いつか忘れてしまうから

新しい生活

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「おはようシャルル」

‼︎ しまった。　昨日安心しすぎて、寝坊しちゃった。朝ごはん作りたかったのに。

「おは、ようござい、ます…」

「どうした？」

「いえ、朝ごはん、作る時間がなくなるほど、寝てしまってごめんなさい。」

「いや、いいよ全然。今まで頑張ってきたんだからこれからは任せて。」

今までの僕が報われた気がした。

今まで頑張ってきて良かった。

でも、ご飯は作りたかった。僕が唯一得意な分野だから。

でも、得意と言っても高が知れているからあまりおいしくは作れないけど。

こんなに良くしてもらって、何だか悪いな。

どうしてルールクは僕に優しいんだろう。

パーティに入れてくれるし、ふかふかのベッドで綺麗に寝させてくれる。笑いかけてくれるし、気を遣ってくれる。撫でてくれる。キスをしてくれる。僕が失敗しても殴らない。

今日だって、寝坊してしまったから殴られると思ってた。

でも、笑って許してくれた。





おはようのキスも欲しいなんて、僕は欲張りすぎだな。





ルールクに出会って、わがままになってしまった。


気をつけよう。