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しおりを挟む「そうなの?よしっエネの気持ちは分かった!!俺もエネの事をみんなに見せたくない気持ちと、みんなに大々的に見せたい気持ちがせめぎ合っていて悩みが尽きないんだよ。ああ……エネの結婚する姿を想像したらムラムラして来ちゃったんだけどエネ!……ダメかな?」
「ふえっ!!」
そう言って俺を抱きしめて服を脱がせてくる……これでダメっていってもいつもヤめてくれないヤツじゃん!!
「もう…いいんッチュ はッ チュッ」
返事をする前にキスをし始めてしまった。
俺と付き合いだしてからの彼は何故かずっと盛っている。すぐ盛る。付き合う前はこんなに性欲があるなんて気が付かなかった。何となく騙された気分だ。
前になぜそんなに盛るようになったのか聞くと「俺も分からないけどエネが近くにいると、とにかくダメになる」のだそうだ。おかしい。
恋人になって初めて結ばれた時はヤバかった。
最初は痛いと思っていたのに全然痛くなくて、めくるめく世界が俺を待っていたのだ。
番みたいに首の後ろを噛み合いたいと言うので噛み合ってみたらまさか本当に番だったようだ。それからは大変だった。
俺の物がビンビンになってしまいとにかく熱い。そして全身が痺れるような感覚になってしまった。
少し擦られただけで透明な我慢汁がダラダラ出るし、たまに本気の方が出てしまって喘ぐ事しかできなかった。
彼が俺の後ろの穴まで丁寧に解していっている途中なんかはイッて無いのに身体がビクビクっとなってしまう。
それを彼は「ここかな?ここがエネのいい所かな」と言って、嬉しそうにそこばかり責めるものだからビクビクが止まらなっくって気絶してしまったらしい。
気がついたら朝になっていて抱きしめられていた。
「良かった!!エネ……ごめん!!気絶させる程エネを気持ちよくし過ぎちゃったみたいだ……それで……エネの身体は大丈夫?」
「うん……身体は何ともないけど……自分の身体が感じすぎちゃって……凄かった」
「それでね……エネの身体が大丈夫なら今から……いいかな?」
俺が気絶してから……彼は一生懸命回復魔法をかけてくれていたみたいで、それから俺が目覚めるまで何もしないて我慢させてしまったらしい。
今でも我慢していて彼の物がガチガチだ。ガチガチのまま俺の太ももに我慢汁を擦り付けて小刻みに腰を動かし気味でいる。
よく見ると太ももだけじゃなくて俺の身体が汁まみれになっているのは気づかない振りをしておこう……うん……。
だけどそんな彼の事が俺も愛おしく感じてしまう。
「うん。待たせてごめんね。俺も嬉しいです……先生」
「エネ好きだよ。ちゃんと名前で呼んで?じゃあ…入れるね」
ガチガチの物か俺の中にどんどん入ってくる……俺の中に……どんどんミチミチして先生の物の質量が凄くて息が上がってしまう!!
「!!!うあっニコル先生!!」
「ふっ……うん……全部入ったよ……凄い……エネの中……気持ちが良過ぎて俺のが絞り取られそう」
それから何と!!信じられない事に彼は1日中盛り続けていたのだ。
ニコル先生ってそんな感じじゃなかったよね??
途中で何度も痛くなりそうな場面になると先生の回復魔法で整えてくれて全く痛みがないどころか、快楽だけ与え続けられて俺は先生にメロメロになってしまった。
先生は本当に天使なのか悪魔なのか……。
あと後から分かった事だけど先生は俺からずっと甘い香りがしていて番じゃないかと思っていたらしい。
それに俺を無意識に抱きしめたくなる事が多かったそうだ。そういわれると俺もそうだったかもしれない。
俺が番の事について詳しくなくて、先生の事を認識できなくってその時はごめんって思った。でも先生から甘い香りってどこかでしたかもな。
番に出会うと自分本来の性格を変えてまでも番いたいと思うらしい。
ただ……番と上手くいったとしても年を重ねてフッと冷静になった時、番う前に思いを寄せていた人がいた場合には後悔する事もあるそうだ。
だから近年では番というのは諸刃の剣というのが定説になっている。
そんな世の中で番と分からずに自分が決めた人が番だったなんてとても幸せな事だし、先生は俺の事を番だと思っても俺の気持ちを尊重して俺が選択するのを待っていてくれた事には感謝している。
とにかく結婚の準備をしようとしても、こんな事ばっかり繰り返すから全然結婚の準備が進まない事が多かったのだ。
流石にいつも盛るから腹が立ってきて
「ニコルのバカッ!!俺もう嫌だ!!」
ってニコル先生に怒ってしまった。
するとこの世の終わりみたいな表情をして、信じられないほど落ち込まれ涙を流して謝ってきた。
「ごめん……エネ……ごめん」
そんな絶望感漂うニコル先生に申し訳なくなってよしよししていたら……
泣きながら知らぬまに抱きしめられて……
泣きながらペロペロ顔を舐められ……
服を脱がされ身体をペロペロ舐められ……
下半身もペロペロ舐められ……
あれよあれよと最後までしてしまい、そうして先生が「エネ愛してるよ」と言ってとびっきりの笑顔が戻って終わった……。(その時の俺は別の意味で沢山泣かされた)
仲直りしたけどさ……絶対何かがおかしいと思う。
それから2人で侯爵家にも挨拶に行ったら……先生の言った通り食事会で会った3人が「やっと謝る事ができて嬉しい」と丁寧に謝ってくれた。
特にニコル先生のお兄様であるシュワルツ様なんか涙を流していたからびっくりした。
落ち着いて3人と話してみると、みんなとても家族思いで優しい人間だった。
