18 / 63
第17話 アリアの修行
しおりを挟む
「1人は寂しいけど、強くなるために我慢しないとね」
アリアは、高度はあまりないが、傾斜がものすごくきつい山を登っている。
この山を選んだ理由としては、アリアの身体能力を伸ばす為に必要なものが全て揃っているからである。
「身体のバランスが崩れたら、すぐに落ちちゃいそうだね」
そう、今のアリアに必要なものは、体幹である。
既に人並み以上ではあるが、無駄な動きを減らして、攻撃力を最大まで上げる為にはもっと必要なのだ。
「よし、ここら辺でいいかなー。よいしょっと!」
ドガァン!!!
「これで拠点ができたねー」
アリアは、寝床として山の中間部の一部を壊して、簡単な穴を作った。
ここを拠点として、これから修行を始める。
「まずは、ウォーミングアップから。軽くこの山を10往復くらいでいいかな」
そうしてアリアは、普通の人なら到底登ることのできない山を30分程度で10往復もした。
もちろん、汗は1滴も出ていない。
「この山はいいねー。身体をよく使えるよー。それじゃあ、始めますか!」
そう言って、アリアは山頂へと走っていく。
この山の山頂は尖っていて、足全体を支える面積もない。
その為、体幹を鍛えるのにはぴったり場所なのである。
「心を落ち着かせて、身体の隅々まで意識してっと。おお、行けた行けたー」
ビュゥン!
「わお、危ないなー。一瞬も気が抜けないよ」
アリアは、簡単に乗ることはできたのだが、山頂なので周りには景色を邪魔するものが少ない為、強風が度々やってくる。
その為、アリアであっても立っておくことは集中していないと難しいのである。
この修行が、体幹、集中力、身体の使い方を大幅に強化してくれることは、言わずともわかるだろう。
「よし、そろそろ終わろうかな。お腹が空いたし、狩りに行こう!」
「瞬間移動!」
ビュン!
3時間ほど修行をしたアリアは、食料到達の為に動物のいる森へと瞬間移動した。
『瞬間移動』は、光属性魔法の1つで自分の思った所まで一瞬で移動する魔法である。
「おお! いけたよ! でも、まだ負担が大きいかも。全盛期には程遠いなー」
この魔法は、勇者アリアしか使用できない技であるが、アリアは元勇者なので、この魔法を使うことができる。
もちろん、オズにはこの魔法の事は言っていない。
勇者時代は、いつでも何回でも使えた。
しかし、この魔法は身体への負担が大きい為、今のアリアだと間隔をあけて4発が限界だ。
「まあ、修行は2つしかないし、頑張ろう!」
アリアの修行内容は2つのみだ。
1つ目が、山頂でのトレーニング。2つ目が、この瞬間移動を自分のものにするトレーニングである。
アリアの剣術は、勇者そのものなので特にすることはない。
その為、今のアリアに足りていない『体幹』と『瞬間移動の使用』を徹底的に鍛え上げるのだ。
ガサガサ
「あ、クマさん見つけた! 結構たくさん食べられそうだよ」
「グワーッ!」
「クマ助よりかは小さいね。まあいいや、辛くないようにするからね」
シャキン!
ドスッ
「美味しくいただくからね」
一瞬にしてクマは倒された。
そうして、クマを捕まえたアリアは再び瞬間移動を使って拠点へと戻り、昼食を済ませた。
「それじゃあ、あれを試してみようかな」
修行内容は2つと言ったが、アリアには1つ試してみたいことがあった。
それは、アリアが最近取得した『未来視』である。
実はアリアは、未来視を自由に使うことができないのである。
花が落ちるのが分かったのは、たまたまアリアが知っている花で、落ちることが分かっていたのである。
しかし、この力を使いこなすことができれば、アリアは必ず勇者を超える存在になる。
「んんぅぅ!」
ゴニョゴニョ
「ほとんど真っ暗だったよー。でも、なんか見えそうだった感じがする! この力、絶対に手に入れるぞ!」
その後アリアは、何度か未来視に挑戦して、再び体幹トレーニングをしてから眠りについた。
果たして、アリアは時間までに瞬間移動と未来視を自分のものにできるのだろうか。
アリアは、高度はあまりないが、傾斜がものすごくきつい山を登っている。
この山を選んだ理由としては、アリアの身体能力を伸ばす為に必要なものが全て揃っているからである。
「身体のバランスが崩れたら、すぐに落ちちゃいそうだね」
そう、今のアリアに必要なものは、体幹である。
既に人並み以上ではあるが、無駄な動きを減らして、攻撃力を最大まで上げる為にはもっと必要なのだ。
「よし、ここら辺でいいかなー。よいしょっと!」
ドガァン!!!
