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夢から醒める

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「・・・・・・・・夢」

ベランダからサンサンと太陽の光が部屋の中を照らしてる

「えー・・・なにあの夢ぇ・・・」
欲求不満過ぎでしょー。
そう独言て自分の身体にかかったシーツを持ち上げる。
・・・うん。パンツはいてた。
頭の横にローターがあるのがちょっと嫌。
やっぱあのまま寝てたのかなー
というか今って何時?
ベッドの隣の棚の上のスマホを見る

12:30


「12時半!!」
思わずガバッと上半身が起き上がる。
え。
めっちゃ寝てた・・・
なのに身体はすごいだるい。
寝過ぎると怠くなったりするもんなー。

あー・・・今日はネットショップの発送もないし、特に用事もない。
ホッとしたからか、トイレに行きたくなった。

「とりあえず、トイレ行こ。」
そう言いながらベッドから降りる

トロッ

「っっ!!」
秘部から何かが垂れてきた。
生理とか?
いや、先日終わったばっかだ。
慌ててトイレに行って確認すると昨日寝る前に慰めた愛液なのか、凄くベタベタだった。
「・・・まぁ、あんな夢見ちゃったしね。」

トイレから出てそのままお風呂に入る。
シャワーが水からお湯に変わるまでの間にシャツを脱ぐ。
目の前の洗面台の鏡を見る。
大きな鏡は私の腰の辺りまでを写す

・・・うん。
わかってたけど、キスマークとか・・・付いてない。



『他のインキュバスに取られないように、マーキング付けとくね。もう、・・・りりは俺の。俺以外の奴に食べさせちゃだめだよ?』



夢の内容がハッキリと頭の中を駆け巡る。
「・・・なんか、わかってたのに変に期待しちゃった」
もしかして現実かも・・・なんて。
「って言うか!!!やっぱ夢夢! 突然やってきた羽根生えた不審者とあんな事!」
まっ、いいかーなんて思った自分の頭おかしいよ!
さすが夢。
ご都合主義ってやつね。


お風呂場が湯気でいっぱいになったのを確認して入る。
熱めのシャワーを全身にかける。
身体を手で撫でてお湯を馴染ませる。
秘部まで指を這わせるとお湯とは違う、ぬるっとした液体が指に絡む。

「んっ・・・」
あんな夢見たせいでこんな変な気分になっちゃってるんだ。


肌に当たるシャワーすら、変な気分にさせる要因なんだろうか。
ボディーソープを泡だてて全身に塗り広げる。
シャワーで流してから敏感な場所を洗う用の固形石鹸を泡だてて秘部を指で優しく洗う。
ついでに剃刀で生えかけてくる陰毛の処理をして、他の無駄毛のお手入れも一緒にしていく。

泡を丁寧に落として、また手を秘部に持っていく。
「はぁ・・・まだ治らない。」
ぬるぬるとした愛液がせっかく洗った場所をまた汚す。
「んっ・・・ぁっ」 
止まらない指が蕾を刺激する。
立ちっぱなしだとうまくイけないから床に座り込んで両足を大きく広げる。
昨日みた夢のように。

「ぁっ・・・はっ、んっ・・・」
右手は秘部
左手は胸に持ってくる
「ぁ・・・っ、こんなんじゃ、ない」
あの気持ちよさがこない。
もっと・・・
もっと・・・

蕾を刺激していた指は愛液が出てくる所に滑べらせる
シャワーの水音と別のクチュッ・・・とした音が小さく聞こえる。

「ぁっ・・・痛っ」
指をぐっと入れてみると以前は第一関節までしか入らなかったのに
「うそ・・・入っ、た。」
中指が入った。
夢と違って、自分の指ですらピリッとした痛みが出たものの、入ってしまった。
そのまま中指をナカで曲げてみる。

「んっ・・・・・・ダメ、全然気持ちよくない。」
思った場所に届いてないのかわからないけど、あのゾクゾクするような感覚にならない。
火照った身体を慰めるには全く刺激が足りない。
「仕方ない。」
私は指を抜いて立ち上がって流しっぱなしのシャワーをとるとまた座り、蕾に当たらないように足の付け根に当てる。
空いてる左手は蕾を刺激する
「はっ・・・んっ。ぁ」
気持ちいい波が押し寄せる

「はっ、あっ・・・きもちぃ」
シャワーで音が掻き消えてるはず・・・そう思って小さな声で喘ぐと更に気持ち良さが増す

蕾への圧をかけて付け根に当てていたシャワーを秘部に当てる
「ひぁっ・・・ぁっ、ぁっ・・・ィっく・・・ふぁああ」
シャワーが蕾に当たりあっという間に昇りつめると勢いよく失禁する。

私、こんなにえっちだったっけ・・・

1度イったら冷静になった。
ガクガクと震えた足も乱れた呼吸も整えてさっさと頭を洗いお風呂場を出た。

ちょっとのぼせ気味になりサッと拭いた身体にタオルを巻き付け、髪の毛もタオルで巻いて冷蔵庫まで行く。
冷蔵庫の中の水を取り出し飲む

冷たい水が喉から胃に落ちていくのがわかる。

「はぁぁ・・・水おいしー」
台所から見える2部屋をぼーっとみる。
一つは作業部屋
キッチンにリビングがあって奥にある。
ぬいぐるみ制作したり写真撮ったりする。
そこは今扉が閉まっている。

もう一つはその隣にある部屋。
こちらは開きっぱなし。
さっきまでいた寝室。
昨日の夢で何度も何度も吹いた潮・・・
もちろん濡れたような後もなかったけど・・・

「・・・布団、干そう」

いい天気だし。
ついでに溜まってた洗濯もしちゃお。
寝室に入ってベランダに進もうと窓を開ける。

「あれ? 鍵しまってる」
ベランダへ出る窓の鍵、閉めてたっけ?
「・・・・ま、いいか。」
よく覚えてないけど、そういえば私昨日ベッドに入る前は出かけてたから寝室に入ったのはシャワーしてからだった。
出かける前に締めたんだろう。
大体窓が空いてたのは夢の中だったし。

窓を開ける。
季節は5月だ。
だけどもうすでに暖かいを通り越して暑い日も多い。
暖かいような少し冷たいような、そんな風がふわりと入ってきた。
ググっと身体を伸ばしてお日様の光を浴びる。

「んーっ!まずはご飯だ!」
お腹の虫も鳴き始めた。
私は網戸とレースカーテンだけ閉めてキッチンに向かった。
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