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第29話 シェリーVSダリア
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「まずは、どのくらいの実力か見させてもらうよ」
「はぁ、仕方ないよな。バレないようにしよう」
ジークが教える魔法グループは、シェリー、ダリア、そしてオズの3人である。
ダリアは、相変わらずオズたちと距離を置いている。
オズは、シェリーと2人でジャックの事を気にすることなく話している。
正直、オズはダリアよりジークの事で頭がいっぱいなのだ。
魔王の姿を1番見ていたジークが、今のオズを見て怪しまない可能性は極めて低いだろう。
「じゃあ、対戦方式でやってみようか」
「1人余るけど、どうするんだい(キラーン)」
「えっと、ダリア君とシェリー。オズ君と僕でしようかな。もちろん、手加減はしないよ」
(それはまずいって。ジークの本気だったら動きを変えながらは戦えない)
「ぼ、僕は2人のどちらかとしたいんですけど……」
「オズ君は、先生から対戦してみるように言われているんだ」
「そ、そうですか」
(まずいぞ、どうする)
勝手に対戦相手を決められて、オズはピンチに直面している。
今のジークは、魔王には及ばないが、それに近い力は待っているだろう。
正体を隠す為に、力を弱めて負けるのはオズのプライドが許さない。
何か方法がないのか、必死になって考える。
「先に、シェリーとダリアにしてもらおうかな」
「はぁい。やったるぜぇー」
「私の力を見せてあげましょう(キラーン)」
ダリアは、やる気があり、自信満々な態度で準備しに行く。
シェリーもやる気があるようだが、ほんわかしているのでそのようには見えない。
オズは、2人が戦っている間に、どうするのか考える。
「それじゃあ、始め!」
「いくよぉー、瞬間移動」
「対策済みだよ!(キラーン)」
「竜巻!」
「ざんねぇん。ここに瞬間移動しましたぁ」
ダリアは、瞬間移動の対策として、自分の周りに魔法を使って、守りの体勢をとった。
しかし、シェリーはそれを予測して離れた場所に移動したのだ。
「シェリー、瞬間移動使えるようになったのかー」
「ジャックも考えたな(僕の方は、何も思いつかないけど)」
ジークは、子供の成長に感動しているようだ。
オズは、2人を見ながら考えているが、何も思いつかない。
「猛吹雪!」
「まずいですね! 炎の壁!(キラーン)」
シェリーは、ダリアが放った風属性と相性のいい氷属性魔法を使った。
ダリアは、氷属性魔法から身を守る為に、火属性魔法を使った。
「ダリア、火と風が相性悪いの知ってるのか?」
「これは完全にミスだね」
ビュウゥゥン!!!
「僕としていたことが、忘れていたよ(キラーン)」
ダリアが放った炎の壁は、自分が放った竜巻によってかき消されてしまった。
それに気付いたダリアは、身体強化を使って、何とか避けることができた。
それから、10分程戦いが続いた。
「次で終わらしますよ!(キラーン)」
「これで決めるよぉ」
ゴゴゴゴゴ
2人が魔力を溜めだすと、空気が一気に張り詰めた。
これで勝負が決まると誰が見ても分かる。
「これで終わり―」
「おつか―」
「そこまで!」
2人が魔法を放とうとした時、ジークが止めをかけた。
「えぇー。いいところだったのにぃ」
「僕の本気が見せられなかったよ(キラーン)」
2人は、不満そうにジークを見つめる。
負けず嫌いな2人なので、決着をつけたかったのだろう。
「安全第一だからね。それに、十分力を見れたしね」
「次は、僕が圧倒しましょう(キラーン)」
「私が勝つもぉん」
2人はバチバチだ。
しかし、今回の戦いで2人の実力に差がないことが分かった。
「次は、僕たちだね。オズ君」
「は、はい」
「噂では、かなり強いらしいね」
(どこでそんなこと聞いているんだよ。全然そんなことないし。あと、何も思いつかなかった)
「そ、そんなことないですよ」
「謙虚だなー」
「あはは……」
そうして、ノープランのオズは、本気のジークと戦うのである。
「はぁ、仕方ないよな。バレないようにしよう」
ジークが教える魔法グループは、シェリー、ダリア、そしてオズの3人である。
ダリアは、相変わらずオズたちと距離を置いている。
オズは、シェリーと2人でジャックの事を気にすることなく話している。
正直、オズはダリアよりジークの事で頭がいっぱいなのだ。
魔王の姿を1番見ていたジークが、今のオズを見て怪しまない可能性は極めて低いだろう。
「じゃあ、対戦方式でやってみようか」
「1人余るけど、どうするんだい(キラーン)」
「えっと、ダリア君とシェリー。オズ君と僕でしようかな。もちろん、手加減はしないよ」
(それはまずいって。ジークの本気だったら動きを変えながらは戦えない)
「ぼ、僕は2人のどちらかとしたいんですけど……」
「オズ君は、先生から対戦してみるように言われているんだ」
「そ、そうですか」
(まずいぞ、どうする)
勝手に対戦相手を決められて、オズはピンチに直面している。
今のジークは、魔王には及ばないが、それに近い力は待っているだろう。
正体を隠す為に、力を弱めて負けるのはオズのプライドが許さない。
何か方法がないのか、必死になって考える。
「先に、シェリーとダリアにしてもらおうかな」
「はぁい。やったるぜぇー」
「私の力を見せてあげましょう(キラーン)」
ダリアは、やる気があり、自信満々な態度で準備しに行く。
シェリーもやる気があるようだが、ほんわかしているのでそのようには見えない。
オズは、2人が戦っている間に、どうするのか考える。
「それじゃあ、始め!」
「いくよぉー、瞬間移動」
「対策済みだよ!(キラーン)」
「竜巻!」
「ざんねぇん。ここに瞬間移動しましたぁ」
ダリアは、瞬間移動の対策として、自分の周りに魔法を使って、守りの体勢をとった。
しかし、シェリーはそれを予測して離れた場所に移動したのだ。
「シェリー、瞬間移動使えるようになったのかー」
「ジャックも考えたな(僕の方は、何も思いつかないけど)」
ジークは、子供の成長に感動しているようだ。
オズは、2人を見ながら考えているが、何も思いつかない。
「猛吹雪!」
「まずいですね! 炎の壁!(キラーン)」
シェリーは、ダリアが放った風属性と相性のいい氷属性魔法を使った。
ダリアは、氷属性魔法から身を守る為に、火属性魔法を使った。
「ダリア、火と風が相性悪いの知ってるのか?」
「これは完全にミスだね」
ビュウゥゥン!!!
「僕としていたことが、忘れていたよ(キラーン)」
ダリアが放った炎の壁は、自分が放った竜巻によってかき消されてしまった。
それに気付いたダリアは、身体強化を使って、何とか避けることができた。
それから、10分程戦いが続いた。
「次で終わらしますよ!(キラーン)」
「これで決めるよぉ」
ゴゴゴゴゴ
2人が魔力を溜めだすと、空気が一気に張り詰めた。
これで勝負が決まると誰が見ても分かる。
「これで終わり―」
「おつか―」
「そこまで!」
2人が魔法を放とうとした時、ジークが止めをかけた。
「えぇー。いいところだったのにぃ」
「僕の本気が見せられなかったよ(キラーン)」
2人は、不満そうにジークを見つめる。
負けず嫌いな2人なので、決着をつけたかったのだろう。
「安全第一だからね。それに、十分力を見れたしね」
「次は、僕が圧倒しましょう(キラーン)」
「私が勝つもぉん」
2人はバチバチだ。
しかし、今回の戦いで2人の実力に差がないことが分かった。
「次は、僕たちだね。オズ君」
「は、はい」
「噂では、かなり強いらしいね」
(どこでそんなこと聞いているんだよ。全然そんなことないし。あと、何も思いつかなかった)
「そ、そんなことないですよ」
「謙虚だなー」
「あはは……」
そうして、ノープランのオズは、本気のジークと戦うのである。
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