「これで拠点ができたねー」
アリアは、寝床として山の中間部の一部を壊して、簡単な穴を作った。
ここを拠点として、これから修行を始める。
「まずは、ウォーミングアップから。軽くこの山を10往復くらいでいいかな」
そうしてアリアは、普通の人なら到底登ることのできない山を30分程度で10往復もした。
もちろん、汗は1滴も出ていない。
「この山はいいねー。身体をよく使えるよー。それじゃあ、始めますか!」
そう言って、アリアは山頂へと走っていく。
この山の山頂は尖っていて、足全体を支える面積もない。
その為、体幹を鍛えるのにはぴったり場所なのである。
「心を落ち着かせて、身体の隅々まで意識してっと。おお、行けた行けたー」
ビュゥン!
「わお、危ないなー。一瞬も気が抜けないよ」
アリアは、簡単に乗ることはできたのだが、山頂なので周りには景色を邪魔するものが少ない為、強風が度々やってくる。
その為、アリアであっても立っておくことは集中していないと難しいのである。
この修行が、体幹、集中力、身体の使い方を大幅に強化してくれることは、言わずともわかるだろう。
「よし、そろそろ終わろうかな。お腹が空いたし、狩りに行こう!」
「瞬間移動!」
ビュン!
3時間ほど修行をしたアリアは、食料到達の為に動物のいる森へと瞬間移動した。
『瞬間移動』は、光属性魔法の1つで自分の思った所まで一瞬で移動する魔法である。
「おお! いけたよ! でも、まだ負担が大きいかも。全盛期には程遠いなー」
この魔法は、勇者アリアしか使用できない技であるが、アリアは元勇者なので、この魔法を使うことができる。
もちろん、オズにはこの魔法の事は言っていない。
勇者時代は、いつでも何回でも使えた。
しかし、この魔法は身体への負担が大きい為、今のアリアだと間隔をあけて4発が限界だ。
「まあ、修行は2つしかないし、頑張ろう!」
アリアの修行内容は2つのみだ。
1つ目が、山頂でのトレーニング。2つ目が、この瞬間移動を自分のものにするトレーニングである。
アリアの剣術は、勇者そのものなので特にすることはない。
その為、今のアリアに足りていない『体幹』と『瞬間移動の使用』を徹底的に鍛え上げるのだ。
ガサガサ
「あ、クマさん見つけた! 結構たくさん食べられそうだよ」
「グワーッ!」
「クマ助よりかは小さいね。まあいいや、辛くないようにするからね」
シャキン!
ドスッ
「美味しくいただくからね」
一瞬にしてクマは倒された。
そうして、クマを捕まえたアリアは再び瞬間移動を使って拠点へと戻り、昼食を済ませた。
「それじゃあ、あれを試してみようかな」
修行内容は2つと言ったが、アリアには1つ試してみたいことがあった。
それは、アリアが最近取得した『未来視』である。
実はアリアは、未来視を自由に使うことができないのである。
花が落ちるのが分かったのは、たまたまアリアが知っている花で、落ちることが分かっていたのである。
しかし、この力を使いこなすことができれば、アリアは必ず勇者を超える存在になる。
「んんぅぅ!」
ゴニョゴニョ
「ほとんど真っ暗だったよー。でも、なんか見えそうだった感じがする! この力、絶対に手に入れるぞ!」
その後アリアは、何度か未来視に挑戦して、再び体幹トレーニングをしてから眠りについた。
果たして、アリアは時間までに瞬間移動と未来視を自分のものにできるのだろうか。
10
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる