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穴、掘って良い!?
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うぅ、今日は旦那様とお出掛けです。
街中で会うのは、お墓参り以来……2回目です。
お墓参りの時は、途中から旦那様が来た訳で……屋敷のメイドさん達が「おデート」「おデート」煩いのです。
恥ずかしいから止めて欲しい。
意識しない様にしてるのに……はぁ。
ケイトの「ちょっと背伸びした御令嬢な感じ」にしようと言う意見が通って、いろいろイジられてます。
「いつも結んでますから、横分けにして……垂らしましょうか。」
「御化粧は……あっ、口紅は少し濃い目のピンクがありますね。」
「ワンピースはこの落ち着いた青で……。」
「上からストールを……」
「せっかくですから、旦那様から頂いたアクセサリーを……。」
好きにして貰ってます。
自分でやるより百倍良くしてくれるからね。
仕上がると、マリエとチェリエが姿見を私の前に持ってきます。
おお~、18歳位に見えます!
しかも……深窓の御令嬢っぽいです。
腰の辺りで髪が揺れる感じは、久し振りですね。
髪飾り、イヤリング、ブレスレットに、ストールを留めるブローチが旦那様から貰ったヤツですね。
い、意外と貰ったヤツ着けて会うとなると……はは恥ずかしいものがあるんですね!
姿見に映ってる私の顔が少し赤くなってます。
チェリエとルメインがそんな私を見てニヤニヤしてます……止めてぇぇ!!
メイドさん達の目から逃げる様に部屋から出て行くと、既に旦那様は1階のエントランスホールに居ました。
あっふ、旦那様もいつもと違います~。
サイドの髪を後ろに撫で付けてますよ。
イケメンな顔がはっきりくっきり丸見え状態です。
服装もいつもよりラフになってて……逆に旦那様は若返ってる?
私を見た旦那様がフワリと微笑み、
「可愛いミリアを想像していたが、今日のミリアは綺麗だね。」
サラッとそんな事を言って、私の指先にチュッ……です。
「あ、ありがとうございます。その、旦那様も……あう、カッコイイデス……。」
ああああ、穴掘りたい!!
「…………自分が言われると、照れるものですね。」
「分かって貰えて良かったです。止めて下さいね。」
お互いに見詰め合うと微笑みます。
「照れるミリアも可愛いですよ。」
だから!それを、止めてええええ!!
はふぅ……。
馬車で行くのかと思ってたら、なんと歩きでした。
セバスさんも着いて来ません!
それどころか、ニコニコで送られました。
それに、普通は旦那様の肘辺りに私が手を添えるんじゃないかな?
何故に恋人繋ぎ?
試しにブンブン振ってみましたけど、ちっとも緩みませんでした。
う…………手汗が気になるです。
歩きながら、旦那様に伝えとかなければいけない事を言っときましょうか。
「えっとですね、旦那様……。」
「…………。」
「…………あの、ジーク?」
「はい?何でしょう。」
「…………私、ミントで商人ギルドに登録してあるんですけど!」
「あ~、それならミリアを待ってる間にセバスから聞きました。」
なんと!?
「お、怒らない……んですか?」
私の言葉に旦那様が立ち止まったので、私も止まります。
「何故?」
「えっ……あの、内緒でやってたんですよ?コソコソと……嫌じゃないですか?」
「コソコソとやってたのはお互い様ですよね。ミリアも怒らなかったでしょう?」
「そう、ですけど……。」
繋いでいない方の手で、ポンポンと頭を叩かれました。
「じゃあ、コレで終わりです。ミリアの方は?ビンタでも何でも受け入れますよ。」
「ビンタ……いえいえ!?やりませんよ!」
ブンブンと頭を振った後、旦那様の手を引いて再び歩き出します。
「だいたい、だん……ジークの方は任務だったんですから、仕方無いと思いますし、言われた事に対しては……気にしてません。と言うか、好きに出来るって喜んでましたし……。」
「喜んでる様に見えたのは、ソコでしたか……。てっきり、好きな男が居るのかと。」
旦那様の言葉に、思いっきり振り返って
「いいいいい居ませんよ!?好きな人なんて!!」
「…………私の事は?」
カアアァァァと顔が熱くなります。
「し、知りません!!」
プイッと顔を背けますけど、後ろからクスクスと笑う声が聞こえます。
あ~もぅ!!穴どこ!?
