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第三章 立志編
リスティーナの信仰
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「私…、駄目なんです。お母様のように…、女神様を信じ切ることができないんです。
私は…、母が死ぬまでは女神様を信仰する気持ちはありました。でも…、母が亡くなってから…、その気持ちが変わってしまって…、」
「……。」
ルーファスは黙って聞いてくれている。
「今までだって…、決して幸せな人生だとはいえませんでした。むしろ、辛い事や苦しい事ばかりで…、でも…、それでも、私は母がいてくれればそれで十分だったんです。辛くても、苦しくても…、母が生きていてくれているなら…、傍にいてくれるなら、他には何もいらなかった。
だから、私…、いつもお祈りしていたんです。これからもずっと母と一緒にいられますようにって。母がいつまでも健やかに元気でいられますようにって。なのに…、そのたった一つの願いを女神様は叶えてくれなかった。」
リスティーナは胸元にかけていた太陽のペンダントを外し、それを手に取った。
「母はこれは願いが叶う魔法のペンダントなのだと言っていました。今にして思えば、あれはただの願掛けのようなものだったのかもしれません。でも、当時の私は…、このペンダントに最後の希望を託して、願いました。母を助けて下さいって。でも…、」
「必死に願ったにも関わらず、君の母親はそのまま亡くなってしまったんだな。」
リスティーナは頷いた。
「私…、あれから女神様の存在を疑うようになってしまったんです。神様なんて本当にいるのだろうかと…。この世に神様がいるのなら…、母を助けてくれることだってできたかもしれないのに…。
そんな事ばかり考えるようになってしまって…。前のように女神様にお祈りすることができなくなってしまったんです。」
「いいんじゃないか。それで。」
「えっ?」
リスティーナは思わずルーファスを見つめた。
「信仰とは義務でも強制でもない。自分の意思で決める事ができるものだ。君が女神を信じられないというのなら無理に信じる必要はないと俺は思う。」
「でも…、」
「それに…、人生の中では一度くらい、そういった気持ちを抱いてしまうこと位あるだろう。
一度も神の存在を疑うことなく、信仰心を保ち続ける事なんて容易な事じゃない。
例え、それができたとしても、それはただの洗脳だ。自分の意思で信じている訳ではない。
でも、君は違う。君は自分の意思で考えることができている。だから、そこまで思い悩んで苦しんでいるんだ。大切な家族を失って、それでも神を信じ続けろだなんて簡単に出来る訳がない。
人の心はそんなに強くない。家族の死を神の御心なのだといわれて、はい。そうですかと納得できる訳ないだろう。」
ルーファスの言葉にリスティーナは重い心が軽くなった気がした。
「だから、リスティーナ。君の考えていることは間違ってなんかない。誰だって、そういった疑問を抱くことはある。俺だってそうだ。ノエルが死んだ時は俺も神を否定した。神なんてこの世にはいないのだと思った。」
そうだった。ルーファス様も私と同じように大切な家族を失っている。
自分を慕ってくれた弟をあんな形で奪われてしまったんだ。挙句の果てには犯人扱いまでされて…。
「ルーファス様は…、今もそう思っていますか?」
「俺もついこの間までは神の存在を信じていなかった。だが…、最近少しだけ考えが変わったんだ。」
「何かきっかけがあったのですか?」
「…いや。これといったきっかけはないが、色々と考えた末にそういう結論になっただけだ。
まだ確信は持ててないけどな。」
そう言って、ルーファスはリスティーナをジッと見つめると、
「きっと、君もいつか答えを見つける事ができる筈だ。俺もそうだったのだから。
焦ってすぐに答えを出す必要はない。色々と考えた上で答えを見つけていけばいい。
