141 / 222
第三章 立志編
ジェレミアの謝罪
しおりを挟む
「止めて!」
リスティーナがバッとルーファスを庇うように前に出て、ラシードの前に立ち塞がった。
ラシードはリスティーナを見下ろして、眉を顰めた。
「…退け。じゃないと、火傷どころじゃ済まさないぞ。」
「退きません!」
「そんな奴を庇う価値がどこにある?それに、俺は女を傷つける趣味はないんだ。」
「ルーファス様は病み上がりなんです!本当なら、まだ安静にしていないといけない身体なんです!
女性を傷つける傷つけないとか以前に病人や怪我人に手を上げるなんてそちらの方が最低な行為だとは思わないんですか!?それが一国の王太子の…、勇者様のすることなんですか!?」
リスティーナはラシードに叫んだ。
こんなに人前で大声を叫ぶのは初めてだった。
こうやって、誰かに意見するのも、楯突くような真似をするのも…。
私はいつだって、弱虫で臆病で…。命令されるがままに動いて、それに逆らわず、従順にひっそりと暮らしてきた。それが正しい生き方だと思ってた。
だけど…!今は違う。私は…!私に生きる希望をくれたルーファス様を守りたい!
その為だったら…、私は戦ってみせる。
震えそうになる足を叱咤し、リスティーナはその場に踏みとどまった。
怖くないといったら嘘になる。本当は怖い。私は魔力がないから力では適わない。
ラシード殿下が本気でかかれば、私なんて一瞬で消されてしまう。
それでも…!私はッ…!
リスティーナはラシードから目を逸らさずにその場から動かなかった。
ラシードはリスティーナを見て、暫くの間、無言で見つめた。
やがて、ラシードは溜息を吐くと、スッと手を下ろした。すると、炎が消えた。
「はあ…。俺はお前とやり合う気はない。仕方ないから、今回はお前に免じて、見逃してやるよ。」
ラシードはそう言い捨てると、次にルーファスに視線を移した。
「女に庇ってもらうなんざ、男の癖に情けないな。一つ忠告してやるよ。ルーファス。この世の中は強い者と弱い者でできているんだ。弱い者は強い者に逆らえない。力がないと、何も守れない。だから、奪われるんだ。…お前ならその意味が分かるだろ?」
「……。」
「ルーファス様。気にしなくていいですから。」
ラシードの言葉にルーファスは目を伏せたまま答えない。
リスティーナは小声でルーファスに気にしないように言った。
「その様じゃ、また奪われても文句は言えないな。なあ?ルーファス。」
「…ない。」
「あ?何だよ?声が小さすぎて、聞こえねえんだけど?」
「リスティーナは渡さない…。お前にも…、他の男にも…。誰にも渡しはしない…。彼女は…、俺の妻だ!」
ビリビリ、と空気が震えた。
俯いていた顔を上げたルーファスは苦しそうにしながらもラシードを睨みつけ、強い口調で叫んだ。
リスティーナは目を見開いた。思わず口を手で覆った。
ルーファス様…!いつも感情を露にしないルーファス様が…、こんなにも声を荒げて…。
リスティーナは嬉しさを隠せなかった。私の事…、誰にも渡したくないって思ってくれているんだ。
それって…、少しは自惚れてもいいのかな?