「も~、早く行きましょう!」
「はいはい。」
街中で会うのは、お墓参り以来……2回目です。
お墓参りの時は、途中から旦那様が来た訳で……屋敷のメイドさん達が「おデート」「おデート」煩いのです。
恥ずかしいから止めて欲しい。
意識しない様にしてるのに……はぁ。
ケイトの「ちょっと背伸びした御令嬢な感じ」にしようと言う意見が通って、いろいろイジられてます。
「いつも結んでますから、横分けにして……垂らしましょうか。」
「御化粧は……あっ、口紅は少し濃い目のピンクがありますね。」
「ワンピースはこの落ち着いた青で……。」
「上からストールを……」
「せっかくですから、旦那様から頂いたアクセサリーを……。」
好きにして貰ってます。
自分でやるより百倍良くしてくれるからね。
仕上がると、マリエとチェリエが姿見を私の前に持ってきます。
おお~、18歳位に見えます!
しかも……深窓の御令嬢っぽいです。
腰の辺りで髪が揺れる感じは、久し振りですね。
髪飾り、イヤリング、ブレスレットに、ストールを留めるブローチが旦那様から貰ったヤツですね。
い、意外と貰ったヤツ着けて会うとなると……はは恥ずかしいものがあるんですね!
姿見に映ってる私の顔が少し赤くなってます。
チェリエとルメインがそんな私を見てニヤニヤしてます……止めてぇぇ!!
メイドさん達の目から逃げる様に部屋から出て行くと、既に旦那様は1階のエントランスホールに居ました。
あっふ、旦那様もいつもと違います~。
サイドの髪を後ろに撫で付けてますよ。
イケメンな顔がはっきりくっきり丸見え状態です。
服装もいつもよりラフになってて……逆に旦那様は若返ってる?
私を見た旦那様がフワリと微笑み、
「可愛いミリアを想像していたが、今日のミリアは綺麗だね。」
サラッとそんな事を言って、私の指先にチュッ……です。
「あ、ありがとうございます。その、旦那様も……あう、カッコイイデス……。」
ああああ、穴掘りたい!!
「…………自分が言われると、照れるものですね。」
「分かって貰えて良かったです。止めて下さいね。」
お互いに見詰め合うと微笑みます。
「照れるミリアも可愛いですよ。」
だから!それを、止めてええええ!!
はふぅ……。
馬車で行くのかと思ってたら、なんと歩きでした。
セバスさんも着いて来ません!
それどころか、ニコニコで送られました。
それに、普通は旦那様の肘辺りに私が手を添えるんじゃないかな?
何故に恋人繋ぎ?
試しにブンブン振ってみましたけど、ちっとも緩みませんでした。
う…………手汗が気になるです。
歩きながら、旦那様に伝えとかなければいけない事を言っときましょうか。
「えっとですね、旦那様……。」
「…………。」
「…………あの、ジーク?」
「はい?何でしょう。」
「…………私、ミントで商人ギルドに登録してあるんですけど!」
「あ~、それならミリアを待ってる間にセバスから聞きました。」
なんと!?
「お、怒らない……んですか?」
私の言葉に旦那様が立ち止まったので、私も止まります。
「何故?」
「えっ……あの、内緒でやってたんですよ?コソコソと……嫌じゃないですか?」
「コソコソとやってたのはお互い様ですよね。ミリアも怒らなかったでしょう?」
「そう、ですけど……。」
繋いでいない方の手で、ポンポンと頭を叩かれました。
「じゃあ、コレで終わりです。ミリアの方は?ビンタでも何でも受け入れますよ。」
「ビンタ……いえいえ!?やりませんよ!」
ブンブンと頭を振った後、旦那様の手を引いて再び歩き出します。
「だいたい、だん……ジークの方は任務だったんですから、仕方無いと思いますし、言われた事に対しては……気にしてません。と言うか、好きに出来るって喜んでましたし……。」
「喜んでる様に見えたのは、ソコでしたか……。てっきり、好きな男が居るのかと。」
旦那様の言葉に、思いっきり振り返って
「いいいいい居ませんよ!?好きな人なんて!!」
「…………私の事は?」
カアアァァァと顔が熱くなります。
「し、知りません!!」
プイッと顔を背けますけど、後ろからクスクスと笑う声が聞こえます。
あ~もぅ!!穴どこ!?
「も~、早く行きましょう!」
「はいはい。」
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