上 下
196 / 222
ヘンリエッタ編

174.皆色の講義

しおりを挟む
 
 
 エッタがオイスタムに入ってから三日が経った。

 この間、神殿の中は大きく揺れ動いた。

 まず、神官や神兵隊の隊士たちへ、アマヌスが自ら「エイトが『予言の賢者』ではなく、自身も王にはなれない」ことを宣言した。

 シナオサが先んじて伝えていた神官たちは冷静にそれを受け止めたが、神兵隊の隊士たちの動揺は大きい。中には、エイトに「よくも騙したな」と詰め寄るものさえいた。

 その詰め寄った隊士を自ら制し、アマヌスは「オドネルの民」の暗躍についても語った。

「『予言の賢者』と偽った異世界人を差し向け、我らがモウジ神国を混乱に陥れた『オドネルの民』こそ、神兵隊が戦うべき敵だ!」

 そして、エイトも「オドネルの民」に利用された被害者だ、と隊士たちに自重を求めた。

「『予言の賢者』ではないが、『ゴッコーズ』を持つ異世界人であることは事実だ。そして何よりも、皆と同じく俺のことを王にふさわしいと心から信じてくれていた」

 一緒に戦ってくれる仲間なのだ、と宣言し、隊士たちの反発を抑え込んだ。

 エッタは、変身魔法を見破る通称「ドーン」を使い、隊士や神官、出入りの商人や職人に至るまで、数百名を調査した。

 結論から言えば、造魔人ホムンクルスが変身している人間は一人もいなかった。

「本当にその魔法で変身を見分けられるのか?」
「見分けられます」

 疑いのまなざしを向けてくるアマヌスに、エッタはぴしゃりと言い返す。

「っていうか、わかってます? いないことを確認できたのも十分な成果だって」

 無論、それだけで「オドネルの民」の関与が完全にないとは言い切れない。アドニス王国では、由緒ある「五大聖女」の家系――もっとも僭称であったが――のヴィーダー家を隠れ蓑に暗躍していた事実もある。

 そのため、シナオサの手のものが、神官や神兵隊士らの身辺調査を並行して行っていた。

 そちらの結果が出るのはまだ先だろう。ということで、エッタはエイトと新しい魔法銃ガンの開発に専念することにした。

「覚えましたか、魔素容量の数字の読み方」

 エイトの前にはいくつかの魔法素子が並べられている。

 いずれも、魔素をためておく魔素収容器キャパシタで、表面に数字が書かれていた。魔法素子はここ30年ほどで発明され発達した部品であるが、製品化の際に規格の統一が行われた。小さな部品のため、容量の表示は独特のやり方で記載されている。

「一番容量が大きいのはどれです?」
「えーっと……、これかな?」

 摘まみ上げたエイトの手をエッタははたいた。

「痛ッッ!?」
「いや、だからね、ちゃんと覚えてくださいよ。何回説明しました?」

 もう、とエッタは正解の素子を手に取る。

「数字が大きそうなのが逆に一番小さいんですよ。ここの数字をこの数字でマイナス乗するわけですから。わかりますよね?」
「あ、は、はあ……」

 聞いてるのか、とエッタはため息を吐く。学校の成績もあまりよくなかったのかもしれない、とちらりと思った。

「こんなの覚えるところから始めても、新しい魔法銃ガンには直接関係ないんじゃ……」
「いいえ、あなたのその何でも楽をしようとする性根は、ここで叩き直します。世の中、チートで全部すっ飛ばせばいいって話じゃないんですよ? 基本的なところから積み上げていかないと、すぐに崩れてしまいますから」
「うう、厳しいな……」

 当然のことです、とエッタは鼻を鳴らした。

「どこへ行ったって、人生は厳しいものです。あなたも高校受験をしてから来てれば、その辺ももう少し理解できていたはず」

 へ、とエイトは首を傾げる。

「僕、高校生ですけど……?」

 は? と今度はエッタが驚く番だった。

「え、中学生くらいじゃないんですか!?」
「いや、確かにちょっと前までは中学生でしたけど……」
「受験もしたんですよね? 勉強たくさんしたでしょう?」
「定員割れの高校に入ったから、そんなにしてないですね……」

 うわあ、と喉から出かかったそれをエッタは何とか押し留めた。

 受験がすべてとは言わないし、自信がないなら定員割れを狙うのも作戦であろう。しかし、すぐに弱音を吐くようになったり、自己肯定感が足りなくなったりしているのは、生存戦略としては失敗ではないか。

「ま、まあ、そんなとこに入っちゃったから、ちょっといじめられたりもあって……」

 でしょうね、と言いそうになったがこちらも飲み込んだ。飲み込み過ぎて喉が詰まりそうだ。

「あ、そうだ、ずっと気になってたんですけど……」
「わたくしの胸の大きさですか?」

 こっちは口に出した。視線が露骨すぎるのだ。

「ちち、違いますよ!」

 赤くなって否定するエイトに、エッタは「見過ぎですよ」と呆れた。今一つエイトに集中力がないのは自分の胸のせいかもしれない、とちらりと思った。

「そうじゃなくって、その……エッタさんの国で『オドネルの民』に召喚された子のことなんですけど……」
「タクト・ジンノですか?」

 はい、とうなずいてエイトは手近にあった紙片に何かを書きつけた。

「タクト・ジンノって、こういう字ですか?」

 エッタに見せたそれには、漢字で「神野拓人」とあった。

「いや、知りませんが」
「えっ?」
「面識ないんですよね。わたくしとパーティを組んでいた人たちが関わっただけなので」

 そうだったんですか、とやけに残念そうにエイトは肩を落とす。

「えらく寂しそうじゃないですか。賢者じゃなくなったし、元の世界が恋しくなりました?」
「いえ、その……、実は……」

 少し口ごもってから、エイトは続ける。

「実は、その神野拓人くんのこと、知ってるかもしれないんです。クラスメイトでよく話してた子かもって……」



 エイト――三浦みうら英人えいとは、幼いころからアニメやゲーム、マンガやライトノベルに親しんできた子どもだった。

 学校の勉強よりも、そういう世界に浸っている方が好きだった。勉強しているふりをして、ラノベやマンガを読むのに熱中した。そのせいで国語はともかく、理数系の科目は壊滅的だったし、単語はよく知っていても文法を勉強しないから英語も苦手、社会も実在の地名や人物が出てくるような作品は興味を持てないこともあって、まったくできなかった。

 両親はよく言えば放任主義、悪く言えば英人に関心がないかのような没交渉ぶりであった。だから、彼の成績がすこぶる悪いことにも、そのせいで地域で一番レベルの低い高校にしか進学できなくても、何も文句を言わなかった。

 それどころか、英人がその高校でいじめられて学校に行けなくなっても、「行きたくないならないでいい」と放置を決め込む。

 これには、流石の英人も拍子抜けした。「いじめられて辛いかったんだね」どころか、「学校に行け」すら言わないとは。本当に、自分は期待されていないのだと痛感させられた。



「何でまた、ご両親はそんな極端な……」
「多分、妹に全部の労力をかける気なんでしょう。妹は出来がいいから……」

 妹さんがいたんですか、とエッタは意外そうに目を丸くする。高校生だというのにも驚いたが、それ以上だ。

「そんな驚くことですかね?」
「お兄ちゃんという感じがしないですから」

 頼りないってことか、と眉を下げるエイトに、エッタは「それで?」と続きを促した。



 英人が高校でいじめられるようになったきっかけは、今となってはわからない。

 多分、何でもよかったのだろう。たまたまそこにいたのが気に食わないとか、運動も勉強も全部駄目なヤツだから何してもいいだろうとか、そういう些細なことの積み重ね、それが引き金を弾いたに過ぎない。

 だから、いじめられるようになったこと、それ自体は英人の中で不思議な話ではない。中学の頃だって、「白ブタ」などとなじったり、そういう態度を取ってくるヤツはいた。だから、「またか」という気持ちもある。

