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SS5

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「白里くん、文脈的に話す機会がなかったからここで語らせてもらうけれど」

唐突だな黒宮。SSも久々なんだけどな。
まぁ、丁度いい機会だ。
話したいことがあったら話してくれ。

「あのビッチとは一応の仲直りは果たしているのよ? そこだけは誤解しないでちょうだい」

ビッチ呼ばわりで仲直りとか言われても説得力はないが、必要以上に敵対はしないということか?

「あの淫乱女と仲良くなることだけは生涯ないけれど、白里くんと近づこうものなら手足を引き裂いて海に捨ててやるけれども、そうでないときは普通に接してあげることにしたの。その程度までは我慢できるわ」

むしろその程度しか我慢できないのが驚きだよ。
まぁ、これ以上はやぶ蛇だから触れないでおくけど。
ただ、一応言っておくと、俺と関わる以上、あいつは嫌でも関わることになるぞ?
あいつとは血縁的にも無関係じゃないんだからさ。

「……それはひょっとして、……け、けけ結婚とかも視野に入れての発言と取ってもいいのかしら」

……良いからほら、入れ入れ。
いつまで玄関で立ち止まってるんだよ。

「入るのはむしろあなたの方よ白里くん。さぁここに入るのよ! いや、挿れるのよ白里くん! 準備なら万端だから! ほら!!」

良いからほら、靴を脱げ。
スカートは下ろすな! バカかてめえは!!
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