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第一章 出会い編
抱擁
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「ご、ごめんなさい…!私…、私、殿下にとても失礼な事を…!」
「俺に同情したことか?」
「いいえ!そうじゃないんです!私…、私は…、」
リスティーナは俯いて、手が震えながらも口を開いた。
「殿下と、私は…、似ていると思ってしまったんです…。」
訝し気に眉を顰めるルーファスにリスティーナは白状した。
「殿下も私と同じなのだと…、そう思ってしまったんです…。殿下が私と同じように辛い境遇に遭ったのだと知って、私は心のどこかでホッとしてしまったんです。苦しい思いをしたのは私だけではないのだと思うと…、ああ。良かった、と…。苦しんだのは私一人だけじゃないのだと…、そう、思って…!」
リスティーナは彼の顔を見られなかった。
ああ。私は何て、身勝手で醜く歪んだ感情を持った人間なのだろうか。こんな自分が嫌になる。
彼の境遇を聞いて、胸が痛んだのは事実だ。でも、それと同時に別の感情も沸き上がった。
それは、彼への親近感と歓喜…。ああ。この人も私と一緒なんだ、と。一種の仲間意識に似たものを抱いてしまった。あまつさえ彼と私は分かり合えるかもしれないなどと…。
リスティーナは気が付いた。本当は私は…、彼に出会う前から…、こんな打算に塗れた思いを抱いていたのだということを…。
初め私は彼の噂を聞いて、不安を抱いた。でも、心のどこかで呪いの王子として他人から嫌われ、避けられている王子相手なら…、私に優しくしてくれるかもしれない。
私と同じように一人ぼっちなのかもしれない。それなら、私が彼に精一杯お仕えして、寄り添うことができれば…、私を傍に置いて頂けるかもしれない。そうすれば…、私はもう一人じゃない。
母が亡くなってからこの胸に穴が開いたような虚しさと寂しさを…、埋められるかもしれない。
それは、本当に自分でも自覚できなかったほんの少しの期待だった。その事にリスティーナは今になって気が付いた。
全てを彼に白状し終えたかと思えば…、ポタッと雫がシーツの上に落ちた。
頬を伝う感触にリスティーナは自分が泣いているのだと知った。
「っ、も、申し訳、ありませ…!」
涙を拭い、一生懸命涙を止めようとする。それなのに、リスティーナの意思に反して、涙は止まらず、次から次へと涙が溢れた。
自己嫌悪と罪悪感のあまり、涙が止まらなかった。どうして…?どうして、涙が止まらないのだろうか。
彼の前で泣き出すなんて…!泣きたいのは彼の方なのに…!それなのに、どうして私が泣いたりなんか…!
そう思うのに焦れば焦るほど涙は止め処なく流れていく。
ゴシゴシと目元を擦り、顔を叩いた。そうすれば、涙が止まるのではないかと思って。
すると、スッと目の前に影が覆った。リスティーナの手首を彼が掴んだ。
「…よせ。顔に傷がつくだろう。」
彼はそう言って、リスティーナの頬に指を添わせ、そっと涙を拭ってくれた。
丁寧で優しい触れ方だった。ああ…。私は何て酷い女なんだろうか。こんな優しい彼にそんな狡い感情を抱いたりするなんて…。
自分が恥ずかしい。私は彼にこんな風に優しくしてもらう資格はないのに…。
「何故、泣く?」
「っ、も、申し訳…、」
「違う。君を責めているんじゃない。理由を聞いているんだ。」
「あ、っ、わ、私…!じ、自分が恥ずかしくて…!私、殿、下に…、う、っ、酷い事、を考えて…!」
「…。」
「ふっ、うっ…、殿下の、っ、不幸を、喜んだり、して…!わ、私…、最低っ、な…、」
嗚咽交じりに話すリスティーナだったが不意にバサッと白い何かが視界を覆った。
え…?と思う間もなく、その白い何かに包まれた状態で抱き締められた。
布越しに伝わる力強い腕の感触にリスティーナはようやく掛け布越しに彼に抱き締められていることに気が付いた。
「…泣くな。」
「殿、下…?」
リスティーナはいきなりの事に涙が止まり、呆然と呟いた。
