【完結】幼馴染みが今日もうるさい

70〜リーアスside〜相談

ゲオが今更ながら正論を俺にぶつけてきた。
お前も人の事言えねー癖にってブーメランで言い返される言葉をあえて俺に言ってくれるとはな。
だけどとても有難い存在だと思う。

「そうだな。俺もエネの事が大好きなのに何やってんだろうな……。正直エネとこんなに長い時間を共にし過ぎて告白のタイミングとかが全く分からない。エネと普通に話せる状態が告白しておかしくなっても嫌なんだ……」

「リーアス、お前ってモテるし見た目もカッコイイのにかなりへタレだよなあー本当に残念な獣人だと思うぜ！！でもなあ、そんなお前だから俺達は大好きなんだよなー！！まあ頑張れよ！！」

ギルベルトがアドバイスにもなってない応援を俺にしてきたが、俺はどうすればいいのか……エネに告白するか。

「ギルと俺は婚約者もいて境遇が似ている事もあるから相談し合うとして……リーアス、お前はエネちゃんと恋人になりたいんだろう？
エネちゃんは男の子だしさー、だったら良い相談相手が見つかっただろうが！！そいつらに相談するのが1番近道じゃねーか！！」

ゲオは俺に相談した方がいいとアドバイスをくれた。ゲオはギルと相談しながらやっていくようだ。ギルもゲオに頷いていた。

俺に良い相談相手？……そうか！！ゴッスとラビアンか！！
確かにエネと今後の事を真剣に考えるなら、1番俺にとって相談できる相手はその2人だな。
俺はエネに関してはプライドも何もずっと前に捨てているから俺の情けない姿をラビアンにまで見せても問題ない。
そうだな、その2人に時間を作ってもらって相談するか。


「そうだな。俺自身も相談するにはとてもいい相手だと思う。2人に時間を作って貰って相談に乗って貰うよ」


「ああ、リーアスもそれがいいよ、お互いの健闘を祈ろうぜw」

「ああw！！」


そうして俺と2人は別れた。2人はお互いの今の状況とこれからの展望について話し合うと言っていた。
2人共別れてなぜか少し寂しい気がした。ま、明日また会うんだけどな。



こうして4人で夜の王都中心街を繰り出す事はなくなり、休日にダンジョンの力試しに3人で行くかゴッスとラビアンも含めた5人で行ったりして次第にラビアンとも良好な関係になっていった。


それからようやく俺はゴッスとラビアンに時間を作って貰い、相談に乗って貰う事にした。


「意外だよ。ゴッスからはリーアスの性格を聞いていたが……リーアスは見かけによらず恋愛に関しては駄目な奴だったんだな。このままいくと好きな人とは上手くいかない所か、どこかの低位貴族に上手く言い包められて令嬢を充てがわれるのがオチだな」

ゴッスは俺の事をよく知っているので何も言わなかったが、ラビアンは俺がモテて色んな相手を取っ替え引っ換えしていると思っていたらしい。

「何とでも言ってくれ。だけどプライドもない俺がどうしても譲れない物がある。それが幼馴染みのエネだ！！エネの事がどうしても好きで、正直ゴッスとラビアンが羨ましい。俺も男同士で恋人になりたいし将来は結婚したいと思っている」

真剣に相談しているのか伝わったのかラビアンは真っすく真剣な表情で俺の話を聞いてくれていた。