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新しい生活

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「さよなら」

「は?」

「さよなら」

僕は、もうあなたたちと関係ないし、僕に必要なのはルールクだけ。それ以外はいらない。触らないでほしい。

ルールクが身売りをしろと言えばやるけど、あなたたちになにか、言われる必要はない。

だから、

「さようなら」

「‼︎生意気なんだよっ‼︎失敗作のくせに、人間様に対してなんていう態度を取るんだ。教えてやっただろう?
 どういう態度が正しいのか…   」

「さようなら」

この態度で、僕はルールクに嫌な顔をされたことがない。教えてもらったやり方だったら、すごく怒られた。

殴られてないけど、キスをされながら、いろんなところをくすぐられながら、だめだよ?って優しく注意された。

すっごくドキドキして、もう、心臓が壊れるかと思った。

誰かに触られて、こんなにドキドキしたのは初めてだった。

怒られているのに、もっと触ってほしいと思ってしまった。

そんなことを考えていると、目の前の男が僕に殴りかかった。

名無しの失敗作のくせに、と言いながら。

いつものことだから、目を瞑って耐えようとした。

僕の予想していた痛みはなく、きがつくと、目の前の男の腕は、体にくっついていなかった。




ルールクが怒ってもいじゃったんだ。


目の前の男は、ギルドで指名手配されている、詐欺師だった。

冒険者と偽って、僕と、にせのパーティを組んで搾取をしていたらしい。

腕をもぎ取るほど、この男に怒ってくれたルールクはさっきから、僕を心配そうな顔で覗き込んでいる。

そんな顔まで可愛いなんて、僕は重症だな、自然と笑みが溢れた。

すると、さっきまで心配そうだった顔は、花が咲くように笑顔になり、僕にたくさんキスをして、僕の匂いを嗅いでいた。

恥ずかしいけど、嬉しかった。




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私、メランコリーは、鬼畜進学校に通っておりますゆえ、土日更新、平日は、不定期になりますので、ご了承ください。

コメント、もらえたら、平日も頑張っちゃいます。どうか、コメントお願いします。
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