 それでも、今回はすごく堪えた。

 何故なら、唯一と言っていい友人が英人を裏切ったからだ。

 中学の時に耐えられたのは、同じ趣味を持つ仲間が庇ってくれたからだ。「ああいう連中しょうもないよな」とか「そんなことよりゲームしようぜ」とか、そういうことを言ってくれる仲間たち。あの当時は、そういう人たちが周りにいてくれた。

 だけど、高校では違った。

 同じ趣味を打ち明けあったクラスメイトは、すぐに英人を無視するようになった。ごく簡単に、彼は切り離した。一人でいる方が、自分は生き残りやすいと考えたのかもしれない。



「その友達っていうのが……」
「神野拓人くんです」

 まさか異世界に来て勇者になってたなんて、とエイトは嘆息した。

「神野くん、僕がこの世界に来る一週間くらい前に、行方不明になってるんですよ」
「一週間、ですか……」

 タクト・ジンノが死んだ「天神武闘祭」は、既に半年以上前のことだ。あちらの世界とこちらの世界では時間の流れが違うのか、それとも時間軸をズラして召喚できるのか……。

「学校が嫌になって家出したのかなって、思ってたんですよ」
「タクト・ジンノ――いや、神野くんもあなたと一緒で学校が嫌いだったんですか?」

 はい、とエイトは何度か噛みしめるようにうなずいた。

「ずっと言ってました。『自分はこんな学校に来るような人間じゃないんだ』って。もっとランクの高い高校を目指してたのに、受からなかったとかで」
「それで家出ですか。不登校ではなく」
「神野くん、家も厳しかったみたいで。うちと真逆ですね、かなり勉強についてとやかく言われてたみたいだったし……」

 それに、とエイトの表情に差した陰が濃くなったように見えた。

「僕がいなくなったら、あの教室でいじめられるの、神野くんだろうから」

 学校とは、そういう「システム」なのだとエイトは言い足した。諦めているような、それでもどこか嘆いているような、色々な感情が入り混じって聞こえた。

「それがまさか……。しかも偽勇者扱いで、死んじゃうなんて」
「友達なのに、無視してきたような子でしょう? 悲しがることないと思いますけどね」

 エイトの顔に浮かんでいる郷愁に似た表情に、エッタはそんな感想を抱く。

「そのことはいいんです。神野くんだって、自分の身を守らないといけないって思ったんだろうし。もし、神野くんの方がいじめられていたら、僕だって同じことをしないとは限らない」
「そう考えられる時点で、君は話に聞くその子より、客観性のある大人びた人間ですよ」

 エッタは、エイトの意外な一面を見た気がしていた。「賢者」という熱に浮かされていなければ、何だ冷静じゃないかと感心さえしていた。

 「賢者」という呪縛は、アマヌスだけでなくこの少年の心も縛っていたのかもしれない。

「一つだけ、タクト・ジンノを教訓にするのなら」

 エッタは、エイトの眼前に人差し指を立てる。

「君は『ゴッコーズ』を乗りこなさなくてはなりません」
「乗りこなす……?」

 人差し指を見つめるエイトは眉間にしわを寄せた。

「『ゴッコーズ』を持つものがその力に溺れ、精神の均衡を崩すと『魔人化』という現象が起こるそうです」

 「タクト・ジンノのことは伝聞でしか知りませんが」と前置いて、エッタはタクトが「魔人化」してアドニス王国の姫君をさらい、最終的に「ゴッコーズ」を無効化されるまで暴れ回ったことを話した。

「世間では『偽勇者が魔獣の正体を現した』ということになっていますが、これは『ゴッコーズ』由来の現象なのです」
「『ゴッコーズ』の無効化、ですか……」

 そっちが気になるのか、とエッタは内心肩をすくめつつ、二つの神の祝福が「ゴッコーズ」を人間の中で成立させていることを説明した。

「あと、お姫様さらったって聞こえたんですけど……」

 なるほど、気が散りやすいのが成績が悪い原因かもしれない。そうエッタは推測しつつ、「銀髪のそれはそれはかわいらしいお姫様ですわよ」とチクチクした口調で言った。

「銀髪……、アルミスに似てるんだ。絶対そうだ……」
「もしもし、話はまだ終わってませんわよ」

 「あ、はい」とエイトは居ずまいを正す。

「ともかく、『魔人化』なんてしてほしくないんです。そのためには『ゴッコーズ』を乗りこなしてもらわないと」
「エッタさん、心配してくれてるんですね……」
「いえ、面倒くさいので」

 タクトの時は「冒険者登録を消し、『旅の神』の祝福を無効化する」という方法を取ったそうだが、エイトの場合はそれは使えない。となると、「魔人化」をしたエッタが知るもう一人の人物、レナ・ヴィーダーのように手に負えなくなるだろう。

「面倒くさいって……」
「事実ですわよ」

 「ツンデレ」の照れ隠しだと思ってるかもしれませんが、とエッタは釘を刺しておく。

「『ツンデレ』なんて、この世にクロエぐらいのものですわよ」
「クロエ聖のツンの部分なんて、見たことないけどなあ……。いつも優しいし……」
「女には秘密が多いのです。あなたには3万年早いかもしれませんが」
「遠いなあ……」

 ふと笑顔を引っ込めて、エイトはエッタの方を向いた。

「だけど、具体的にどうしたらいいんでしょう? 『ゴッコーズ』を乗りこなすって……」

 繰り返しになりますがね、とエッタは前置いて続ける。

「大事なのは試行錯誤です。失敗を恐れず挫けずに。あなたの力ならば、何をそこで作り出すのが最良か、考え続けることです」

 苦手としていることでしょうが、と図星を突かれ、エイトは何とも言えない表情になる。

「それが難しいんですよね……」
「世の中、簡単なことなんてないんですよ。ホントに」

 だけどね、とエッタは言葉を継ぐ。

「考えることをやめちゃだめですよ。あなたが『賢者』として呼ばれ、そうありたいと願うならね。偽物だ本物だなんて、関係ありません。本当に異世界の『賢者』としてあろうとすれば、評価なんて後からついてくるものですよ」

 エイトは目を瞬かせた。瞳は揺るぎなく、まっすぐエッタの方を見つめている。その言葉を、じっと受け止めて咀嚼しているのだろうか。

「……柄にもないことを言いましたわ」

 失礼、とエッタが微笑んだ時だった。

 外の廊下をバタバタと走る音が聞こえ、「失礼します!」と慌てた声がかかった。

「どうぞ」

 扉を開けたのは隊士であった。エッタの姿を見止めると、大汗をかきかき「おられましたか!」と声を張り上げる。

「砂漠を行くキャラバンが魔獣に襲われ、神殿の庭に重症者が多数運び込まれております! クロエ聖がヘンリエッタ師にすぐ来てほしいとのことです!」

 おやおや、とエッタは立ち上がる。

 何だか事態が動き出してきたのかもしれませんわね。そう内心でつぶやいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~

飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。 彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。 独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。 この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。 ※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

俺だけ異世界行ける件〜会社をクビになった俺は異世界で最強となり、現実世界で気ままにスローライフを送る〜

平山和人
ファンタジー
平凡なサラリーマンである新城直人は不況の煽りで会社をクビになってしまう。 都会での暮らしに疲れた直人は、田舎の実家へと戻ることにした。 ある日、祖父の物置を掃除したら変わった鏡を見つける。その鏡は異世界へと繋がっていた。 さらに祖父が異世界を救った勇者であることが判明し、物置にあった武器やアイテムで直人はドラゴンをも一撃で倒す力を手に入れる。 こうして直人は異世界で魔物を倒して金を稼ぎ、現実では働かずにのんびり生きるスローライフ生活を始めるのであった。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。  そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!  気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?  するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。  だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──  でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが…… なろう、カクヨムでも投稿しています。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

処理中です...