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帰りたい!!
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お祭りも終わって、またいつもの日常に戻ります。
そう、チェリエに布団を剥ぎ取られて起きる日常が!!
あ~、あの襲撃の日にブィーアによって投げられた物って、私の宝石箱だったみたいで、今は騎士団に持っていかれてます。
念の為ね……変な魔法とか付与されてないか調べるみたいです。
盗聴とか?呪いとか?
分からないけど、ちゃんと返してくれるならいっかぁみたいな?
入ってる物の目録作れとか、め~ん~ど~い~!
まあ、実際に作ったのはセリナさん達メイドですけどね。
いつもの様に魔法師団員を扱くつもりで、訓練所に向かおうとしたらコーサに引き止められました。
訓練所ではなく小会議室へ……?
何でしょうね?
気分はいきなり職員室に呼び出された生徒ですよ?
会議室とか……入るの初めてです。
ドキドキするなぁ、誰が居るんでしょう……。
団長の執務室の隣が小会議室です。
コンコン……とドアをノックすれば、返ってきた声は団長の物だったのでちょっと安心……出来ないですね。
何言われるか、されるか逆に不安?です。
「……失礼します。」
コーサを連れて中に入れば大きな円卓が有って、1番奥に王太子夫妻、左側に団長と副団長、席2つ空けて魔法師団の分隊長が2人。右側にスッポリとマントを着てる人にアレフ様、ヴィーダさんで多分こっちも騎士団の分隊長が3人。
……嫌だなぁ。嫌な予感しかしない。
マントを着てる人の後ろに直立して立ってる騎士さんに見覚えが有るんですけど~?
ハシュア様の騎士さんでしょ~?
マントを着てるのハシュア様じゃないの~?
場違いです!帰る!
回れ右……する前にコーサに腕を首に回され引き摺られる様に副団長の横の席に座らされました。
私の隣にコーサが座って……か、帰りたい!!お家に帰して~!!
「やっと揃ったな。これで全員だぜ、アッシュ殿下。」
やっとって、私が遅刻したみたいじゃない!
ちゃんと出勤時間に来たのに~会議有るなら言っといてよね!
因みにアッシュ殿下は王太子様の名前です。
「(小声)教えといたら逃げただろう?」
と言ったのはコーサです。
当たり前です。全力で逃げますよ!
私の気持ちとは裏腹に会議は進みます。
「今来たソイツがミント。俺が連れて来た。実力は俺の保証付きだから安心してくれ。」
一応、紹介されたので頭下げときます。
「初めましてミントさん。色々と報告は受けてますよ。バルガスに弱味握られてるとか、クククッ……御愁傷様です。」
アッシュ殿下に笑われました。
その報告はアレフ様ですね!
「御愁傷様」……久し振りに聞きましたよ~。
後、舞踏会で会ってますよ~言わないですけど。
王太子妃様がマントを着てる人(ハシュア様でしょ?)を見ます。
マントの人が立ち上がりマントのフードを外します。
「初めまして、ハシュア・トゥラルゼ・ユミトゥヘルです。」
やっぱりハシュア様です。
女装して無いですけど、美少女が美少年になっただけですね。
天使の容姿は変わりません。
「一月後に行われるユミトゥヘル王国の戴冠式に、共に向かって頂けるとの事、心から感謝を言わせて下さい。」
…………ちょっと待て~~い!!
ガタッと音を立て、椅子から立ち上がり団長を睨みます。
「聞いてない!」
「言ってない。」
団長は即答で返してきました。
…………ムカツク!!
「魔法師団のトップは俺1人だから、俺は国を離れられん。だから俺の代わりが欲しかったんだよ。タイミング良く現れたのがお前だ。諦めろ。どうせ、断れんだろ?」
…………ムキ~!!
「……禿げろ!!」
「断る!!」
そう、チェリエに布団を剥ぎ取られて起きる日常が!!
あ~、あの襲撃の日にブィーアによって投げられた物って、私の宝石箱だったみたいで、今は騎士団に持っていかれてます。
念の為ね……変な魔法とか付与されてないか調べるみたいです。
盗聴とか?呪いとか?
分からないけど、ちゃんと返してくれるならいっかぁみたいな?
入ってる物の目録作れとか、め~ん~ど~い~!
まあ、実際に作ったのはセリナさん達メイドですけどね。
いつもの様に魔法師団員を扱くつもりで、訓練所に向かおうとしたらコーサに引き止められました。
訓練所ではなく小会議室へ……?
何でしょうね?
気分はいきなり職員室に呼び出された生徒ですよ?
会議室とか……入るの初めてです。
ドキドキするなぁ、誰が居るんでしょう……。
団長の執務室の隣が小会議室です。
コンコン……とドアをノックすれば、返ってきた声は団長の物だったのでちょっと安心……出来ないですね。
何言われるか、されるか逆に不安?です。
「……失礼します。」
コーサを連れて中に入れば大きな円卓が有って、1番奥に王太子夫妻、左側に団長と副団長、席2つ空けて魔法師団の分隊長が2人。右側にスッポリとマントを着てる人にアレフ様、ヴィーダさんで多分こっちも騎士団の分隊長が3人。
……嫌だなぁ。嫌な予感しかしない。
マントを着てる人の後ろに直立して立ってる騎士さんに見覚えが有るんですけど~?
ハシュア様の騎士さんでしょ~?
マントを着てるのハシュア様じゃないの~?
場違いです!帰る!
回れ右……する前にコーサに腕を首に回され引き摺られる様に副団長の横の席に座らされました。
私の隣にコーサが座って……か、帰りたい!!お家に帰して~!!
「やっと揃ったな。これで全員だぜ、アッシュ殿下。」
やっとって、私が遅刻したみたいじゃない!
ちゃんと出勤時間に来たのに~会議有るなら言っといてよね!
因みにアッシュ殿下は王太子様の名前です。
「(小声)教えといたら逃げただろう?」
と言ったのはコーサです。
当たり前です。全力で逃げますよ!
私の気持ちとは裏腹に会議は進みます。
「今来たソイツがミント。俺が連れて来た。実力は俺の保証付きだから安心してくれ。」
一応、紹介されたので頭下げときます。
「初めましてミントさん。色々と報告は受けてますよ。バルガスに弱味握られてるとか、クククッ……御愁傷様です。」
アッシュ殿下に笑われました。
その報告はアレフ様ですね!
「御愁傷様」……久し振りに聞きましたよ~。
後、舞踏会で会ってますよ~言わないですけど。
王太子妃様がマントを着てる人(ハシュア様でしょ?)を見ます。
マントの人が立ち上がりマントのフードを外します。
「初めまして、ハシュア・トゥラルゼ・ユミトゥヘルです。」
やっぱりハシュア様です。
女装して無いですけど、美少女が美少年になっただけですね。
天使の容姿は変わりません。
「一月後に行われるユミトゥヘル王国の戴冠式に、共に向かって頂けるとの事、心から感謝を言わせて下さい。」
…………ちょっと待て~~い!!
ガタッと音を立て、椅子から立ち上がり団長を睨みます。
「聞いてない!」
「言ってない。」
団長は即答で返してきました。
…………ムカツク!!
「魔法師団のトップは俺1人だから、俺は国を離れられん。だから俺の代わりが欲しかったんだよ。タイミング良く現れたのがお前だ。諦めろ。どうせ、断れんだろ?」
…………ムキ~!!
「……禿げろ!!」
「断る!!」
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