「ハッ…!弱い癖に随分とでかい口を叩くじゃないか。面白い…。そこまで言うなら、やってみろよ。そのボロボロの身体でリスティーナをどこまで守り切れるか見ものだな。」
ラシードはそう言って、笑い、リスティーナに視線を戻した。
「リスティーナ。ルーファスに飽きたら、いつでも俺の所に来い。何なら、今すぐでもいいぞ。」
「お断りします。私はルーファス様の妻です。ラシード殿下の所には行きません。」
リスティーナはラシードの誘いをきっぱりと断り、ルーファスに寄り添った。
「ルーファス様…。大丈夫ですか?」
リスティーナは青白い顔をして、ぐったりしたルーファスの身体を支えながら、その場を後にした。
ラシードは追ってこなかった。その事にリスティーナはホッとしながら、ゆっくりと歩きながら、廊下を進んでいく。
「ルーファス様…?」
しかし、歩いている内に段々とルーファスの足がおぼつかなくなり、進みが遅くなってきた。
それに、さっきよりも呼吸が乱れている。リスティーナは様子がおかしいルーファスに不安を感じ、立ち止まった。すると、ルーファスの身体は限界だったのかそのままズルッと床に崩れ落ちた。
「キャッ…!?」
リスティーナ一人では支えきれず、そのまま一緒に倒れ込んでしまう。
「ルーファス様!?」
リスティーナが慌てて身を起こし、ルーファスの顔を覗き込む。
さっきよりも、顔色が悪い。それに、汗の量もすごい。
リスティーナは焦った。きっと、もう歩く体力もないんだ。
ど、どうしよう…!何とか、ルーファス様を運ばないと…、リスティーナはルーファスを抱えようと奮闘するができなかった。
当たり前だ。細身といってもルーファスは立派な成人の男性だ。
しかも、男性の平均身長より遥かに背が高い。
力のないリスティーナには重たくて運べないのだ。
こういう時、エリザかアリアがいてくれたら…。
リスティーナはメイネシアにいる二人を思い出し、役立たずな自分に落ち込んだ。
い、いけない!落ち込んでいる場合じゃない!早くルーファス様を休ませてあげないといけない。
誰か人を呼んで…!そう思い、リスティーナはスクッと立ち上がった。
「リスティーナ様?」
その時、背後から声がかけられた。この声は…、聞き覚えのある声に振り返ればそこには、銀髪を靡かせた美しい男装の麗人…、ジェレミア王女がいた。
「ジェレミア皇女殿下…!?」
「そこで何を…、!?ルーファス殿下!?一体、何があったのですか?」
「そ、それが…、ルーファス様の具合が悪くなって急に倒れてしまって…、」
まさか、ラシード殿下との一件を他国の皇女に聞かせる訳にもいかず、さっきの出来事は伏せて事情を説明した。
「そんな事が…、では、すぐにルーファス殿下をお部屋まで送って差し上げた方がいいですね。よろしければ、手を貸しましょうか?」
「えっ!?ほ、本当ですか!?」
リスティーナはジェレミアの言葉にぱああ、と顔を輝かせた。
「助かります!私一人ではルーファス様を抱えることができなかったのでどうしようかと途方に暮れていた所だったのです。あ…、ですが帝国の皇女殿下の手を煩わせるのはあまりにも申し訳ないのでどなたか呼んで来て貰っても…、」
「お気になさらず。私は帝国の皇女といっても、継承権もない名ばかりの皇族です。そのように畏まらなくても結構ですよ。よろしければ、私がルーファス殿下を抱えます。」
「え!?で、ですが…、皇女殿下にそのような事をさせる訳には…、」
「こう見えても、私は力持ちなのです。男一人位なら、簡単に持ち運べますから。」
そう言って、ジェレミアはヒョイ、とルーファスを背中に背負った。
その手際の良さにリスティーナは驚愕した。
「では、行きましょうか。」
そう促され、リスティーナは慌てて、歩き出した。
ジェレミアは男を抱えて歩いているにも関わらず、涼しい顔で廊下を歩いている。
リスティーナよりも歩くのが早い位だ。少し早足で着いて行こうとするリスティーナに気付いたジェレミアはすぐに歩みを遅くしてくれた。
あ…、今、この方、私に合わせてくれたんだ。
「ジェレミア皇女殿下。ありがとうございます。」
リスティーナは二重の意味を込めて、ジェレミアにお礼を言った。
すると、ジェレミアは首を横に振りながら、
「いえ…。これは先程のお詫びでもありますので本当に気にしないでください。…その…、この場で言うのも何ですが…、兄上の数々のご無礼お許しください。兄に代わって、私からも謝罪を致します。」
ジェレミアはルーファスを背中に抱えながらも、ペコリ、と深く頭を下げて謝罪した。
帝国の皇女という身分の高い女性が格下のリスティーナに頭を下げるとは思わず、リスティーナは慌てた。
「こ、皇女殿下…!頭をお上げください!私のような者にそのような…、」
「いえ。非があるのは明らかにこちらなのですから、謝るのは当然です。」
「……。」
驚いた。今時、皇族の方でこんな考え方をする人がいるんだ。何て立派な人なんだろう。
身分や地位が高い人は例え、自分が悪くても、決して謝ることはしない。
謝るということは相手に頭を下げるという事だ。
自分よりも身分が下の相手に頭を下げて謝るということは王族や貴族達からすればとても屈辱的な行為らしい。特に王族はそういった考えの持ち主が多い。
何より、王族や皇族は威厳と誇りを持って生きていかないといけない。
だからこそ、簡単に身分が下の人間に頭を下げてはいけないと教育されている。…まあ、その教育が原因で王族や皇族は自分が偉いのだと思い込んでしまい、傲慢で我儘な性質を持った者が多いのだけれど。
「あの…、皇女殿下。どうぞ、頭を上げて下さい。私はもう気にしていませんので…。それに、すぐにルーファス様が助けて下さったお蔭でそこまで酷い目には遭わずに済みましたから…。」
「寛大なお言葉、痛み入ります。」
ジェレミアはそう言って、ゆっくりと頭を上げた。
そして、リスティーナに視線を戻すと、こちらをジッと見つめる。
…?どうしたのだろうか?
リスティーナがバッとルーファスを庇うように前に出て、ラシードの前に立ち塞がった。
ラシードはリスティーナを見下ろして、眉を顰めた。
「…退け。じゃないと、火傷どころじゃ済まさないぞ。」
「退きません!」
「そんな奴を庇う価値がどこにある?それに、俺は女を傷つける趣味はないんだ。」
「ルーファス様は病み上がりなんです!本当なら、まだ安静にしていないといけない身体なんです!
女性を傷つける傷つけないとか以前に病人や怪我人に手を上げるなんてそちらの方が最低な行為だとは思わないんですか!?それが一国の王太子の…、勇者様のすることなんですか!?」
リスティーナはラシードに叫んだ。
こんなに人前で大声を叫ぶのは初めてだった。
こうやって、誰かに意見するのも、楯突くような真似をするのも…。
私はいつだって、弱虫で臆病で…。命令されるがままに動いて、それに逆らわず、従順にひっそりと暮らしてきた。それが正しい生き方だと思ってた。
だけど…!今は違う。私は…!私に生きる希望をくれたルーファス様を守りたい!
その為だったら…、私は戦ってみせる。
震えそうになる足を叱咤し、リスティーナはその場に踏みとどまった。
怖くないといったら嘘になる。本当は怖い。私は魔力がないから力では適わない。
ラシード殿下が本気でかかれば、私なんて一瞬で消されてしまう。
それでも…!私はッ…!
リスティーナはラシードから目を逸らさずにその場から動かなかった。
ラシードはリスティーナを見て、暫くの間、無言で見つめた。
やがて、ラシードは溜息を吐くと、スッと手を下ろした。すると、炎が消えた。
「はあ…。俺はお前とやり合う気はない。仕方ないから、今回はお前に免じて、見逃してやるよ。」
ラシードはそう言い捨てると、次にルーファスに視線を移した。
「女に庇ってもらうなんざ、男の癖に情けないな。一つ忠告してやるよ。ルーファス。この世の中は強い者と弱い者でできているんだ。弱い者は強い者に逆らえない。力がないと、何も守れない。だから、奪われるんだ。…お前ならその意味が分かるだろ?」
「……。」
「ルーファス様。気にしなくていいですから。」
ラシードの言葉にルーファスは目を伏せたまま答えない。
リスティーナは小声でルーファスに気にしないように言った。
「その様じゃ、また奪われても文句は言えないな。なあ?ルーファス。」
「…ない。」
「あ?何だよ?声が小さすぎて、聞こえねえんだけど?」
「リスティーナは渡さない…。お前にも…、他の男にも…。誰にも渡しはしない…。彼女は…、俺の妻だ!」
ビリビリ、と空気が震えた。
俯いていた顔を上げたルーファスは苦しそうにしながらもラシードを睨みつけ、強い口調で叫んだ。
リスティーナは目を見開いた。思わず口を手で覆った。
ルーファス様…!いつも感情を露にしないルーファス様が…、こんなにも声を荒げて…。
リスティーナは嬉しさを隠せなかった。私の事…、誰にも渡したくないって思ってくれているんだ。
それって…、少しは自惚れてもいいのかな?
