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第一章 出会い編

エルザの魔力とリスティーナの嘘

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グシャリ、と手紙を握り締める。
父からの手紙は案の定、碌でもない内容だった。

「こんな…!」

化け物王子が亡くなれば、どこにも行く当てがなくて困るだろう。
そんなお前の為にこの父が再婚相手を用意しておいた。あの化け物王子が死んだ後にメイネシア国に帰国することを許してやろう。そこでお前の再婚相手を紹介する。有難く思うがいい。
手紙には、要約するとこんな感じのことが手紙には書かれていた。

酷い!彼がまだ生きているのにも関わらず、死ぬのを前提で話すなんて…!
確かにルーファス殿下は病弱の身で余命を宣告されている身。
でも、だからといって、こんな風に死ぬことを決めつけて、彼が亡くなる前からこんな話を持ってくるなんて信じられない。無神経にも程がある。

おまけに頼んでもないのに勝手に次の嫁ぎ先を決めて、夫の喪が明けない内に再婚しろだなんて…。
あの人には心がないのだろうか。どうせ、その再婚相手も王妃やレノアが嫌がらせで用意したか、父にとって利益のある相手だったからだろう。あの人達はそういう人達だ。
上から目線でリスティーナの為にやってあげたのだと言いつつ、実際は自分の事しか考えていない。
どこまでも傲慢で自己中心的な人達。私は一つもそんな事、望んでないというのに…。

「勝手な事を…!」

私が嫁ぐ時、碌に使用人も持参金も用意してくれず、国には帰って来るなとも言っていた癖に…!
怒りに打ち震えそうになったリスティーナはハッと口を手で押さえた。慌てて辺りを見回す。
丁度、侍女は出払っていて、誰もいない。思わずホッと胸を撫で下ろした。
いけない。私ったら…。こんな発言を誰かに聞かれればどんな罰を受けるか分からないというのに…。

「あ…。」

そうだ。ここはもう母国じゃない。リスティーナは今更ながら、その事実に気が付いた。
私は、もうメイネシア国の人間じゃないというのに…。未だに私の心はあの国に囚われている。
リスティーナは俯き、顔を手で覆った。
父である国王と王妃、レノアはリスティーナにとって絶対的な存在だった。国を離れて、他国に嫁いだ位今でも私はまだ彼らの呪縛から逃れられないでいる。
現に、私は父の手紙に憤りながらも逆らう事ができないでいる。
もし、殿下が呪いで亡くなってしまったら…、私は…、
その先の事は恐ろしくて考えたくなかった。幼い頃から植え付けられた恐怖と絶対服従に打ち勝つほど、リスティーナは強くない。そんな自分がつくづく嫌になる。

「姫様?どうされました?」

「!す、スザンヌ…。」

「顔色が悪いですわ。もしかして、お寒いのですか?」

丁度、そこにミルクを持って戻ってきたスザンヌが心配そうに駆け寄った。
リスティーナの顔色が悪いのと震えている様子から寒いのかと勘違いし、肩掛けをリスティーナに羽織らせた。リスティーナはサッと父の手紙を隠した。

「…ありがとう。スザンヌ。でも、大丈夫よ。ちょっと…、あの国にいた頃の事を思い出しただけだから…。久しぶりにニーナとエルザから手紙が届いたものだから。」

「まあ、そうでしたか…。お二人は何と?」

「エルザは新しい職場にも慣れて、上手くやっているみたい。ニーナも仕事を辞めてからゆっくり休んだおかげか随分、回復したみたいよ。ただ…、メイネシア国では少し変わったことが起こっているみたいなの。」

「変わったこと、ですか?」

スザンヌが不思議そうに首を傾げた。

「二人の手紙によると…、作物が採れなくなったり、鉱山の宝石が減っているみたいなの。こんな事、今までなかったのにね。どうしたのかしら?」

リスティーナの言葉にスザンヌは一瞬、顔を強張らせた。

「…そうなのですね。初耳ですわ。おかしなこともあるものですね。」

そう言ったスザンヌはいつも通りの顔に戻っていた。リスティーナはその表情の変化に気付かず、ニーナ達の身を案じた。
リスティーナは二人へ手紙の返事を書きながら、ピタッとインクを書く手を止めた。
エルザ…。手紙では、大丈夫だって言っていたけど、本当かしら?
あの子は思い詰めたり、一人で抱え込む癖があるし…。

