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ワーム2
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「くそっ! なんてこった!」
俺は毒づくぎながらも、悲鳴を上げる体に鞭を打ち、走り難い砂丘をまた走り始めた。
すると今度は女神が巨大ミミズの方を向いて止まっていた。
思わず追い抜いてしまったが、俺の心がどうしてもそれを許さず、足で急制動をかけ、女神の方へ向きなおった。
「おいっ! お前も戦う気なのか?
止めろっ! 絶対に死ぬぞ!」
すると女神は、背後に巨大ミミズが迫る中、顔の半分だけ横顔を見せると、無表情にこう言った。
「いいえ。私達の勝ちです」
その刹那。
ドッッバアァァ――――――ンッ!!!!!
巨大ミミズの地表から出ていた部位が突然、大爆発を起こした。
それも、あの『選択の狭間』で見た見えない鎧が出した美しい黒い炎を伴って。
爆発により粉砕された小型車並みの大きなミミズの肉片が、四方八方に飛び散りまくる。
黒い炎に包まれ、ドスンドスンと音をたてながら辺り一面に落下する。
それは、女神のすぐ近くにも落ちてきたが、彼女は別段それを恐れる事はなく、それよりも巨大ミミズがいた中央の黒く怪しく燃え盛る炎をじっと見つめていた。
それは、何かを危惧するかのように不安げな表情だった。
俺は毒づくぎながらも、悲鳴を上げる体に鞭を打ち、走り難い砂丘をまた走り始めた。
すると今度は女神が巨大ミミズの方を向いて止まっていた。
思わず追い抜いてしまったが、俺の心がどうしてもそれを許さず、足で急制動をかけ、女神の方へ向きなおった。
「おいっ! お前も戦う気なのか?
止めろっ! 絶対に死ぬぞ!」
すると女神は、背後に巨大ミミズが迫る中、顔の半分だけ横顔を見せると、無表情にこう言った。
「いいえ。私達の勝ちです」
その刹那。
ドッッバアァァ――――――ンッ!!!!!
巨大ミミズの地表から出ていた部位が突然、大爆発を起こした。
それも、あの『選択の狭間』で見た見えない鎧が出した美しい黒い炎を伴って。
爆発により粉砕された小型車並みの大きなミミズの肉片が、四方八方に飛び散りまくる。
黒い炎に包まれ、ドスンドスンと音をたてながら辺り一面に落下する。
それは、女神のすぐ近くにも落ちてきたが、彼女は別段それを恐れる事はなく、それよりも巨大ミミズがいた中央の黒く怪しく燃え盛る炎をじっと見つめていた。
それは、何かを危惧するかのように不安げな表情だった。
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