6 / 9
6
しおりを挟む
その後、ギルからは俺が学園に侵入していた頃から知っており、ずっと好きだったと告白された。
「王子……ギルは公爵の娘の事が好きだったのではないですか?」
「私は王子としての務めを果たす為に一生懸命だったんだ 。結局裏切られてしまったけどね。でもそのお陰で、王子の身分から解き放たれて自分の気持ちに素直になれたんだ」
「ギルが…俺の事を好きだったと……」
「そうだ。ずっとクリスの事が好きだった。学園にいる時からずっと私の事を見守ってくれてありがとう。本当にクリスの事が好きなんだ。ようやく私の子爵領がこの国の大きな拠点にする事ができたからやっとクリスを迎えに行けると思って来たんだよ。私と結婚して欲しい」
「ギル……俺は貴方を嵌めたんですよ。俺は貴方に殺されても良いと思っていました」
「はははっクリスの計画は知っていたんだ。だからクリスが私の部屋にきてセックスしてくれると思ったら楽しみで楽しみで仕方がなかったよ!クリスにも興奮して貰いたくて私も発情転移魔法陣を舌に描いておいた。ふふ……クリスとのセックスは気持ちよかった」
「えっ!!知ってたんですか……。じゃあ公爵の娘の企みに乗っかってワザと……」
「ああ。公爵の娘も希望通り隣国の王子の元へ嫁いていけたし、私は王子の務めを降りて自分の気持ちを隠さなくても良くなったんだ。それに……」
「それに……??」
「クリスが気にしている孤児院の子供は私達の子供でもあるのだから、後継者問題は解決だろう?私の子爵家とクリスの男爵家を一緒に盛り立てていこう!!クリス……私と結婚しておくれ」
ギルは何年もかけて、ずっと国の為に、俺の為に、子爵領の為に考えて行動して来たんだ……
俺も王子だった時から、こんな誠実で良い王子は他にはいないとずっと思っていた。
それにセックスは最高だし……いつの間にか好きになってしまっていたなぁ。
元より俺はギルの物だ。
俺がギルの支えになるのなら喜んで!!
「はい」
「ああ!!クリス!!ありがとう。愛してるよ」
こうして俺とギルバートは結婚した。
子爵領と男爵領はお互いに発展し、王国の第2都市と言われるようになっていった。
「王子……ギルは公爵の娘の事が好きだったのではないですか?」
「私は王子としての務めを果たす為に一生懸命だったんだ 。結局裏切られてしまったけどね。でもそのお陰で、王子の身分から解き放たれて自分の気持ちに素直になれたんだ」
「ギルが…俺の事を好きだったと……」
「そうだ。ずっとクリスの事が好きだった。学園にいる時からずっと私の事を見守ってくれてありがとう。本当にクリスの事が好きなんだ。ようやく私の子爵領がこの国の大きな拠点にする事ができたからやっとクリスを迎えに行けると思って来たんだよ。私と結婚して欲しい」
「ギル……俺は貴方を嵌めたんですよ。俺は貴方に殺されても良いと思っていました」
「はははっクリスの計画は知っていたんだ。だからクリスが私の部屋にきてセックスしてくれると思ったら楽しみで楽しみで仕方がなかったよ!クリスにも興奮して貰いたくて私も発情転移魔法陣を舌に描いておいた。ふふ……クリスとのセックスは気持ちよかった」
「えっ!!知ってたんですか……。じゃあ公爵の娘の企みに乗っかってワザと……」
「ああ。公爵の娘も希望通り隣国の王子の元へ嫁いていけたし、私は王子の務めを降りて自分の気持ちを隠さなくても良くなったんだ。それに……」
「それに……??」
「クリスが気にしている孤児院の子供は私達の子供でもあるのだから、後継者問題は解決だろう?私の子爵家とクリスの男爵家を一緒に盛り立てていこう!!クリス……私と結婚しておくれ」
ギルは何年もかけて、ずっと国の為に、俺の為に、子爵領の為に考えて行動して来たんだ……
俺も王子だった時から、こんな誠実で良い王子は他にはいないとずっと思っていた。
それにセックスは最高だし……いつの間にか好きになってしまっていたなぁ。
元より俺はギルの物だ。
俺がギルの支えになるのなら喜んで!!
「はい」
「ああ!!クリス!!ありがとう。愛してるよ」
こうして俺とギルバートは結婚した。
子爵領と男爵領はお互いに発展し、王国の第2都市と言われるようになっていった。
46
お気に入りに追加
315
あなたにおすすめの小説
俺のかつての護衛騎士が未だに過保護すぎる
餡子
BL
【BL】護衛騎士×元王子もどきの平民
妾妃の連れ子として王家に迎え入れられたけど、成人したら平民として暮らしていくはずだった。というのに、成人後もなぜかかつての護衛騎士が過保護に接してくるんだけど!?
……期待させないでほしい。そっちには、俺と同じ気持ちなんてないくせに。
※性描写有りR18
婚約破棄してくれてありがとう、王子様
霧乃ふー 短編
BL
「ジュエル・ノルデンソン!貴様とは婚約破棄させてもらう!!」
そう、僕の婚約者の第一王子のアンジェ様はパーティー最中に宣言した。
勝ち誇った顔の男爵令嬢を隣につれて。
僕は喜んでいることを隠しつつ婚約破棄を受け入れ平民になり、ギルドで受付係をしながら毎日を楽しく過ごしてた。
ある日、アンジェ様が僕の元に来て……
【完結/R18】俺が不幸なのは陛下の溺愛が過ぎるせいです?
柚鷹けせら
BL
気付いた時には皆から嫌われて独りぼっちになっていた。
弟に突き飛ばされて死んだ、――と思った次の瞬間、俺は何故か陛下と呼ばれる男に抱き締められていた。
「ようやく戻って来たな」と満足そうな陛下。
いや、でも待って欲しい。……俺は誰だ??
受けを溺愛するストーカー気質な攻めと、記憶が繋がっていない受けの、えっちが世界を救う短編です(全四回)。
※特に内容は無いので頭を空っぽにして読んで頂ければ幸いです。
※連載中作品のえちぃシーンを書く練習でした。その供養です。完結済み。
僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
【完結】深窓の公爵令息は溺愛される~何故か周囲にエロが溢れてる~
芯夜
BL
バンホーテン公爵家に生まれたエディフィール。
彼は生まれつき身体が弱かった。
原因不明の病気への特効薬。
それはまさかの母乳!?
次は唾液……。
変態街道まっしぐらなエディフィールは健康的で一般的な生活を手に入れるため、主治医と共に病気の研究を進めながら、周囲に助けられながら日常生活を送っていく。
前世の一般男性の常識は全く通じない。
同性婚あり、赤ちゃんは胎児ではなく卵生、男女ともに妊娠(産卵)可能な世界で、エディフィールは生涯の伴侶を手に入れた。
※一括公開のため本編完結済み。
番外編というかオマケを書くかは未定。
《World name:ネスト(巣)》
※短編を書きたくて書いてみたお話です。
個人的な好みはもっとしっかりと人物描写のある長編なので、完結迄盛り込みたい要素を出来るだけわかりやすく盛り込んだつもりですが、展開が早く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
こちらを書いて分かったのは、自分が書くとショートショートはプロットや設定資料のようになってしまうんだろうなという結果だけでした(笑)
※内容や設定はお気に入りなので、需要があるかは置いておいて、もしかしたら増量版として書き直す日がくるかもしれません。
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい
りまり
BL
僕のいる世界は男性でも妊娠することのできる世界で、僕の婚約者は公爵家の嫡男です。
この世界は魔法の使えるファンタジーのようなところでもちろん魔物もいれば妖精や精霊もいるんだ。
僕の婚約者はそれはそれは見目麗しい青年、それだけじゃなくすごく頭も良いし剣術に魔法になんでもそつなくこなせる凄い人でだからと言って平民を見下すことなくわからないところは教えてあげられる優しさを持っている。
本当に僕にはもったいない人なんだ。
どんなに努力しても成果が伴わない僕に呆れてしまったのか、最近は平民の中でも特に優秀な人と一緒にいる所を見るようになって、周りからもお似合いの夫婦だと言われるようになっていった。その一方で僕の評価はかなり厳しく彼が可哀そうだと言う声が聞こえてくるようにもなった。
彼から言われたわけでもないが、あの二人を見ていれば恋愛関係にあるのぐらいわかる。彼に迷惑をかけたくないので、卒業したら結婚する予定だったけど両親に今の状況を話て婚約を白紙にしてもらえるように頼んだ。
答えは聞かなくてもわかる婚約が解消され、僕は学校を卒業したら辺境伯にいる叔父の元に旅立つことになっている。
後少しだけあなたを……あなたの姿を目に焼き付けて辺境伯領に行きたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる