218 / 317
一年生・秋の章<それぞれの一週間>
天然王子と性教育⑩★
しおりを挟む「可愛い……前立腺を少し弄っただけでこんなに」
射精をするライトニングを見たリーヴェスは、一度指を引き抜き精液を手に絡めると、今度は指を二本後孔にあてがう。中指と薬指が同時に挿入されていくと、ライトニングは小さく悲鳴を上げて唾液を垂らしながら恍惚とした表情を浮かべた。
「ぁっ、ああ、あっ……まって、うう、あっ」
射精の余韻に浸ったまま、再び後孔に広がる甘い感覚。
「私のモノを受け入れるのですから、奥までよく解しましょうね。でも指では限界があるので、もっともっと奥を解すときには私のモノではないとだめですね。
……大丈夫、その時はちゃんと優しくしますから」
リーヴェスは優しい声色で宥めるようにライトニングにそう囁くと、ピンっと上を向いて硬くなった乳首に舌を這わせ強く吸い付く。
「ひっぃっ……!?」
乳首を吸われると、ぎゅっと指を締め付けて快感に悶えるライトニングは、戸惑いと快感が入り混じる表情を浮かべた。
その表情を見たリーヴェスは、舌で押しつぶすように乳首を舐めたり軽く甘噛みをし、前立腺をぐんっと押し上げる。
「ひぎっぃ……っ、あっ、だめっ、だめっ……」
「何がだめなんです?」
「ぃっぅ、ああっ……ぜ、ぜんりつ、せん、だめっ……すぐに射精してしまうっ……!」
ライトニングはぷるぷると左右に首を振った。
「射精は悪いことではありませんよ、たくさん出してください……我慢なんていりません」
「っぅあ、り、ゔぇすっ……でちゃ、う」
「“イく”と言ってください」
「ぅ、あっ……イく、またイっちゃうぅっ……!」
ライトニングはシーツをギュッと掴みながら再び射精をし、だらだらと唾液を零しながら体を震わせ続けた。リーヴェスはそれを確認するも、前立腺を再び刺激し始めライトニングは仰け反り甘い悲鳴をあげる。
「ゃ、うぁっ、ぁっリ、ゔぇすっやめっ……しんじゃ、あっあ、しんじゃうっぅ、あっああ”ぁあああ“ぁ」
休みなく押し寄せる快感の波に襲われたライトニングは、ガクガクと震えながら懇願するようにリーヴェスを見つめ、相手の髪の毛をぎゅっと掴んで首をいやいやと横に降って喘ぐ。
快楽でおかしくなっていく愛おしい王子の姿を見るリーヴェスは、一刻も早く自分の欲望をライトニングの中で吐き出したいという感情をさらに溢れさせつつも、後孔を解すのをやめず指を一本増やして出したり入れたりを繰り返した。
「死んじゃうくらい気持ちいいんですね……?」
リーヴェスは熱っぽい息を吐きながら乳首を舌で刺激し続け、三本の指を中で動かし拡げていく。
「ひぃっ、ぁっあ”ぁ、り、ゔぇ、しゅ……」
ひたすら愛撫を繰り返していたリーヴェスは、解れた後孔を確認すると指を引き抜いてライトニングの足首を持ち自身へ引き寄せる。膝裏を持って左右に足を開かせグッとベットに押しつけるように倒すと、ライトニングの蕩けた後孔が丸見えの状態になった。
「はぁっ……はあ、はぁ、はっ……りーゔぇす、?」
ライトニングは潤んだ瞳でリーヴェスを見ると、小さく首を傾げる。
「……痛かったら言ってくださいね」
リーヴェスははちきれんばかりに勃起している自身の陰茎を、しばらくライトニングの後孔に我慢汁を塗り付けるようにぬるぬると擦り付けた。
「ん……」
ライトニングは射精を何度もした影響で頭が回らず、ただ蕩けた表情を浮かべて頷く。それを見たリーヴェスはうっすらと笑みを浮かべ、興奮でゾクッと震えると亀頭を後孔にあてがった。
「可愛い私の王子……これで全部私のものです」
リーヴェスはそう言ってライトニングの後孔にずぷずぷと先端を押し込んでいく。柔らかく解れた後孔は、リーヴェスを拒むことなく飲み込んでいき、半分ほどまで挿入された。
ライトニングは質量のあるリーヴェスの陰茎が自身に入ってくると、目を見開き消え入りそうな声で震えながら拡がっていく感覚に悶える。
「ぁ、ぐっうぅぁ、ううっうぅ」
リーヴェスはライトニングの膝裏を持ったまま押し倒し続け、腰をゆっくり押し進めつつ相手の様子を伺う。
「苦しいですよね……?大丈夫、すぐに良くなりますから」
とびっきり優しい声色で声をかけるリーヴェスに、ライトニングはこくこくと小さく頷いて熱い息を吐く。
リーヴェスは徐々に推し進めていくと、根元までもう少しのところで最奥にぶつかる。これ以上無理矢理挿入すれば、より奥をこじ開けてしまうため、リーヴェスはそれ以上奥に挿入することなく一旦ゆっくり引き抜いてから優しく出し入れを繰り返した。
「ぁっ、あうっ、あっっ、ひぃっ」
出たり入ったりする度に前立腺にぶつかり、ライトニングの陰茎からは我慢汁がピュッと不規則に飛び散る。
それを繰り返しているうちに、ライトニングの中はすっかりと蕩けて柔らかくうねり、リーヴェスは快感に顔を歪め汗をパタパタとライトニングに垂らした。
「っも、申し訳ありません、汗が」
一旦動きを止めてライトニングに汗をかけたことを謝るリーヴェス。ライトニングは全く気にしてない様子でリーヴェスを見つめた。
「……?リーヴェス、そんなの、どうでもよい……はやくうごいて、?わたしはいま、何だかすごく、しあわせなのだ……」
多幸感に溢れた表情。蕩けた声色。唾液を垂らしながらぎゅっと後孔を締め付け快感を欲しがる様子に、リーヴェスは堪らずライトニングの中でさらにモノを大きくさせた。
それを感じ取ったライトニングは、ビクッと震え小さく笑みを浮かべる。
「よかった、わたしの中、気持ち良いのだな……よかった、リーヴェス」
ふにゃっと安心した笑みを見せるライトニング。
リーヴェスは目の色を変え、ライトニングの唇を貪るように奪うと深く舌を入れてキスをしながら腰を動かし始める。
50
お気に入りに追加
4,666
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
気付いたら囲われていたという話
空兎
BL
文武両道、才色兼備な俺の兄は意地悪だ。小さい頃から色んな物を取られたし最近だと好きな女の子まで取られるようになった。おかげで俺はぼっちですよ、ちくしょう。だけども俺は諦めないからな!俺のこと好きになってくれる可愛い女の子見つけて絶対に幸せになってやる!
※無自覚囲い込み系兄×恋に恋する弟の話です。
配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!
ふわりんしず。
BL
晒し系配信者が配信ボタンを切り忘れて
素の性格がリスナー全員にバレてしまう
しかも苦手な歌い手に外堀を埋められて…
■
□
■
歌い手配信者(中身は腹黒)
×
晒し系配信者(中身は不憫系男子)
保険でR15付けてます
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる