すか?」
「そうですね」
効率を上げるため、限とアルバ、レラとニールの2手に分かれて、宿屋探しを味めることにした。
「すぐに見つかったな……」
「えぇ……」
満杯になっているかもしれないと思っていた宿屋だったが、2手に分かれる必要なんてなかった。
何故ならすぐに宿屋が確保できたからだ。
「ダンジョンに来る人間のために、宿屋が大量に乱立してるなんてな」
限とレラが分かれた道から1本ズレた道へ入ると、そこには多くの宿屋が両脇に建ち並んでいて、その一つに当たってみたところ、すぐに部屋を取ることができた。
宿屋の女将に聞いてみたところ、ダンジョンに入るために毎日のように人が来るため、その者たちを受け入れるために宿屋が増えたそうだ。
何にしても、目的の宿屋が見つかったため、限たちは明日に備えて休むことにした。
1
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
【完結】底辺冒険者の相続 〜昔、助けたお爺さんが、実はS級冒険者で、その遺言で七つの伝説級最強アイテムを相続しました〜
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
試験雇用中の冒険者パーティー【ブレイブソード】のリーダーに呼び出されたウィルは、クビを宣言されてしまう。その理由は同じ三ヶ月の試験雇用を受けていたコナーを雇うと決めたからだった。
ウィルは冒険者になって一年と一ヶ月、対してコナーは冒険者になって一ヶ月のド新人である。納得の出来ないウィルはコナーと一対一の決闘を申し込む。
その後、なんやかんやとあって、ウィルはシェフィールドの町を出て、実家の農家を継ぐ為に乗り合い馬車に乗ることになった。道中、魔物と遭遇するも、なんやかんやとあって、無事に生まれ故郷のサークス村に到着した。
無事に到着した村で農家として、再出発しようと考えるウィルの前に、両親は半年前にウィル宛てに届いた一通の手紙を渡してきた。
手紙内容は数年前にウィルが落とし物を探すのを手伝った、お爺さんが亡くなったことを知らせるものだった。そして、そのお爺さんの遺言でウィルに渡したい物があるから屋敷があるアポンタインの町に来て欲しいというものだった。
屋敷に到着したウィルだったが、彼はそこでお爺さんがS級冒険者だったことを知らされる。そんな驚く彼の前に、伝説級最強アイテムが次々と並べられていく。
【聖龍剣・死喰】【邪龍剣・命喰】【無限収納袋】【透明マント】【神速ブーツ】【賢者の壺】【神眼の指輪】
だが、ウィルはもう冒険者を辞めるつもりでいた。そんな彼の前に、お爺さんの孫娘であり、S級冒険者であるアシュリーが現れ、遺産の相続を放棄するように要求してきた。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる