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脳内記憶研究所
第8話
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翌朝、テレビのニュースを見て腰を抜かしそうになった。
天外博士が自宅で死亡してるのが発見されたのだ。
死亡時刻は昨夜の午後8時。
脳内出血による失血死と報道されていた。
第1発見者は自治会長でこの日、自治会費の回収を約束していて何度か訪れたが、不在の為に不審に思い警察に連絡して、警察官が地下室で血まみれの遺体を発見したとの事だった。
外傷は無く、病死として捜査が進められているらしい。
俺は慌てて、昨日のメールを見直した。
『私はもう居ない…18番を探せ。』
本当に居なくなってたのか…。
せっかく、仲良くなれたと思ってたのに。
俺は肩を落として、うな垂れた。
なんだかんだ言ってて、俺もハゲ爺さんを嫌いじゃなかった。
不器用な寂しがりやのハゲ爺さんと…最後に散歩してやりたかった。
ピンポンピンポン!
誰かが訪ねて来た様だ。
ったく間の悪い奴だ…。
ガチャ。
ドアを開けると、黒ずくめの男2人が手帳を見せて中にズカズカと入って来た。
「山波東署の者だ。
天外博士の事を知ってるな?
任意で話しが聞きたい。」
「あ…はい。着替えてからでいいですね。」
警察!?
同様しながらも、ニュースを見た時点で予感はあった。
…そうか、最近天外博士と接触してる人間だからか…。
俺は支度をしながら、改めて爺ハゲさんに黙祷した。
天外博士が自宅で死亡してるのが発見されたのだ。
死亡時刻は昨夜の午後8時。
脳内出血による失血死と報道されていた。
第1発見者は自治会長でこの日、自治会費の回収を約束していて何度か訪れたが、不在の為に不審に思い警察に連絡して、警察官が地下室で血まみれの遺体を発見したとの事だった。
外傷は無く、病死として捜査が進められているらしい。
俺は慌てて、昨日のメールを見直した。
『私はもう居ない…18番を探せ。』
本当に居なくなってたのか…。
せっかく、仲良くなれたと思ってたのに。
俺は肩を落として、うな垂れた。
なんだかんだ言ってて、俺もハゲ爺さんを嫌いじゃなかった。
不器用な寂しがりやのハゲ爺さんと…最後に散歩してやりたかった。
ピンポンピンポン!
誰かが訪ねて来た様だ。
ったく間の悪い奴だ…。
ガチャ。
ドアを開けると、黒ずくめの男2人が手帳を見せて中にズカズカと入って来た。
「山波東署の者だ。
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任意で話しが聞きたい。」
「あ…はい。着替えてからでいいですね。」
警察!?
同様しながらも、ニュースを見た時点で予感はあった。
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俺は支度をしながら、改めて爺ハゲさんに黙祷した。
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