「すまない…。今のは俺が言い過ぎた。」
「え、そんな…!殿下が謝ることはありません!そもそも、私が殿下に失礼な事を言ったのが原因で…!」
「…違う。今のは俺に非がある。君をこうだと完全に決めつけて、きついことを言ってしまった。
君が…、そういう女じゃないことは分かっていた筈なのに…。」
耳元で囁かれる低い声と彼の吐息…。リスティーナはこの状況に心臓がドキドキした。彼に抱き締められているのだと実感する。
「君みたいなお人好しな女があいつと同じわけがないのにな。」
ぼそりと呟いた彼の言葉は独り言のようだった。
「…?あいつ?」
「…何でもない。こっちの話だ。さっきのは、俺が八つ当たりしたようなものだ。…忘れてくれ。だから、君ももう自分を責める必要はない。」
「え、お、お怒りにならないのですか?私、あんなに失礼な真似を…、」
「怒っていない。…だから、もう泣くな。君が俺を同類だと似た者同士だと思ってくれて構わない。俺がそれを許す。」
身体を離した彼は真剣な表情でリスティーナを見下ろした。
そんな彼をリスティーナは信じられない気持ちで見上げた。
私を責めないばかりかそれを許してくれるなんて…。
彼は優しいだけじゃなくて、寛大さも持ち合わせている。そんな彼の新しい一面をまた知ることができた気がした。
「殿下…。ありがとうございます…。寛大な処置に感謝いたします。」
「君は…、」
そんなリスティーナを見て、ルーファスは一瞬、眩しそうに目を細めた。
「殿下…?」
「いや…。涙、止まったみたいだな。」
彼の言葉にリスティーナも漸くその事実に気が付いた。彼を見上げると、その表情は少しだけ穏やかなものへと変わっていた。さっきの無機質な表情とは全然違う。
「急に抱き締めたりして悪かった。不意打ちの行動をすれば女は涙が止まると聞いたことがあったから…。」
「い、いえ!そんな…、殿下のお蔭で涙が止まりましたから助かりました。」
それに…、彼に抱き締められるのは嫌ではなかった。そんなはしたないことは絶対に口にできないが。
リスティーナは先程の抱擁を思い返し、ドキドキと胸が高鳴った。掛け布越しではなくても直接抱き締めてくれても良かったのにと思ってしまった。
「あ、あの…、そういえば、殿下はどうして掛け布などを私に被せたのですか?」
「俺に直接触られるのは嫌がるかと思ったからだ。」
「い、嫌だなんて…!そのような事は…!」
リスティーナは首を横に振り、否定した。その時、リスティーナはくしゅん、と小さなくしゃみをした。
そこでリスティーナは自分が素肌の上に掛け布で身体を隠しているだけの姿でいることに気が付いた。
「ああ。寒いのか?春になったとはいえ、まだ冷えるからな。少しここで待っていろ。何か羽織れるものを持ってくる。」
そう言って、彼は立ち上がった。
「え、そんな!殿下のお手を煩わせる訳には…!わ、私が自分で探しますから…、」
そう言って、リスティーナは慌てて掛け布で肌を隠したままベッドから降りようと身体を動かした。
が、少し動いただけで下腹部にズキン、と走った鈍痛に顔を顰めた。
「っ、~~~~!」
声にならない悲鳴を上げ、ベッドに蹲るリスティーナにルーファスは無言で視線を注いだ。
「…痛むのか?」
「い、いえ!だ、大丈夫、です…!」
無理矢理笑みを張り付けて、それを証明しようとするかのように何とかベッドから床に足を降ろそうとした。が、またしても走る鈍痛にリスティーナはそのままベッドから転げ落ちそうになった。
「きゃっ!?」
思わず目を瞑ったが転倒する前にルーファスがリスティーナの体を受け止めて転倒は免れた。
「あ、ありがとうございます…。」
「…あ、ああ。」
彼はリスティーナを一瞬だけ見下ろしただけですぐに目を逸らし、リスティーナを支えながら、転びそうになった拍子に床に落ちた掛け布を拾ってリスティーナの体に掛けてくれた。
「っ!」
わ、私、今…、裸…!
どうりで彼の様子がおかしかった訳だ。気まずそうに顔を背ける彼の行動を理解したリスティーナは顔から火が出そうになる位、恥ずかしかった。恥ずかしくて、彼の顔が見れない…!
そんなリスティーナをベッドに座らせると、ルーファスはリスティーナと視線を合わせないまま言った。
「何か着れそうなものを持ってくるから、君はここで待っていろ。」
「は、はい…。」
リスティーナは恥ずかしさのあまり彼の顔が見れなかった。だから、彼の顔もまた、少し赤らんでいることにリスティーナは気付かなかった。ごそごそと物音がするのを聞きながら、リスティーナはかああ、と火照った頬を抑えた。
「俺に同情したことか?」
「いいえ!そうじゃないんです!私…、私は…、」
リスティーナは俯いて、手が震えながらも口を開いた。
「殿下と、私は…、似ていると思ってしまったんです…。」
訝し気に眉を顰めるルーファスにリスティーナは白状した。
「殿下も私と同じなのだと…、そう思ってしまったんです…。殿下が私と同じように辛い境遇に遭ったのだと知って、私は心のどこかでホッとしてしまったんです。苦しい思いをしたのは私だけではないのだと思うと…、ああ。良かった、と…。苦しんだのは私一人だけじゃないのだと…、そう、思って…!」
リスティーナは彼の顔を見られなかった。
ああ。私は何て、身勝手で醜く歪んだ感情を持った人間なのだろうか。こんな自分が嫌になる。
彼の境遇を聞いて、胸が痛んだのは事実だ。でも、それと同時に別の感情も沸き上がった。
それは、彼への親近感と歓喜…。ああ。この人も私と一緒なんだ、と。一種の仲間意識に似たものを抱いてしまった。あまつさえ彼と私は分かり合えるかもしれないなどと…。
リスティーナは気が付いた。本当は私は…、彼に出会う前から…、こんな打算に塗れた思いを抱いていたのだということを…。
初め私は彼の噂を聞いて、不安を抱いた。でも、心のどこかで呪いの王子として他人から嫌われ、避けられている王子相手なら…、私に優しくしてくれるかもしれない。
私と同じように一人ぼっちなのかもしれない。それなら、私が彼に精一杯お仕えして、寄り添うことができれば…、私を傍に置いて頂けるかもしれない。そうすれば…、私はもう一人じゃない。
母が亡くなってからこの胸に穴が開いたような虚しさと寂しさを…、埋められるかもしれない。
それは、本当に自分でも自覚できなかったほんの少しの期待だった。その事にリスティーナは今になって気が付いた。
全てを彼に白状し終えたかと思えば…、ポタッと雫がシーツの上に落ちた。
頬を伝う感触にリスティーナは自分が泣いているのだと知った。
「っ、も、申し訳、ありませ…!」
涙を拭い、一生懸命涙を止めようとする。それなのに、リスティーナの意思に反して、涙は止まらず、次から次へと涙が溢れた。
自己嫌悪と罪悪感のあまり、涙が止まらなかった。どうして…?どうして、涙が止まらないのだろうか。
彼の前で泣き出すなんて…!泣きたいのは彼の方なのに…!それなのに、どうして私が泣いたりなんか…!
そう思うのに焦れば焦るほど涙は止め処なく流れていく。
ゴシゴシと目元を擦り、顔を叩いた。そうすれば、涙が止まるのではないかと思って。
すると、スッと目の前に影が覆った。リスティーナの手首を彼が掴んだ。
「…よせ。顔に傷がつくだろう。」
彼はそう言って、リスティーナの頬に指を添わせ、そっと涙を拭ってくれた。
丁寧で優しい触れ方だった。ああ…。私は何て酷い女なんだろうか。こんな優しい彼にそんな狡い感情を抱いたりするなんて…。
自分が恥ずかしい。私は彼にこんな風に優しくしてもらう資格はないのに…。
「何故、泣く?」
「っ、も、申し訳…、」
「違う。君を責めているんじゃない。理由を聞いているんだ。」
「あ、っ、わ、私…!じ、自分が恥ずかしくて…!私、殿、下に…、う、っ、酷い事、を考えて…!」
「…。」
「ふっ、うっ…、殿下の、っ、不幸を、喜んだり、して…!わ、私…、最低っ、な…、」
嗚咽交じりに話すリスティーナだったが不意にバサッと白い何かが視界を覆った。
え…?と思う間もなく、その白い何かに包まれた状態で抱き締められた。
布越しに伝わる力強い腕の感触にリスティーナはようやく掛け布越しに彼に抱き締められていることに気が付いた。
「…泣くな。」
「殿、下…?」
リスティーナはいきなりの事に涙が止まり、呆然と呟いた。
「すまない…。今のは俺が言い過ぎた。」
「え、そんな…!殿下が謝ることはありません!そもそも、私が殿下に失礼な事を言ったのが原因で…!」
「…違う。今のは俺に非がある。君をこうだと完全に決めつけて、きついことを言ってしまった。