だから…、リスティーナ。自分の信仰が足りないからとか駄目なんだと責める必要はない。祈るのが辛いなら、無理をして祈る必要はない。」
「ルーファス様…。」
「それに…、それだけ君は母親を愛していたということなんだろう?信仰心に迷いが生じるのは悪い事じゃない。リスティーナ。俺は君がどんな選択をしようとも、それを尊重する。だから…、あまり一人で抱え込むな。」
「あ、ありがとう、ございます…。」
リスティーナはルーファスの言葉に泣きたくなる程、嬉しかった。
母親が死んだくらいで信仰が揺らぐなど未熟だといわれても仕方がないのに…。
彼は私の言葉を受け止めてくれた上に否定することなく、それでいいのだと言ってくれた。
ずっと…、苦しかった。
前のように祈れなくて、信仰心が持てなくて…、そんな弱い自分が嫌で…。
苦しくて、苦しくて仕方なかった。
でも…、ルーファス様は無理をして祈る必要はないと言ってくれた。
すぐに答えを出す必要はないとも。その言葉にどれだけ救われたことか。
「あの、ルーファス様。私…、すぐには答えを出せませんけど…。もし、良かったら、また、お話を聞いて貰ってもいいですか?」
「ああ。勿論。」
ルーファスはリスティーナの言葉に頷き、微笑んだ。
そんなルーファスにリスティーナも嬉しそうに微笑んだ。
決めた。もう少しだけ…、きちんと考えてみよう。自分がどうしたいのか。お母様と同じように女神様を信じるかそれとも…、答えはまだ分からないけど、きっと近いうちに結論を出せそうな気がする。
そんな気がした。
「殿下。少しよろしいでしょうか?」
「どうした?爺。」
その後、ルーファスとお茶をしながら、談笑していると、ロジャーがノックをして、入ってきた。
ロジャーはリスティーナを見て微笑んで会釈をすると、ルーファスの傍に行くと、耳元で何かを囁いた。
「…そうか。分かった。すぐに行く。」
そう言って、ルーファスはロジャーの手を借りてゆっくりと立ち上がった。
「リスティーナ。悪いが少しここで待っていてくれるか?」
「何かあったのですか?」
「いや。大したことじゃない。たった今、王宮から使いが来たみたいでな…。恐らく、父上がまた伝言か何かを届けに来たのだろう。」
「でしたら…、私もお供します。」
ルーファス様はまだ自力で歩くことができない。それに、王宮の使いとの話し合いの最中に具合が悪くなったら大変だ。少しでも彼の助けになりたくてリスティーナはそう申し出るが…、
「大丈夫だ。爺もいることだし、話だけ聞いたら、すぐに終わる。君はここで待っていてくれ。」
「わ、分かりました。」
ルーファス様がそう言うのなら仕方ない。リスティーナは素直に頷いた。
「そうだ。念のため、ルカを残しておくから、俺が戻るまで、ルカを話し相手にするといい。」
「はい。ありがとうございます。」
部屋の外まで出て、ルーファスを見送り、リスティーナは部屋に戻った。
程なくして、すぐにルカがやってくる。
「リスティーナ様。殿下が戻ってくるまで僕とチェスでもしませんか?」
そう言って、ルカはチェスを見せて、リスティーナを誘った。
「ルカ。」
「あ、そういえばこの前はルーティア文字のノートありがとうございました!あのノート、すごい分かりやすかったです。」
「本当?良かった。」
そういえば、ルカにはルーティア文字について纏めたノートをあげたんだった。
リスティーナが自分なりに作って纏めた自作のノートなのでちゃんと分かりやすいのか不安だったけど、良かった。
「それにしても、ルーティア文字って奥が深いんですね。基礎のは何となく分かったんですけど、応用はまだまだ分からなくて…、」
「それなら、ルーファス様が戻ってくるまでの間、ルーティア文字について教えてあげるわ。」
「え、いいんですか!?」
「ええ。私が分かる範囲でいいのなら…。」
「助かります!」
ルカは目を輝かせて、早速、手帳と羽根ペンを取り出した。
何だか、ルカって弟みたい。弟がいるってこんな感じなのかな?