エルザは亜麻色の髪に深緑色の瞳をしたお人形さんみたいに整った容姿をした美少女だ。
レノアと同じ歳でリスティーナよりも年上。
リスティーナにとって、エルザは侍女ではあるがそれだけではなくて、家族のような姉妹のような関係でもある。
普段は姉の様に頼りになる存在なのに、時々、子供の様に脆くなる時がある。
そんなエルザはまるで迷子になった子供のようで…。年上なのに、妹みたいに思えてしまうのだ。

エルザは昔から、無理をする子だった。そして、それを悟られないように隠すのが上手かった。
人前で作り笑いを浮かべて、愛想良く振る舞い、相手が求める反応をして、他人の心を掴むのが得意だった。
ただ、人によって好みは違う。だから、エルザは人によって対応や反応を微妙に変えていた。
あからさまに変えると不自然なのであくまでも自然に気付かれない範囲で演じる。
それをエルザは絶妙なバランスで調整していた。元々、賢く、要領がいいエルザはコツを掴むのも早かった。

ただ、そのことで心には過度な負担がかかったのだろう。エルザは本来の自分というものを見失いそうになり、どれが本当の自分なのか分からなくなってしまい、葛藤していた。
そんなエルザをリスティーナは放っておけず、彼女を抱き締めて、頭を撫でてあげた。
一人になると、思い悩んで眠れないエルザに子守唄歌を歌ってあげたり、一緒に寝たりもした。
おまじないをかけたリボンをあげたこともある。
あれから、エルザはずっとあのリボンを肌身離さず身に着けている。そんなエルザを見ていると、可愛い妹の様に見えて微笑ましくなる。

だからこそ、エルザの事が心配だった。エルザ本人はあたしは結構淡白な女なんですよと言っているが本当は根が優しくて、誰よりも繊細な心を持った子であることをリスティーナは知っている。
私に心配をかけまいとして、無理をしていないといいけど…。
リスティーナはエルザに手紙と一緒に贈り物も送ることにした。乳母のニーナにも何か作ってあげようと思った。
母国にいた時は、限られた材料しか手に入らず、生地も安い物しか手に入らなかった。
だから、エルザ達には、安い材料で作った物しかあげられなかった。
でも、今のリスティーナは前よりは恵まれた環境にいる。材料や素材もたくさん持っている。
リスティーナは早速、裁縫道具から、生地や糸を取り出した。

ハンカチに刺繍をしながら、リスティーナはふと思い出した。
ここに来てから初めて刺繍をしたのは、殿下にお見舞いのハンカチを贈る時にしたのだったと。
あの後、殿下に魔力のことについて、聞かれた。彼の問いにリスティーナは土の属性持ちだと答えたが本当は…、ギュッと膝上に置いた手を握り締める。

リスティーナはあの時、殿下に嘘を吐いた。
本当は…、リスティーナは魔力がないのだ。けれど、リスティーナは魔法属性判定の儀式で属性は土であると判定された。それは何故か。
実は、リスティーナの魔力は偽証されたもので本来、この魔力はエルザの物だった。

エルザは平民の出でありながらも高い魔力を持ち、風と土という二つの属性があった。
この世界で魔力を持ち、属性を複数持っている人間は珍しい。
エルザには魔術師として十分な素質があった。本来なら、エルザは侍女などしなくても、魔術師として志願する道があったのだ。
が、当の本人がそれじゃあ、ティナ様の傍にいられなくなる!と言い、断ったのだ。

でも、魔法は使えたら便利だと言い、独学で魔法を学び、見事に魔法を習得したのだ。
風を操り、地面の土から、巨大な土人形を作り出したりと非常に優れたレベルの魔術を息をするかのように使いこなすエルザは王宮筆頭魔術師にもなれる程の優秀な使い手だった。
待遇も遥かにいいし、嫁の貰い手にも困らない。上手くいけば、貴族に見初められる可能性だってある。