君が…、そういう女じゃないことは分かっていた筈なのに…。」
耳元で囁かれる低い声と彼の吐息…。リスティーナはこの状況に心臓がドキドキした。彼に抱き締められているのだと実感する。
「君みたいなお人好しな女があいつと同じわけがないのにな。」
ぼそりと呟いた彼の言葉は独り言のようだった。
「…?あいつ?」
「…何でもない。こっちの話だ。さっきのは、俺が八つ当たりしたようなものだ。…忘れてくれ。だから、君ももう自分を責める必要はない。」
「え、お、お怒りにならないのですか?私、あんなに失礼な真似を…、」
「怒っていない。…だから、もう泣くな。君が俺を同類だと似た者同士だと思ってくれて構わない。俺がそれを許す。」
身体を離した彼は真剣な表情でリスティーナを見下ろした。
そんな彼をリスティーナは信じられない気持ちで見上げた。
私を責めないばかりかそれを許してくれるなんて…。
彼は優しいだけじゃなくて、寛大さも持ち合わせている。そんな彼の新しい一面をまた知ることができた気がした。
「殿下…。ありがとうございます…。寛大な処置に感謝いたします。」
「君は…、」
そんなリスティーナを見て、ルーファスは一瞬、眩しそうに目を細めた。
「殿下…?」
「いや…。涙、止まったみたいだな。」
彼の言葉にリスティーナも漸くその事実に気が付いた。彼を見上げると、その表情は少しだけ穏やかなものへと変わっていた。さっきの無機質な表情とは全然違う。
「急に抱き締めたりして悪かった。不意打ちの行動をすれば女は涙が止まると聞いたことがあったから…。」
「い、いえ!そんな…、殿下のお蔭で涙が止まりましたから助かりました。」
それに…、彼に抱き締められるのは嫌ではなかった。そんなはしたないことは絶対に口にできないが。
リスティーナは先程の抱擁を思い返し、ドキドキと胸が高鳴った。掛け布越しではなくても直接抱き締めてくれても良かったのにと思ってしまった。
「あ、あの…、そういえば、殿下はどうして掛け布などを私に被せたのですか?」
「俺に直接触られるのは嫌がるかと思ったからだ。」
「い、嫌だなんて…!そのような事は…!」
リスティーナは首を横に振り、否定した。その時、リスティーナはくしゅん、と小さなくしゃみをした。
そこでリスティーナは自分が素肌の上に掛け布で身体を隠しているだけの姿でいることに気が付いた。
「ああ。寒いのか?春になったとはいえ、まだ冷えるからな。少しここで待っていろ。何か羽織れるものを持ってくる。」
そう言って、彼は立ち上がった。
「え、そんな!殿下のお手を煩わせる訳には…!わ、私が自分で探しますから…、」
そう言って、リスティーナは慌てて掛け布で肌を隠したままベッドから降りようと身体を動かした。
が、少し動いただけで下腹部にズキン、と走った鈍痛に顔を顰めた。
「っ、~~~~!」
声にならない悲鳴を上げ、ベッドに蹲るリスティーナにルーファスは無言で視線を注いだ。
「…痛むのか?」
「い、いえ!だ、大丈夫、です…!」
無理矢理笑みを張り付けて、それを証明しようとするかのように何とかベッドから床に足を降ろそうとした。が、またしても走る鈍痛にリスティーナはそのままベッドから転げ落ちそうになった。
「きゃっ!?」
思わず目を瞑ったが転倒する前にルーファスがリスティーナの体を受け止めて転倒は免れた。
「あ、ありがとうございます…。」
「…あ、ああ。」
彼はリスティーナを一瞬だけ見下ろしただけですぐに目を逸らし、リスティーナを支えながら、転びそうになった拍子に床に落ちた掛け布を拾ってリスティーナの体に掛けてくれた。
「っ!」
わ、私、今…、裸…!
どうりで彼の様子がおかしかった訳だ。気まずそうに顔を背ける彼の行動を理解したリスティーナは顔から火が出そうになる位、恥ずかしかった。恥ずかしくて、彼の顔が見れない…!
そんなリスティーナをベッドに座らせると、ルーファスはリスティーナと視線を合わせないまま言った。
「何か着れそうなものを持ってくるから、君はここで待っていろ。」
「は、はい…。」
リスティーナは恥ずかしさのあまり彼の顔が見れなかった。だから、彼の顔もまた、少し赤らんでいることにリスティーナは気付かなかった。ごそごそと物音がするのを聞きながら、リスティーナはかああ、と火照った頬を抑えた。
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