「ハッ…!弱い癖に随分とでかい口を叩くじゃないか。面白い…。そこまで言うなら、やってみろよ。そのボロボロの身体でリスティーナをどこまで守り切れるか見ものだな。」
ラシードはそう言って、笑い、リスティーナに視線を戻した。
「リスティーナ。ルーファスに飽きたら、いつでも俺の所に来い。何なら、今すぐでもいいぞ。」
「お断りします。私はルーファス様の妻です。ラシード殿下の所には行きません。」
リスティーナはラシードの誘いをきっぱりと断り、ルーファスに寄り添った。
「ルーファス様…。大丈夫ですか?」
リスティーナは青白い顔をして、ぐったりしたルーファスの身体を支えながら、その場を後にした。
ラシードは追ってこなかった。その事にリスティーナはホッとしながら、ゆっくりと歩きながら、廊下を進んでいく。
「ルーファス様…?」
しかし、歩いている内に段々とルーファスの足がおぼつかなくなり、進みが遅くなってきた。
それに、さっきよりも呼吸が乱れている。リスティーナは様子がおかしいルーファスに不安を感じ、立ち止まった。すると、ルーファスの身体は限界だったのかそのままズルッと床に崩れ落ちた。
「キャッ…!?」
リスティーナ一人では支えきれず、そのまま一緒に倒れ込んでしまう。
「ルーファス様!?」
リスティーナが慌てて身を起こし、ルーファスの顔を覗き込む。
さっきよりも、顔色が悪い。それに、汗の量もすごい。
リスティーナは焦った。きっと、もう歩く体力もないんだ。
ど、どうしよう…!何とか、ルーファス様を運ばないと…、リスティーナはルーファスを抱えようと奮闘するができなかった。
当たり前だ。細身といってもルーファスは立派な成人の男性だ。
しかも、男性の平均身長より遥かに背が高い。
力のないリスティーナには重たくて運べないのだ。
こういう時、エリザかアリアがいてくれたら…。
リスティーナはメイネシアにいる二人を思い出し、役立たずな自分に落ち込んだ。
い、いけない!落ち込んでいる場合じゃない!早くルーファス様を休ませてあげないといけない。
誰か人を呼んで…!そう思い、リスティーナはスクッと立ち上がった。
「リスティーナ様?」
その時、背後から声がかけられた。この声は…、聞き覚えのある声に振り返ればそこには、銀髪を靡かせた美しい男装の麗人…、ジェレミア王女がいた。
「ジェレミア皇女殿下…!?」
「そこで何を…、!?ルーファス殿下!?一体、何があったのですか?」
「そ、それが…、ルーファス様の具合が悪くなって急に倒れてしまって…、」
まさか、ラシード殿下との一件を他国の皇女に聞かせる訳にもいかず、さっきの出来事は伏せて事情を説明した。
「そんな事が…、では、すぐにルーファス殿下をお部屋まで送って差し上げた方がいいですね。よろしければ、手を貸しましょうか?」
「えっ!?ほ、本当ですか!?」
リスティーナはジェレミアの言葉にぱああ、と顔を輝かせた。
「助かります!私一人ではルーファス様を抱えることができなかったのでどうしようかと途方に暮れていた所だったのです。あ…、ですが帝国の皇女殿下の手を煩わせるのはあまりにも申し訳ないのでどなたか呼んで来て貰っても…、」
「お気になさらず。私は帝国の皇女といっても、継承権もない名ばかりの皇族です。そのように畏まらなくても結構ですよ。よろしければ、私がルーファス殿下を抱えます。」
「え!?で、ですが…、皇女殿下にそのような事をさせる訳には…、」
「こう見えても、私は力持ちなのです。男一人位なら、簡単に持ち運べますから。」
そう言って、ジェレミアはヒョイ、とルーファスを背中に背負った。
その手際の良さにリスティーナは驚愕した。
「では、行きましょうか。」
そう促され、リスティーナは慌てて、歩き出した。
ジェレミアは男を抱えて歩いているにも関わらず、涼しい顔で廊下を歩いている。
リスティーナよりも歩くのが早い位だ。少し早足で着いて行こうとするリスティーナに気付いたジェレミアはすぐに歩みを遅くしてくれた。
あ…、今、この方、私に合わせてくれたんだ。
「ジェレミア皇女殿下。ありがとうございます。」
リスティーナは二重の意味を込めて、ジェレミアにお礼を言った。
すると、ジェレミアは首を横に振りながら、
「いえ…。これは先程のお詫びでもありますので本当に気にしないでください。…その…、この場で言うのも何ですが…、兄上の数々のご無礼お許しください。兄に代わって、私からも謝罪を致します。」
ジェレミアはルーファスを背中に抱えながらも、ペコリ、と深く頭を下げて謝罪した。
帝国の皇女という身分の高い女性が格下のリスティーナに頭を下げるとは思わず、リスティーナは慌てた。
「こ、皇女殿下…!頭をお上げください!私のような者にそのような…、」
「いえ。非があるのは明らかにこちらなのですから、謝るのは当然です。」
「……。」
驚いた。今時、皇族の方でこんな考え方をする人がいるんだ。何て立派な人なんだろう。
身分や地位が高い人は例え、自分が悪くても、決して謝ることはしない。
謝るということは相手に頭を下げるという事だ。
自分よりも身分が下の相手に頭を下げて謝るということは王族や貴族達からすればとても屈辱的な行為らしい。特に王族はそういった考えの持ち主が多い。
何より、王族や皇族は威厳と誇りを持って生きていかないといけない。
だからこそ、簡単に身分が下の人間に頭を下げてはいけないと教育されている。…まあ、その教育が原因で王族や皇族は自分が偉いのだと思い込んでしまい、傲慢で我儘な性質を持った者が多いのだけれど。
「あの…、皇女殿下。どうぞ、頭を上げて下さい。私はもう気にしていませんので…。それに、すぐにルーファス様が助けて下さったお蔭でそこまで酷い目には遭わずに済みましたから…。」
「寛大なお言葉、痛み入ります。」
ジェレミアはそう言って、ゆっくりと頭を上げた。
そして、リスティーナに視線を戻すと、こちらをジッと見つめる。
…?どうしたのだろうか?