ルカにルーティア文字について教えてあげながら、リスティーナはそんな風に思った。
私は…、母が死ぬまでは女神様を信仰する気持ちはありました。でも…、母が亡くなってから…、その気持ちが変わってしまって…、」
「……。」
ルーファスは黙って聞いてくれている。
「今までだって…、決して幸せな人生だとはいえませんでした。むしろ、辛い事や苦しい事ばかりで…、でも…、それでも、私は母がいてくれればそれで十分だったんです。辛くても、苦しくても…、母が生きていてくれているなら…、傍にいてくれるなら、他には何もいらなかった。
だから、私…、いつもお祈りしていたんです。これからもずっと母と一緒にいられますようにって。母がいつまでも健やかに元気でいられますようにって。なのに…、そのたった一つの願いを女神様は叶えてくれなかった。」
リスティーナは胸元にかけていた太陽のペンダントを外し、それを手に取った。
「母はこれは願いが叶う魔法のペンダントなのだと言っていました。今にして思えば、あれはただの願掛けのようなものだったのかもしれません。でも、当時の私は…、このペンダントに最後の希望を託して、願いました。母を助けて下さいって。でも…、」
「必死に願ったにも関わらず、君の母親はそのまま亡くなってしまったんだな。」
リスティーナは頷いた。
「私…、あれから女神様の存在を疑うようになってしまったんです。神様なんて本当にいるのだろうかと…。この世に神様がいるのなら…、母を助けてくれることだってできたかもしれないのに…。
そんな事ばかり考えるようになってしまって…。前のように女神様にお祈りすることができなくなってしまったんです。」
「いいんじゃないか。それで。」
「えっ?」
リスティーナは思わずルーファスを見つめた。
「信仰とは義務でも強制でもない。自分の意思で決める事ができるものだ。君が女神を信じられないというのなら無理に信じる必要はないと俺は思う。」
「でも…、」
「それに…、人生の中では一度くらい、そういった気持ちを抱いてしまうこと位あるだろう。
一度も神の存在を疑うことなく、信仰心を保ち続ける事なんて容易な事じゃない。
例え、それができたとしても、それはただの洗脳だ。自分の意思で信じている訳ではない。
でも、君は違う。君は自分の意思で考えることができている。だから、そこまで思い悩んで苦しんでいるんだ。大切な家族を失って、それでも神を信じ続けろだなんて簡単に出来る訳がない。
人の心はそんなに強くない。家族の死を神の御心なのだといわれて、はい。そうですかと納得できる訳ないだろう。」
ルーファスの言葉にリスティーナは重い心が軽くなった気がした。
「だから、リスティーナ。君の考えていることは間違ってなんかない。誰だって、そういった疑問を抱くことはある。俺だってそうだ。ノエルが死んだ時は俺も神を否定した。神なんてこの世にはいないのだと思った。」
そうだった。ルーファス様も私と同じように大切な家族を失っている。
自分を慕ってくれた弟をあんな形で奪われてしまったんだ。挙句の果てには犯人扱いまでされて…。
「ルーファス様は…、今もそう思っていますか?」
「俺もついこの間までは神の存在を信じていなかった。だが…、最近少しだけ考えが変わったんだ。」
「何かきっかけがあったのですか?」
「…いや。これといったきっかけはないが、色々と考えた末にそういう結論になっただけだ。
まだ確信は持ててないけどな。」
そう言って、ルーファスはリスティーナをジッと見つめると、
「きっと、君もいつか答えを見つける事ができる筈だ。俺もそうだったのだから。
焦ってすぐに答えを出す必要はない。色々と考えた上で答えを見つけていけばいい。
だから…、リスティーナ。自分の信仰が足りないからとか駄目なんだと責める必要はない。祈るのが辛いなら、無理をして祈る必要はない。」
「ルーファス様…。」
「それに…、それだけ君は母親を愛していたということなんだろう?信仰心に迷いが生じるのは悪い事じゃない。リスティーナ。俺は君がどんな選択をしようとも、それを尊重する。だから…、あまり一人で抱え込むな。」