お父様のマクセル様からは「うちはね……エネ君も分かっていると思うが……身内には大甘になってしまう一族なんだよ。それでエネ君にも迷惑をかけてしまい本当に申し訳なかった。これからエネ君も我が一族に一員になるのだから、困った事があれば遠慮なく侯爵家の力を頼って欲しい」と言って下さった。
ニコル先生は「別に侯爵家に頼らなくても我が伯爵家でエネの悩みを全て解決できるから」とまだつっぱねていたけど。
本当にあの時は悲しかったけれど……今こんな風に先生の家族と普通に仲良くなる事ができた。
ーーーーーーーーーーーー
結婚式はこじんまり……そんな俺の理想を叶えるべくニコル先生は動いてくれていたが、ニコル先生の結婚という事もあって全然こじんまりは無理だった。
この国のスーパースターが結婚するのだ。
俺の彼はスーパースター……そんな題名の本でも書こうかな……なんちゃって。
昔は先生と不釣り合いと思っていた気持ちもどうでも良くなった。トーイがアドバイスをくれたのだ。
「もしエネの好きな相手が誰かの物になって手が届かなくなったらどうする?」って。
「そんなのは嫌だ!!」
そう思った時俺の頭の中はニコル先生の顔が浮かんだ。
ミネラ母さんの望みは「エネの気持ちに正直に生きること」その言葉が結局、自分が後で後悔しない生き方だと思ったのだ。
だからスーツを着て先生の似合う薔薇の花束を持って伯爵家に突撃訪問した。
事前に訪問の約束を取り付けていないにも関わらず前にも見た事がある執事さんは俺の事を覚えていてくれていた。
「エネ様ようこそ。執事のメリーでございます。
伯爵家でも宜しくお願い致します。只今ニコル様をお呼び致しますのでどうぞお入り下さい!」
と丁寧に案内されてしまった。
メリーさんはニコル先生について伯爵家に来たんだね。
「エネ!!」
そう言ってニコル先生が俺が案内された部屋にやって来た時、俺はニコル先生の前にひざまづいて薔薇の花束と共に「好きです。俺と!!こ、恋人になって下さい!!」と生まれて初めて告白をやってのけた。
「…………」
すると先生は黙ったままだった。
だけど目が大きく輝き、口は何かを聞き取れない事を言っていて、両手をせかせかと動かしていた。先生は驚き過ぎちゃったのか?
「先生?」
「メリー………」
「ニコル様どうされましたか ?」
「明日まで一切呼ぶな。ああ……軽食だけ部屋の前へ。じゃあエネ行くよっ」
「えっ!!ええっ!!うわあっ!!」
「ニコル様……承知致しました。どうぞごゆっくり」
そしてそのままニコル先生は俺を担ぎ上げて自分の部屋に持って行った……
その後の事はさっき言った通り初めて結ばれた時の事だ。
ニコル先生はもっとこう……理性的だと思っていたのにとんでもなかったのだ。
俺が告白した時に口と両手を動かしていたのは、俺の学園のお休みと自分の仕事の休みを取り付ける為の連絡魔法だった。
早い対応に焦る間もなく捕まり、首を噛まれメロメロにさせられた俺はもう後戻りできなかった。
いや、別に戻るつもりもないし後悔も無かったから……とにかく先生がスーパースターだっていいのだ。俺とニコル先生が良ければね!!
結局王族も結婚式を挙げるという王都の1番大きな大聖堂で結婚式の式典だけ行う事になった。
それからパーティーは知り合いだけのこじんまりしたパーティーを伯爵家の庭で行う予定だ。
厳かな雰囲気の中滞りなく行われ、大聖堂から出てきた時には沢山のライスシャワーが降ってきた。
大勢の見物人達が居る中、俺がプレゼントした髪留めをつけたミネラ母さんが「エネ綺麗よ!!」と言ってくれて嬉しくなった。
レオナルドおじさんとおばさん。ガロン団長もいた。トーイとランド店長。モニカ夫妻も来てくれている。
ニコル先生側には先生の家族や、なんと執事のメリーさんもこの後のパーティーの準備で忙しい中、見に来てくれて誰よりもおいおい泣いていた。シュマロン先生率いる学園の先生方もいた。
そんな中リーアスと目が合った。
リーアスはギルベルトやゲオ達と一緒に王都騎士団の一員として今日の俺達の結婚式の警備に当たってくれていた。
ガロン団長の計らいで俺が良く見える場所に配置されたと言っていた。見えないけれど、ゴッスやラビアンもどこかにいる筈だ。
リーアスがニッと笑って俺に向かって口を動かしていた。
「お め で と う」
だった。
それが分かった瞬間にリーアスと一緒に田舎町から出て来た時から、色んな事があった出来事が走馬灯の様に思い出してしまい涙が溢れて来た。
「エネ!!泣けて来ちゃったの?」
ニコル先生が俺を心配してくれている。
「はは……なんか込み上げて来ちゃって」
俺がニコル先生に微笑むと先生も優しく微笑み返してくれた。
そしてまた俺はリーアスの方を向いて……今度は俺が口を動かした。
「あ り が と う」
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素敵な感想有難うございます。
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そんな話にも最後まで読んで下さり、エネやニコル先生やリーアスやトーイに思いを寄せてくれてとても嬉しかったです。
こちらこそお読み頂き有難うございました。(*´꒳`*)
るりまま様
小説をお読み頂き有難う御座いました(о´∀`о)
それに感想もとても励みになっております!!
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