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「お兄ちゃん、起きて!」
「……んぅぅー、もうちょっとだけ……」
俺は、『廻神 進』、ただの高校生だ。
交通事故で両親を失い、妹の咲良と二人で暮らしている。
「魔王は、俺が絶対に倒すぅ……」
「お兄ちゃん、何言ってるの? 早くしないと遅刻するよ!」
「……んぅぅ、え⁉ もうこんな時間じゃねぇか!」
―ダダダダダダ
俺は時々、はっきりとは覚えていないが、魔王を倒すという不思議な夢を見る。
不思議なことに、その夢は過去の記憶の様にも感じられるのだ。
「新学期早々、遅刻しちゃうよ!」
「やばいやばい! 急がないと!」
今日から、二年生としての新学期が始まる。
しかし、俺には一年生の記憶が無い。
優羽に尋ねても、『あの時の進は、かっこよかったなー』としか言われない。
完全に、からかわれているとしか思えない。
本当であるならば、それはとても嬉しいのだが、そんなことはあり得ないだろう。
「はい、お弁当!」
「ありがとう、いってきます!」
しかし、その一年にたくさんのことがたくさん詰まっていることだけは感じられる。
本当に不思議だ。
―ガチャ
「進、おはよう」
「おはよう、今日から二年生だな」
記憶が無くても、感じているたくさんのことを大事にしていきたい。
そして、新たに今日から、俺の『青春』を始めようではないか!
「そうだね、思い出をたくさん作ろうね!」
「おう! 残りの高校生活を楽しもう!」
そして、これから、『平和』な世界で『愛情』を大切にしていこうと思う。
~底辺ハンターのリベンジダンジョン! 『完』~
――――――――
最後まで読んでいただきありがとうございます!
楽しんでいただけたら、嬉しいです!
これからも頑張りますので、どうかよろしくお願いします!
「……んぅぅー、もうちょっとだけ……」
俺は、『廻神 進』、ただの高校生だ。
交通事故で両親を失い、妹の咲良と二人で暮らしている。
「魔王は、俺が絶対に倒すぅ……」
「お兄ちゃん、何言ってるの? 早くしないと遅刻するよ!」
「……んぅぅ、え⁉ もうこんな時間じゃねぇか!」
―ダダダダダダ
俺は時々、はっきりとは覚えていないが、魔王を倒すという不思議な夢を見る。
不思議なことに、その夢は過去の記憶の様にも感じられるのだ。
「新学期早々、遅刻しちゃうよ!」
「やばいやばい! 急がないと!」
今日から、二年生としての新学期が始まる。
しかし、俺には一年生の記憶が無い。
優羽に尋ねても、『あの時の進は、かっこよかったなー』としか言われない。
完全に、からかわれているとしか思えない。
本当であるならば、それはとても嬉しいのだが、そんなことはあり得ないだろう。
「はい、お弁当!」
「ありがとう、いってきます!」
しかし、その一年にたくさんのことがたくさん詰まっていることだけは感じられる。
本当に不思議だ。
―ガチャ
「進、おはよう」
「おはよう、今日から二年生だな」
記憶が無くても、感じているたくさんのことを大事にしていきたい。
そして、新たに今日から、俺の『青春』を始めようではないか!
「そうだね、思い出をたくさん作ろうね!」
「おう! 残りの高校生活を楽しもう!」
そして、これから、『平和』な世界で『愛情』を大切にしていこうと思う。
~底辺ハンターのリベンジダンジョン! 『完』~
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
楽しんでいただけたら、嬉しいです!
これからも頑張りますので、どうかよろしくお願いします!
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