「あ、ありがとう、ございます…。」
リスティーナはルーファスの言葉に泣きたくなる程、嬉しかった。
母親が死んだくらいで信仰が揺らぐなど未熟だといわれても仕方がないのに…。
彼は私の言葉を受け止めてくれた上に否定することなく、それでいいのだと言ってくれた。
ずっと…、苦しかった。
前のように祈れなくて、信仰心が持てなくて…、そんな弱い自分が嫌で…。
苦しくて、苦しくて仕方なかった。
でも…、ルーファス様は無理をして祈る必要はないと言ってくれた。
すぐに答えを出す必要はないとも。その言葉にどれだけ救われたことか。
「あの、ルーファス様。私…、すぐには答えを出せませんけど…。もし、良かったら、また、お話を聞いて貰ってもいいですか?」
「ああ。勿論。」
ルーファスはリスティーナの言葉に頷き、微笑んだ。
そんなルーファスにリスティーナも嬉しそうに微笑んだ。
決めた。もう少しだけ…、きちんと考えてみよう。自分がどうしたいのか。お母様と同じように女神様を信じるかそれとも…、答えはまだ分からないけど、きっと近いうちに結論を出せそうな気がする。
そんな気がした。
「殿下。少しよろしいでしょうか?」
「どうした?爺。」
その後、ルーファスとお茶をしながら、談笑していると、ロジャーがノックをして、入ってきた。
ロジャーはリスティーナを見て微笑んで会釈をすると、ルーファスの傍に行くと、耳元で何かを囁いた。
「…そうか。分かった。すぐに行く。」
そう言って、ルーファスはロジャーの手を借りてゆっくりと立ち上がった。
「リスティーナ。悪いが少しここで待っていてくれるか?」
「何かあったのですか?」
「いや。大したことじゃない。たった今、王宮から使いが来たみたいでな…。恐らく、父上がまた伝言か何かを届けに来たのだろう。」
「でしたら…、私もお供します。」
ルーファス様はまだ自力で歩くことができない。それに、王宮の使いとの話し合いの最中に具合が悪くなったら大変だ。少しでも彼の助けになりたくてリスティーナはそう申し出るが…、
「大丈夫だ。爺もいることだし、話だけ聞いたら、すぐに終わる。君はここで待っていてくれ。」
「わ、分かりました。」
ルーファス様がそう言うのなら仕方ない。リスティーナは素直に頷いた。
「そうだ。念のため、ルカを残しておくから、俺が戻るまで、ルカを話し相手にするといい。」
「はい。ありがとうございます。」
部屋の外まで出て、ルーファスを見送り、リスティーナは部屋に戻った。
程なくして、すぐにルカがやってくる。
「リスティーナ様。殿下が戻ってくるまで僕とチェスでもしませんか?」
そう言って、ルカはチェスを見せて、リスティーナを誘った。
「ルカ。」
「あ、そういえばこの前はルーティア文字のノートありがとうございました!あのノート、すごい分かりやすかったです。」
「本当?良かった。」
そういえば、ルカにはルーティア文字について纏めたノートをあげたんだった。
リスティーナが自分なりに作って纏めた自作のノートなのでちゃんと分かりやすいのか不安だったけど、良かった。
「それにしても、ルーティア文字って奥が深いんですね。基礎のは何となく分かったんですけど、応用はまだまだ分からなくて…、」
「それなら、ルーファス様が戻ってくるまでの間、ルーティア文字について教えてあげるわ。」
「え、いいんですか!?」
「ええ。私が分かる範囲でいいのなら…。」
「助かります!」
ルカは目を輝かせて、早速、手帳と羽根ペンを取り出した。
何だか、ルカって弟みたい。弟がいるってこんな感じなのかな?
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【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
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