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一年生・秋の章<それぞれの一週間>

天然王子と性教育⑤★

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「……」


 リーヴェスは一旦乳首から唇を離すと、ゆっくりライトニングの寝間着のボタンを丁寧に外していく。


「っっっ~!?」


 おどおどと戸惑うライトニングを無視し、あっという間にボタンを全て外したリーヴェスはそのまま優しく寝間着を脱がしていった。
 完全に全裸になったライトニングは、瞳を震わせ逃げ場のない小動物のような表情で相手を見上げる。リーヴェスはその表情にゾクッと興奮を示し、ライトニングの白い肌を見ると鎖骨あたりに唇を這わせ音を立ててキスをした。


「んっ……」


 温かい唇の温度に、ライトニングは反応を示し目を細める。唇から伝わるリーヴェスのとびっきり甘い感情が流れ込むのを感じると、ライトニングはぎゅっとシーツを掴みながらその愛情に悶えた。


「大丈夫ですからね王子……優しく、大事に大事に貴方を愛撫しますから」


 リーヴェスは慈愛に満ちた表情でそう小さく言うと、舌先でライトニングの左乳首をねっとりと舐め上げ始めた。


「ひっ……んぅ!?」


 自身の体、それも性感帯に駆け巡る温かくぬるりとした感触。先程服の上から愛撫された乳首は、直接愛撫されることによりさらに赤く充血して硬さを持ち始めた。空いている乳首はリーヴェスの骨張った指でこねくり回されたことにより、コリコリに硬くなっていく。時折軽く爪で引っ掻きつつ優しく摘まれると、様々な種類の快感が押し寄せライトニングの表情は次第に蕩けていった。


「はあっ……ぁっ、はぁ、ぅ、うう、んっ」


 息を上げて快楽を享受するライトニング。自身の乳首がリーヴェスによって痺れるような甘い快感を覚え、それは勃起するのには十分すぎるほどの蕩けるような快感だった。
 服の上からとは違い、ダイレクトに刺激を受ける乳首。コリコリとした感触を楽しむリーヴェスは、舌で転がしたり強めに吸い付くことを繰り返しライトニングの様子を伺った。


「(ちゃんと興奮している……少し恥ずかしがりながらも快楽に素直に従っていて、その顔が堪らないほど可愛い……)」



 リーヴェスはライトニングに対し興奮を示しつつ乳首への愛撫を続けながら、今度は下半身に視線をずらす。


「王子。随分と興奮していますね、嬉しい」


 ライトニングの陰茎は我慢汁を大量に溢れさせながら勃起しており、リーヴェスは乳首に吸い付きながら今度は陰茎を優しく上下に扱き始めた。
 少し先端に被っていた皮をぬるんっと下にずらし亀頭を全て露出させ、程よい力加減で扱きつつ乳首を強く吸って甘噛みをする。


「ぅっあ、んんっ!?ひゃぁっ……ぁっ!リーヴェス、さきっぽはあんまりこすらないでくれっ、体が勝手にびくびくと震えてしまうのだっ……!じぶんでした時は、こうはならなかったのにっ……!」


 ライトニングが相当垂れ流していた我慢汁のお陰か、ぬるぬるとスムーズに摩擦される陰茎。
 その刺激で完全にスイッチが入ったライトニングは、唾液をとろーっと口端から垂らしながら仰け反り、小刻みに震え始めた。真っ赤に充血した亀頭に刺激を受けるたび、射精がどんどんと近付く感覚がライトニングの中を駆け巡る。


「自慰などせずとも、私がこうして貴方を気持ち良くさせてあげます。さぁ、安心して射精してください王子」


 リーヴェスはそう言って次第に手を動かすスピードを早めると、ライトニングは仰け反ったまま唾液を垂らしつつ大きな声で喘ぎ始めた。


「ぁぐっ……ぁ、りー、ゔぇすっ、でる、でるっ……でちゃう、せーえきでちゃう」

「そう言う時は、“イく”と言ってください」

「イく、イっちゃ、イっちゃうぅ……!ぁっっ~!!」


 ライトニングは切なげに叫んだ瞬間、大きく陰茎を脈打たせ朝よりも大量の精液を放出させた。


「はーっ、はぁ、はあっ……」

「朝よりも出ましたね王子。こんなにどろどろにさせて……綺麗にしてあげます」


 リーヴェスは、今度は下の方に移動して陰茎の根元あたりを軽く掴むと笑みを浮かべる。


「……(なぜ、リーヴェスは間近で私のモノを見ている?)」


 ライトニングは乱れた呼吸の所為か、激しく胸を上下させてぐったりとした様子で目を細め射精の余韻に浸っていた。
 

「リーヴェス、まだびくびくしてっ……あまり触ってはだめだ」

「ん……大丈夫ですよ。王子のココはまだ欲しがってますから」


 ぬるぬると相手の陰茎を軽く手で擦りあげたリーヴェスは、ライトニングを見て不敵な笑みを浮かべ目を細める。


「王子のこの素直で厭らしい体を、私無しじゃ気持ち良くなれない体にします」


 リーヴェスはそう言うと、今度はライトニングの亀頭に舌を這わせ始める。先程射精した所為で陰茎は精液でコーティングされている様な状態だが、リーヴェスはそれを丁寧に舐め上げると思い切り吸い付いて頭を動かした。
 初めての口淫。知らない感覚に、ライトニングは目を見開き驚きを示す。


「ひっ!?ななな、なにをしてっ!あっ、だめ、だめだリーヴェスっ……そんなところを吸うっ、なっ!ぁっああっ」


 流石に陰茎を舐められるというのは予想していなかったライトニングは、顔を真っ赤にさせ首を左右に振ってリーヴェスの髪を軽く掴み引き剥がそうと試る。しかし、リーヴェスはその手を掴んで手首を掴み抑え付けると、お構いなしに顔を動かしライトニングの陰茎を喉奥に咥えこんで丁寧に口淫をした。


「ぁっぁうっ……う、うぁ、!こんなの、こんなのおかしくなるっ……アッ、ああっ……ああ“っ(どんどん頭がまっしろになっていく……!だめだ、こんなのっ……)」


 自然と溢れる涙。揺れる視界の中、快感で蕩けて自身がまるで液体になっていくような感覚に溺れるライトニング。
 駄目だと思いつつも、体は正直に快楽を喜んで受け入れていく自分の姿に、ライトニングは次第に諦めたように甘く喘ぎ始めた。
 リーヴェスは根元を擦りながら口に含んで吸いつき舌を動かす。苦い精液の味。されど愛おしい王子のものだと思うと甘く感じるほどだった。


 










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