魔力が高い者同士で子を成せば、強い魔力を持った子供が生まれるからだ。
特に王族や貴族は魔力の高い人間を重宝する傾向があった。
魔法が衰退化していくこの時代だからこそ、できるだけ魔力の強い人間を生み出し、昔の様に魔法で栄えた時代を取り戻そうとしているのだ。

が、エルザは魔術師として、活躍する気はなく、平民が高い魔力を持っているのは難癖をつけられるだろうからと普段はその魔力を隠して、魔力を封じる魔道具の腕輪を嵌めていた。

この世界では魔力を持たない人間はたくさんいる。主に平民は魔力を持たない傾向が強く、魔力があったとしても、実戦には向かない弱い魔力しかない。
だが、それでも魔法が廃れたこの時代でも魔力を持つ人間は存在する。その筆頭が王族と貴族だった。
平民と比べて魔力も高く、威力も違う。高位貴族や王族は特にその傾向が強い。
だが、リスティーナには魔力がなかった。恐らくは平民の血が半分流れているせいだろう。
あの父も王妃や側室、レノアですら魔力持ちなのだから。

魔力がないことが知られれば、今以上にリスティーナの立場は悪くなり、レノア達の虐めはひどくなるだろう。リスティーナはそれが怖くて堪らなかった。
そんなリスティーナにニーナが提案してくれたのだ。エルザの魔力を使って、リスティーナに魔力があるように見せかければいいと。
あのエルザの母親だけあって、乳母のニーナも高い魔力を有していた。
ニーナの知恵を借りて、リスティーナはエルザの魔力を少し分けて貰い、無事に魔法属性判定の儀式を乗り切ることができたのだ。

エルザのお蔭でリスティーナは身を守ることができた。
ただでさえ、平民の血を引く王女として蔑まれていたのに、これに加えて魔力なしと知られてしまえば、今以上に虐げられる事だろう。それを回避することができ、リスティーナはホッとした。
といっても、レノアからの虐めがなくならず、相変わらず陰湿な虐めと嫌がらせ、八つ当たり紛いのことはされ続けた。それでも、リスティーナが魔力なしであるとバレている、バレていないでは大きな差があるだろう。

他人の魔力を借りて、それを自分の物だと偽証するなんて、いけないことだとは分かっていた。
でも、どうしても、リスティーナはこれ以上、酷い目に遭いたくなくてエルザに縋ってしまったのだ。
エルザはそんなリスティーナに快く頷き、魔力を分けたくらいで全く支障はありませんから!と言ってくれた。
三分の一、もしくは、十分の一の魔力量を分けて貰えたらと思っていたのだが、エルザは半分も魔力を分けてくれたのだ。正直、そこまでしなくても…、と断ったのだが、半分しかない魔力量でもエルザは問題なく、魔法を使うことができた。この通り、あたしは大丈夫ですから!とエルザに押し切られ、リスティーナはエルザから多すぎる位の魔力を分けて貰った。

エルザには本当に感謝している。こんな人を騙すような悪事に加担させているのに嫌な顔一つしないで引き受けてくれたのだ。自分の身を守るためとはいえ、リスティーナは周囲の人間を欺いた。
殿下にだってそう。あの時、咄嗟にリスティーナは今までと同じように土の魔力持ちであると答えてしまった。まるで息をするかのように自然に嘘を吐いてしまったのだ。
殿下はあんなに誠実に接してくれていたのに…。リスティーナは罪悪感で一杯になった。

今までこんなに罪悪感を抱いたことはなかった。貴族達は平気で嘘を吐くし、偽りの仮面を被る。だからこそ、リスティーナもいけないことだとは思いつつも、そこまで罪悪感を抱くことはなかった。
でも…、今は…、彼に嘘を吐いたことが心に重く圧し掛かっている。

彼にこれ以上、嘘を吐きたくなかった。
彼は私を許してくれるだろうか?いいえ。許してくれなくても、正直に言わなくては。
リスティーナは次に殿下に会えた時に正直に打ち明けようと心に決めた。
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