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ハードで楽しい深夜のお仕事
第3話
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「怪人避け?
ゴキブリなの?怪人って?
ゴキブリホイホイなの?書物って?
違った、怪人ホイホイ?」
「土屋先輩…。
変なところイジらないで下さい。」
なんだか土屋先輩のボケに付き合うのに、いささか疲れてきた。
「いや、土屋さんの言う通りかな。
ホイホイじゃなくて、シッシッ!って感じかな。
近づけないのが目的かも。」
「近づけない…怪人が、あのシートが苦手なんですか?」
「あー、まぁそんなとこかな。
確証が無いんで、ここまでにしよう。
もう少し確証を得られたら。
今、僕の頭の中に浮かんでる者と怪人が一致するかも知れない。」
神谷先輩は何かに気が付いたようだけど、僕と土屋先輩はサッパリだった。
「ずっる!神谷君だけ~。
確証って何よお!」
「おいおい、何のために前年度図書委員長とのセッティングをお願いしに行ったんだよ。
昨日の放課後、一緒に行ったろ。」
「あ!そうだったわ。
でも、まだ日にちは決まってないし。」
「来週までには連絡とってくれるって先生が言ってたろ。
焦りは禁物だよ。
…それに、図書室に同好会の書類の避難を手伝ったんだろ、有村君。」
「あ、はい。」
「なら、戻すのも手伝う約束してるかい?」
「してます、してます。
昼休みに。」
「ん、となるとチャンスかも。
室内をくまなく観察して欲しい。
匂いもね。」
「に…匂い?ですか?」
「細かく、見てって意味だよ。
慌ててる時ほど、ミスってのは起きやすい。
昨日は特別な状況だった…想定外のね。
つまりヒントが残されてる確率が高いと思うんだ。」
「はあ。わかりました。
注視してみます。」
名探偵のように鼻をヒクヒクさせながら、神谷先輩は再び考え込んでしまった。
「もう、意外と謎解明って時間がかかるのね。
この胸のモヤモヤから早く脱却したいわ!」
土屋先輩は逆にストレス溜まっちゃってんのかなぁ。
…でも確かに、モヤモヤするよなぁ。
神谷先輩は何に気が付いたんだろう?
あ、宮地が登校してきた。
そろそろホームルームか。
宮地の登校を調べるはずが、ホームルームの時報のような感じで観察していた。
あれ?また早川さんを見なかったな。
昨日も…でも登校してた。
遅刻…?それともグラウンド側から…?
「ほら!行くよ土屋さん!
ホームルーム始まるよ!」
「えー!もう?」
土屋先輩の袖を引っ掴んで、神谷先輩は保健室を出て行った。
僕も急いで、後を追うようにして保健室を後にした。
昼休み…手伝いプラス宮地情報収集に室内調査、これは大忙しだなぁ。
「はふっ。」
思わず、溜息が漏れた…。
今日は早めに帰ろう。
昼休みだけで疲れそうだ。
けど、それは心地よい溜息だった。
だって…何もする事なく過ごす学校生活よりは何十倍もいい。
僕はそれを、誰よりも知っている。
今…思う…。
生活が充実するっていうのはこういう事なんだって。
慌ただしくて、疲れるけど…楽しい。
生きてる実感を、肌で感じられる…。
さあ!いざ行かん!
宮地のいる教室へ!
今の僕は…宮地のイジメだって、楽しんでみせる!
ゴキブリなの?怪人って?
ゴキブリホイホイなの?書物って?
違った、怪人ホイホイ?」
「土屋先輩…。
変なところイジらないで下さい。」
なんだか土屋先輩のボケに付き合うのに、いささか疲れてきた。
「いや、土屋さんの言う通りかな。
ホイホイじゃなくて、シッシッ!って感じかな。
近づけないのが目的かも。」
「近づけない…怪人が、あのシートが苦手なんですか?」
「あー、まぁそんなとこかな。
確証が無いんで、ここまでにしよう。
もう少し確証を得られたら。
今、僕の頭の中に浮かんでる者と怪人が一致するかも知れない。」
神谷先輩は何かに気が付いたようだけど、僕と土屋先輩はサッパリだった。
「ずっる!神谷君だけ~。
確証って何よお!」
「おいおい、何のために前年度図書委員長とのセッティングをお願いしに行ったんだよ。
昨日の放課後、一緒に行ったろ。」
「あ!そうだったわ。
でも、まだ日にちは決まってないし。」
「来週までには連絡とってくれるって先生が言ってたろ。
焦りは禁物だよ。
…それに、図書室に同好会の書類の避難を手伝ったんだろ、有村君。」
「あ、はい。」
「なら、戻すのも手伝う約束してるかい?」
「してます、してます。
昼休みに。」
「ん、となるとチャンスかも。
室内をくまなく観察して欲しい。
匂いもね。」
「に…匂い?ですか?」
「細かく、見てって意味だよ。
慌ててる時ほど、ミスってのは起きやすい。
昨日は特別な状況だった…想定外のね。
つまりヒントが残されてる確率が高いと思うんだ。」
「はあ。わかりました。
注視してみます。」
名探偵のように鼻をヒクヒクさせながら、神谷先輩は再び考え込んでしまった。
「もう、意外と謎解明って時間がかかるのね。
この胸のモヤモヤから早く脱却したいわ!」
土屋先輩は逆にストレス溜まっちゃってんのかなぁ。
…でも確かに、モヤモヤするよなぁ。
神谷先輩は何に気が付いたんだろう?
あ、宮地が登校してきた。
そろそろホームルームか。
宮地の登校を調べるはずが、ホームルームの時報のような感じで観察していた。
あれ?また早川さんを見なかったな。
昨日も…でも登校してた。
遅刻…?それともグラウンド側から…?
「ほら!行くよ土屋さん!
ホームルーム始まるよ!」
「えー!もう?」
土屋先輩の袖を引っ掴んで、神谷先輩は保健室を出て行った。
僕も急いで、後を追うようにして保健室を後にした。
昼休み…手伝いプラス宮地情報収集に室内調査、これは大忙しだなぁ。
「はふっ。」
思わず、溜息が漏れた…。
今日は早めに帰ろう。
昼休みだけで疲れそうだ。
けど、それは心地よい溜息だった。
だって…何もする事なく過ごす学校生活よりは何十倍もいい。
僕はそれを、誰よりも知っている。
今…思う…。
生活が充実するっていうのはこういう事なんだって。
慌ただしくて、疲れるけど…楽しい。
生きてる実感を、肌で感じられる…。
さあ!いざ行かん!
宮地のいる教室へ!
今の僕は…宮地のイジメだって、楽しんでみせる!
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