0
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
【R18 】後宮で新しいお妃様の付き人になったけど秘め事が刺激的すぎる
蒼月 ののか
恋愛
日本の南東の海上にある、神秘の国。日本で生まれ育ったわたしは、母親の出身地である、この国で、コネを頼って皇太子の侍女となった。
新しく後宮入りした皇太子妃の、お付きの侍女になって間もなく、神秘の国と言われる驚きの理由を知ることになる。
だけど、ある夜聞こえてきた皇太子と妃の秘め事は、そんな国の秘密ですらどうでも良くなるくらいに、わたしの心を、かき乱し……。
最初は年の差のつもりで書いていたのですが、諸般の事情で年の差要素を無くすことにしたので、「年の差」タグは削除しました。
初めて小説投稿サイトに作品を載せます。楽しんでいただけると嬉しいです。
※連載中の「変態皇帝の後宮から救い出されて、皇太子の寵妃になりました〜羅神国物語〜」とは世界観等を同一にしておりますが、年齢設定やシチュエーションが異なる別のお話です。
そちらをファンタジー小説大賞に応募しておりますので、応援頂けると、とても嬉しいです!
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
私の可愛い悪役令嬢様
雨野
恋愛
私の名前はアシュリィ。どうやら異世界転生をしたらしい。
私の記憶が蘇ったきっかけである侯爵令嬢リリーナラリス・アミエル。彼女は私の記憶にある悪役令嬢その人だった。
どうやらゲームの世界に転生したみたいだけど、アシュリィなんて名前は聞いたことがないのでモブなんでしょうね。その割にステータスえらいことになってるけど気にしない!
家族の誰にも愛されず、味方がただの一人もいなかったせいで悪堕ちしたリリーナラリス。
それならば、私が彼女の味方になる。侯爵家なんてこっちから捨ててやりましょう。貴女には溢れる才能と、無限の可能性があるのだから!!
それに美少女のリリーをいつも見ていられて眼福ですわー。私の特権よねー。
え、私?リリーや友人達は気遣って美人だって言ってくれるけど…絶世の美女だった母や麗しいリリー、愛くるしい女主人公に比べるとねえ?所詮モブですからー。
第一部の幼少期はファンタジーメイン、第二部の学園編は恋愛メインの予定です。
たまにシリアスっぽくなりますが…基本的にはコメディです。
第一部完結でございます。二部はわりとタイトル詐欺。
見切り発車・設定めちゃくちゃな所があるかもしれませんが、お付き合いいただければ嬉しいです。
ご都合展開って便利ですよね!
マナーやら常識があやふやで、オリジナルになってると思うのでお気をつけてください。
のんびり更新
カクヨムさんにも投稿始めました。
婚約者の浮気現場に踏み込んでみたら、大変なことになった。
和泉鷹央
恋愛
アイリスは国母候補として長年にわたる教育を受けてきた、王太子アズライルの許嫁。
自分を正室として考えてくれるなら、十歳年上の殿下の浮気にも目を瞑ろう。
だって、殿下にはすでに非公式ながら側妃ダイアナがいるのだし。
しかし、素知らぬふりをして見逃せるのも、結婚式前夜までだった。
結婚式前夜には互いに床を共にするという習慣があるのに――彼は深夜になっても戻ってこない。
炎の女神の司祭という側面を持つアイリスの怒りが、静かに爆発する‥‥‥
2021年9月2日。
完結しました。
応援、ありがとうございます。
他の投稿サイトにも掲載しています。
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる